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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ヒメガガンボ 投稿者:Adippe 投稿日:2013/06/17(Mon) 21:56:52 No.8397  引用 
こんにちは。

昨日、川辺のヤナギや背の低い草が生えているところで、10〜15頭ほどで群飛していました。

翅の長さが4mm弱で、白っぽい体に各脛・腿節の先端が暗色化しているおしゃれなガガンボです。一応ヒメガガンボ科に落ちました。

過去ログは見ましたが、似たようなものは見つけられませんでした。。

この写真でどこまで同定できるかわかりませんが、この仲間の同定のための資料にはどんなものがあるかというのも気になるので、その点も教えていただけると嬉しいです。


話は変わりますが・・・、

去年私がお尋ねしたコガシラアブのスレッドが持ち上がっていてびっくりしました。外国の方の書き込みで、というのはわかったのですが、勉強不足のせいかその文章の主旨がイマイチわからなかったので、(その方には申し訳ありませんが)放置してしまいました。。

三枝先生の貴重なエゾコガシラアブの雄の写真を拝見し、自分でも雄を捕ってみたくなりました。時間があれば、狙いたいと思います。


Re: ヒメガガンボ 投稿者:Adippe 投稿日:2013/06/17(Mon) 21:58:24 No.8398  引用 
翅の拡大です。

見づらいですが・・・


Re: ヒメガガンボ 投稿者:Adippe 投稿日:2013/06/17(Mon) 22:03:50 No.8399  引用 
翅が少し巻いてしまって写真1枚では翅脈がわかりづらいので、後縁付近を中心に撮ってみました。

採集地は札幌市です。


Re: ヒメガガンボ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/06/18(Tue) 08:08:07 No.8400  引用 
Adippe様.

茨城でも似たような膝だけが黒いヒメガガンボが採れます.

ガガンボの検索は,
中村剛史(2005)ガガンボ科 - 日本産水生昆虫 科・属・種への検索. 671-716.
に属までの検索が載っています.

また,翅脈が複雑ですので,
Dienska, J.W. 1987. An Illustrated Key to the Genera and Subgenera of the Western Palaearctic Limoniidae (Insecta: Diptera), Including a Description of the External Morphology. Stutg. Beitr. Naturk. (A), no 409: 1-52.
を副読本にすると良いと思います.

その他に,Iowa State Universityの
Key to the Elephantomyinae and Limoniinae (Tipuloidea: "Limoniidae") genera of the Oriental Region
という東洋区の属の検索もあります.
ttp://www.ent.iastate.edu/dept/research/systematics/thai/tipuloidea/key/limoniinae

このプログラムは, Lucid Player V2.2というフリーソフトのインストールが必要です.
ttp://www.lucidcentral.com/en-us/software/lucid2.aspx

Re: ヒメガガンボ 投稿者: 投稿日:2013/06/18(Tue) 13:23:22 No.8401 ホームページ  引用 
種までは分かりませんが、ヒメガガンボ科Limoniidae, Chioneinaeに分類されるCheilotrichia (Cheilotrichia)の一種です。種の特定には雄交尾器の観察が必要になります。

Macquartia ? 投稿者: 投稿日:2013/06/08(Sat) 23:54:12 No.8372  引用 
またお願いします。
ヤドリバエの難しいのを採ってしまいました。
採集場所は愛知県津島市、採集日は2013年3月15日、体長7.5[mm]です。
公園の芝生やタンポポなどの背の低い植生の上で、高さ1[m]くらいの所で空中戦をしていました。
二匹がぶつかるとそのまま一緒に真下に急降下し、地面に衝突する前に離れるというのを何度もしていました。
だいたい毎年3月の初めごろから見かけ、4月の初めごろには見なくなります。
体長については何年か前にはもう少し大きいのもいたと思います。
何だろうかと気になっていて、今回初めて採集しました。


