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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ハチモドキバエ 投稿者:paranoia 投稿日:2013/05/18(Sat) 07:27:38 No.8314  引用 
初めまして。この度はお世話になります。つい先日、西表島にてハチモドキバエを採集したのですが、当方浅学ゆえに詳細な種名が分かりません。ご教示頂けると助かります。

トゲアリノスアブでしょうか 投稿者:mezaseguiness 投稿日:2013/05/12(Sun) 22:48:10 No.8300  引用 
2013年5月12日午前9時頃採集。
場所は長崎県五島列島の上五島(中通島)似首上方の林道。
アサギマダラの標識中、初見のハナアブが眼の前に止まりました。
キンアリノスアブだろうと思いましたが


Re: トゲアリノスアブでしょうか 投稿者:mezaseguiness 投稿日:2013/05/12(Sun) 22:50:07 No.8301  引用 
脚の色が黒っぽいと思い「アリの巣の生きもの図鑑」を開いてみました。
体長は14mmです。


Re: トゲアリノスアブでしょうか 投稿者:mezaseguiness 投稿日:2013/05/12(Sun) 22:51:34 No.8302  引用 
当初、複眼が離れていたので♀だとばかり思っていたら♂でした。

Re: トゲアリノスアブでしょうか 投稿者:mezaseguiness 投稿日:2013/05/12(Sun) 22:53:52 No.8303  引用 
慌てて交尾器を引き出した次第です。
トゲアリノスアブでしょうか。
よろしくお願いいたします。


Re: トゲアリノスアブでしょうか 投稿者:pakenya 投稿日:2013/05/13(Mon) 15:16:12 No.8307  引用 
mezaseguinessさま、こんにちは。

お尋ねのアリノスアブは、全長が14mmと大きいこと、胸部と腹部の色彩が同じであること、腹部第4節側部に黒斑があることなどから、トゲアリノスアブMicrodon oitanus Shiraki, 1930で間違いないです。

和名のトゲは、小楯板の後縁に1対のするどいトゲ状突起を持つことに起因しますが、長い毛に埋もれてしまうので写真では確認しづらいです。斜め後から観察すればよく見えると思います。キンアリノス、シリグロアリノスやコマチアリノスにはこのトゲがありません。
確認してみてください。

Re: トゲアリノスアブでしょうか 投稿者:mezaseguiness 投稿日:2013/05/13(Mon) 23:19:06 No.8310  引用 
pakenya様、ありがとうございます。

確かに毛が邪魔です。試しにピンセットで辺りをなぞると引っかかりました。

アゲハから出ました! 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/04/16(Tue) 19:10:08 No.8206  引用 
毎度お世話になります。

一か月ほど前、名古屋生まれのアゲハの蛹が変色したので、しめしめ、もうすぐ羽化するぞと喜んでおりましたところ、次第に雲行きが怪しくなって、ついには大きな黒豆みたいのが1つコロリンと転がっており、頭にきたんです。何か出てきたら懲らしめてやろうと思って3週間ほど待っていましたところ、昨日ご覧のように体長1.2cmの立派な奴が・・・なかなかどうしてかわいげですねぇ。どうか、どなたかこいつの分類をご教示頂けませんでしょうか? よろしくお願いいたします。


Re: アゲハから出ました! 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/04/18(Thu) 09:37:44 No.8210 ホームページ  引用 
やまちゃん様

残念ながら,ヤドリバエに詳しい人は掲示板には出てきてくれません.

Shima(2006)A Host-Parasite Catalog of Tachinidae (Diptera) of Japanよると,ナミアゲハからはBlepharipa属やExorista属のヤドリバエが羽化した記録があるようです.

写真を見ると,上記2属ではなくCarceliaやSenometopia等のほうが近そうな気がしますが,胸背に縦筋が見えないので別の属のようです.まだまだ見たことのない属が沢山あるので属まで調べることも困難です.

なお,ヤドリバエは他のハエ以上に剛毛を徹底的に見ないと区別が出来ません.
MOSCH WEB Interactive Key of Diptera Tachinidae というHPがありますので,どの様な特徴を見ているのか一度ご覧になってください.

