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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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キモグリバエでしょうか・・ 投稿者:heheman 投稿日:2011/04/28(Thu) 16:14:57 No.6791  引用 
4月22日に茨城県のある山のふもとで採取した6 mmほどあるものです。新訂原色昆虫大図鑑の検索表でキモグリバエに落ち着きましたが、まだまだ初心者でこんなに大きいキモグリバエがいるのかと信じられない状態です。Manual of nearctic DipteraによるとMeromyzaにたどり着き、これを調べるとRevision of the Genus Meromyza MG. (Diptera : Chloropidae) in Japan, with Three Newly Recorded SpeciesというCINIIの古い文献を見つけましたがうまくいきません。また外国のMeromyzaの種の写真を見ましたが何か違うような気もします・・・

属はもちろん科ですら違うのではないかと思ってしまう状態です・・・ どうか教えていただきたいです。


Re: キモグリバエでしょうか・・ 投稿者:heheman 投稿日:2011/04/28(Thu) 16:16:24 No.6792  引用 
一応翅脈はこのような感じです

Re: キモグリバエでしょうか・・ 投稿者:ezo-aphid 投稿日:2011/05/03(Tue) 11:15:25 No.6813  引用 
みなさん、お忙しいようですので、代理。
このサイトのトップにあるワード検索で「早春のハエ」と打ち込んでください。no.6625以下に検討経過が載っています。

Re: キモグリバエでしょうか・・ 投稿者:heheman 投稿日:2011/05/03(Tue) 14:27:43 No.6814  引用 
ezo-aphid様
ありがとうございます。触角刺毛は細いのでキモグリバエ科Platycephala属ですね!

Manual of nearctic Dipteraにはこの属はのってなかったようですね・・・ 新しい情報を手に入れなくてはいけませんね

はなあぶの”アシナガバエの記事... 投稿者:田悟 投稿日:2011/05/01(Sun) 21:35:24 No.6811  引用 
こんにちは、田悟と申します。

 昨年”はなあぶ No.30-2”にアシナガバエ科の記事を載せていただいたのですが、大変申し訳ないミスを見つけました。
 この掲示板をご覧の皆様には、はなあぶ誌をお読みの方が多いと存じますので、訂正記事に先立ち、ご連絡申し上げます。

 <マダラホソアシナガバエの学名>

 誤 : Condylostylus luteicoxa Parent, 1929
 ↓
 正 : Condylostylus nebulosus (Matsumura, 1916)

 ミスの原因は、同定の判断ミスのような思考に基づいたものでなく、学名の取り扱い時の 単純なとり違いです。
 本種は有名な種ですので、お読みの皆様の混乱の原因となりやすいものと思い、心配しております。

 訂正させていただきますと共に、深くお詫び申し上げます。

千葉県産不明種 投稿者:ぴのきお 投稿日:2011/04/29(Fri) 19:00:19 No.6804  引用 
千葉県北総地域でイヌシデ樹幹にいたものです。
ハエは全く分かりません。
どなたか教えていただけますでしょうか。


Re: 千葉県産不明種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/30(Sat) 00:18:07 No.6808  引用 
画像の双翅類は、アブに近いシギアブ科(鳥のシギ類のように脚が長い虻の意味)のシギアブ属Rhagioに属するRhagio miyonis Nagatomi, 1952の♀です。大変特徴的な翅の斑紋からそのように同定できると思います。シギアブ類は基本的には吸血性ではありません。
本種にはまだ和名がありません。公表すべきものではありませんが(新和名の提唱にはなりませんが)、もしあなたが学名は苦手だというのなら、ご自分のメモの目的だけで、たとえばミヨシギアブなどと勝手に呼ぶことも可能でしょう(miyonisという学名の種名(種小名)は命名者永冨昭博士の親友であるMiss Miyo Maruyamaさんに捧げて命名された、と原記載(新種を発表する論文)に示されています。The trivial name is dedicated to Miss Miyo Maruyama, my very best friend)

Re: 千葉県産不明種 投稿者:ぴのきお 投稿日:2011/04/30(Sat) 01:25:37 No.6809  引用 
三枝豊平様、ご丁寧なご回答、ありがとうございます。
撮影地の地区の目録には本種の記載はありませんでした。
採集しておけばよかったと思っております。
なかなか双翅目も面白いですね。
また、よろしくお願いいたします。

アシナガキンバエの虫の捕らえ方 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/26(Tue) 09:09:53 No.6784  引用 
 大阪南部での撮影です。

 アシナガキンバエと思われる個体の撮影中に捕食中の写真を撮る事が出来ました。

 この脚での捕らえ方?
鳥のように突付く?体当たりで?