Re: Macquartia ? 投稿者: 投稿日:2013/06/08(Sat) 23:55:01 No.8373  引用 
「MOSCH WEB」で調べました。
以前は「Tachinid Recording Scheme」というサイトからダウンロードしたプログラムを使っていましたが、
パスした形質は後で戻って再挑戦できないので、やり直しもきくMOSCH WEBは使いやすいと思いました。
緑色の優先順位の高い所をやっていくと、
1 眼には毛がある 14 側顔は裸
18 facial ridgeは1/5に刺毛がある 24 頭の後腹側の毛は黒のみ
31 aristaは裸 32 aristaは1/4厚くなる
37 palpusは黒 40 前胸腹板は裸
47 線後翅内剛毛は3本 48 最初の線後翅背剛毛は長い
49 下前側板の剛毛は3本 78 r4+5室は開く
82 中脚脛節の前背剛毛は2本
これでMacquartiaだけが残り、早く決まったほうだと思います。

Diptera.infoのForum Searchで検索すると、少し似通ったのが出てくるので、合っているのではないかと思いました。
時期が早い春の種だという事も時々言及されていました。

「日本産昆虫目録データベース」で検索しても出てこないので、日本で研究されているかどうかわかりません。
他に調べる方法はあるのでしょうか。

それで中国蠅類で調べてみようと思いました。
2043ページから6種の検索表があります。
1(0)-腹部第2背板の凹みは後縁に達しない
3(1)-中脚脛節には2-3本の前背剛毛を具える(今回は2本)
第3背板は僅か2-4本の中縁剛毛を具える(反対の句のように列ではない)
4(3)-側顔は裸か或いは上半分だけ毛に被われる(今回は裸)
腹側片(下前側板)の剛毛は2+1
脚は全部黒色
ここまでは良かったのですが、次は選択できませんでした。
腹部第二背板は中縁鬚を具える、側顔は裸で、触角第三節の幅、palpusは黒、腹部は粉に被われる。
こういう組み合わせがないので該当種なしになりました。


Re: Macquartia ? 投稿者: 投稿日:2013/06/08(Sat) 23:55:55 No.8374  引用 
2匹採ったのですが、写真は第5腹板だけ別の個体のものです。
写りが少しでもましだったのと、開きかけのaedeagusが腹側から見られます。
6種中3種については交尾器の図が載っているのですが、どれも似ていないのです。
たとえばExoristaのように同じ属内でも何パターンかあるように思える場合もあるのですが、
少しでも似た雰囲気の図がないと属も外れのような気がして残念です。

他に調べられるものを探しました。
図書館には極東ロシアの検索はないのですが、ヨーロッパ部のロシアの検索はあったので見てみました。
索引とは違うのですが1258-1259ページがMacquartia属の検索で、7種載っています。
最初からいきなり鱗弁の開き方の判断が難しいのですが、全体を見て、
腹部第2背板のへこみが半分まで達している事、basicostaは黒、脚は黒、側顔は裸、
といった特徴から、M. praefica の可能性がありますが、
しかしこの属については図がないので、確認のしようがありません。

「Systema Dipterorum」でpraeficaで検索すると、引用の所に、Meigen 1824というのが載っていました。
タイトルと年号で検索すると、たまたまだと思うのですがネット上で見られましたが、
該当ページを見ても読めず、参考になるような図も無いようでした。

ロシアの検索には、ハムシ科のいくつかの属の幼虫に寄生することが書かれています。
今回は寄主から得られたわけではないですし、そこから推測したいわけではないのですが、
日本の寄主のカタログ、Shima(2006)A Host-Parasite Catalog of Tachinidae (Diptera) of Japanは、今でも入手可能なのでしょうか。
CiNiiでも国会図書館の検索でも出てきませんでした。
ヤドリバエそのものを調べて名前が分かっている場合に、同じフィールドで見られたほかの虫との関連付けができるかもしれません。

長々と書いてかなり苦しい展開になり申し訳ありませんが、よろしくお願いします。


Re: Macquartia ? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/06/09(Sun) 07:46:59 No.8375  引用 
Shima(2006)A Host-Parasite Catalog of Tachinidae (Diptera) of Japan.

