Zoological Recordを見ていたら,Fragmenta Dipterologicaという雑誌を見つけました.
下記のURLで閲覧できます. http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Fragmenta_Dipterologica ニクバエ等のLehrer氏の論文が多数載っております. ZooRecoには,Vol.27のParasarcophago chihoi,Vol.29のKonoisca honshunia,Vol.30のPseudolhyrsocnema nevaiが日本からの新種記載と載っています. 時間が有ったら,読んでみてください.
茨城@市毛 様
いつもお世話になっています.さんごです. 貴重な情報を提供していただき,どうもありがとうございます.Zoological Recordにこのような報告がのっているとは,まったく気が付きませんでした.詳細これから確認してみます. 取り急ぎ,御礼までに. |
色々と不明種が多くやっかいなフンバエのネタです.
Ozerovが2008年に大阪 和泉葛城山産の標本を元にMegaphthalmoides japonicusというフンバエを記載していたのを見つけました. 旧北区の検索でMegaphthalmoides属の特徴を見ると,Scathophaga属とは胸側部の長毛で区別が出来るようです. 論文のタイトルは A.L. Ozerov, 2008, New species of Scathophagidae (Diptera). Russian Entomol. J. 17(4): 419-427. ですが,直接リンクが張れません. "ent17_4 419_427 Ozerov Scathoph (color).P65"で検索してください. |
TED様.
下側板剛毛や下小楯板が見えないのではっきりしませんが,腹部第3背板に太い背板剛毛と後縁剛毛があるので,ヤドリバエ科の可能性があると思います.
画像のハエは,賢そうな顔つきと市毛さんのご指摘のように腹部背板に直立して生じる強い剛毛からヤドリバエ科のことはほぼ間違いないでしょう。クロバエ研究者からは叱られそうですが,クロバエ科のハエの顔つきは何となく愚鈍か,垢ぬけしていない印象を受けます。私の勝手な印象ですが。オオクロバエの♂などは少々賢そうにみえますが,こいつらはただ単にテリトリーを張って♀の飛来を今や遅しと待っている面構えだけです。ヤドリバエがなぜ利口そうなのか?って。それは必死に寄主を探したり,多数の卵を忙しげに次々と産卵しなければならず,クロバエのように主に腐敗物を嗅覚頼りに集まってくるのとは違うのでは?
茨城@市毛様
アノニモミイア様 ありがとうございました。 撮影の時、亜小楯板、腹部背板が確認できる写真も 必要ですね。 とても勉強になりました。これからもよろしくお願いします。 |
なみは様.
亀レスになってしまいましたが,小楯板後縁に4本の太い刺状突起が見えるので,Evaza japonicaクロツヤミズアブ の可能性が高いと思います.
市毛様
こんばんは。 小楯板後縁には4本の刺状突起があります。 クロツヤミズアブとのこと、その名の通り、全体的に光沢があります。覚えやすい種名ですね。 丹沢大山総合調査で確認されているのですね。ありがとうございました。 |
茨城県南部霞ヶ浦水系の湿地で採集した体長7mm程のフンバエです.
当初,ヒザグロフンバエCleigastra apicalis ではないかと考えていましたが,先の同定会でバグリッチさんと話した際に,玉木さんがNanna属として記録した種類と同種ではないかとの話になりました. (Sifner,2003 でNanna属は無効名とされ,現在ではAmurosom属となっています) *)田悟敏弘・玉木長寿, 2005, 埼玉県,千葉県,茨城県,東京都で,2003−2005年に採集された双翅類の記録(2). 寄せ蛾記 118:39-49. 再度,旧北区の検索で属を調べてみると,couplet3の"Postpronotal lobe anteriorly with erect spines"という記述がありますが,写真のように肩瘤にspineと言えるほどの太い剛毛はありません. ヒザグロフンバエについても,日本産昆虫総目録で本州に産すると記されているだけで,具体的な記録が出てきません.ネットで調べてみると,まあさんが阿武隈山地で撮影した画像が見つかるだけでした.http://mitikusakuttemiyo.blog70.fc2.com/blog-entry-876.html この個体は,どちらの属なのでしょうか? 御教授頂ければ幸いです.
市毛様
こんにちは。 同定会の際にお話ししました通り、画像の種は、手持ちの標本とよく似ています。 肩瘤には、非常に強い刺毛があります。 市毛さんの標本で欠損の可能性もあると思います。 ただ、その位置がanteriorlyでなく、postetirolyな点が異なっています。 いくつも持っていますので、この週末でも標本をお送りします。比較してみてください。 また、あす以降、画像と標本と詳しく比較してきたいと思います。 ではまた。
市毛様
良く似た手持ちの標本で検索してみました。 ご指摘の『肩瘤にspineと言えるほどの太い剛毛はありません.』の部分ですが、確かに、そのようなものはありません。 私が前のコメントで書きましたものは、強い刺毛で、spineでなありませんでした。 旧北区の検索ではNannaには落ちずに、Orthachetaに行ってしまいました。 Nannaではないように思います。 一方で、Cleigastra にも行き着きませんでした。 画像を添付しましたが、成虫全形画像の左はオス、右はメスです。オスは白い長い毛を体の下面〜脚のたくさん備えていて、大変きれいです。 というわけで、結論できませんでした。 詳しい方のフォローがいただけますとありがたいです。
バグリッチ様.
確かに小楯板剛毛が2対あり,CMPDではOrthacheta属に行きつきますね.(脱落してたのと,日本にいないだろうと思って見落としてました) 改めてSifnerのフンバエ科カタログで極東ロシアの記録を調べてみたところ,20属近くが記録されており驚きました.(一部,Cordilura属等を細分化しているような傾向もあります). 中国の記録は,中国蠅類からあまり増えていないので,調査不足のようです. CMPD(旧北区の検索)に載っていない,1999年に極東ロシアから新属として記載されたLangechristia属が気になります. やはり,フンバエ科は難しいですね.
市毛様
手元に、未同定の小型のフンバエ科を結構持っています。 小型種は情報が少なく、難しいです。 今回の種は、本日、2オス、1メス送りましたので、比較してみてください。 ではまた。 |
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