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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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Re: 雪の上にいたハエ 投稿者:MY 投稿日:2025/02/19(Wed) 11:07:21 No.11818  引用    New!
茨城@市毛 様
ご教示ありがとうございます。
冬に成虫になる種だったのですね。
一瞬でしたが写真が撮れて、名前もわかって嬉しいです。

Re: 雪の上にいたハエ 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2025/02/18(Tue) 14:05:10 No.11817  引用 
MY 様.

トゲハネバエ科のHeleomyza eoa トゲハネバエ,もしくは近縁なグループのハエです.

トゲハネバエ科の中でも,このトゲハネバエ亜科に属するグループは,大半の種類が晩秋から早春にかけてのみ成虫が見られます.

雪の上にいたハエ 投稿者:MY 投稿日:2025/02/18(Tue) 10:56:49 No.11816  引用 
こんにちは。
北八ヶ岳ロープウェイの山頂(2300m)のあたりにいました。
ロープウェイの施設もあるので、そこから飛んできたのかもしれません。
ただ、だいぶ離れた雪の上を飛んでいたので、寒さに強い種でしょうか?

Re: 不明なEpistrophe その2 投稿者:KT 投稿日:2025/01/16(Thu) 20:23:30 No.11814  引用 
市毛様.
返信遅くなりすみません。ご教授ありがとうございます。年末から年始にかけて洞窟性昆虫の調査などで忙しくハナアブの方に全く手をつけれていない状況でした。書きかけていた原稿も間に合わないので次回投稿させて頂きます。春の総会に全ての標本を持って行きますのでそこで詳しい同定をお願いしたい所存です。遅くなりましたが今年もよろしくお願い致します。

Re: キタミズギワイエバエなのか... 投稿者:ふかさわ 投稿日:2025/01/12(Sun) 23:08:52 No.11813  引用 
大宮さま
ありがとうございます。

L. septentrionalisとは別種とのこと、理解しました。
L. fallaxかどうかも不明確なため、不明種としておきます。

剛毛や腹部の斑紋の形質の重要性や変異の幅等も気になるものです。
Limnophoraを同定する際は必ず交尾器を見るようにします。

中国蝿類のseptentrionaliの分布を見たとき、日本が含まれていたので僕も驚きました。
日本のイエバエ科を見ると、"Limnphora fallix : Stein, misidentification"とあるので、どこかのタイミングでL. fallaxと誤同定されたものが報告され、その情報が訂正されないままになっている可能性などあるのかもしれないですね。

Re: キタミズギワイエバエなのか... 投稿者: 投稿日:2025/01/07(Tue) 20:02:50 No.11812  引用 
ふかさわ様

投稿された個体はsurstyli の内側に突起が無いのでL. septentrionalis とは別種ですね.
突起がある種も見た事があるので(図との一致の程度は微妙),日本のイエバエ科の検索表でキタミズギワイエバエに落ちる種が複数あるのだと思います.
L. septentrionalis は中国遼寧省から記載されたようですが,中国と日本の文献の違いは指摘された通りです.
原記載は見ていませんが,中国の新しい検索表(Du et al., 2023)でも同様の相違があります.
脛節の剛毛数や腹部の斑紋の長さの組み合わせが中国の文献通りの個体は見た事がありません.
これが重要な形質だとすると,日本にL. septentrionalis はなかなか居ないのかもしれません.

L. fallax は中国の文献では日本にも分布する事になっているので不思議です.
困ったことに,2023年の検索表ではL. fallax はia 0+2を通ります.
原記載(L. maculosa の変種として)は翻訳サイトでも読みにくいのですが,剛毛の数は書かれていないようです.
もっと他に情報がないか調べる必要がありそうです.