は双翅学会の「まくなぎ」Supplement 2に掲載されています。

これは、まだ十分に在庫があるはずなので、弘前市文教町3弘前大学白神自然観察園に会の事務所があるので、そこに問い合わせてみたらいかがでしょうか。多分入手可能です。

なお、同カタログではTribe Macquartiiniの種として、
Anthomyiopsis plagioderae Mesnil 1種だけが記録され、これがヤナギハムシをhostにしていると記されています。

大宮さま、そこまでお調べですから、嶌 洪 先生か、九大比較社会文化研究科の舘 卓司 先生に直接お尋ねになったらいかがでしょうか。お二人とも多忙でしょうから、対応していただけるか否かわかりませんので、その点はお含みください。お二人には余計のお世話をしたといわれるかもしれませんが、単純な同定ではなくて、詳しくヤドリバエを検討された方の依頼には応じていただけるのではと思い、ひとまずお勧めします。

Re: Macquartia ? 投稿者: 投稿日:2013/06/09(Sun) 19:03:30 No.8378  引用 
アノニモミイア 様
ご回答ありがとうございます。

カタログについて連絡先を教えていただきありがとうございます。(県を勘違いしないようにしたいと思いました)
問い合わせしてみたいと思います。

カタログ内の同じ族の情報もありがとうございます。Anthomyiopsis というのもいるのですね。
試しにネット上や中国蠅類で見てみました。勉強になります。

自分でもどれだけ分かってやっているのか分かっていないのか、あやふやな状態で調査をしていて、先生方に直接尋ねるというのは思いがけないお勧めです。
そういう事はしたことがありませんので、マナーとして出向いたほうがいいのか、標本をお送りしてご都合の良い時にお返事いただいた方がいいのか、
いずれにしても対応していただけないかもしれいないというのは、ごもっともなことだと思います。
一番心配なのは、標本の状態が万全ではないと失礼になるのではないかという事です。
2匹ともいつものように死ぬまで飼育しましたので、鮮度が落ちるという言い方をするかどうかわかりませんが、その点はいつも思うのです。毛の脱落などもあります。
もし本気で考えるのであれば、もっと状態の良い標本を用意した方がいいと思いました。
せっかくのお勧めですが、来年の3月に再度どうするか考えた方が良いと思いました。

アドバイスに感謝したします。

Re: Macquartia ? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/06/11(Tue) 22:35:51 No.8387  引用 
大宮様.

Macquartiini族では,他にMacquartia pubiceps (Zett.),Gymnomacquartia japonica Mesnil et ShimaとTrichoformosomyia sauteri Baranov(flavicoxa Mesnil)が日本から記録されています.
族等については,Richter,Shima, Oharaと考え方が違うので解り辛いです.

PalekeyとMoschはどちらも旧北区のヤドリバエを対象とした検索プログラムですが,Moschが旧北区東部(イタリア?)を中心に311属を収録しているのに対し,Palekeyは日本までを広くカバーした408属を収録しています.大宮様の御指摘通り,使い勝手はMoschのほうが良いのですが,時折近縁の別属に行ってしまいます(^_^;)
旧北区の昆虫の検索など,色々な資料を併用する必要があります.

なお,旧北区の昆虫の検索のヤドリバエの部分が公開されています.
http://www.naturkundemuseum-bw.de/sites/default/files/forschung/user_129/TschorsnigRichter1998.pdf


日本産の分布状態については,Herting(1984)Catalogue of Palearctic Tachinidaeや極東の昆虫の検索,Annotated catalogue of the Tachinidae of China等を見ないと解りません.

Re: Macquartia ? 投稿者: 投稿日:2013/06/13(Thu) 07:14:32 No.8393  引用 
茨城@市毛様
たくさんの情報ありがとうございます。

いろいろと日本の分布記録を調べて下さりありがとうございます。
利用できる資料に収録されているかどうか一通り見てみました。
Annotated catalogue of the Tachinidae of Chinaについては、無料でPDFが見つかりました。
どんどんいろいろな資料が出てきて教えていただけるというのはすごいと思いました。

検索プログラムについては、そんなにも違いがあるのですね。
横文字が苦手な自分はやはりよく分からずに使っているようです。
違いを踏まえた上で使おうと思いました。
Palekeyでもやってみたところ、またMacquartiaになりました。