Re: アゲハから出ました! 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/04/18(Thu) 23:05:43 No.8215  引用 
市毛様:

毎度お世話になります。ご教示どうもありがとうございました。

あらら、そうだったんですか。此処には寄生バエ・エキスパートの方は来られないと・・・そして属すら困難とは・・・残念に思っております。さらに、お教え頂いたMOSCH云々のサイト、もうタダならぬ雰囲気の素人御免の近寄りが難いマニアックさですねぇ。寄生バエってこんなにも敷居が高かったんですね・・・私はもう萎えてしまいましたが、もし今度アグレッシブな気分になれたら、MOSCH云々にアタックしてみますね! そして、もしも分かったら、自らこのサイトに報告しようと思います! もしも分かったら、なんですけどね・・・。

どうもありがとうございました。

Re: アゲハから出ました! 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/04/19(Fri) 01:25:27 No.8217  引用 
やまちゃんさん。今回のハエの名前についての投稿で懲りる必要はまったくありません。

ヤドリバエ科というのは市毛さんが投稿されている通り日本に数百種以上の種が生息していて、それらの同定には体や脚などに生じている剛毛の分布や長さなど細かな特徴を調べたり、♂の交尾器の構造を調べなければなりません。この作業をして同定ができる研究者は日本に現在2名しかいません。双翅類を専門としている研究者でもこの科以外の専門家にはヤドリバエ科というのは実は手も足も出ない、と言うのが実態です。ですから、この科はとくに簡単ではないな、という程度に思われたら良いかと思います。

しかし、ヤドリバエ科でもいくつかの種は生態写真でもほぼ種の同定がついたり、種まで行かなくてもおおよその群がわかるものもあります。ですから、今後も諦めないで、わからない双翅類のことがあったら、この掲示板で質問されたらよろしいと思います。

昆虫類の名称は、トンボ類、直翅類(バッタ、コオロギなど)、カメムシ類、セミ類、チョウ類、蛾類、大部分の甲虫類については既刊の図鑑類でおおよその同定は可能です。しかし、その他の昆虫、特に双翅類や膜翅類(ハチ類)では大型の一部の種を除いて、同定には標本を顕微鏡下で詳しく調べる必要があるものが大部分です。

しかし、種まで同定ができなくても、科あるいは属などがわかると、いろいろな情報が得られることもあります。この掲示板でもこのレベルでは大概は回答を期待できると思います。是非今後ともハエ、アブ、カなどでわからないことがありましたらこの掲示板を利用されたらいかがですか。

Re: アゲハから出ました! 投稿者:やまちゃん 投稿日:2013/05/13(Mon) 00:00:04 No.8306  引用 
アノニモミイア様:

これはしばらく訪問していない間にお返事を頂戴していまして、どうもありがとうございました。日本に専門家はお二人ですか・・・スゴいですね。お名前を知りたいものですが、なかなか出せないんでしょうね!

実は今もう3個、別のヤドリバエの蛹を持ってます! アカタテハから出ました。早く羽化しないかな、とずっと待ってますが、もう蛹が出てから早2か月が経つでしょうか・・・死んでしまったかもです。羽化して来ましたら、早速ここにご報告させて頂きたく存じますので、その節にはどうぞよろしくお願いいたします!

オオメナミアミカでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/05/12(Sun) 16:56:25 No.8296  引用 
またよろしくお願いします。
採集場所は三重県いなべ市、採集日は2013年5月9日、体長11[mm]、翅長13[mm]です。
標高はGoogle Mapsの地形図で見ると330[m]くらいです。
世間一般の連休よりずれた休みで、渓流沿いの林道を歩いてきました。
膝の高さくらいの所に一匹だけ静止していました。
一瞬大型のキノコバエかと思ったのですが、横から見ると複眼が上下に分かれていました。
ヨツメカなんていう言い方をしたのがいただろうかと思いながら、初めて見て意外でした。
性別や餌も考えずに衝動的に採集してしまいました。結局メスのようで捕食性のものが多いようですが、
捕獲した後ケースが暑かったせいか、持ち帰る前に死んでしまいました。
同じ時に採集した弁翅類は無事だったのですが、難しいものだと思いました。
趣味で写真と言うわりにはぼけた横顔しか撮れませんでした。


