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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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これは何ですか 投稿者: 投稿日:2008/05/18(Sun) 00:17:17 No.4529  引用 
ブナやホオノキのようになめらかな樹皮上で、走り回ってちいさな虫を捕食しており、交尾も見られました。体長は♂は4ミリくらいです。2008年5月17日青森県下北半島の山にたくさんおりました。お教え下さい。捕食されている虫も見当がつきますでしょうか。

Re: これは何ですか 投稿者: 投稿日:2008/05/18(Sun) 00:18:20 No.4530  引用 
雄です

Re: これは何ですか 投稿者: 投稿日:2008/05/18(Sun) 00:19:14 No.4531  引用 
雌です

Re: これは何ですか 投稿者: 投稿日:2008/05/18(Sun) 00:21:24 No.4532  引用 
翅などです

Re: これは何ですか 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/05/18(Sun) 09:08:42 No.4534  引用 
これはオドリバエ科のTachypeza fennica Tuomikoskiクロテンカマアシハシリバエです(研究者によっては別科Hybotidaeセダカオドリバエ科を建て,これに分類します).北隆館新訂原色昆虫大図鑑第三巻,p.407に解説があります.餌は写真だけでは良く分かりませんが,複眼が大型であるらしいこと,腹端の形状,大きさから勝手に判断しますとSciaridaeクロキノコバエ科の1種の雌ではないでしょうか.

Tachypeza属はT. heeri Zetterstedtを含めて日本に数種分布しています.これらの種はいずれもブナなど樹皮表面が平滑な立木や樹皮がはがれた立木,山中の山小屋などの木の壁,ベンチなど上に生息し,そこに飛来,あるいは歩行する小昆虫を餌にしています.求愛給餌行動や群飛は行ないません.走行速度が非常に速いために追っても走り回って逃げ,いよいよの段階で始めて飛びます.翅の臀葉の発達が悪いために飛翔速度は遅く,ゆっくり飛びます.

幼虫はヨーロッパでは朽木や木のうろから採集されています.日本でも朽木などの倒木が堆積した部分では,羽化直後の体が着色していない個体がしばしば採集されますので,一部の種は少なくとも,このような環境に生活し,そこで恐らく小昆虫の幼虫などを摂食していると思われます.いずれも年一化です.

下北半島にたくさん生息しているようでしたら,一部採集しておいていただければ幸いです.

Re: これは何ですか 投稿者: 投稿日:2008/05/18(Sun) 22:08:32 No.4537  引用 
アノニモミイア様、ありがとうございます。現場で見たときは捕らえた獲物を前足で抱えているように見えたので、ややカマバエ的な足と思ったのですが、実体顕微鏡でみれば膨らんでいて少しだけ鎌っぽいなと感じていました。和名そのものに納得しました。獲物を吸汁しているときの映像を見てみますと大半は前肢を全く使っていない状態でしたが、左の前肢だけを鎌のように使って抱え込んでいるのが1シーン写っていました。獲物を刺しているときに、幹ごと加減しながら平手打ちしてとりあげた獲物には極小のハチの一種もおりました。標本は近日中にお送りします。

Re: これは何ですか 投稿者: 投稿日:2008/05/18(Sun) 23:35:58 No.4539  引用 
追伸です。両前肢で獲物をかかえているところが写っていましたので追加します。ここにその動画をのせておきました。http://snowmelt.exblog.jp/7964104/

飛翔するオドリバエ 投稿者: 投稿日:2008/05/17(Sat) 22:01:45 No.4524  引用 
福岡市近辺の渓流に行きましたら、よくみる身体が銀白色の小さな(体長3mm前後?)オドリバエがスウォームをしていました。ずいぶんとトリミングをして、みっともない画像ですが、飛翔姿勢の参考になるかもと、投稿です。

Re: 飛翔するオドリバエ 投稿者: 投稿日:2008/05/17(Sat) 22:03:47 No.4525  引用 
同じ種です。やっぱりこれくらい小さいと、慣れてないので写すのが大変です。

Re: 飛翔するオドリバエ 投稿者: 投稿日:2008/05/17(Sat) 22:09:13 No.4526  引用 
交尾飛翔中のもいました。

ひどい画像でごめんなさい。


Re: 飛翔するオドリバエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/05/17(Sat) 23:49:46 No.4528  引用 
素晴らしい一連の写真ですね.雌の腹部が銀色であること,前腿節が紡錘形に肥大すること,雌がホバリング飛翔をしているらしいこと,福岡市近郊でこの時期であること,の4点から,写真の種は間違いなくHilara (Ochtherohilara) mantis Freyです.これまで本種の配偶行動については観察していますが,雌の群飛,交尾写真を見たことはありません.

