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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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Phalacrotophora? 投稿者: 投稿日:2009/07/04(Sat) 21:20:22 No.5689  引用 
またお世話になります。

Medeteraのいるプラタナスに、写真のノミバエがとまっていました。webで調べると、Phalacrotophoraに似ているような気がします。特に、第5?腹節背板の抉れたような形状がそっくりです。でも、日本産昆虫目録データベースで検索するとPhalacrotophoraはありませんでした。これはPhalacrotophoraで良いのでしょうか。
採集:札幌市、6月27日

同じ場所にキクイムシがいました。プラタナスで発生しているかはわかりませんがその幼虫がいる場所からMedeteraが発生しているかもしれません。

先日のパラタクで、絵解き検索で科までの同定が何とかできるようになりました。今年は双翅目の同定に挑戦してみようと思います。


Re: Phalacrotophora? 投稿者:フンコバエ 投稿日:2009/07/10(Fri) 13:56:45 No.5698  引用 
Adippe様

遅くなりましたがコメントさせていただきます。
Phalacrotophoraはテントウムシの蛹に寄生します。添付の画像は北海道のカサイテントウから出てきたPhalacrotophora sp.のメスです。Adippeさんの標本と同様の構造が腹部に見えます。Adippeさんの標本もおそらくPhalacrotophoraに間違いないでしょう。オスの場合は尾端から生ずる剛毛が羽毛状に枝分かれするという特徴があり、より明確に属が分かります(クサビノミバエ等Megaseliaの一部でもこの特徴が見られますが、腹部斑紋で区別できます)。オスも探してみて下さい。
日本からは比較的近年1種が記載されていたと思います(手許に今資料がありません)。ただ、Adippeさんの標本とカサイテントウから出てきた種は明らかに別種ですので日本にも複数種いるのでしょう。


Re: Phalacrotophora? 投稿者:Adippe 投稿日:2009/07/11(Sat) 18:41:51 No.5701  引用 
フンコバエ様

コメントありがとうございます。

テントウムシに寄生するとのこと、webで検索するとPhalacrotophoraがテントウムシの蛹にたかっている画像があったので、いつかその現場を見てみたいです。
別の日に7匹、計8匹を採集しましたが、その中にはオスはありませんでした。今日もそのプラタナスを観察しましたが、このノミバエは一匹もいませんでした。直接寄主に産卵するようなので成虫は来年まで世代交代をしながら生き残っていると思いますが、あの時のノミバエはどこに行ってしまったか不思議です。といってもまた明日みたらいるかもしれませんが。
今日のプラタナスには、ノミバエの代わりにメタリックグリーンのきれいな寄生蜂がとまっていました。あと、Medeteraや有弁類と思われるハエ(イエバエ?)もいましたが、大きいほうのハエは逃げるのが早くて網なしではなかなか捕まえられません。

ハマゴウのハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/07/04(Sat) 23:01:00 No.5690  引用 
砂浜のハマゴウの葉上で見かけました。ヤドリバエ科の翅脈に似ていますが、種名はいかがでしょうか。
2009.7.4三重県津市


Re: ハマゴウのハエ 投稿者:200p 投稿日:2009/07/09(Thu) 11:07:17 No.5694 ホームページ  引用 
失礼いたします。
ぼやけけ過ぎですが、同じ仲間らしき個体を畑の中で撮りました。
2009/7/4 鹿児島市


Re: ハマゴウのハエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/07/09(Thu) 13:16:35 No.5695  引用 
かなり特徴があるようなヤドリバエですが、手元の図鑑類をみても該当するようなものはありません。舘博士にお尋ねしたところ写真では詳細が分からないが、Phillomyiaの可能性があるとのことでした。このほかにこのような体形でCylindromyia属があります。

いずれにしても、よほど特徴的な普通種でない限り、ヤドリバエ科については属そのものの検索さえも写真では困難ないし不可能でしょう。ましてや種まではとても行き着きません。標本に基づく属の検索にしても、双翅類分類学者でさえもヤドリバエ科以外の専門家では、検索表を引くこと自体がかなり難しいものです。私にもヤドリバエはさっぱりわかりません。お手上げです。