Re: オオメナミアミカでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/05/12(Sun) 16:57:23 No.8297  引用 
格好をつけている間にわりとすぐに複眼上部がへこんでしまい残念です。
採集した事がない分類群なのでこういう展脚は初めてしました。前脚は触っていて自然に上がったのでその姿勢にしました。

北龍館の「新訂 原色昆虫大図鑑 第III巻」で調べると、アミカ科Blephariceridaeになりました。
翅には翅脈のほかに多数の二次的な皺や折れ線が入っています。元の写真の明るさやコントラストを変えると見えました。

属の検索は翅脈についてで、この標本にはR2+3脈がないので、数え方を間違えて途中で迷いました。
ナミアミカ属Blephariceraになりました。
382ページのナミアミカ属の説明にある距式の0:0:1などの意味が分かりませんでした。前脚:中脚:後脚の距の数でしょうか。
種まで進んで疑問に思ったのは、2本のうち1本が短い場合は1にするのでしょうか。オスのほうで示すのでしょうか。
教えていただけたら嬉しく思います。

♀の種の検索表で最初に出てくる後脛節の2本の距は、最初ルーペで見て、ないと思っていました。
選択できないので、様子を撮影して尋ねようと思って調整していると、倍率が違うのと角度が変わったのか、見つかりました。
ふ節1節分を入れてみましたが、思っていたよりも小さなものですが、これでよろしいのでしょうか。

はじめは該当せず進めないと思っていて他の所まで疑問に思ったのですが、
検索表2番の、腹部は暗褐色で背板は一様に褐色粉で覆われるという所があります。
縦方向にも横方向にも薄い帯があるようにも見えて違和感がありました。
時間がたつと目立たなくなり、粉で被われていることには変わりはなく、平均棍や小翅片近辺が黄色といった形質も合わせて、
Blepharicera esakii オオメナミアミカが一番合うように思いました。

合っていますでしょうか。よろしくお願いします。


Re: オオメナミアミカでしょうか 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/05/12(Sun) 18:04:01 No.8298  引用 
大宮様:
写真のアミカはあなたが正確に同定されたように、オオメアミカBlepharicera esakii Alexanderの♀です。写真にも主要な検索形質が表れていて、間違いないと思います。新訂原色昆虫図鑑の検索表が機能してよかったです。

ご質問の距式の件は、0:0:0などは推測された通り、前・中・後脛節の距の数です。
属の距式について、0:0:2もあることを、私が原稿で欠落してしまったために、心配されたことと思います。ですから、本属では0:0:0、0:0:1、0:0:2の三つのケースがあることになります。たとえ短くても距があれば数にいれます。本種♀では短い距が長いものの約1/2の長さです。

双翅目の糸角類は乾燥に大変弱い種が多いので、採集地から生かして持ち帰る場合にはかなりの湿気を与える必要があります。しかし、容器の内面がガラスなど平滑な場合には、中に湿気を加えると、温度の変化で壁面に露結が起こり、これに翅などが付いてしまい、具合が悪いです。そうならないような工夫が必要でしょう。

長い脚の虫ですが、なかなかよい形に成形されたですね。私もかなりの数の個体を持っていますが、あなたの個体のように整然と脚が成形されたのは一つもありません。というより最初から成形していないからですが。

Re: オオメナミアミカでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/05/12(Sun) 20:17:27 No.8299  引用 
三枝様
ご回答ありがとうございます。

ご確認いただきうれしい限りです。検索表をきちんと活用できてよかったです。

距式についてもご丁寧な説明ありがとうございます。書き込んでおこうと思います。

糸角類は湿気が重要とのことで、次に機会があった時のために考えておきたいと思います。

整形についてはお褒めいただき恐縮です。
収納スペースや破損の防止のために脚を伸ばさずに折る方法があるらしいことが分かったので採用しました。
それぞれの分類群できれいな標本を作れるよう少しづつ勉強していきたいと思います。