本種は雄が渓流の水面で主に小形ないし中型のユスリカを求愛餌にして,渓流またはその縁に張り出した樹の枝の直下の群飛空間に運びます.そこには雌が写真のようにホバリング飛翔(ほぼ空間の一点を維持するような飛翔)を続け,個体間の間隔は数センチ以内のことがしばしばです.雄がここに求愛餌をもって雌の下から追飛して交尾し,交尾したペアは群飛から離れてその下やさらに林道上空など50cmから数mの空間で飛翔しながら交尾を続けます.

本種に酷似したやはりOchtherohilara亜属の別種で,雄がコシアキ型,雌の腹部が黒い種があります.これは本州中部での観察では,mantisの雄を専ら渓流水面で狩り,求愛餌にするようですが,群飛や交尾行動は観察されていません.この種は九州でも山地に少数生息していますが,密度は本州中部ほどではありません.

Ochtherohila亜属はアジアー北米隔離分布の群で,日本列島には30種以上生息していますが,その生態はほとんど観察されていません.亜属の特徴は前腿節が肥大し,腹面に小刺を生じ,前脛節の腿・脛関節部の脛節基部が膝状に屈曲すること,しばしば前脛節腹面にナイフ状隆起が生じること,などです.

Re: 飛翔するオドリバエ 投稿者: 投稿日:2008/05/18(Sun) 01:44:22 No.4533  引用 
Hilara (Ochtherohilara) mantis Freyだとのこと。どうもありがとうございます。まさに記述のとおりの群飛でした。
瑞梅寺の上の水無鍾乳洞前の渓流のよどみでムカシトンボの写真を狙っているときに気付きました。よどみに張り出した木の枝陰で吊り下げられたような群飛をしていました。これらは♀の集団なんですか。勉強になりました。
また、別の群れが反対側の木陰でも群れ飛んでおり、その群れの下側の外れぐらいの位置で交尾個体が同様にホバリングしていました。写真を見ると♀も一緒に羽ばたいているようですね。しばらくは集団とつかず離れずで飛んでいましたが、そのうち、いなくなっていました。
静かにしているとよどみにはヤマメの小さいのが時折姿を見せました。

Re: 飛翔するオドリバエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/05/18(Sun) 09:19:24 No.4535  引用 
和名を書き忘れました.ギンパラカマミナモオドリバエ(銀腹鎌水面舞蝿--舞は松村松年先生の使用)です.長い和名になりますが,種数が多い属や亜属の和名命名は難儀なことです.鎌脚とした方が語呂がいいのですが,ますます長くなります.

交尾中の飛翔は時には雌がほとんど翅を動かさない種(個体または状況)もあります.今回の写真でも雌の翅のぶれは雄に比べて小さく,また翅の振幅も小さいために雄の翅のように前下方への動きが見られません.恐らく翅を開いて,わずかに動かしているだけかと思います.

なお,求愛給餌型のオドリバエの群飛の性比は「需要供給」の関係で決まるようです.雄の群飛への訪問が少ないと雌がほとんどの群飛集団になります.一方雄が頻繁に求愛餌を持って群飛に飛来し,雌が少ないと,求愛餌を持った雄だけの群飛になります.両性の群飛参加が著しく多いと,両性混合の群飛になります.この状況は地域の個体群密度,時間,餌の供給度などによって同一種でも変化します.