旧北区のマニュアルについては、図書館にあると教えていただきましたが、まだ見ていませんでした。
パスできるプログラムとは違って、分からない自信のないcoupletで一応両方進んでみて、その中で妥当なのがあるかどうかという事になりますが、
だんだんと分岐先が増えていくことが予想され、躊躇していました。
ちょっと時間がかかるかもしれませんが、少しづつやっていきたいと思います。

ありがとうございました。

Re: Macquartia ? 投稿者: 投稿日:2013/06/15(Sat) 22:57:16 No.8395  引用 
意を決して旧北区の検索表で調べましたのでご報告いたします。
選択できなかったcoupletはなく最後まで行けました。テキストファイルをはります。
どこか違うととんでもない結果になるだろうと思っていたのですが、ある意味驚いたことに、Macquartiaになりました。


添付:8395.txt (2KB)

Re: Macquartia ? 投稿者: 投稿日:2013/06/15(Sat) 22:58:24 No.8396  引用 
確認しづらいところを撮影して見ました。
ひどい写りで明るさの加工もしてあり、見にくい写真ですみません。

左は前胸腹板で、最初に標本を整形する前に撮ってありました。
これは別の個体で、第5腹板を撮ったのと同じのです。
一対だけでも刺毛がある場合の図がありますが、これは裸だと思います。

真ん中は102に出てくるpostmetacoxal areaですが、後脚の基節あたりから後ろを撮りました。
(触っていて右後ろ脚がとれてしまいました)
右半分が液が出てきたのか汚れたようになっていますが、硬化せずに膜質だと判断しました。

右は138に出てくるanatergiteの毛で、
左上は鱗弁、右下はかなりぼけた平均棍が写っている位置関係になります。
翅と鱗弁を違う角度で開いていればもっと見えるかどうか分かりませんが、このくらいが限界でした。

ちなみに別の属とどこで分岐するか調べました。
(中国蠅類にはMacquartiiniはMacquartiaしかないので、族の検索表はありません)
Trichoformosomyiaは5にありますが、1で、aristaは羽毛状か、arista基部よりも長い毛があるようです。
Anthomyiopsisは160にありますが、111で、眼は裸か、小眼2つ分の長さまでの短い毛しかないようです。
Gymnomacquartiaは233にありますが、159でAnthomyiopsisと分岐するのでやはり眼にはっきりとした毛はないようです。

検索表には12種と書いてあるので、資料が入手できていない種がいろいろあることが分かります。
Macquartia sp.としておこうかと思います。

ありがとうございました。

ヤチガガンボにしては脚が長いよ... 投稿者:komachan 投稿日:2013/05/31(Fri) 20:32:19 No.8360  引用 
ヤチガガンボではないかと思っていますが、ヤチガガンボってこんなに脚が長いのでしょうか。

Re: ヤチガガンボにしては脚が長... 投稿者:komachan 投稿日:2013/06/12(Wed) 19:25:35 No.8390  引用 
異論が示されないようなのでヤチガガンボだと思ってよさそうですね。

Re: ヤチガガンボにしては脚が長... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/06/12(Wed) 20:11:04 No.8391  引用 
komachan様.

ヤチガガンボについては,No.6085からのスレッドにあるように写真での判別は困難なのでコメントが付かないのです.

Re: ヤチガガンボにしては脚が長... 投稿者:komachan 投稿日:2013/06/13(Thu) 23:11:20 No.8394  引用 
茨城@市毛さん、ありがとうございます。
過去の投稿を検索することも重要なのですね。

Tipula (Vestiplex) ノコギリガガンボ亜属の一種として整理しようと思います。

ショウジョウバエについて 投稿者:HM 投稿日:2013/06/11(Tue) 17:56:41 No.8385  引用 
いつもご指導ありがとうございます。
クヌギの樹液に来ていたショウジョウバエについて画像からの判断が可能な範囲でご教示いただけますでしょうか。
採集日は2013.6.11
採集場所は静岡県裾野市
体長は約3ミリです。
よろしくお願いいたします。    HM


Re: ショウジョウバエについて 投稿者:HM 投稿日:2013/06/11(Tue) 17:57:55 No.8386  引用 
追加の画像です。 HM

Re: ショウジョウバエについて 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/06/12(Wed) 06:06:07 No.8389  引用 
HM様.