 体当たりかなと思ってるのですが、リスクが高すぎるような気がします。
どのような捕らえ方をしているのでしょうか?


Re: アシナガキンバエの虫の捕ら... 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/26(Tue) 17:31:00 No.6785  引用 
 それと、止まったアシナガキンバエが頭を下に向けて何かをしています・・・。
 まったく判りませんが、口吻の掃除?水分補給?
前脚がこんな風にも曲がるのに驚きました。(訂正)この方向に曲がって良かったんですね。
 
何かと面白い昆虫ですね。


Re: アシナガキンバエの虫の捕ら... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/28(Thu) 00:48:33 No.6788  引用 
KLXさん、こんにちは。

 貴兄の興味深い画像からは疑問がいくつも出てきて、その生態の不思議さにはわくわくするのもが感じられます。
 アシナガバエ科の種が、昆虫などを捕食しているとことは見たことがありますが、捕食の瞬間は見たことがないので、どのように採るのか是非見てみたいです。

 さて、画像の種ですが、翅脈などがよく見えないので断言しにくいですが、アシナガバエ科のSciapus属の一種ではないかと思われます。
 図鑑のアシナガキンバエはDolichopus属ですので、異なるように見えます。
 KLXさんの投稿の主たる部分は生態にあって、種名には重きを置いていないと拝察いたしますが、本種につきましてはアシナガバエ科の一種とされる方がより正確と思われます。
(生態についてのコメントができずに申し訳ありません)


 

Re: アシナガキンバエの虫の捕ら... 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/28(Thu) 09:38:26 No.6790  引用 
 バグリッチさま、ご返答ありがとうございます。

 アシナガキンバエの真偽につきましては翅脈の違いなどから判るそうですが理解力不足のため??のままです。

 いっその事、真アシナガキンバエの手配書なるものを出されると理解しやすいかと思います。

 研究されている方には申し訳ないのですが、その辺をブンブン飛んでいる物に通称が無く学名で呼び・・・めったにいないものに名がある事こそ不思議に思いますが、いかが思われますか?(この問いは、個人に対するものではなく不特定多数の人に聞いてみたいです。)
 でも、真実は知りたいのは本音でアシナガキンバエの翅脈が知りたいのです。
過去ログも確認しましたが三枝先生のNO.5791の投稿に添付された図が真アシナガキンバエの翅脈の図なのでしょうか?

 今回のハエの翅脈の写真です。


Re: アシナガキンバエの虫の捕ら... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/28(Thu) 21:31:40 No.6797  引用 
KLXさん、こんにちは。

アシナバガエ類は、図鑑などに情報が少ないので、よくわからないです。私も勉強中です。
 これまで調べた中で、アシナガキンバエと思われるのは添付画像の上のものです。(三枝先生の図と矛盾しません)
 なお、Dolichopus属の翅脈はよく似ていますので、翅脈だけではアシナガキンバエとは言えません。少なくとも過去ログ・三枝先生のNO.5791の投稿に添付された図のCercusの図を確認することが必要です。
 KLXさんの写真の種は、下の翅脈によく似ています。Sciapus属やその近似種の翅脈の例です。
 翅脈と、翅脈でない折れ目やしわを区別してみてみてください。
 
 私は、身近でぶんぶん飛ぶいろいろなDiptetaが好きで 採ったり見たりしていますが、わからない種はどこにでもいます。 是非KLXさんも、よく見て解明を試みてほしいです。

 ではまた。 
 


Re: アシナガキンバエの虫の捕ら... 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/28(Thu) 21:58:09 No.6798  引用 
バグリッチさま、有難うございます。
手配書頂きました。(笑)

 時間を割いていただき、感謝いたします。
判らない種が、どこにでもいる・・・・面白いですね〜。
ますます興味が出てきました。

 ブログの題を早速改めます。
アシナガバエ科のSciapus属の一種でよろしいのですね。

Re: アシナガキンバエの虫の捕ら... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/29(Fri) 08:29:01 No.6800  引用 
KLXさんの写真についてコメントしましたが、迷惑メールとして拒否されましたので、同一文書を添付しました。参照ください。

添付:6800.doc (27KB)

