けけけ 様.
下側板(中基腹節)に下側剛毛列があるので,クロバエ科です. Dexopollenia flavaショウジョウクロバエという種類です. みんなで作る双翅目図鑑 画像一括閲覧ページ等も参考にして下さい.http://syrphidae1.a.la9.jp/diptera_web/issun_photo.htm
ご丁寧にありがとうございます。勝手にヤドリバエ科だと思っていましたが、クロバエ科だだったのですね。他の科である可能性も考慮するべきでした。
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甲太郎様.
側面からの写真もお願いします. なお,翅の前縁脈にトゲ状剛毛を生じるのは,トゲハネバエ科以外でも色々な双翅目の1部のグループで見られます. トゲハネバエ科の場合,前縁脈の太さより明らかに長い剛毛を多数生じる種類が多いです.
甲太郎様
胸弁が大きいので有弁類,Anthomyiidaeハナバエ科ですかね.小楯板の下面に多数の毛が生えていませんか? ハナバエ科であれば,Pegomya pulchripes のLight-formの可能性が高いと思います.
お手数をおかけしました。ありがとうございました。
小楯板下面の毛は見にくいのですね。ルーペでは難しいようですので、明日職場で見てみたいと思います。 早くコロナが収まって、同定会で見ていただけるようになってほしいです。
甲太郎 様.
ビノキュラーで見て毛が見えないとなると,ハナバエ科ではなくイエバエ科のSyngamoptera属やXenotachina属かもしれません. いずれにしても,メスでの同定が困難なグループです.
ありがとうございました。
特徴的な模様と思いましたが、難しいのですねぇ。 わからないから面白いのですけど。 また採集に励みます。 |
![]() 北アルプスの2100〜2200mで採集したものです。翅脈を見るとヤチバエあたりかなと思うのですが、見当がつきません。 体長は15mmほどで、大きめです。ご教示をお願いします。 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷 2020年8月16日
甲太郎様.
ご推測通り,ヤチバエに近縁な未記載種と思われます. No.8726のスレッドで詳しく書かれています. http://diptera.jp/usr/local/bin/perl/dipbbs/joyful.cgi?list=pickup&num=8726#8726
さっそくありがとうございます!
まさに同じ物でした。まだ記載は発表されていないのですね。 またよろしくお願いします。 |
先日、三重県の篠立の風穴で小規模な調査を行った際に何種かのハエを採集しました。
素人目にはキノコバエ、クモバエの仲間に見え、計4種のようです。 報告書に種名を記載しなければならないため同定を依頼させていただきたいのですが、受けてくださる方がいらっしゃれば下記のメールアドレスにご連絡くださるとありがたいです。標本をお送りいたします。種までのしぼり込みが無理であれば属や科までで大丈夫です。 kopegengorou75@ezweb.ne.jp よろしくお願いいたします。
依頼を受けてくださる方が見つかりました。
ありがとうございました。 |
小金井虫 様.
ご推測通り,Syritta pipiens モモブトチビハナアブです.
茨城@市毛様様
ありがとうございます。 名前の通り腿節の太さが印象的でした。 |
小金井虫 様.
ご推測通り,ハイジマハナアブ類です. ♂交尾器を調べないと種名はわかりません.
茨城@市毛様
ありがとうございます。 ハイジマハナアブ類まで近づけましたので大変ありがたいです。 |
小金井虫 様.
恐らく,イエバエ科のHydrotaea ignavaヒメクロバエかその近縁種と思われます.
茨城@市毛様
ありがとうございます。 公園の手すりなどで、数匹が同じような姿勢で止まっているのをよく見かけるのを思い出しました。 |
小金井虫 様.
腹部に多数の剛毛が見られますので,ヤドリバエ科と思われます.
画像の種はカイコノウジバエ属(Blepharipa)だと思います。私も近所の河川敷でこの種をよく観察しますが、ヤブカラシの葉に産卵するのを見ることが多いです。
茨城@市毛様
ありがとうございます。 ヤドリバエ科でしたか。 …見極めるのはなかなか難しいものですね…。
小須田貴延様
ありがとうございます。 属レベルまで判明し、よかったです。 ヤブガラシに産卵するとすると、スズメガ類もよく寄生されるのでしょうね。 |
![]() 昨日ハマダラミバエと思しきハエを捕獲しました。 Manual of Nearctic Diptera vol.2で検索するとEnsina属となったのですが、自信が持てません。 ご教授いただければ幸いです。 場所:大阪府北部、川沿いの公園、日陰の樹の幹 体長:約6mm
UG 様.
写真のミバエは,ムラクモハマダラミバエStaurella nigrescens です. Korneyev(2004)の極東ロシアのミバエ科では,属の検索でcouplet 111まであるので,新北区の約2倍以上の属が日本周辺に分布しているようです (残念ながら,旧北区の双翅目マニュアルにはミバエ科がありません) http://macroclub.ru/macroid/downloads.php?catid=10&lang=1
市毛様
早速のご回答ありがとうございます! ミバエに関しては教えていただいた論文で見るのがいいんですね。精進いたしますっ
UG 様.
日本のミバエ科の総説は, 伊藤修四郎氏のDie Japanischen Bohrfliegenですが,自費出版であったため現在では入手出来ません. 入手可能なもので,図や写真が多く解りやすいのは, 市田忠夫 (1994) 青森県のミバエ科.Celastrina, 29: 45-68. です.
市毛 様
極東ロシアの文献はロシア語がダウンロードできるのですね.ありがとうございます. PDF に変換すると文字データが取り出せなくなるようなので,djvu のままにしたいと思います. |
ワシントンのスミソニアン博物館に来ています。
以前、No.4159に書き込んだ内容にちょっとした間違いが判明したので、訂正しておきます。4159の書き込みは九大に保存されているAlexander博士の同定標本をもとにしたものですが、種が記載された年と標本が同定された年とのからみで、果たして正しいものかなと、一抹の不安があったのですが、やはり同定ミスがあったようです。こちらで日本産4種全てのホロタイプを見ることができましたので、その写真と一緒にご報告。 ![]() ![]() 関東などにも多い、体の大きなやつです。褐色の模様が縁取られるのは前種と同じですが、脈の分岐や横脈の前後に小さな透明な部分(褐色の模様に穴があいている)があるので簡単に区別できるものです。 ![]()
翅の模様には個体差も大きいので、その点、ご注意ください。
また、この属の種小名を記載時と異なり、subfascipenne, subinsigneとすることがありますが、この属のジェンダーについては文献を調べきれていないので、ここでは棚上げしておきます。(もちろん、目録出版までには片付けます)
やはりタイプを見ないと分からないことが多々ありますね.ワシントンでのAlexander博士の標本の検討ご苦労様です.本属はかなりきれいなガガンボである上に,ニセヒメガガンボとの翅斑の類似からつい注目してしまいます.半分渓流に浸かった朽木から多数羽化させたことがあります.
E. evanescensのように翅に蛇の目模様があるのは,何度か採集したことがありますね.それが日本なのか中国など外国なのかは定かでありません,
このスレッドのまとめとなる,Epiphragma属についての総説が最近出たようです.
Kato, D., Nakamura, T. & T. Tachi, 2020. Taxonomic study of the genus Epiphragma of Japan (Diptera: Limoniidae). Acta Entomologica Musei Nationalis Pragae, 60(2): 449-461. https://www.biotaxa.org/AEMNP/article/view/63726/62661 |
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