Re: 飛翔するオドリバエ 投稿者: 投稿日:2008/05/18(Sun) 21:44:27 No.4536  引用 
群飛も面白いですね。こちらは、あ、飛んでるぐらいの意識しかありませんでした。次からは、よく観察してみましょう。

改定図鑑でヤリバエ調べてみまし... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/05/15(Thu) 22:11:26 No.4519  引用 
こんちは。

 改訂版の図鑑で検索して見ました。
 5月10日に千葉県の雑木林で採ったヤリバエは、ウスグロヤリバエと思われました。
 あたっているかどうか、ちょっと不安です。

 昨年、秋にも同種を採りましたので、2化性の可能性があるかとも思いましたが、春の数と差が大きすぎるので、もしかしたら偶然に出たのかもしれません。

 ではまた。


Re: 改定図鑑でヤリバエ調べてみ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/05/16(Fri) 06:45:40 No.4521  引用 
同定されたとおりです.酷似種は尾角葉がこの2/3位です.しかし,雌では私には区別できません.

これら両種とクモスケヤリバエ,ヤチヤリバエなどはどうやら多化性のようで,少なくとも2化はするようです.これらの種では春の第1化では体色が暗色で,夏から秋にかけての第2化ではかなり明るくなります.ツマグロヤリバエとハコネヤリバエはどうやら夏1化のようですが,後種は第2化が出る可能性があります.このような季節型は蝶類などでは一般的ですが,双翅類ではあまり知られていないのではと思います.

第2化の個体数は確かに第1化より少ない傾向があります.

Re: 改定図鑑でヤリバエ調べてみ... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/05/16(Fri) 21:46:02 No.4522  引用 
アノニモミイア様

 いつもご教示ありがとうございます。

 ウスグロで当っていて嬉しいです。
 この他には、クモスケだけしか採ったことがありません。

 2化でよかったのですね。
 しかし、春以外には、ほとんど採ったことがありません。

 またご教示お願い致します。

ハナブトハナアブの一種について... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2008/05/06(Tue) 22:09:29 No.4509  引用 
今日、久しぶりに山に出かけ、ハナアブやら雑虫やらを少々採集してきたのですが、シラオビシデムシモドキの集まるような発酵しオレンジ色になった樹液?の周りに、以前このBBSで話題になった種と同じやや大型のハナブトハナアブが集まっており、3♂2♀を採集する事ができました。

発酵し、えげつない臭いを発する物体には多くのハネカクシやらケシキスイが汁の中を泳いでおり、現地でより分けていると見落としがあるので一緒にタッパーに詰め込んで帰ってきました。

残念ながらタッパーに詰めた物は酸欠で中の虫が全部死んでいたのですが、よく見ると3mmぐらいの尾長ウジ形の幼虫も表面に浮いており、もしかするとハナブトハナアブの幼虫なのか?と考えていたら、一匹だけ生かして持ち帰ったメスが多数の卵を産んでいることに気づき、なんとかして飼育してみたいと思った次第です。

ハナブトハナアブの幼虫はこのような発酵した樹液?菌類?の中で育つのでしょうか?

どうか宜しくお願いします

Re: ハナブトハナアブの一種につ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/05/07(Wed) 07:24:13 No.4510 ホームページ  引用 
ゆーちゃん,こんにちは.

外国の文献によると,ハナブトハナアブは樹液食のハナアブです.
フタモンハナアブ属やケコヒラタアブ属も樹液(Sap runs)で幼虫が得られるようです.

Re: ハナブトハナアブの一種につ... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2008/05/09(Fri) 20:15:42 No.4514  引用 
有難うございます。

今日ケースを見たら小さなウジが沢山わいていました。

とりあえず持ち帰った樹液を冷凍した物と昆虫ゼリーと二つに分けて飼育してみたいと思います

Re: ハナブトハナアブの一種につ... 投稿者:ゆーちゃん 投稿日:2008/05/15(Thu) 22:37:26 No.4520  引用 
現在冷凍した樹液を使い飼育しています