あまり外見的な特徴が無いショウジョウバエですので,ショウジョウバエに学ぶ生物多様性と環境のHPにある翅脈パターンを用いた検索で調べてみるとある程度絞り込めると思います.

http://evolgen.biol.se.tmu.ac.jp/fly/bunrui/bunrui.html

他のハエでも,このようなプログラムを作ってくれると良いのですが(^_^;)

Re: ショウジョウバエについて 投稿者:HM 投稿日:2013/06/12(Wed) 22:51:41 No.8392  引用 
茨城@市毛様

コメントをありがとうございました。
すばらしいHPをご紹介いただき心から感謝申し上げます。

                        HM

Myopaの1種 投稿者:BaconL 投稿日:2013/06/09(Sun) 20:22:16 No.8379  引用 
奥多摩と秩父の境、標高1500mほどの山頂でツツジに来ていたメバエを採集しました。Myopaの1種だと思うのですが、
http://home.hccnet.nl/mp.van.veen/conopidae/myopa.html#item10
検索してみてもしっくりきません。
メバエは難しい分類群のようですが、ご教示ください。
日本から記録されているMyopaは、九大の目録にある3種でしょうか?


Re: Myopaの1種 投稿者:BaconL 投稿日:2013/06/09(Sun) 20:23:08 No.8380  引用 
翅脈がかなり変わっているように思います。

Re: Myopaの1種 投稿者:BaconL 投稿日:2013/06/09(Sun) 20:24:54 No.8381  引用 
胸部背面です

Re: Myopaの1種 投稿者:BaconL 投稿日:2013/06/09(Sun) 20:26:44 No.8382  引用 
腹部背面です。

Re: Myopaの1種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/06/10(Mon) 17:52:44 No.8383  引用 
BaconL様.

写真のメバエは,Myopa maetai Stuke, 2002です.
私のほうではマエタマダラメバエという和名で書いています.

なお,日本産のMyopa属は5種類を確認しています.

Re: Myopaの1種 投稿者: 投稿日:2013/06/11(Tue) 00:02:51 No.8384  引用 
茨城@市毛さま
ありがとうございます。上記のkeyでは扱われていない種でしたか。日本にのみ分布するのでしょうか?
もし宜しければ、原記載論文のタイトルと分布記録などご存知でしたらご教示下さい。よろしくお願い申し上げます。

Re: Myopaの1種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2013/06/11(Tue) 22:37:30 No.8388  引用 
BaconL様.

本種は,日本と朝鮮半島に分布するようです.
なお,日本のメバエ科でヨーロッパと共通の種類は半数程度です.

論文は,
Stuke, J.-H., 2002, Eine neue Myopa-Art aus Japan (Diptera: Conopidae). Studia dipterologica 9(2):413-419
です.

コガシラアブ初採集 投稿者: 投稿日:2012/07/16(Mon) 20:51:53 No.7793  引用 
久しぶりの投稿となりますがご指導のほどよろしくお願いします。

過去ログを参考にしたところ、体型や触角の位置からAcrocerinae亜科のOgcodes属ではないかと思いますが、どうでしょうか?

採集:2012.7.14 北海道江別市 体長約5mm


Re: コガシラアブ初採集 投稿者: 投稿日:2012/07/16(Mon) 20:56:06 No.7794  引用 
背面から

Re: コガシラアブ初採集 投稿者:Adippe 投稿日:2012/07/16(Mon) 21:00:23 No.7795  引用 
翅脈です。

Re: コガシラアブ初採集 投稿者:Adippe 投稿日:2012/07/16(Mon) 21:05:08 No.7796  引用 
触角の拡大。口器の上にあり、先が三本に分かれています。

見苦しい画像ですが(^^;よろしくお願いします。


Re: コガシラアブ初採集 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2012/07/16(Mon) 21:54:58 No.7797  引用 
Adippe様.

珍しいコガシラアブですね.Pterodontia ezoensis Ouchi, 1942 エゾコガシラアブの♀です.今のところ,北海道特産種となっています.