ありがとうございました。

Re: オオメナミアミカでしょうか 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/05/12(Sun) 23:42:34 No.8304  引用 
新訂原色昆虫大図鑑のBlepharicera属の♀の検索表で、
1.脛節に2本の距を持つ、 とあるのは、
1.後脛節に2本の距を持つ、 のことで、脛節を後脛節に変更して検索表を使ってください。

言い訳にもなりませんが、短い期間に忙しく原稿作成をしたものですから、各所に問題があり、読者の皆さんにはご迷惑をおかけしています。

ケジロキアブ♀では 投稿者:田中川 投稿日:2013/05/11(Sat) 15:14:44 No.8292  引用 
三重県亀山市の森林で見つけました.図鑑に「♀の翅の端縁は暗褐色に縁取られる」とあるキアブ科のケジロキアブ♀ではないかと思いますが,いかがでしょうか.2013.4.11

Re: ケジロキアブ♀では 投稿者:田中川 投稿日:2013/05/11(Sat) 15:16:23 No.8293  引用 
捕獲して弱らせて撮影しました.

Re: ケジロキアブ♀では 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/05/11(Sat) 18:47:10 No.8294  引用 
最近あまり標本を見ていないので、自信はありませんが、おそらくケジロキアブXylophagus albopilosus Miyatakeの♀でしょう。標本そのものについて調べてみる必要はありますが、まず本種と思います。

Re: ケジロキアブ♀では 投稿者:田中川 投稿日:2013/05/11(Sat) 21:08:29 No.8295  引用 
アノニモミイア様,早速ご回答いただきありがとうございます.
ケジロキアブ♀は図鑑にも載っていないし,ネット検索しても出てこないので,半信半疑でした.ケジロキアブを初めて見つけました.

福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:21:31 No.8266 ホームページ  引用 
皆様こんばんは。
またお世話になります。

山際の雪解けした田んぼの近くで福寿草に訪花するアブを撮りました。
4月上旬・山形県(標高〜400m地点)


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:22:53 No.8267 ホームページ  引用 
採集した背面です。

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:23:39 No.8268 ホームページ  引用 
側面

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:24:48 No.8269 ホームページ  引用 
顔です。

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/03(Fri) 22:26:09 No.8270 ホームページ  引用 
翅脈です。

ハナアブ科の♂かな?と思うのですけど、もし名前が少しでも絞り込めるようであれば教えて下さい。
よろしくお願いします。
ブログの方には吸蜜シーンの動画と標本の追加写真を掲載しておりますので、よろしければそちらもご覧下さい。


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:09:22 No.8276 ホームページ  引用 
こんばんは。
度々お邪魔します。
同じ日にフクジュソウに訪花するハエも撮りました。


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:11:28 No.8277 ホームページ  引用 
採集したハエは体長〜12mmでした。
顔です。


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:12:28 No.8278 ホームページ  引用 
右の翅脈です。

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:13:38 No.8279 ホームページ  引用 
胸部

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/05(Sun) 20:16:59 No.8280 ホームページ  引用 
腹部。
連貼り失礼しました。
ブログには追加の写真と動画がありますので、よろしければご覧下さい。
せめて何科のハエなのか?ぐらいは自分で見分けられるようになりたいのですが、教えて頂けると助かります。
よろしくお願いします。


Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/05/05(Sun) 22:17:26 No.8281  引用 
しぐま様.

写真のハナアブは,Melangyna lucifera カオビロホソヒラタアブと思われます.

次のハエは,Calliphora nigribarbis オオクロバエ かな?
顔の写真は見慣れない角度ですし,胸背の写真も不鮮明で剛毛の本数が解りません.

種類が別の場合は,新しいスレッドを立てるようにしてください.

