キノコバエ上科(クロキノコバエ上科)Sciaroideaは翅脈相,脚の刺毛配列,翅膜上のミクロトリキアの配列などで科を分類しますので,これらの特徴が分らないと本来は同定できません.しかし,これまで見た種の概観からおおよその見当はつきます.
写真のキノコバエは右翅の亜端部近くにR4脈が短く分岐していることからKeroplatidaeツノキノコバエ科で,その中でもOrfelia属群に入ることは頭部や胴部の概観から見当がつきます.この属群には10属ほどあって,これらのいずれかに入るかはこの写真では分類形質が全く見えないので私には困難です.
アノニモミイア様
お手数をおかけしました。 脚の刺毛配列や翅膜上の構造を撮影するのは難しそうなので こちらで何とか文献を探してみようと思います。 ありがとうございました。 |
ちょっとネットサーフィンしてたらこんなんを見つけました・・・「あなたをハエに例えたら」占いhttp://u-maker.com/153719.html・・・なんて言ってよいかわからないのですが・・・
ちなみに私は「銀バエ」だそうです。 宇都宮でおあいしませう・・・
ハエ男様.
私も銀バエでした. どこに引かれるかの質問に「内緒」と書くと「ボーフラ」になりました.名前は関係ないようです. お待ちしております. |
シワバネキノコバエ(新称)Allactoneura cincta de Meijereというキノコバエの1種です(学名の3番目のdeは亜種名ではありません.de Meijereがこの学名をつけたオランダ人ー命名者ーの名前です).翅を縦に畳むことのできる大変珍しい性質をもっています.キノコバエと言っても,この種はキノコではなくて,専ら腐敗した植物質(野菜や果物の腐ったもの,野積みして腐った枯れ草などなど)を幼虫が食べます.熱帯系のキノコバエで,恐らく寒冷地では越冬できないで,温暖地から渡って来る可能性が考えられます.というのも,前日まで全く見かけなかったのに,突然ある朝庭の草や木の葉にいくつも静止していることがあるからです.
翅を畳むといいましたが,背中に重ねるという意味ではなくて,翅そのものを扇子のように縦に折りたたむことのできるということです.
アノニモミイア様シワバネキノコバエ(新称)、詳しくおしえてくださりありがとうございました。採集したのに写真を写すことに精一杯で翅のたたみかたなど全くわかりませんでした。
晴れているときは毎日、庭の植物を観察していましたがこの画像は別固体ですが仰る通り沢山いたらしく3日のあいだに何枚も写していました。 お礼がおくれましたことお詫びいたします。 |
ヒメフンバエだと思います。
ハエ男様
どうもありがとうございました。 webで検索すると、たくさん画像が見つかりました。 この掲示板にも載っていたのですね。 |
別掲示板やHP等にも掲示しましたが,ここにも貼っておきます.
双翅目談話会 第11回 同定会・勉強会&忘年会の御案内 ◆日時:2007年11月24日(土)午前10時より ◆場所:栃木県立博物館 〒320-0865 栃木県宇都宮市睦町2-2 TEL 028-634-1311(代表) JR宇都宮駅から 関東バス市内線(駅西口バスターミナル13番乗り場) 37番「桜通り経由鶴田駅行」または「桜通り経由西川田駅行」で『中央公園博物館前』 下車。 ttp://www.muse.pref.tochigi.jp/ <忘年会を午後6時位から予定しています(会場未定)> 会員以外も参加可能です.
追加情報です。
東京から宇都宮までの交通手段ですが、新宿からのJRバスが往復2,900円で一番安いと思います。詳しくは以下のウェブサイトに出ています。 http://www.kakuyasubus.jp/ なお、宇都宮の宿ですが、楽天などで探せばいろいろ安い宿は見つかります。ただし、駐車場事情はあまり良くないので、車で行く方は宿の駐車場事情を確認した方が良いと思います。 ということで、栃木県博でお会いしましょう! ケンセイ@双翅目談話会関東事務局 |
mitue@熱海様.
恐らく,御指摘どおりクロヒラタアブで良いと思います. 本種に酷似したニッポンクロヒラタアブは,♂腹部末端の交尾器が http://homepage2.nifty.com/syrphidae/tribe/syrphini.htm のような指状になっています.
茨城@市毛様
ありがとうございました。 交尾器の観察までしないと種の特定は難しいのですね。 私は植物が好きで長年観察してきましたが最近では訪花昆虫にも興味が沸き、名前を知りたいと思うようになりました。これからも宜しくお願い致します。 |
これはオドリバエ科のネウスオドリバエEmpis (Euempis) flavobasalis Matsumura, 1915の雄です.しかし,本種は北海道から記載されたもので,地理的変異が著しく,且つこれに近似の複数の種があるので,分類学的には問題があります.しかし,画像の標本は上記の同定でほぼ間違いないでしょう.
本種は基本的には雄が捕食性ですが,雌雄共に訪花して吸蜜もします.ツツジやキイチゴ類,シャガ,ヤブニンジンその他いろいろの花を訪花します. 一方,雄は自分の体よりやや小形の双翅類やカゲロウなどを狩って,群飛しながら雌にプレゼントして,小枝などに静止して交尾を続け,雌は雄から与えられた餌を食べます. 成虫の出現は年1化で初夏です.ご参考までに.
ご教示ありがとうございました。行動については、当方の注意不足と慌しい登山の日程から、記憶がありません。
実はこれは、某昆虫同好会の採集調査会のときのものです。 当方は仕事でも環境調査で虫をやり、趣味でも生物の生態写真をやります。そのため、雑虫といわれているものにも関心が深いです。 居住地周辺(川崎北部)に多数いることもあって、特にガガンボモドキが好きなのですが、ものの本に書いてある求愛給餌を野外でみたことがありません。来年はぜひ昆虫の求愛給餌を撮ってみたいものです。 |
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