ハモ様.
写真のハエはA1脈の発達が弱く,かなり基部の方にしか認められないグループです. どの文献の検索表を使い,どこの対句(couplet)で引っかかっているのかを書いてもらえると,よりアドバイスがしやすいと思います. 翅脈については,この掲示板の過去ログにも色々ありますので,参考にしてください.
全体的な印象からミギワバエ科 Ephydridaeではないでしょうか。双翅目の科の検索表(例えば北隆館の新訂原色昆虫大図鑑第3巻)でミギワバエ科 から逆引きしてみたらどうでしょう。逆引きとは見当をつけた対象(この場合は科)から逆に前の方に引いていきます。この方法をとると、検索対象のより絞られた形質が示されるので、安心感が出ます。
茨城@市毛さま
ここ数日忙しく、返信が遅くなってしまいました。 大変申し訳ございません。実は友人にコピーさせてもらったもので、文献の名前がすぐに出てこない状況です。検索の手順としては、Greater ampullaは丸くふくらんだ状態⇒Vibrissaを有する⇒Meronが無毛とうとこからA1脈、A2脈の記述があり、行き詰った次第です。過去ログも拝見しながら、知識を蓄えていこうと思います!
アノニモミイアさま
ミギワバエ科、特徴や生息場所も類似しています。逆引きしてみたところ、Greater ampullaとVibrissaの部分で誤った判断をしていたようです。恥ずかしいミスですが、気を取り直してもっとしっかりハエの形態を見て、勉強することが必要そうです。今後も本掲示板で勉強させていただこうと思います。
もし、ミギワバエ科でしたら、大部分の属は触角刺毛の上側(背面)に数本の枝毛が生じています。類似したショウジョウバエでは上下両方に枝毛を生じます。
写真を一見するとアシナガバエ科のような印象(腹端下端の突起のようにみえるもの、腹部の金属的な光沢)を受けましたが、翅の前縁に明瞭な切れ込みがあるので、この科ではありません。
アノニモミイアさま
上側のみの数本の枝毛、確認できました。検索表を逆引きし、一応、一致(乏しい技術ですが)したかと考えております。コメント、ありがとうございました。 |
普通種のためにどなたからも返信がないようです。
ミズアブ科のキイロコウカアブPtecticus aurifer (Walker)です。黒色のコウカアブよりずっと「衛生的な」環境に棲んでいます。
アノニモミイア様
ご教示ありがとうございます。 尊敬する可児藤吉の「小さな昆虫記」というエッセイを読んでから、一度キイロコウカアブに出会ってみたいと思い続けてきました。http://reference.morisita.or.jp/kani_pdf/16.pdf 今その願いがかない、たいへん嬉しく思っております。 ありがとうございました。 |
Apple様.
この仲間は,ヤドリバエの中でもかなり難しいです. 標本を見てもわからず,諦めております.
茨城@市毛様
こちらにもご返信ありがとうございます。専門的に長くされていらっしゃる方でも難しいのでしたら、私には無理ですね。 「ヤドリバエの一種」としておきます。お手数をおかけしました。 |
ぱんだぞうむし 様.
残念ながら,この掲示板にはカ科を専門的にやっている方がいないので,コメントが付かないかもしれません.
茨城@市毛さま
お知らせいただきまして、ありがとうございます。
アカイエカ群だと思われます
アカイエカ群とはアカイエカ、チカイエカ、トビイロイエカ、ネッタイイエカをまとめた総称です これらは形態的にはほとんど差が見られないため、遺伝子的に同定するしかありません
むーさま
アカイエカ群とのこと、ありがとうございます。 形態的な差がほとんど認められないのですね、 遺伝的な同定も今後、考慮してみようと思います。 ご教示ありがとうございます。 |
kazu32 様.
オオハヤバチ(トガリアナバチ)類のように見えます. ハチ類については,蜂類情報交換BBS 等の掲示板に投稿するよう願います.
茨城@市毛さま
ご教示ありがとうございました |
五月蝿い象 様.
写真のガガンボは,Hexatoma alboguttataシロホシガガンボと思われます. 北隆館の大図鑑に載っています.
拝啓 茨城@市毛様
早々のご教示、本当に有難う御座います。 私には黄星に見えたのですが白星なのですね♪ |
田中川様.
ヒロクチバエのように見えます. PterogeniaかEuprosopiaの1種だと思いますが,この斑紋の種類は見たことがありません. 特にm-m横脈(m-cu)やその延長線上に,帯状等の斑紋が出てないのが特徴的です.
茨城@市毛様,いつもありがとうございます.
種の特徴的なポイントを教えていただき,ありがたいです. 照葉樹林の山道を何時間も歩き回って,2個体しか見つけていないので,個体数は少ないのかも.
追加情報
最近,このスレッドが色々と引用されているので情報を追加しておきます. この写真の種類は,Pterogenia属ではなく台湾等に分布するNeohemigaster rectivenaかその近縁種のようです.微妙に翅の斑紋が異なります. 参考文献 Galinskaya, T. V., A. I. Shatalkin. 2013. Neohemigaster Malloch, 1939 and Pterogenia Bigot, 1859 (Diptera: Platystomatidae) from eastern Eurasia, with the description of four new species. Zootaxa 3666 (2): 267-285. |
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