Re: ハマゴウのハエ 投稿者:田中川 投稿日:2009/07/09(Thu) 23:32:38 No.5696  引用 
三枝豊平様、いろいろと調べていただき、ありがとうございます。
ヤドリバエ科のPhyllomyia属の可能性があると覚えておきます。
結構個性的なハエだと思ったのですが、きっと似たのがたくさん居るんですね。

Re: ハマゴウのハエ 投稿者:200p 投稿日:2009/07/10(Fri) 00:04:10 No.5697 ホームページ  引用 
有り難うございます。
ほとんど同じように見えますが、よく見ると身近にかなり色々なハエがいる事に驚いています。

クチバシガガンボに似てはいるが 投稿者:田中川 投稿日:2009/06/30(Tue) 23:49:13 No.5676  引用 
標高800メートルの明るい山道で見つけました。
体長は8ミリくらい。クチバシガガンボに似ているようですが、くちばしの先は丸くなく曲がっています。
2009.6.28三重県鈴鹿市


Re: クチバシガガンボに似てはい... 投稿者:田中川 投稿日:2009/06/30(Tue) 23:51:05 No.5677  引用 
少し弱らせて横になってもらいました。

Re: クチバシガガンボに似てはい... 投稿者:田中川 投稿日:2009/06/30(Tue) 23:53:47 No.5678  引用 
別角度からです。
どこまで絞り込めるでしょうか。


Re: クチバシガガンボに似てはい... 投稿者:田中川 投稿日:2009/07/01(Wed) 00:29:36 No.5681  引用 
触角にも毛が生えています。くちばしの先は折りたたみ式なんでしょうか。

Re: クチバシガガンボに似てはい... 投稿者: 投稿日:2009/07/05(Sun) 17:16:33 No.5691 ホームページ  引用 
クチバシガガンボHelius tenuirostris Alexander, 1924かその近縁種と思います。口吻(rostrum)の先端の折れ曲がっているように見える部分は小顎鬚(maxillary palpi)です。

Re: クチバシガガンボに似てはい... 投稿者:田中川 投稿日:2009/07/06(Mon) 00:25:17 No.5693  引用 
達磨さま、どうもありがとうございます。
外観では判別が付かないHelius属の近縁種が存在するということなんですね。
小顎鬚についても教えていただき、ありがとうございます。

オビヒラタアブの仲間? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/07/03(Fri) 21:00:49 No.5687  引用 
こんにちは。

 10月に埼玉の低山地で採った体長13mm程度のハナアブです。
 ホソオビヒラタアブかと思いましたが、複眼に長めの毛が密に生えてます。
 ハナアブ勉強中の私としては混乱状態で、そもそも属から違うようにも感じてきました。

 ご教示お願いいたします。


Re: オビヒラタアブの仲間? 投稿者:pakenya 投稿日:2009/07/04(Sat) 17:52:08 No.5688  引用 
バグリッチさん、こんにちは。

画像のハナアブはEpistrophe:オビヒラタアブ属であることは確実です。大石さんの「ルーペで調べる身近な縞模様のハナアブの見分け方」では、複眼には毛がないのがEpistropheに行くkeyになっていますが、複眼に毛を持つ種が何種かいるようです。

で、この画像の種が何かと言うと、これが難しいようです。
ホソオビとウスグロではないことは確実です。ノラヒラタアブE. griseofasciataの可能性が高いように感じますが特定できない状況のようです。先日、ここのNo.5639に私が投稿したものと同じ種かもしれません。

はっきりさせるためには各地の各季節の標本が必要なようですので、がんばって集めて、市毛さんに提供しましょう ^^;

Re: オビヒラタアブの仲間? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/07/05(Sun) 21:52:42 No.5692  引用 
pakenya様

 ご教示ありがとうございます。

 Epistropheオビヒラタアブ属まであっていることで、自信がつきました。
 pakenya さんの投稿のEpistropheも似ているように思いましたが、ポイントがつかめずにいました。

