大宮さま、はじめまして。
Anechuromyia以外にもハサミムシに寄生するヤドリバエがいるというのは知りませんでした。 Anechuromyia nigrescensの記載論文は既に入手しておりますので、蛹がうまく羽化してくれたら、確認しようと思っています。 この論文の記述を読む限り、神奈川県山北町の皆瀬川の谷(採集者の篠本さんにご案内いただいたことがあります)にはAnechuromyia nigrescensが多いように感じられます。 先の市毛さんからのコメントで、大宮さんの報告2編のご紹介がありました。 もし、別刷PDFをいただけるようでしたら、下記のアドレスまでお送りいただけると嬉しいです。 bxu01326 アットマーク nifty.com よろしくお願い申し上げます。 |
市毛さま、早速のコメントありがとうございました。
本当に大変お久しぶりです。Ohrwurmです(でした)。 2004年に石垣島から三重県に異動してから、ずっと同じ場所に勤務し、5年前に定年を迎え、この春に再雇用を終えて完全退職しました。 これからは在野の研究者として、陸棲カメムシ類、特にホシカメムシ科とマダラナガメムシ科を中心に、分類学に軸足を移して活動する予定です。カメムシの場合も、これまで使われていた学名があやしかったり、存在は明らかになっていても名前が確定できなかったりする種が意外に多いので、すこしずつ整理していこうと思っています。 文献情報、大変ありがとうございました。 『はなあぶ』はこちらの市内の会員に見せていただこうと思っていますが、『青森県生物学会誌』は会が解散されているようですし、"Makunagi" の双翅学会も所在がよくわからないので、入手困難のような気がします。 嶌先生に連絡が取れたら良いのですが。 ケンセイさんは以前から「ハチ、ハエ、カメムシ」と唱えておられましたが、ハエに集中されているということですか! |
河野勝行 様
はじめまして. 自分自身は寄主に注目した採集をしていないのですが,見通しの良い所でハエを追いかけている限りでは,Anechuromyia は珍しいです. なお,旧北区全体では,Forficulidae クギヌキハサミムシ科に寄生するヤドリバエ科の属として,Triarthria や,Ocytata (日本未記録)も記録されています. 国内でまだ知られていない知見の可能性も期待できると思いますので,羽化した際にご参考になさってください. |
河野様,FKONCHU以来ものすごーくご無沙汰しております.
双翅目談話会機関誌の「はなあぶ」に下記の報文が載っています. ・藤田昂生. 2021. Anechuromyia nigrescens (双翅目, ヤドリバエ科) を福井県にて採集. はなあぶ, (52): 72-73. ・大宮 正也. 2022. Anechuromyia nigrescens (双翅目,ヤドリバエ科) を滋賀県で採集. はなあぶ, (53): 11-12. ・大宮 正也. 2023. Anechuromyia nigrescens (双翅目,ヤドリバエ科) を岐阜県で採集. はなあぶ, (55): 19. その他,下記の報文に記録があります. ・福士 襄. 1990. 青森県と秋田県のヤドリバエ(第2報). 青森県生物学会誌, 27: 41-47. ・Shima, H. 2015. New Host Records of Japanese Tachinidae (Diptera). Makunagi / Acta Dipterologica, (26): 9-19. 内容については下記までメールして下さい. syrphidae.jp AT gmail.com 確か河野様の当時のハンドルネームはOhrwurmさんでしたかね? 現在は,ケンセイ議長が双翅目談話会の会長となり,着々と日本の双翅目の解明に取り組んでおります. |
はじめまして。
昔、滋賀県の比良山系の西側(大津市葛川中村町)でコブハサミムシの生態を研究していた河野と申します。 コブハサミムシの寄生蝿については、Anechuromyia nigrescensのタイブ標本を採集された篠本さんから話を聞いて、当時からその存在を知っていましたが、当時相当の個体数のコブハサミムシを見ていたのに見つけることができなかったので、関西には分布していないものかと思っていました。 https://doi.org/10.1007/BF02765245 もうコブハサミムシから離れて相当の年数が経過していますが、つい先日、三重県北部でコブハサミムシを観察しようとしていたら、産卵していないメスを見つけたのでおかしいと思ったら(今は孵化しはじめる時期なので、卵塊と一緒にいないメスを見つけることは難しい)、巣穴の中に小さなハエの囲蛹を見つけました。それを採集して、今は羽化を待っているところですが、おそらくAnechuromyia nigrescensだろうと予想しています。 この掲示板の書き込みを見ると、福井県や滋賀県で見つかっているということが書かれていましたが、やはり珍しいものなのでしょうか? ちゃんと同定できたら、地元の『ひらくら』に報告しようかと思っています。 これまでに公表されている記録など、ご教示いただけると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。 |
市毛様、ご教授ありがとうございます。
文献また確認させていただきます。 |
素人が名前を調べるより、詳しい人が調べる方が信頼のできる情報になります。
私が一から覚えようとしてあっけなく間違えるより、お詳しい方々にお訊ねした方が早いし確実だと思った次第です。 私自身で専門外の虫を同定はしませんが、今後も信頼できる人物を探すようにします。 |
コメントありがとうございます。未解決ということで終わりましたね。
私も撮影した個体は全て標本にしています。 しかし、適切な人材が見つからなかったり、同定依頼を断られたり、他の昆虫と違って名前を調べてもらう難易度が高いようです。 採集したものが死蔵されるのは悲しいことですが、このような状況が博物館でもハエの標本数が少ない、解明度が低い、などといった現状を生み出しているのだと感じました。 |
kimagure様.
イエバエ科かハナバエ科だと思われます. ハナバエ科であることの確認点について,下記のサイトに解説がありますので,ご参考にして下さい. https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-entry-613.html |
鳥山千尋
詳しい方にコメントがもらえないようなので,補足をしておきます. 廊下のむし探検というサイトで,イエバエ科の科及び属の調べ方についてわかりやすくまとめてありますので,ご参考にして下さい. https://blog.goo.ne.jp/naranomushi/e/d998ae99636f09465be915cac0095a89 https://blog.goo.ne.jp/naranomushi/e/30b7bcd7d9b7b18b714860ea8e3a320b ある程度は,経験で省略したりもしますが,私達はサイトにあるような場所を検索表を見ながら調べています. |
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