また,見分け方については何度も色々なスレッドが立っています.過去のスレッドを熟読してください.
基本的には,新訂 原色昆虫大図鑑 第III巻にある"日本産ハエ目の科の検索表"を""ハエ目概説"の各部名称を参考にしながら調べていきます.
慣れると,外見からある程度の絞り込みが出来ますが,最終的には検索表にあるような特徴で科を確認します.

その他の資料としては,Flies: The Natural History & Diversity of Diptera という解説書がAmazon経由で入手可能です.この本は,第一線の研究者が多数執筆に協力しており,2000枚以上の写真が載っています.

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/06(Mon) 20:58:56 No.8284 ホームページ  引用 
茨城@市毛さま
いつもお世話になっております。
お忙しいところ、ご教示ありがとうございました。

>種類が別の場合は,新しいスレッドを立てるようにしてください.
分かりました。
次回から気を付けます。

2つとも正体が分かって嬉しいです。

手元にある『札幌の昆虫』という図鑑にカオビロホソヒラタアブが載っていました。
近縁種(ムツモンホソヒラタアブ属)の見分け方の表があって、標本の観察ポイントや目の付け所が私にもなんとなく分かりました。
ところで本種の説明には「国内では北海道だけに見られる種類」という記号が付いているのが気になりました。
今回、山形県内で得られたということは、けっこう珍しい事例なのでしょうか?

いつも丸投げのような写真鑑定依頼になってしまい、心苦しく思っています。
そもそも識別点が分からないので適当に接写しているだけですし…。
とりあえずハエやアブの翅脈を読み解けるようになるのが当面の目標です。
翅脈は素人でもとっつきやすいですし、バリエーションの進化に造形美のようなものも感じます。
いろんな虫の翅脈を密かに少しずつ撮り貯めているところです。
このようなサイトも見つけました。
http://www.drawwing.org/
日本では似た様なプロジェクトは無いのかな?

文献の紹介もありがとうございます。
本格的な専門書はお高いですね…。
他にも買い揃えないといけない文献資料(図鑑)やら機材やらが山積してますので、すぐには無理ですけど、買い物リストに入れておきました。

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/05/07(Tue) 08:25:44 No.8285  引用 
しぐま様.

カオビロホソヒラタアブは,早春の一時期にだけ見られる種類で,フクジュソウやバッコヤナギ等で得られます.茨城県でも採っているので,本州中部ぐらいまでは分布していると思います.

どの様な写真を撮ればよいかも,過去ログを見ていくと解ると思います.

また,下記のような文献がpdfで公開されています.
・Manual of Nearctic Diptera
http://www.esc-sec.ca/aafcmono.php

・Handbooks for the identification of British Insects 1. Introduction and key to families
http://www.royensoc.co.uk/sites/default/files/Vol09_Part01.pdf

Re: 福寿草に訪花するハナアブ 投稿者:しぐま 投稿日:2013/05/08(Wed) 06:44:59 No.8290 ホームページ  引用 
おはよう御座います。
度々のご指導ありがとうございました。

たぶんホンシュウトゲアシイエバ... 投稿者: 投稿日:2013/05/07(Tue) 21:01:29 No.8286  引用 
今回は「日本のイエバエ科」で調べました。
岐阜県海津市南濃町。標高70[m]位。2013年4月5日。体長11[mm]です。
林道の登り口の木漏れ日のあたった所に何匹かいました。
木の幹にもいましたが、遊歩道わきの丸太の上で場所の取り合いをしているようでした。


Re: たぶんホンシュウトゲアシイ... 投稿者: 投稿日:2013/05/07(Tue) 21:03:19 No.8288  引用 
死んだ時は腹が膨れていて腹板がきれいに見えたのですが、3日後位から急に変形してだんだんとつぶれました。
腹部が折れ曲がってゲニタリアが後脚の膝の間にきたので、最低限撮影できるようにピンセットで引っ張りました。
何かの方法でゆっくり乾燥させるなど、変形しないやり方はあるのでしょうか。