Re: アシナガキンバエの虫の捕ら... 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/29(Fri) 19:03:53 No.6805  引用 
三枝先生ありがとうございます。
もし、飼育する事が出来るならセンサーと高速度カメラで対応すれば撮影可能のようですね(机上では)。
 交尾も観察できました。
メスの後にオスが止まり、オスが前後に身体を揺すり片前足を上げてメスに交尾の信号なのか・・・そして一気に交尾・・・すぐに後に離れて・・・・2匹ともいなくなりました。
 強風と光量不足でマトモナ写真にはなりませんでした。

 写真は交尾を終えて後で前脚を上げて何かしています・・・交尾前も同じような写真が撮影できました。

 面白い世界ですね。
今後ともよろしくお願い致します。

 

ケバエ科の雌ですか? 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/28(Thu) 18:36:17 No.6793 ホームページ  引用 
こんにちは。お久しぶりです!
昨日、撮ったのですが、ケバエ科の雌でしょうか?
木瓜の葉っぱに止まっていて、7〜8mmだったような気がします。
撮影は広島市佐伯区湯来町です。
よろしくお願いします。


Re: ケバエ科の雌ですか? 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/28(Thu) 18:37:43 No.6794 ホームページ  引用 
横からの画像です。

Re: ケバエ科の雌ですか? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/29(Fri) 08:31:07 No.6801  引用 
推察された通りケバエ科の♀で、属はBibioケバエ属です。本属には多数の種があり、写真だけではにわかに種の同定ができません。

Re: ケバエ科の雌ですか? 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/29(Fri) 10:03:31 No.6803 ホームページ  引用 
三枝豊平先生
多くの種があるとの事、属が分かっただけでも嬉しいです。
ありがとうございました。
これからのシーズン、また、いろんなハエに出会えそうで、たのしみです。
今後もよろしくお願い申し上げます。

オドリバエ科の一種でしょうか? 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/28(Thu) 18:41:20 No.6795 ホームページ  引用 
これも昨日撮ったのですが、菜の花に来ていました。
10mmくらいだったような気がします。
あっと言う間に逃げたので、うまく撮れずでした。
撮影は広島市佐伯区湯来町です。
よろしくお願いします。


Re: オドリバエ科の一種でしょう... 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/28(Thu) 18:42:48 No.6796 ホームページ  引用 
もう1枚です。

Re: オドリバエ科の一種でしょう... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/29(Fri) 08:05:30 No.6799  引用 
写真のオドリバエはキバネオオヒラオオドリバエEmpis (Planempis) latro Frey(以前はキバネオドリバエとも言いました)という種でしょう。オオヒラオオドリバエ群で中国地方に生息するのは本種です。
♂はケバエなどを捕えて、♀への求愛餌にして、林内の高い樹の梢などで群飛して、♀にこの餌を与えて交尾します。
一方、この仲間の多くは♂♀ともに訪花して蜜を吸います。

Re: オドリバエ科の一種でしょう... 投稿者:まゆみ 投稿日:2011/04/29(Fri) 09:58:04 No.6802 ホームページ  引用 
三枝豊平先生 おはようございます
菜の花に、このようなハエは、初めて見ました。
詳しく教えて頂き、ありがとうございました。
以前は、ハエの事はさっぱり分かりませんでしたが、
写真を撮るうち、この掲示板を拝見しながら、
少しづつ特長が分かってまいりました。
今後もよろしくお願い申し上げます。

何なんでしょうか? 投稿者:taka 投稿日:2011/04/27(Wed) 14:29:24 No.6786  引用 
突然の質問で恐縮です。
昨日神奈川県愛川町の中津川近くで撮影したものです。
強そうな雰囲気で、アブの仲間のようにも見えますが、頭は小さく、何なんでしょうか?


Re: 何なんでしょうか? 投稿者:yamasanae 投稿日:2011/04/27(Wed) 20:36:35 No.6787  引用 
見た目だけですが、ハグロケバエ Bibio tenebrosusの雌に似ている気がします。

Re: 何なんでしょうか? 投稿者:taka 投稿日:2011/04/28(Thu) 08:59:47 No.6789  引用 
yamasanae様、早速の回答有難うございます。
頭部が小さいので何なのか判りませんでしたが、ハグロケバエBibio tenebrosusで検索したところ、ハグロケバエ♀そのもののように思われました。

この虫は? 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/11(Mon) 18:29:16 No.6765  引用 
 ユキヤナギの奥のほうにいました。
脚が妙な感じに幅広になっているようです。
不鮮明な画像で申し訳ありません。

 平均棍が見られるので、コチラのページで相談するのが正しいかなと思いました。
よろしくお願いいたします。


Re: この虫は? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/04/11(Mon) 18:42:23 No.6766  引用 
KLX様.

