これはツヤホソバエ科のSepsis属の1種でしょう.日本産の種の検索表はJapanese Journal of Entomology, 63(4):781-797のIwasa, 1995. Revisional notes on the Japanese Sepsidae.を参照すれば,30倍程度の双眼実体顕微鏡があれば同定できると思います.
上記文献はネットでCiNiiを検索して,CiNii Articlesを開いて,論文検索で,上記の論文名を入力してクリックし,その後で,CiNii PDF オープンアクセスをクリックすれば,少し時間を置いてこの論文のpdfがみれます.論文末に他の岩佐さんの参考文献が出ているので,関連のを同様の方法で探すことができます. なお,Sepsidaeはその概観からして一般の図鑑類でも見当がつくハエですから,一先ず自助努力と言いましょうか,ご自分で図鑑類などを当たって,その結果に基づいて更なる見解を掲示板に求めるようにしたらいかがですか。そうされた方が,ご自分の勉強になると思います。
アノニモミイア様:
早速に、3件ともに大変詳しいご指導を頂きまして、どうもありがとうございました。先生方の奥深い同定力とご親切さに、頭が上がりません・・・。自助努力につきましては、確かに仰せのとおりでして、私もそのように感じて参りましたが、なにしろ系統が違っても素人目には一見よく似たものが多く、全容を把握していないととんでもない間違いをしてしまいそうで、ついつい皆様におんぶしっ放しでした。しかし、確かにいつまでもこれではいけませんので、今後はもう少し努力をしたく存じます・・・。どうぞよろしくお願いいたします。 |
覆弁の発達したヤドリバエ科の1種ですが,本掲示板で折々触れられているように,本科は余程顕著な特徴のある種でない限り,この科の専門家でなければ同定は困難です.また,残念ながら本掲示板に本科の専門家はコミットしていません.
生態などの研究上かまとまった地方のヤドリバエ科の生物相的な研究の目的での同定で,しかも報文をちゃんと作成する場合は,国内(九州大学,九州大学総合研究博物館)に2名おられる本科の分類学者に同定を依頼することは可能かと思います.その場合でも標本が勿論必要です.写真での同定は正確を期すことはほとんど不可能です. |
![]()
シナヒラタハナバエまたはシナヒラタヤドリバエで本掲示板を検索してみたらいいでしょう.
|
HMさん:分類形質が十分に現れていない画像ですが,投稿のハエはハモグリバエ科の1種で,中央室が矮小になっていますが,閉じられているので,Napomyza等の仲間でしょう.この画像から私に言えるのは以上で,ハモグリバエ科の1種ということです.ハモグリバエ科は膨大な種が生息し,同定には交尾器を含む詳細な形態の検討が必要でしょう.
アノニモミイア様
不鮮明な画像で申し訳ありません。 どうしたら他の方々のように鮮明な画像が撮れるのか、勉強しなければと思っております。 ハモグリバエ科の1種であることがわかり、うれしく思っています。年末のお忙しい時にありがとうございました。 今後ともご指導よろしくお願いいたします。 |
- Joyful Note -
- Antispam Version -