Phaonia属の検索表は、
1 口上板は髭剛毛角の間で突出していない
5 横溝後背中剛毛は4対
31 腹部は暗褐色または黒色
32 横溝前正中剛毛はない
38 体は灰色がかった粉に被われる
39 小盾板は完全に黒色
41 腿節は完全に暗褐色か黒色
と進んで、P. honshuensis ホンシュウトゲアシイエバエになりました。

(検索表の番号のつながりだけ見ていると、英文の方では9の後半から20ではなく21に行けば、重複やもれがなくなるのかなと思いました。)


Re: たぶんホンシュウトゲアシイ... 投稿者: 投稿日:2013/05/07(Tue) 21:04:05 No.8289  引用 
第5腹板は死んですぐに撮っておいてよかったです。
138ページのText-fig.30.のd-fに図がありますが、今回もcerciの形がしっくりきません。
surstylusのほうは、微妙な長さやカーブは違うかもしれませんが、
他種と比べて大きく、だいたい長方形に近い形で、根元はくびれている、と表現するとかなり似ていると思います。

記載と比べると、ac0+1のはずが、後acが左だけ立ち位置がずれて2本あり、これは片方だけなので部分的な剛毛の異常だと思いました。
下側板に毛があるとあって、何だろうと思い見てみると、後気門の前に細かな毛がありました。
脚の剛毛は中脛の後方向に2とありますが、微妙に角度を変えて3本あります。2枚目の写真では前脚のふ節と重なっている所に真ん中の剛毛があるのです。
なかなか全てぴったりというわけにはいきませんが、おおざっぱには近いと思います。

HolotypeとParatypesを見ると、4月や5月なので、時期は一致します。
採集地の中に愛知もあり、今回の採集地も不思議ではないと思いました。
古いものは1960年代から書かれていますが、記載されたのは最近になって2003年なので、なかなかありがたい本だと思いました。
買ってすぐは難しいという印象でしたが、だんだんと面白くなってきました。

たくさん比較したわけではないので難しいとは思いながらも、何かお気づきのことがあればよろしくお願いします。

このガガンボは? 投稿者:番頭 投稿日:2013/05/05(Sun) 18:59:34 No.8275  引用 
いつもお世話になっております。
写真のガガンボについて教えて下さい。
Pediciaにたどり着きましたがそこから先に進めません。
そもそも合っているでしょうか。
宮城県南部の丘陵地で4月、ライトに飛んできたものです。
よろしくお願いいたします。


Re: このガガンボは? 投稿者: 投稿日:2013/05/06(Mon) 15:28:52 No.8282  引用 
オビモンヒメガガンボ科(Pediciidae)のPedicia (Amalopis)亜属に分類されるガガンボですが、写真からですと種の同定はできません。正直なことをいうと、実は、雄の標本があっても名前が特定できないものが多く、困っているグループの一つです。

Re: このガガンボは? 投稿者:番頭 投稿日:2013/05/06(Mon) 17:44:45 No.8283  引用 
達磨様

難物であること理解しました。
どうもありがとうございました。

同定のお願い 投稿者:木佐浩之 投稿日:2013/04/27(Sat) 22:59:45 No.8248  引用 
詳しい方のご教示をいただきたく投稿させてもらいました。
外見から判断してミバエの一種だろうと思って撮ったものですが、
ネットで調べているうちにこのボードの2009/06/17付No.5608以下に似ている画像を見つけました。
この画像もヒロクチバエの一種でしょうか?
ちなみに4/27徳島市郊外での撮影です。どうぞよろしくお願いします。


Re: 同定のお願い 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/04/28(Sun) 14:39:00 No.8249  引用 
翅の模様と体色から判断するとミバエ科のクワヤマヒメハマダラミバエItosigo kuwayamai (Shiraki,1933)に一番よくあいます。

伊藤修四郎先生のミバエ科の総説から本種の図を貼っておきます。参考にしてください。


Re: 同定のお願い 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/04/28(Sun) 15:20:34 No.8250  引用 
クワヤマヒメハマダラミバエは原公表(原記載)では北海道からですが、日本産昆虫総目録ではなぜか本州だけが分布地として示してあります。
徳島での撮影とのこと。四国の記録は私は知りません。