結局ゼリーを買おうと思ったのですが、とりあえず買いに行くまで樹液で・・・と思い入れた発酵樹液が上手くいってるみたいなのでゼリーは買いませんでした

幼虫は尾長ウジ形の幼虫にミズアブの呼吸管を付けた様な独特な格好をしています。

呼吸管はほとんど伸ばせないらしく水を入れすぎると溺れて死ぬみたいです…

とりあえず少し成長して2mmほどの大きさになったので報告まで☆

ヒロオビホシ!!!! 投稿者:pakenya 投稿日:2008/05/14(Wed) 14:41:08 No.4515  引用 
こんにちは

先週、2年ぶりに山形の調査があり、春のハナアブを色々採集してまいりました。ツノヒゲハナアブ、キムラコブコシボソハナアブなどの珍品も採れました。

フタホシかな?って思って採集していたこのEupeodes、見たら顔に筋模様が無く、口の周りがちょっと黒ずんでいますし、第一腹部の模様が違います。もしや!と思って「はなあぶ」を見直すと、20号に載っているヒロオビホシヒラタアブ E. latifasciatusにドンピシャです。腹部第2節の斑紋がより拡大して左右接していますが、その他の記載内容は全く一致します。

これって、国内2例目の記録になるんではないでしょうか。
はなあぶ26号投稿ネタですね。


Re: ヒロオビホシ!!!! 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/05/14(Wed) 20:16:19 No.4516 ホームページ  引用 
pakenya様.

確かに,ヒロオビに近い斑紋ですね.

ところで,翅片(alula)の微毛の状態と,腹部第3-4腹板の黒色斑の大きさはどうなっていますか?

腹部斑紋の変異が大きいため,同定が難しいグループですので,斑紋以外の識別点をしっかり確認してください.

P.S. ヒロオビは,岩手県と北海道で数個体採れています.

Re: ヒロオビホシ!!!! 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/05/14(Wed) 20:28:04 No.4517 ホームページ  引用 
写真を良く見たら,♀ですね.

そうすると,alulaと額の微毛の確認が必要です.

Re: ヒロオビホシ!!!! 投稿者:pakenya 投稿日:2008/05/15(Thu) 09:26:07 No.4518  引用 
市毛様、いつもお世話になります。

この個体の特徴ですが、翅のalulaは全面黒色微毛に覆われています。翅はほぼ全体同様の微毛に覆われますが、brやbmの前縁には細く無毛域があります。

第2腹板は無班、第3腹板は横長の黒斑が中央にあり、第4腹板には三角形の小さめの班が中央にあります。

額は添付画像のとおりで、前半は黄色く後半は黒く、ともに微粉を欠いています。前半の中央から前側は無毛ですが、ほかは黒色細毛に覆われています。

以上のように、はなあぶ20号に記載された岩手産の個体の特徴と、斑紋以外は一致しています。斑紋にはずいぶん個体差があるようですから、変異の範疇と考えています。

是非、オスも採集したいです。

教えてください 投稿者:田中川 投稿日:2008/05/08(Thu) 09:23:29 No.4511  引用 
こんにちはお世話かけます
三重県内の一級河川の河川敷で見かけました。土手の草むらに居ました。体長は1センチにも満たない大きさです。金色に輝いていた彼らは誰なんでしょうか。
2008.5.6


Re: 教えてください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/05/08(Thu) 16:43:28 No.4512  引用 
このアブは双翅目(ハエ目)短角亜目のシギアブ科に属するChrysopilus属の1種です.恐らくキアシキンシギアブかその近縁種でしょう.シギアブはアブの語尾がついていますが,アブ科とは異なり一般に吸血することはありません.Chrysopilus属も同様です.幼虫は地中や朽木の中などで生活して,他の軟弱な昆虫の幼虫などを摂食します.Chryso=金,pilus=毛,という学名で,この種にはふさわしい名称です.

Re: 教えてください 投稿者:田中川 投稿日:2008/05/08(Thu) 22:01:03 No.4513  引用 
アノニモミイアさん、ありがとうございます。
学名に金毛の意味があるなど、分かりやすく説明していただき、ありがとうございます。

Hilara sp.?と思われる種-そ... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/05/02(Fri) 22:09:59 No.4501  引用 
こんちは。

 4月下旬に、埼玉の河川敷で、とにかくたくさんいたオドリバエ 2種です。

 1種目は、ヤナギの花におびただしい数が集まっていて、スィーピングの度にたくさん入って、数百頭単位でネットインしましたが、当然ながら ほとんど放ししました。
 体長は5.5mmくらいでした。

 2種目は、同じ場所で、池や水溜りの上を水面すれすれに飛び回っていた種で、こちらの方が少し小さく体長3mm泥土でした。
 
 改訂版の図鑑では、Hilaraは コシアキ型のみ出ていましたので、検索は無理と考えました。

 画像で、ある程度わかりますでしょうか? 