Re: キタミズギワイエバエなのか... 投稿者:ふかさわ 投稿日:2025/01/04(Sat) 23:33:51 No.11811  引用 
交尾器の写真です 

Re: キタミズギワイエバエなのか... 投稿者:ふかさわ 投稿日:2025/01/04(Sat) 23:32:52 No.11810  引用 
頭部正面
胸, 腹部背面

の写真です

キタミズギワイエバエなのか否か 投稿者:ふかさわ 投稿日:2025/01/04(Sat) 23:30:54 No.11809  引用 
お世話になっております。

採集地:高山市丹生川町旗鉾銚子の滝(標高:1040mほど)
採集日時:2024/09/15
性別:雄
体長:約4.1mm
翅長:約4.0mm

■Limnophoraについて質問です。
本個体はL. septentrionalis Xue,1984 キタミズギワイエバエ として良いのでしょうか。
それとも、L.fallax Stein,1920か、これらの種に近縁な不明種と判断したほうがよいのでしょうか。
3つの文献で調べた結果より、septentrionalisと同定はせず、fallaxか、これらの種に近縁な不明種と同定したほうが良いかと思いました。
なにかご意見いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
※原記載は所有していないため、見られていないです。

【調べた内容】
■書籍「日本のイエバエ科 (Shinonaga, 2003)」のp.238の検索表でたどると
キタミズギワイエバエ Limnophora septentrionalis Xue, 1984にたどり着き
同書の記載文とも特に大きな違いがありませんでした。

■中国蝿類 上巻(Flies of China vol.1. Xue and Chao, 1998)で調べると、以下のように様々な違いが見られました。
・p.976(図版194)
 ・2232Mp(交尾器)との比較
  ・cerciが全体的に幅広い
  ・surstyliの形態にも明らかな違いが見られる。→本個体のsurstyliは先端が細く, 中間部に丸い突起?が見られない。
 ・2232B+C(胸,腹の背面)との比較
  ・胸→全体的に黒い箇所が多い.
  ・腹→第4節の模様が第3節とほぼ同型で、5節の模様も異なる。

・他の種の図を見てると、P.963(図版187)の2210(L.fallax)のものに近いことに気づきました。
ほとんど一致しており、胸背の溝の前半部分の模様に差異がある程度です。
(腹部の第1+2背板は見る角度を変えると図のものと一致します。)
(写真からは分かりづらいですが、surstyliの先端に細かい毛が3本生えています)

■最後に、以下文献の検索表で調べたところ
【Xue, W.-Q., Bai, S.-C., and Dong, W.-X. 2012. A study of the genus Limnophora Robineau-Desvoidy (Diptera: Muscidae), with descriptions of six new species from China. Journal of Insect Science, 12(17): 17.】
・couplet26まで進み、"Fore tibia with pv indistinctly; the black spot of tergite 4 subequal with the the tergite in length"であることより、couplet27に進みます。
・そして、couplet27より(iaの数が0+0に見えるので怪しいですが...)
"Ia 0+1; mid tibia with 1 p, basal of scutellum with 1 black transverse stripe"より、L.fallax Stein, 1920にたどり着きました。

・本文献だとcouplet30時点でL. septentrionalis Xue,1984が出てきます。が、そのためには
couplet26にて"Fore tibia with pv distinctly; the black spot of tergite 4 about half of the tergite in length"を通過してcouplet28に行き、"Frontal vitta about 1.0 -2.5 times as wide as fronto-orbital plate; thorax with 3-4 rows of prst-acr; mid tibia with 2-3 p."を通過する必要があり、本個体の形態を調べると不一致である部分が多く、通過できません。
 ・Fore tibia with pv distinctly→本個体のfore tibiaにはpvがありません。(日本のイエバエ科の記載文でも記述されてないです)
 ・the black spot of tergite 4 about half of the tergite in length→本個体の模様の縦の長さはsubequalです。
 ・"mid tibia with 2-3 p"→本個体のmid tibiaの後剛毛(p)は1本です。(日本のイエバエ科の記載文でも同様.)

Re: 不明ヤドリバエ 投稿者:虫キョロリス 投稿日:2024/12/21(Sat) 12:33:19 No.11808  引用 
大宮様

返信ありがとうございます.やはり同じ種のようですね.
私も最初,もしかしてヒツジバエ科だろうかと一瞬疑ったのですが,やはり違いますか…謎ですね…
私が頂いた個体に関しては,どうやって採集したのか,まだ採集した方に訊いていないのですが,ラベルに鶴見岳と書いてあるので,同じように標高の高いもので得られたものかもしれません.
そう簡単には追加個体は得られないかもしれませんが,私も探してみようと思います.
とても変わった種なので,幼虫の形態や生態もとても気になります.

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