Pterodontia属は,属名のとおり♂の翅に歯状(爪状)の突起があり,触角の先端に2-4本の刺毛があります.

現物を見てみたくて,北海道大学の標本室で探したのですが,コガシラアブの入った箱自体が見つからず,理学部にある標本箱で♂を1頭見つけました.

Re: コガシラアブ初採集 投稿者:Adippe 投稿日:2012/07/18(Wed) 01:32:15 No.7803  引用 
茨城@市毛様

ご教示ありがとうございます。

珍しい種なのですね。種名がわかって嬉しいです。

今度は♂が得られることに期待したいです。

Re: コガシラアブ初採集 投稿者: 投稿日:2013/06/07(Fri) 20:14:22 No.8370  引用 
This is really a Pterodontia! Any chance to have this specimen?

これは本当にPterodontiaです。この標本を持っている任意のチャンス?

Re: コガシラアブ初採集 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/06/08(Sat) 02:12:26 No.8371  引用 
本種は本州にも分布しています。私は1頭ですが、新潟県産の♂を所蔵しています。蓮華温泉で1961年7月26日に採集された個体です。どなたかチャレンジされる方は、これからのシーズンですから同地でいろいろな花を掬えば採集できるかも知れません。(とうっかり書きましたが、訪花性のセダカコガシラアブ類とは異なり、本属では口器が著しく退化しているので、訪花はしないでしょう。偶然のスイーピングで採れるのでしょうか)。

なお、ヨーロッパのP. waxeliiではM2脈が消失していますが、北米の種では、本種と同様にM2脈が発達しています。

Re: コガシラアブ初採集 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/06/09(Sun) 07:50:20 No.8376  引用 
蓮華温泉産の♂の翅の写真を参考までに添付しておきます。全体と部分の2回に分けます。

Re: コガシラアブ初採集 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/06/09(Sun) 07:51:27 No.8377  引用 
蓮華温泉産の♂の翅の突起です。この突起が「翅の歯 pter+odontia」という意味の属名の語源でしょう。

フトヒゲナガキアブモドキ? 投稿者:BaconL 投稿日:2013/05/30(Thu) 22:11:26 No.8354  引用 
フトヒゲナガキアブモドキ Solva procera と思われるキアブモドキを採集しました。北隆館の検索からはこの種に行き着いたのですが、図ではうまく確認できないため自身がもてません。

東京都八王子市南大沢、首都大学東京南大沢キャンパス
2013.05.15採集
また、同種と思われるものが2011.05.15にも採集されています。


Re: フトヒゲナガキアブモドキ? 投稿者:BaconL 投稿日:2013/05/30(Thu) 22:13:47 No.8355  引用 
背面からです。

Re: フトヒゲナガキアブモドキ? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/05/31(Fri) 17:30:15 No.8359  引用 
画像のキアブモドキはNagatomi & Tanaka(1971)のThe Solvidae of Japanの論文のS. proceraの記載にほぼ一致します。

Re: フトヒゲナガキアブモドキ? 投稿者:BaconL 投稿日:2013/06/01(Sat) 13:42:47 No.8364  引用 
アノニモミイア様
ご確認ありがとうございます。
あまり多い種ではないようなので、データを纏めて発表できたらとおもいます。

このハエはなんでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/05/29(Wed) 20:27:14 No.8347  引用 
No.8186のオガミヤチバエの翅に似ているのか分かりませんがよろしくお願いします。
オガミというのが何に由来しているのか分かりませんが、雌が雄をのせたまま、何度もお辞儀、あるいは拝んでいるようにも思えたりしましてオジギバエなら頷けるなどと感じていました。


Re: このハエはなんでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/05/29(Wed) 20:28:16 No.8348  引用 
あと3枚貼ります

Re: このハエはなんでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/05/29(Wed) 20:31:01 No.8349  引用 
次の写真です

Re: このハエはなんでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/05/29(Wed) 20:32:58 No.8350  引用 
顔口が特徴あるのか。これで最後です。2009年6月2日青森県下北半島での撮影です。4mm以下ぐらいだったと思います。

