同定されたとおりHybos aurifer Saigusa, 1963です.本種に類似した種は東南アジアにかなり生息していますが,日本列島の場合は私が知る限り本種だけですので,前小楯板域が金色に光るのはこれと同定して間違いないと思います.夏性のHybosでして,各地に普通です.
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これは以前に笹川満廣先生が確か京都から記録されたシマバエ科Lauxaniidaeの1種ではないかと思います.学会で発表されたのか,論文として発表されたのか,記憶が定かではありません.翅が甲虫のように腹部を覆うように曲がっているものだと思います(ショウジョウバエ科のSteganaカブトショウジョウバエのように).あまりはっきりした回答にはなりませんが,どなたか上記笹川先生の記録をご存知の方があったら詳細を示してください.いずれにしてもそれほど普通の種ではありません.
埼玉県昆虫誌や「はなあぶ」No.4 1997に玉木長寿さんがかかれてるSteganopsis sp.2にあたると思います。
過去の記事ではNo.1937-1942あたりにこの種の関連のカキコミが出ていますのでご参照ください。
アノニモミイアさん!ハエ男さん!
シマバエ科のSteganopsis sp.2なのですね。 小さくて最初、形からカスミカメかと思いましたが、こんなハエがいるのですね。 ありがとうございました♪<(_ _)> |
日本にはPlatypalpus属の種は60種以上棲息しています.既知種はPlatypalpus itoi Frey1種のみです.これらは頭頂部の刺毛,触角第3節の形や色,胸背の刺毛配列,中腿節の形と腹面の棘,翅脈相,などをもとに分類されています.もちろん♂交尾器は決定的です.ベルギーのGrootaertさんが一緒に研究できないかと言ってきていますが,私の材料も全部は整理し終えていませんので,直ちに研究に着手できる状態ではありません.せめて普通種だけでも一先ず名前をつけなければとは思っています.それで,今回の写真の種について決定的なことが私には言えません.
アノニモミイア様.
やはり,かなりの種類が日本にいるのですね. ありがとうございました. |
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