 <まずは1種目の画像です。>


Re: Hilara sp.?と思われる種... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/05/02(Fri) 22:13:05 No.4502  引用 
続いて、2種目です。

 すいません、改訂版の図鑑では、Hilaraは コシアキ型だけでなく、他にもカッコイイ数種がでていました。

 訂正します。


Re: Hilara sp.?と思われる種... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/05/02(Fri) 23:52:45 No.4504  引用 
Hilaraはいかんせん写真と交尾器の略図だけではどうしようもありません.触角の形状,胸背の刺毛分布,前脚,とくに第1付小節の形状と刺毛,後腿節の刺毛,翅脈,特に中室の形状,R4,5の状態,雄交尾器のディテイルなどの形質を詳細に解析しないと同定できません.一先ず標本を送ってください.

いまのところ前者は恐らくpachyneura-acutifurca-argentata群に含まれる種であると思います.本群には上記のほかに数種未記載種があります.

Hilaraは,翅を切断してスライド標本(グリセリンマウントでも良い)とし,残りの体を体長や体色,胸部刺毛などを記載した後にKOH10%くらいの90−95度水溶液で10−15分処理して,触角第3節とstylusの形状,前脚第一付節(metatarsus)の形状と背面などに生じる刺毛の長さと数,後腿節前腹面などの刺毛,雄交尾器を分解して,下雄板先端がペニスシースのように前背方に延びている部分の背,側両面からの形状,上雄板の先端部の突起の形状,これらの板に生じる刺毛の状態を詳細に比較しないと正しい同定はできません.先ずは解剖してみてください.

添付の交尾器の図は,上雄板を収縮させる筋肉が収縮したために,上雄板が内側に湾曲して歪んでいます.慣れてくれば乾燥標本でも同定できるようになるのですが,この図のように歪んだ交尾器は評価が困難です.歪みの原因は殺し方にあります.私の経験では,クロロフォルム麻酔の時間を長くすると全身の筋肉の収縮硬直がおこります.軽い麻酔で青酸カリで殺すとこの硬直はほとんど起こりません.どのような薬品で殺しましたか?なお,このように硬直した状態で乾燥すると,KOH処理をしても,クチクラの歪みはあまり戻りません.

Re: Hilara sp.?と思われる種... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/05/03(Sat) 11:46:01 No.4506  引用 
アノニモミイア様

 いつもご教示ありがとうございます。
 
 Hilaraは 細かい情報が無いと、とても種までたどり着けないことがわかりました。
 まずは、自力で、解剖に挑戦してみます。
 ポイントが捉えられるかどうか・・・とても自信がありませんが、半歩でも前に進めたいです。

 一方で、近日中に、この春に採集した 数種のオドリバエを送らせていただきたく存じます。
 何卒 宜しくお願い申し上げます。

 解剖挑戦の結果につきましては、改めまして アップします。

Re: Hilara sp.?と思われる種... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/05/03(Sat) 22:40:29 No.4508  引用 
アノニモミイア様

 いつもお世話になります。

 前のHilaraの種を描いて見ました。
 簡易な図しか描いていないので、詳細図は大変難しいです。特に、小さいので、よく見えないです。
 多少 進歩させたつもりですが、出来てみると あまり変わらないですね。
 図の内、触角は第3節だけですが、根元が膨潤して 変形してしまいました。
 また交尾器は、分解して観察するのかどうか よくわかりませんでしたが、内部構造を覗いて描いて見ました。

 とにかく難しいので、何回もやって練習するしかないように思いました。
 取り急ぎ、挑戦結果のご報告まで。
 

ご教示ください 投稿者:usamimi 投稿日:2008/05/02(Fri) 18:15:08 No.4500  引用 
こんにちは。
4月27日に東京都町田市で撮影しました。体長は1cmくらいに見えました。ハエかアブの仲間ではないかと思ったのですが、種類がわかりますでしょうか。よろしくお願いします。


Re: ご教示ください 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/05/02(Fri) 22:18:40 No.4503  引用 
こんちは。

 クロバネキノコバエ科・・・までが私の限界です。

 詳しい方のフォローを期待いたします。

Re: ご教示ください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/05/03(Sat) 08:54:57 No.4505  引用 
Sciara thoracica Matsumuraセアカクロキノコバエ(セアカキノコバイ;セアカクロバネキノコバエ;セアカクロカ)です.