Re: このハエはなんでしょうか 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/05/30(Thu) 05:32:51 No.8351  引用 
おーやぎさん。この細長いハエはマルズハネオレバエ科StrongylophthalmyiidaeのStrongylophthalmyiaの1種です。しかし、私が標本を持っている日本産の既知種および、未記録種または未記載種の中には、画像の種に該当する種がありません。

翅が斑紋を欠き、少なくとも後腿節はかなり広く暗色、後脛節も基部と先端を覗いて暗色、という組み合わせの種は持ちません。2009年の撮影ということですので、再び同じ種に出くわすかわかりませんが、その折には採集しておいてください。

Re: このハエはなんでしょうか 投稿者: 投稿日:2013/05/30(Thu) 21:26:09 No.8352  引用 
三枝先生、ありがとうございます。もう6月になるので、ちょうど良く探せると思いました。ただ、あたりも以前のままではないし、見つかるかどうか分かりませんが狙います。

Fly Timesの本年4月号 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/05/27(Mon) 11:56:16 No.8345  引用 
本年4月号のFly Timesがon lineで公開されました。この中には西尾規孝さんの近著、ニッポンアミカモドキの生物学 の書評もあります。
http://www.nadsdiptera.org/News/FlyTimes/issue50.pdf

追伸:この書き込みは2回も拒否されまして、拒否された元の文章をかなり簡略化しました。もし、このサイトが何らかの理由で見れなかった場合は、私にご連絡ください。Gaimariさんのメールをそのまま転送しますので、それに基づいてFly Timesをご覧ください。

なお、上記4月号には、アメリカから膨大な数のヤドリバエ科の新属新種を記載したTownsend博士の伝記、Vockeroth博士の訃報、2014年にドイツのポツダムで開催される次回の国際双翅学会の案内、最近出版された双翅目関係の論文一覧、など双翅類愛好者には興味ある情報が載っています。

Re: Fly Timesの本年4月号 投稿者:三枝豊平 投稿日:2013/05/27(Mon) 14:44:50 No.8346  引用 
なお、Fly Timesのバックナンバーを見たい場合についてGaimariからのメールは次の通りです。

The whole set of available back issues is at http://www.nadsdiptera.org/News/FlyTimes/Flyhome.htm

デガシラバエ科の仲間でしょうか 投稿者:そら 投稿日:2013/05/21(Tue) 22:09:14 No.8333 ホームページ  引用 
初めての書き込みになりますが、よろしくお願いします。
近所の虫を撮影して自分のブログで公開していますが、写真のハエについてコメントを頂いて、ここに質問したら詳細が分かるかも知れないと教えられて、やって来ました。
最初は、ミバエ科の仲間かと思っていたのですが、デガシラバエ科の仲間ではち言うところまでは教えて頂きました。

撮影データは以下の通りです。
撮影日  2013年5月5日
撮影場所 横浜市港南区の草むら
体長 約7mm


Re: デガシラバエ科の仲間でしょ... 投稿者:Campsicn 投稿日:2013/05/24(Fri) 00:19:08 No.8341  引用 
そら様、はじめまして。

確かにミバエに似ていますが、単眼がないためデガシラバエ科でしょう。市毛(2012)の検索表にある「M脈の先端が翅端に届かない、または先端で細くなる」という特徴や、翅の模様などからみて、コマダラハチモドキバエ Campylocera thoracalis である可能性が高いです。
しかし当該文献で「真にこの学名が正しいのか不明」と指摘があるように、同属の他種という可能性も否定出来ません。

本属には40種以上が記載されているものの、その記載自体にも多数の問題があるようです。したがってこの写真から判断できるのは、コマダラハチモドキバエかその近似種、というところまででしょうか。

Re: デガシラバエ科の仲間でしょ... 投稿者:そら 投稿日:2013/05/24(Fri) 21:04:01 No.8344 ホームページ  引用 
Campsicn様、こんばんは、

確認の詳しいコメント、ありがとうございます。
コマダラハチモドキバエ?として、ブログの方には追記しようと思います。
初めての書き込みで、小さな写真しかアップしませんでしたが、参照URLの方に掲載したブログをリンクしてありますので、よろしければご覧下さい。

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