オドリバエ科のEmpis(Polyblepharis) compsogyneの近似種のメスと思われます.

投稿の際には,撮影場所を忘れずにお願いします.


・・・・また,余震が来た・・・・・

Re: この虫は? 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/11(Mon) 19:27:39 No.6767  引用 
市毛様ありがとうございます。

 お名前だけは存じ上げておりました。
撮影場所は大阪の二上山麓となります。

 大変なさなか、ありがとうございます。

Re: この虫は? 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/16(Sat) 08:46:27 No.6773  引用 
日本産のPolyblepharisについては、私が本掲示板に検索表を示しています。それをもう一度下記に引用しておきますので、これで検索できると思います。

日本産Empis (Polyblepharis)亜属の種の検索表(カムチャツカ産P. sjoestedtiを含む)

1.脚は部分的ないし全体的に黄褐色;雄は合眼的;雌の脚には羽状剛毛がある;acrostichalsがある.中型ないし大型種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
  脚は全面的に黒色;雄は離眼的;雌の脚に羽状剛毛を欠く;acrostichalsを欠く.大型種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
2.雄の第7腹節後縁は正常で,第6腹節腹板と大差なく,通常の刺毛を生じる;雌の中脛節には羽状剛毛を生じる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
  雄の第7腹節腹板の後縁は第6腹節腹板のそれと異なり,第8腹節腹板前縁との間に顕著な段差があり,後縁亜側部に上(第8腹板前縁方向)を向く強い剛毛群を生じる;雌の中脛節は羽状剛毛を欠く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. multinodosa Frey・・・・・・3
3.Dorsocentralsは前端部を除いて1列;雄の後腿節の前腹刺毛は疎ら・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. multinodosa (北海道集団)
  Dorsocentrals不規則に2列;雄の後腿節の前腹刺毛は密・・P. multinodosa(カムチャツカ集団)
4.小楯板剛毛は4本以上;雄の後腿節はその全長にわたって前腹剛毛を生じる(moiwasanaの対馬集団では基半部に剛毛を欠く);雌の後脚第1付小節は羽状剛毛を欠く・・・・・・・・・・・5
  小楯板剛毛は2本;雄の後腿節の基部1/3から1/2には前腹剛毛を欠く;雌の後脚第1付小節には羽状剛毛を生じる…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 未記載種A(本,四,九)
5.雄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
  雌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
6.付節は黄褐色;presutural dorsocentralsは前半部で不規則な2列;アエデアグスの先端部にある第一湾曲内縁の先半部に1個の小形突起を生じる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
  付節は暗褐色ないし黒褐色;presutural dorsocentralsはその前端部を除いて1列;アエデアグスの先端部にある第一湾曲内縁は突起を欠き,一様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.前腿節背面は暗色;中胸背のpollinosityの地色は黄褐色・・・P. compsogyne Frey(本,四,九)
  前腿節は一様に黄褐色;中胸背のpollinosityの地色は灰褐色・・P. sjoestedti Frey(カムチャツカ)
8.雄の後腿節は全長に亘って前腹剛毛を生じる・・・・・・P. moiwasana Matsumura(北海道集団)
  雄の後腿節の前腹剛毛は先半部にほぼ限定される・・・・・・・・・・P. moiwasana (対馬集団)
9.後脛節は部分的に黄褐色;presutural dorsocentralsは不規則な2列・・・・・・・・・・・10
  後脛節はほとんど全面的に黒色;presutural dorsocentralsはほとんど1列・・・P. moiwasana (北)
10.中胸背のpollinosityの地色は黄褐色・・・・・・・・・・・P. compsogyne Frey(本,四,九)
   中胸背のpollinosityの地色は灰褐色・・・・・・・・・・・・P. sjoestedti Frey(カムチャツカ)
11.雄の第3−6腹節背板は全面的に黄褐色のpollinosityで覆われる;雌の中・後腿節は細く,円筒型,小棘を生じる顕著な隆起を欠く・・・・・・・・・・・・・・ 未記載種B (日本アルプス)
   雄の第3−6腹節背板中央部は光沢のある黒色;雌の中・後転節は著しく肥大して紡錘型,腹面特に基部近くに小棘を生じる顕著な小隆起を生じる・・P. cylindracea Frey(北関東,南東北)