属の所属は諸説あるようですが,和名は松村先生がキノコバエ科として命名したセアカキノコバイのセアカを踏襲して,これが属するSciaridaeにはクロバネキノコバエ科,クロキノコバエ科,クロカ科,と三通りの呼び名がありますので,セアカにそれぞれの語尾をつけることができます.

クロバネキノコバエは本種などのように翅が暗色の少数の種に基づいたもので,伝統的な名称.
クロキノコバエは本科の大部分の種で翅は無色透明だからクロバネはそぐわないということと,ほとんどの種の体色が黒色であることに基づき,最近しばしば用いられている.短くて的確なので私はこれを採ります.
クロカは双翅目の糸角亜目の大部分でガガンボやブユなどを除いて体が蚊のように細長いものの語尾をすべて「カ」とするという伊藤修四郎先生のご提案(タケカ(茸蚊),タマカ(球蚊),エゾカ(蝦夷蚊),クチキカ(朽木蚊),ゴミカ(芥蚊)などなど;タマは「虫えい」の「えい」の漢字でしょうか)ですが,使用者はすくない.

本種の幼虫は枯れ草や落ち葉のやや湿った堆積の中で幼虫が生育し,本州中央部平地では5月上旬頃に年一回の成虫の発生が見られます.成虫は特に不潔とは思いませんし,また刺したり,毒を持っていたりはしません.か弱い短命の虫です.

Re: ご教示ください 投稿者:usamimi 投稿日:2008/05/03(Sat) 12:31:24 No.4507  引用 
バグリッチさん
アノニモミイアさん

ありがとうございました。
アノニモミイアさんの詳しいご説明は興味深く拝読させていただきました。重ねてお礼申し上げます。

オワイバエ考 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/05/02(Fri) 12:47:01 No.4498 ホームページ  引用 
新訂大図鑑では,新しく提唱した科の和名について解説があり,ヤクノバエ科について「オワイ」の語源が原記載に
示されていないと書かれています.

実は,ヤクノオワイバエが新聞に載ったころ,京都の師匠からオワイの意味について,トイレだか大小便のことではないかと聞いたような覚えがあります.

広辞苑で「おわい」を引くと,「汚穢.- 汚れていること。汚れているもの。また、糞尿。おあい。」となっており,ヤクノバエ科Borboropsidaeは Heleomyzoideaの一群であり,センチトゲハネバエなどにも近縁なのでかなり可能性が高いと考えています.

恐らく「夜久野汚穢蝿」となるのではないかと思っています.

Re: オワイバエ考 投稿者:三枝豊平 投稿日:2008/05/02(Fri) 15:08:40 No.4499  引用 
「オワイ」の語源については私も市毛さんの言われる通りだと推定はしていました.

しかし,本科の生態は全く分っていない(少なくとも図鑑執筆段階の私の知見では)ので,このような名称をセンチトゲハネバエからの連想でつけるのは,私は賛成しがたいものがあったから,改称した次第です.

また(旧)夜久野町にとっても,(町の広報か何かで本種に町の名が付いたことを喜んでいるのに)町名の後に「汚わい」ではあまり喜べないのでは.別に新しい名称も考えられないことはなかったのですが,夜久野町が喜んでいるのに,ヤクノを消すことはないと思ったからです.ヤクノバエ科は決して一般性のある名称ではありませんが,ギフチョウだのナガサキアゲハだのいろいろあるからいいのでは(ギフチョウなんていう和名は使い慣れているからみんな喜んで使っているけれど,ダンダラチョウもそうだけれど考えてみれば全然センスのない名称です).余談ですが,いま新属新種のハエの記載をしていますが,これにシニクバエと付けたらという意見もあります.しかし,その前に発見者の名前をつけたら,これは悪意の命名ととらえられても仕方ありません.和名は難しい.アミカの和名をかなり変えてしまって,環境アセス関係の方々から苦情もでています.和名も安定性が求められるのでしょう.ウスバアゲハもホソオアゲハもなかなか使われません.

