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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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Re: 興味深い有弁類 投稿者:虫キョロリス 投稿日:2024/11/21(Thu) 10:27:56 No.11770  引用    New!
大宮様.
返信ありがとうございます.

>記載当初から…
記載者・年に括弧をつける場合とつけない場合に,そのような違いがあるとは知りませんでした.なるほど.そういうことだったんですか… これからは規則に従って書きます.
はなあぶのほうも今確認しました.私の個体でも,第5背板の両側部がわずかに黄色がかっていました.

Hamaxiaに関して,オス交尾器の図がどこにあるかわからないとのこと,調べてくださりありがとうございます.
>本種のシノニム…
シノニムのOchromeigeniaのほうの原記載は確認していませんでした.たしかに図はないですね…
マメコガネの天敵についての論文も読んでみました.メスでもかなり額が狭いんですね.生態や幼虫期の形態が思ったより事細かに調べられており,驚きました.いつか自分の目でも,寄生の瞬間を見てみたいものです.
夜行性と書いてありますが,今回採集したのは午後2時でした.ただ,草のたくさん生えたやや暗いところではありました.それから,私の着ていた黄色いシャツにとまっていたので,たしかに吸蜜性なんだろうと思います(その黄色いシャツを着ているとハエやホウジャクがよく近寄ってくるんです).
時期も5月から9月にかけて2回か3回に分けて発生というようなことが書いてありますが,今回は11月だったのでちょっと遅い時期だなと思いました.

Re: ニセジョウザンケイ? 投稿者:inaensis 投稿日:2024/11/21(Thu) 08:58:31 No.11769  引用    New!
なお触角刺毛の微毛はこんな感じです。

ニセジョウザンケイ? 投稿者:inaensis 投稿日:2024/11/21(Thu) 08:56:23 No.11768  引用    New!
お世話になっております。
Cheilosia(クロハナアブ属)について質問させてください。

近所(長野県南部)で採集したクロハナアブの標本を整理しているのですが、写真のように翅が暗色のクロハナアブがあります。
複眼は無毛なのでA群のニセジョウザンケイクロハナアブ C. nudaだと思うのですが、はなあぶNo.22の「日本産クロハナアブ属(A種群)の研究」では、同種について「触角刺毛が無毛」という記述(p.41)があり、手元の標本は触角刺毛に微毛を備えているので、これには該当しないようにも思い、悩んでいます。

「札幌の昆虫」でも同じように「触角刺毛に毛がない」と書かれており、なお悩ましいです。

先の「日本産クロハナアブ(A種群…」では、検索表で「6.触角刺毛は微毛のみ」となっているため、多少微毛があっても良いようにも思うのですが、いかがでしょう?

よろしくお願いいたします。

Re: 興味深い有弁類 投稿者: 投稿日:2024/11/20(Wed) 21:58:40 No.11767  引用    New!
虫キョロリス様

Hamaxia は自分で採った事がありませんが同定依頼の中に入っていた事があります.
オス交尾器の図がどこかに有るか分かりません.

本種はメスで記載され,レクトタイプ指定の話にもメスしか出てきません(2009年の中国の注釈付きカタログ).

本種のシノニムであるOchromeigenia ormioides Townsend, 1919 がオスで記載されれているのですが,そちらの原記載に図はありませんでした.

マメコガネの天敵についての文献に,幼虫,蛹,メス成虫が図示されています(FIG. 14-16).
https://typeset.io/pdf/the-parasites-of-popillia-japonica-in-japan-and-chosen-korea-37h8z431ie.pdf

Re: 興味深い有弁類 投稿者: 投稿日:2024/11/20(Wed) 21:56:41 No.11766  引用    New!
虫キョロリス様

いいPegomya ですね.
自分は,はなあぶ56号に報告した新潟県の個体を1♂採っただけです.
涼しい所の種かと思いきや,Suwa (1999) によると熊本県の記録もあるようです.
記載当初からPegomya 属なので,この場合は記載者・年に括弧は不要です.

Re: アシマダラブユ亜属? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2024/11/20(Wed) 21:30:09 No.11765  引用    New!
tosaka様.

ブユのオス成虫での同定は困難と思われます.
なぜなら,検索表がメス成虫もしくは幼虫や蛹を対象としてものしか作られていないためです.

また,林(2017)の図版を見ると,雌雄で色彩や微毛斑等が大分異なっております.

なお,東京昆虫目録(TKM)でみると,東京都本土で22種が記録されております.

林 成多. 2017. 島根県産ブユ科の同定と分布 . ホシザキグリーン財団研究報告特別号 , (21): 1–122
https://www.green-f.or.jp/kenhou/suisei_kontyu/Sbhgf_21_001.pdf

Re: 興味深い有弁類 投稿者:虫キョロリス 投稿日:2024/11/18(Mon) 02:12:54 No.11764  引用 
次は,ハナバエ科のPegomya kusigematii (Suwa, 1974) です.KFさんから頂いた標本です.
自分の知っているPegomyaとはずいぶん雰囲気が違います.
最初は,属が間違ってるかと不安にもなりました.
しかし,ゲニを見ると,surstyliの珍奇な形はPegomyaらしい(?)ですね.
交尾器の形状が,Suwa(1974)の図と見事に一致しており,気持ちいいです.
採集日:2022.10.09 採集地:青森県十和田湖

今,手元に,正体不明の緑色のヤドリバエ(おそらく)の標本があり,亜科の検討さえつかないので,また写真を撮って数週間後にここで質問させていただきます.そのときはよろしくお願いします.

興味深い有弁類 投稿者:虫キョロリス 投稿日:2024/11/18(Mon) 02:03:34 No.11763  引用 
こんにちは.
今回は質問ではないのですが…
最近同定したハエの中で,少し変わっていると思った2匹を共有します.

まず,Hamaxia属です.奇妙なハエだと思いました.
採集したときは,Xenotachinaの雄か何かだろうかと思っていました.
顕微鏡で見てヤドリバエ科とわかりました.
見た目だけでなく交尾器も特徴的で,引き出すのが大変でした.cerciがこんなに短いヤドリバエがいるんですね.
日本に生息するH. incongruaだとは思うのですが,交尾器の図が見つからなかったので,保留にしています.
採集日:2024.11.09,採集地:東京都目黒区駒場

Re: アシマダラブユ亜属? 投稿者:tosaka 投稿日:2024/11/17(Sun) 20:47:53 No.11762  引用 
背面からの画像

アシマダラブユ亜属? 投稿者: 投稿日:2024/11/17(Sun) 20:44:21 No.11761  引用 
アシマダラブユ亜属のブユでしょうか?
複眼の先端から腹部先端までの長さは約3.3mm。胸部と腹部に銀色の斑紋が見えます。
2024/11/17 東京都八王子市で撮影

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