Re: この虫は? 投稿者:KLX 投稿日:2011/04/26(Tue) 08:47:19 No.6783  引用 
 おはようございます。
 
 三枝先生、ありがとうございます。
お手数お掛けいたしました。
撮影に気が入っていまして返信が遅れました。
申し訳有りません。

 中身を理解しようとしていますが、手に余るものがあります。
しかしながら、検索しながら読み解いていきますと非常に有用な情報というのが判りました。
まだまだ、力不足で情報を活かしきれませんが今後ともご教授願います。

白いツルギアブの質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/16(Sat) 21:24:10 No.6776  引用 
こんにちは。
 余震が落ち着かない東日本ですが、きょうは近所で短時間、虫取りしました。
 さて、昨年の7月に秩父山地で採った白いツルギアブについて、質問です。

 はなあぶ No.9の『日本産ツルギアブの同定』に従って 属の検索表(1)により進めると、KEY 4(3)で、前額下方部と顔の側部は毛を欠く・・・5 へ行き、Pandivirilia、Dichoglena のどちらかになります。

 しかし、両属にはそれぞれ サッポロツルギアブとクロバネツルギアブが記録されているだけで、白いツルギアブには行き着きません。

 外観の印象からは、シロツルギアブSpiriverpa argentataに見えてしまうのですが、先ほどのKEY 5(4)で、、前額下方部は毛を持つ.顔の側部は長く白い毛を持つ. に行かなければSpiriverpa に行きつけず、検索からはずれました。

 シロツルギアブでない、と言い切ってよいか否か、迷っています。
 ご教示いただきましたらありがたく思います。

 ヒントだけでもあれば、お願いします。
 


Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/16(Sat) 21:25:48 No.6778  引用 
次の画像です

Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/16(Sat) 21:26:42 No.6779  引用 
最後の画像です

Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:pakenya 投稿日:2011/04/20(Wed) 15:17:09 No.6780  引用 
なかなかコメントがつかないですね。

はなあぶ9号の日本産ツルギアブの同定を見ると、「9属14種は日本に現存するツルギアブの5割か7割か、検討もつかない」と書かれています。バグリッチさんの標本は残りの5〜3割の未知の種の可能性もあるのではないでしょうか。

秋の同定会待ちですかね。

Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:茨城@市毛_喪中 投稿日:2011/04/21(Thu) 00:18:53 No.6781  引用 
バグリッチ様,pakenya様.

ツルギアブは難しいですね(^_^;)

私は河川敷や海岸付近をほとんど歩いていないので殆ど持っていなかったのですが,昨年色々と採る機会があったので調べてみましたが,オス・メスで別属に行ってしまったりかなり悩んでいます.

大石氏に伺ったところでは,ツルギアブについてはオス交尾器の検討が必須だとのことでした.前回報告されたシオサイツルギアブAcrosathe sp.についても,交尾器を見ると一目瞭然との話でした.

Re: 白いツルギアブの質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2011/04/21(Thu) 22:36:29 No.6782  引用 
pakenya様、市毛様

 コメントありがとうございました。
 やはり、ツルギアブは難しいのですね。

 この個体は、たぶんオスなのですが、1個体しかいないので、追加個体が採れるまで、交尾器の検鏡は保留にしようかと思います。
 Pandivirilia、Dichoglenaのどちらかもしないのですが、もっと調べてみようかと思っています。
 
 秋の同定会には持っていこうと思います。

ホソショウジョウバエ科 投稿者:Arge 投稿日:2011/04/12(Tue) 23:26:05 No.6768  引用 
手元のホソショウジョウバエ科の標本の調べていたのですが、気づいたことがあるので書き込んでおきます。

みんなで作る双翅目図鑑の参考文献であるOkada(1960)はCiniiで見ることができますが、その中にOkada, 1956. Syst. study of Drosophilidae and allied familiesというのが書かれていたので、検索してみたところ、PDFが見つかりました。

ttp://www.dgrc.kit.ac.jp/~jdd/class/030710/03071097.pdf

(入力時には先頭にhをつけてください)

これによると、Diastata ussuricaの和名がモンホソショウジョウバエ、Diastata vagansがホソショウジョウバエとなっています。
一方、九大目録(いま手元にないのですが、みんなで作る双翅目図鑑を見る限り)ではD. vagansがモンホソショウジョウバエ、D. ussuricaが和名未定となっています。

