芋虫のつぶやき 様.
海外のサイトでも,交尾中に捕食している写真を幾つか見たことがあります. Stubbs(2001)British Soldierflies and their Alliesのムシヒキアブ科の解説を見ると ”Sometimes the female will continue to feed on prey during copulation. It is possible that males prefer females with their attention distracted in this way since robberflies can be cannibals. On rare occasions the female has devoured the male during the course of copulation but this appears to be unusual behaviour and normally the male escapes unharmed.” との記述があり,交尾中のメスによる捕食を避けるため,捕食中のメスに交尾するとの推測があるようです.
市毛 様
いつもありがとうございます。 御礼が遅くなりすみませんでした。 あえて捕食中のメスに交尾するとすれば、なかなか奥の深い話ですね。今後は気をつけて見てみます。 |
流水性のEukiefferiella(テンマクエリユスリカ属)幼虫の生態に関する文献を探しています。分類に関することはたくさん見つかりますが、生態に関しては流れの速い場所にいること以外に記述が見つかりません。おそらく、天幕を張るのでテンマクエリユスリカという名称が付いているのだと思います。実際に、礫表面に巣のようなものがたくさんついていますが、現地での観察が難しく、四苦八苦しております。内外を問わず生態についての記載がある文献の情報を教えてください。
青谷 様
流水性のEukiefferiellaについて;テンマクエリユスリカの和名は徳永雅明先生が命名されたものと思います。お書きになっているように流水中の岩盤に作られた巣からの由来です。この属の聖地についての論文は極めて少ないとお思います。 流水性の種ではありませんが、最近の論文があります。Imada Yumeさんという方がZoo key (http://zookeys.pensoft.net)に論文を書かれています。
情報ありがとうございます。今田先生の止水性のテンマクエリユスリカ属の生態についてはご本人からご高著を恵与いただき巣作りなど興味深い内容に感激しました。流水性のものはこの種のような頑丈な巣は作らないようですが、礫表面に網を張って固着しているようでした。ご紹介いただいた徳永先生の論文名など分かりましたら、教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
青谷様
徳永先生の報告は論文ではありません。手元にはなく記憶は定かではないのですが「日本幼虫図鑑」だったと思います。随分と古いものです。
ありがとうございます。幼虫図鑑は確かにどこかで見たような気がします。探してみます。
偶然にも、自宅に日本幼虫圖鑑を発見しました。てんまくえりゆすりかに関する図と解説文(徳永先生)が載っていて、形態のほかに以下のような生態に関する記述と蛹の巣のスケッチもありました。著作権があるので示すことはできませんが、「本種の幼虫は渓流の石礫上に自由に生活するが,化蛹時には石面の小くぼみに白色楕円形の巣を営む。」とあります。
加えて、図のキャプションに「蛹の天幕状の巣」とありました。現地での観察は難しいのですが、天幕=テントでしょうから、どんなテントか今後観察していきたいと思います。 |
ムシヒキアブ図鑑で,新たにLaphria hakiensis ハキイシアブが図示されたようです.
Laphria rufaチャイロオオイシアブも一部画像が変更になりました. 恐らく,No.5706とNo.2837のスレッドが今回のハキイシアブに該当すると思われます.
再び更新されている.
昨日はChoerades amurensis (Hermann, 1914)が追加されたもよう. 和名が,日本昆虫目録のモモブトホソイシアブと異なりアムールイシアブとなっている. 栃木産の♀が図示されているのには驚きました. http://www3.kcn.ne.jp/~tgw/m-index2-j.htm |
take 様.
R2+3脈とR4+5脈共に前方へ軽く湾曲しているので,Milichiidaeクロコバエ科(シロガネコバエ科,コガネバエ科)ではなく,Sphaeroceridaeフンコバエ科(ハヤトビバエ科)に見えます. 後脚基付節が太くなっていませんか? また,通常MilichiidaeのR2+3脈は翅端近くまで直線的に長く伸びます.
茨城@市毛様
遅くなり申し訳ございません。 フンコバエ科なのですね!後脚の基付節を確認してみます。 ありがとうございました。いつも助かっております。 |
小金井虫 様.
ナミヒメヒラタアブとホソヒメヒラタアブのメスは非常に良く似ており,写真では判別できません.
茨城@市毛様
ありがとうございます。 いつも何気なく通り過ぎてしまっていたハナアブ科ですが、 ヒメヒラタアブ類だけでも難しいです。 |
小金井虫 様.
ツヤヒラタアブ属と思われますが,これも写真では同定が困難です.
茨城@市毛様
ありがとうございます。 とりあえず属レベルまでわかり助かりました。 よく見かけるハナアブでもより細かい同定作業が必要ですね。 |
![]() ヒメガガンボ科はフィールドに行くたびに大抵何かしら採れるので実に良いです。 皆かっこいい...。 種までの同定の道のりは長いですが。 日本産水生昆虫 第2版のヒメガガンボ科の検索表でPilaria属へたどり着きました。 その後、 Catalogue of the Craneflies of the World https://ccw.naturalis.nl/detail.php というサイトを用いてPilariaについて調べてみましたが種の検討はつけられず です。
ふかさわ 様.
ガガンボは種への検索が大変です. Pilaria属だとすると,日本昆虫目録も4種となっているので原記載とにらめっこしてみるのもよい経験かと思います.
市毛様
返信ありがとうございます。 原記載…Alexander氏の文献をいくつか見たところ 形態の解説文だけあって図が何も無いというのが見受けられたので、形態の記述と一致していても同種であると判断するのは難しいのだろうと思いました。 この場合は、他に何か図が載っている文献を探したり、可能であればタイプ標本を見たりする必要がありそうですね。 ここまで調べてちゃんと同定できない場合は専門家の方に同定依頼をするのがベストですかね。 うむむ…。むつかしい…。
ふかさわ 様.
原記載以外の文献となると,極東ロシアの昆虫の検索やロシアの文献(Savchenko,1989; Savchenko and Krivolutskaya, 1976)等を調べるしかないです(日本昆虫目録にある4種は日本や極東ロシアにしか分布していないようです). 文献収集の鬼になってみて下さい. なお,図示されている種類が非常に少なく泣けてくると思います. みんな通った道です(^_^;) なお,極東ロシアの検索を見ると,♂触角が腹部中央まで届くほど長く,前楯板が赤褐色なのがP. hypermecaとなっています. この検索に載っていないtokionisは♂触角が体長の1/3を超えると原記載に書かれているので,消去法ではhypermecaとなりそうです. 以上、御参考まで.
市毛様
>なお....以上、御参考まで. ありがとうございます! 自分でも原記載や極東ロシアの昆虫のPt.2の検索表と格闘して確認してみます。 >......みんな通った道です(^_^;) やはりヒメガガンボ科は恐ろしいですね...。 改めて大変であるということがわかって調べる気が削がれるどころか逆にそそられてきました。 不思議なものです。 キノコバエ上科(クロバネキノコバエ科は除く)などについても、 今は交尾器を精査する環境が整っていないため採集しても属までしか同定せず、その属の文献を少しずつ集めたり読んだりしているのですが ヒメガガンボ科と似たような状態であるような気がしますね。 図示されていない種がどのくらいいるのかは把握はできておりませんが。 見たいと思った文献がネットで簡単に見られるのであればよいのですが、そうでない文献がたくさんあるのが辛いところです。 いくらやる気があっても 誰かと協力し合わねば十分に調べきれないのだろうなと思っています。 |
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