ベッコウバエ科質問 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/30(Wed) 21:02:01 No.4495 ホームページ  引用 
新訂昆虫大図鑑を見ていて,以前から思っていた疑問を思い出しました.

ベッコウバエは,従来Drymyza属とされていましたが,Ozerov(1987)でベッコウバエ科の再検討がなされ,属が大幅に変更されました.

旧北区の双翅目マニュアルや極東の昆虫の検索を見ると,ベッコウバエはNeuroctena formosaとなり,Kurahashi(1981)で記載された種類も全てNeuroctena属となるようです.

さて,ベッコウバエ科については,倉橋氏が「はなあぶ」No.10で日本初記録の2種類を紹介していますが,カラープレートの写真は腿節腹面の剛毛などから上下逆だと思うのですが,訂正などの情報は出ていませんか?
(おそらく,上2枚がNeuroctena analis,下2枚がParadryomyza spinigera.)

ついでに,極東の昆虫の検索では,ハクサンベッコウバエ Neuroctena melanacmeが,エゾベッコウバエNeuroctena analisのシノニムとされていますが,情報不足で妥当性が不明です.

Re: ベッコウバエ科質問 投稿者:三枝豊平 投稿日:2008/04/30(Wed) 23:46:17 No.4496  引用 
ベッコウバエの学名に対する市毛さんの指摘ありがとうございました.

市毛さんの指摘をみて,本種の担当が私であることに改めて気付いた,というようなわけで,無責任といわれればその通りということになります.他にもこのような不完全・不十分の箇所がままあることと思います.お気づきの点は是非ご遠慮なくご指摘いただければありがたいです.

言い訳がましいのですが,これまでもほかで指摘しましたとおり,本書の編集過程はどさくさというか,泥縄の代物もいいところで,いつの間にかベッコウバエ科までも(しかも本種は同一図版のほかのハエから見てもとても私の範疇ではないのに)私の担当ということになっているようです.

もし,私がコメントしたとすれば(全く記憶してないのですが,どさくさでファックスで旧版コピーを送ってファックスで即返事が欲しいというような頼み方をしてきたこともあったので,その時かも),さしあたり学名や分布が九大農昆虫の目録に適合していたらそれで良し,とするくらいの時間的余裕のない状況での結果ということになります.

同書の双翅目(ハエ目という名称は末尾に示すとおり私は絶対反対:双翅目談話会はハエ目談話会にならないで下さい)の概説にしても,初めはっきりと私には頼まないと編集が明言しておいて,そのうち誰も引き受け手がなくなって,いよいよ原稿締切をとっくに過ぎてから私のところに泣きついてきました.本来断ってもよかったのだけれど,形態名などがかなり変遷していることもあり,仕方なしに無理して引き受けざるを得なかったというのが実情です.

終わりに,同書で双翅目をハエ目となっている点ですが,全体の統一方針ということであえて反対はしませんでした(賛成ということではありません).どの世界をみてもDipteraをFly order(英)とか,Ordre Mouche(仏)とか,Ordnung Fliegen(独)とか,Otryad Myxa(露)とか,蝿目(中国;台湾)とか言っているところはありません(これらのスペルにはちょっと自信なし).Order Diptera, Ordre Dipteres, Ordnung Zweifluegler, Otryad Dvukriylye, 双翅目(中),雙翅目(台湾)と自国語で呼んでいて,Dipteraを原語かそれぞれの言語に訳して本来の意味が通るように使っています.日本の文部省とそれに追随する軽薄な一部の御用学者がハエ目とかチョウ目とか勝手に決めていて(日本昆虫学会にさえも相談なし),しかもコウチュウ目といわずに甲虫目を使う輩さえも現われています.なんともセンスのない馬鹿げた話です.このチョウ目,ハエ目,などは私の知る範囲ではもともと大阪自然史博の日浦勇さんが通俗的な意味で用いていたものであって,いくら分りやすいと言っても,子供用ではまだしも官製「学術」用語にこれを使うというのは,思考放棄をさらけだしたようなものです.