なお、北隆館の図鑑にはホソショウジョウバエ科はなし、保育社の原色日本昆虫図鑑下巻の全改訂新版ではD. ussuricaがモンホソです。


混乱の可能性があるのでご注意ください。

ホソショウジョウバエ科 投稿者:Arge 投稿日:2011/04/12(Tue) 23:31:04 No.6769  引用 
なお、このOkada(1956)、東京のGihodo(漢字表記不明)という会社から単行本の形で出ているようです。

ショウジョウバエ科やヒゲブトコバエ科のデータもありますが、東京のデータが結構あります。
Okada(1988)で都道府県別分布表があるので、新たな追加種はないと思いますが、分布票には採集データはないので、こちらも使えるかと思います。

Re: ホソショウジョウバエ科 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2011/04/13(Wed) 09:39:31 No.6770  引用 
Arge様.

相変わらず,精力的にご活躍していますね.

Gihodoは,現在の技報堂出版株式会社の前身である「技報堂」のことです.

この本は,「日本産ショウジョウバエ科及びその類縁科の分類学的研究」という和文タイトルが背表紙だったと思います.


また,学名についてですが,極東の昆虫の検索の113.Diastatidaeをみると,D. vagansは翅端とm-cu周辺が暗色になる種類で,D. ussuricaが明瞭な斑紋を備える私たちがモンホソショウジョウバエと呼んでいる種類となっています.

これは,大きな発見ですね.

・・・・うわー余震が来たー

Re: ホソショウジョウバエ科 投稿者:Arge 投稿日:2011/04/15(Fri) 12:46:48 No.6771  引用 
市毛様

大変な中書き込みありがとうございます。

D. ussuricaはたまに捕れますが、D. vagansは見たことがありません。

もっとも、ussuricaのほうは特徴的な斑紋で分かりやすいのに対し、vagansのほうはよくある斑紋なので、ちゃんと認識されずに未同定の中に混じっていたりするのかもしれません。

Re: ホソショウジョウバエ科 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/16(Sat) 10:05:18 No.6774  引用 
Okada, T., 1956. Systematic study of Drosophilidae and allied familes of Japan. pp. 183, Gihodo Co. Ltd., Tokyo.この本では、

Diastata vagrans Loew, 1864.Japanese name: Hoso-shojobae (Shiraki, 1954).
Distata ussurica Duda, 1934. Japanese name: Mon-hoso-shojobae.

となっています。shojobaeのそれぞれoには長音符がついています。

分布については、 
D. vagrans. Specimens examined: Nishikomagatake, Nagano Pref., 1 ♂, 22.VII '52 F. Previous records from Japan: (Shiraki, 1954) Amamioshima, South-West parts of Honshu.

D. ussurica. Sepcimens examined: Asakawa, Tokyo, 1 ♂, 12 IV '56 S: Tojo, Hiroshima Pref., 1 ♂, 26.X '55 S.

Fはcollected in fruit-trap, Sはcollected by sweepingです。なお、学研の生物図鑑昆虫IIIでは私はD. ussuricaにモンホソショウジョウバエを使っています。九大目録の和名は間違いです。

上記Okadaからは、vagransには素木先生がモンホソショウジョウバエと命名、ussuricaには同書で岡田先生がモンホソショウジョウバエと命名したと判断されます。

Re: ホソショウジョウバエ科 投稿者:三枝豊平 投稿日:2011/04/16(Sat) 10:14:31 No.6775  引用 
なお、岡田先生の1956年の総説は箱に入っていまして、この箱のタイトルが市毛さんのいわれるように日本語で書かれています。ただし、実際は下記の通りで、英文表題と本の中身とは違った和訳になっています。

日本産黒ショウジョウバエの分類学的研究

です。これは箱の表にもまた底面にも同じように印刷されています。この本を購入した当時、奇妙な訳だとは思っていました。箱はもうボロボロになっていますが、今でも残してあります。なお、本のカバーや本体の表紙は英文のみで、SYSTEMATIC STUDYOF DROSOPHILIDAE AND ALLIED FAMILIES OF JAPAN となっています。カバーの背側には同様のタイトルとともにここに初めて技報堂と示されています。

なお、本の奥付けには、 
日本産ショウジョウバエ科及びその類縁科の分類学的研究
という、正確な訳がありますので、もし和文タイトルとして 引用する場合にはこの訳を用いるべきでしょう。

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