Re: 同定のお願い 投稿者:木佐浩之 投稿日:2013/04/29(Mon) 19:23:30 No.8259  引用 
アノニモミイア 様
早速のレスありがとうございます。
解説図まで添付していただいて恐縮です。
投稿画像はミバエの一種で良かったんですね。
ご教示のとおり「クワヤマヒメハマダラミバエ」の名前で保存しておきます。

>本州だけが分布地
こういう記載があると戸惑ってしまいますが、今は本州と橋でつながっているので、
西日本に生息する種なら四国にいても不思議ではないですね。
どうもお世話になりました。

Re: 同定のお願い 投稿者:ほげ 投稿日:2013/05/02(Thu) 12:47:42 No.8264  引用 
木佐浩之さま、アノニモミイアさま

こんにちわ。ほげと申します。

ミバエが好きなのですが、最近は仕事と子育て(4か月の息子がおります)が忙しく、採集はおろか、この掲示板を見るのも難しい状況です・・・。

久々に時間ができたので覗いてみたら、ミバエの写真が載っておりましたのでコメントさせていただきます。

このお写真のミバエですが、クワヤマヒメハマダラミバエItosigo kuwayamai ではないですね。

クワヤマヒメなら、小盾板の下(というか後面)にある「中背板」と呼ばれる場所が全体に黄色のはずですが、お写真のミバエでは当該箇所に黒斑があることが確認できます。
また、翅の先端側の山型斑紋の形状も、よく見るとクワヤマヒメとは少々異なります(お写真のミバエのほうが自然な山型)。
腹部の末端近くの背板側面に黒斑があるのも気になります(クワヤマヒメはまっ黄色だったような)。

お写真からでは確認できませんが、クワヤマヒメなら頭部の上額眼縁剛毛が1対しかないのも特徴のひとつです(アノニモミイアさんが載せてくださった頭部の図参照)。

・・・で、私の見解としては、末吉さん(森林総研)が記載されたモチノキハマダラミバエ Prochetostoma expandens
ではないかと思われます。

「モチノキハマダラミバエ」でググるといろいろ出てきますが、代表的なところを以下に載せておきます。

「モチノキの実を食うミバエ」
ttp://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/kysmr/data/mr0099k1.htm

「モチノキハマダラミバエの産卵(改題)」
ttp://mushi-akashi.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-8fed.html

※URLの最初の「t」を省略しております。

以上、ご参考まで。

Re: 同定のお願い 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/05/03(Fri) 08:55:51 No.8265  引用 
ほげ様:
モチノキハマダラミバエとのご指摘ありがとうございました。しかし、言い訳がましいのですが、写真の種がクワヤマヒメハマダラミバエであるとは言っていません。私が伊藤修四郎先生の総説だけで判断した結果、クワヤマに一番合っていると書き込んだ次第です。翅端の斑紋と腹部の黒紋には当初から違和感は持っていました。

私もオドリバエ科などよほど自信がないかぎり、本掲示板に写真で出ている双翅類について、確実な同定結果は述べていません。多くの場合は、今回のように「一番合っている」とか「可能性がある」などと、不確定な表現を使っているので、ご注意ください。いうまでもなく、双翅類の同定は標本を検査しなければ、確実なことは言えません。

モチノキハマダラミバエの記載者が最近はミバエの別刷を送ってこないので、こんな種を記載しているとは露知りませんでした。彼も最近はキノコバエ退治に忙しいので、送るのを忘れていたのでしょう。(あるいは送ってくれているのかも知れませんが、こちらのボケが進んで忘れているのかもしれません)

Re: 同定のお願い 投稿者:木佐浩之 投稿日:2013/05/04(Sat) 20:48:02 No.8271  引用 
ほげ様
新たな情報ありがとうございます。
モチノキハマダラミバエを検索してみましたが、徳島が分布に入っているのでより可能性が高いですね。
私は趣味で昆虫画像を集めていて、ハエなどもたまに撮ったりしますが、
名前の分からない場合がほとんどです。
双翅目は未記載のものや和名のないものも結構いるようなので、
研究者が細部を検鏡しないと正確な同定はできないでしょうね。
皆様のレスに重ねて御礼申し上げます。

シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 20:57:45 No.8243  引用 
河川敷きで,水際を歩いていると,たくさんの数のこのハエを見ます.翅長は4ミリ前後.アシナガバエの仲間かと思っておりましたが,オドリバエ科のシブキバエに思えてきました.いかがでしょうか.
2013.4.23 三重県松阪市


Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 21:00:02 No.8244  引用 
別個体です.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 21:01:33 No.8245  引用 
別個体ですが,捕まえました.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 21:37:28 No.8246  引用 
当初1種類だけかと思っておりましたが,同じ場所で少し翅が長くて(5ミリ前後),翅の色も透明な,しかもR4脈?に小枝?がある種がいました.別種ではと思われますが,いかがでしょうか.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/27(Sat) 21:40:06 No.8247  引用 
翅が長い別個体♀です.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/28(Sun) 16:13:06 No.8251  引用 
田中川さん。
両方ともTrichoclinoceraです。日本産の本属の再検討の論文はSinclairさんと共著でほぼ完成しています。標本データを入れてから投稿するよていです。

しかし、最初の種は先日1♂2♀をお送りいただいたものと同じだろうとおもいます。お送りいただいた♂の前腿節の棘の生え方が、翅脈などで類似しているT fuscipennisとやや異なります。別種の可能性があるように思えます。

2番目の種のようなR4脈をしたのはこの論文で記載する3種に共通しています。これら3種はサイズと♂前脛節腹面の棘や刺毛の状態で識別するので、写真では判断がつきかねます。

最初の種は今少し採集できないでしょうか。
これらの採集は下流からそっと岩に近づいて、岩の水際に静止しているのを確認してから、徐々に吸虫管を近づけて約1cmまで接近した段階で強く吸い込みながらその個体めがけて吸い口を押し付けると取れることが多いです。まだ近くない段階でうっかり吸うと、空気の動きを察知するらしく、逃げられます。♂は♀より敏感で、採集しにくいです。大きな岩の水際よりやや上にいるときはネットで水際ギリギリに掬うと取れることもあります。場所が近くの場合は、夜間10時ころになると「寝静まって」いるので、ライトをつけながら同様に吸虫管で吸えば、昼間より簡単に吸えます。暗くなってから1時間くらいではまだ「目が醒めているよう」で逃げられることが多いです。

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/28(Sun) 23:05:03 No.8252  引用 
三枝先生,どうもありがとうございます.
ケミャクシブキバエ属が2種同じ所に生息していたことがはっきりしました.
最初の種の個体数は多く,標本も多数つくっておりますので,さっそく手配します.

Re: シブキバエの仲間 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/04/30(Tue) 18:19:30 No.8262  引用 
田中川さん:

最初の種の標本有難うございました。お送りいただいた♂の前腿節の形状と剛毛の状態はどの個体も同じでして、R4脈の出方も含めて、まったく私が知らない未記載種でした。この仲間は国内外で広範に採集してきたつもりでしたが、まさかまだ私たちにとって未知の種が日本にいようとは思ってもみませんでした。驚きました。

現在進行中の日本のTrichoclinoceraのrevisionに含めるかどうか、Sinclairさんと相談してみます。

2番目の種は北海道から九州まで広く分布している種でして、上記論文中で新種として記載することになっています。後脛節基部背面に一対の短い剛毛があり、翅にstigmaをまったく欠くことが、この種の特徴です。

Re: シブキバエの仲間 投稿者:田中川 投稿日:2013/04/30(Tue) 23:31:01 No.8263  引用 
三枝先生の未知の種だったのですか.
この地の河川敷では最も個体数の多い双翅目がこのシブキバエです.何万という数で生息していると思います.
三重県の自然もなかなかのもんですね.
明日は天気が良さそうなので,現地へ出かけてみます.

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