私は片仮名を反対しているのではありません.私はBlattariaやEphemeridaをあえて難しい漢字ーーここにはかかないけれど読めばヒレンモクとフユウモクーーで書かなくてもblattaとephemeraがそれぞれゴキブリのラテン語,カゲロウのギリシャ語であるから,これはゴキブリ目とカゲロウ目でもいいと思います(系統的に極めて近縁なゴキブリ類とカマキリ類をまとめた”目”Dictyopteraは網翅目が妥当な和名で,官製幼稚名愛好者はどのようにするのでしょか.ゴキブリとカマキリのどちらを目名に採用しても相手からクレイムが来るでしょう).

序でに言わせていただければ(前にも書いたけれど),maxillary palpusを小顎肢とするように北隆館編集から強く要請されたけれど,これは小顎鬚で押し通しました. MaxillaがAppendage of maxillary segmentが(頭部を構成する)小顎節の付属肢,すなわち小顎肢であって,これはcardo, stipes, maxillary palpus, galea, lacinia等で構成されていて,maxillary palpusはこの付属肢(肢)の1構成要素に過ぎず,あくまでもpalpusは鬚(ひげ)なのであって肢(あし)全体ではないのです.

こんな簡単明快な形態学の基礎も省みずに,鬚の字が難しいからどこかで中根猛彦先生が肢を使っていたから,これを採用した,というのが訳の分らない事情のようです.難しいのであれば,目の名称さえも片仮名書きがお好きなのだから,「こあごひげ」または「小顎ひげ」とすればいいのです.大体平嶋先生たちが著した「昆虫分類学」でもこの幼稚な官製用語を目名にして,九大農昆虫の目録でもこれを採用するから,多くの事情を知らない人々がこれに追随してしまうのです.

目に対するこんな局所短絡的な名称では,全体の有力形質が消えてしまいます.ハエのほかにガガンボ,ブユ,アブ,メマトイ(そしてマクナギ)など双翅目に属する昆虫にはハエ以外がたくさんあるわけですし,チョウ目に至っては日本人は英語圏と同様に蝶(butterfly)と蛾(moth)をかなり明確に区別しています.(カイコの成虫を,養蚕をしていた私の母などは「チョウ」とも呼んでいましたが).カメムシ目もひどいもので,セミ,ヨコバイ、ウンカ,アワフキムシ,カイガラムシ,コナジラミ,アメンボ,タイコウチ,タガメ,ミズカマキリ,カメムシなど枚挙にいとまない実態です.ハチ目,コウチュウ目,トビケラ目などは全体像(主要形質ではない)が見えても,ハエ目,チョウ目,バッタ目,カメムシ目はとてもいただけません.

長くなりましたが,この図鑑の刊行には晴らしがたい鬱憤がずいぶんとずっと貯まっています.

Re: ベッコウバエ科質問 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/05/01(Thu) 21:46:58 No.4497 ホームページ  引用 
三枝様.

私もDipteraは双翅目と表記すべきだと思っております.

比較的大きな種類や斑紋などを備えた特徴的な種類だけでも同定出来ないか,自力で文献などを集めていますが,文献を集めるということが如何に時間と手間がかかるか染み染み感じております.
また,日本産の双翅目に関連する文献でも,日本国内に所蔵されていない雑誌等が多数あり,海外の図書館からの複写は桁違いに費用が掛かりたいへんです.

実は,フンバエ科でも真偽不明のシノニム処置がされているらしい情報を見つけたのですが,出典であるDipterologica Bohemoslovacaという雑誌が日本に収蔵されていないため放置してます.

下記のFauna Europaeaのデータベースによると,ササカワフンバエParallelomma sasakawaeやギボシフンバエモドキP. hostaeがParallelomma vittatumのシノニムと書かれています.

http://www.faunaeur.org/full_results.php?id=142806

Sifner, F. 1978. La revision synonymique des especes du genre Americina Malloch, 1923 (Diptera, Scatophagidae) Dipterologica Bohemoslovaca 1: 283-302

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