 いずれにしても、今はまだ結論がでない種群のようですので、Epistrophe sp.としておきます。
 また ご教示お願いいたします。

ナガハナアブ教えてください 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/06/28(Sun) 10:05:45 No.5668  引用 
こんにちは。

 ハナアブ勉強中ですので、連続でハナアブを質問したく思います。
 埼玉の丘陵地で採ったナガハナアブ2種(と思います)です。

 まずは黒い種でオスです。
 ヤマトクロハラナガハナアブではないかと思いましたが、いかがでしょうか?
 FAUNA JAPONICAの検索では japonica(現C.japonicus)に到達したのですが、FAUNA JAPONICAの後脚の図に違和感を感じで自信がありません。

 2種目は翅に暗色斑のあるメスです。
FAUNA JAPONICAの検索では ambiguum(現C.ambiguus)に到達したのですが、FAUNA JAPONICAのKEYがrather slenderの様な相対表現なのでやはり自信がありません。

 ぜひご教示お願いいたします。
 確認必要な部分がありましたら ご指摘お願いいたします。


Re: ナガハナアブ教えてください 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/06/28(Sun) 10:06:32 No.5669  引用 
2種目の画像です

Re: ナガハナアブ教えてください 投稿者:pakenya 投稿日:2009/06/30(Tue) 18:35:17 No.5673  引用 
バグリッチさん、こんにちは。

ハラナガハナアブの仲間:Xylotiniは、図鑑にあんまり載っていないので苦労しますよね。今度の写真集にはなるだけ多くの種が載るようにがんばります。

さて、黒いオスですが、バグリッチさんの同定どおりChalcosyrphus japonicusヤマトクロハラナガハナアブです。
胸背には黄色の立毛を密生し、腹背はコバルトブルー〜エメラルドブルーの金属光沢を持つ美しい種です。北隆館の大図鑑で調べようとするとC. nigripesセイドウナガハナアブに行き着くと思いますが、この種はFauna Japonicaには収録されておらず、japonicusが代わりに新種記載されています。だれも追求していませんが、極東ロシアにも分布しないnigripesは日本に分布していないのでしょう。

なお、本種には、腹部に明瞭な赤色の斑紋が出る個体があるようで、これは大石さんの資料のsp.2に該当すると思っています。該当する標本を大阪のメガネ屋さんの標本箱からいくつか借りてきていますので、写真集に収録する予定です。

バグリッチさんが不安に思う後脚の画像を添付します。
バグリッチさんのGeniの写真は、特徴がばっちり写っています。棍棒状のsurstylusや四角形っぽいcerciは本種の特徴です。


Re: ナガハナアブ教えてください 投稿者: 投稿日:2009/06/30(Tue) 18:57:35 No.5674  引用 
翅に暗色班があるメスも、バグリッチさんの同定どおりC. ambiguusクロハラナガハナアブモドキです。

翅に斑紋が出る中小型Chalcosyrphusには、本種のほかにjacobsoniセスジハラナガ(仮称), nigricansクロアシ, hisamatsuiヒサマツケブカがいますが、jacobsoniとnigricansは胸背に顕著な縦筋が出ること、hisamatsuiは非常に毛深いことで区別は容易です。

本種のメスの後脚の画像を参考に添付します。

ではまた


Re: ナガハナアブ教えてください 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/07/03(Fri) 20:19:56 No.5685  引用 
pakenya様

 ご丁寧なご教示に御礼申し上げます。
 今週はパソコンが見られない環境にいましたので、お礼が遅くなりました。
 種がわかって すっきりしました。

 後脚の画像も大変わかりやすく、ありがたいです。
 
 どちらも朽木に集まってきた種で、他に同日にヒメハチモドキハナアブとハラアカハラナガハナアブが来てました。

 昨年から少しづつハナアブも採っています。
 普通種がほとんどですが、わからない種がまだまだあります。
 引き続きよろしくお願いいたします。

金色のアブ 投稿者:田中川 投稿日:2009/07/01(Wed) 00:02:49 No.5679  引用 
標高800メートルほどの山道で金色のアブを見つけました。
ナミハナアブくらいの大きさだったと思います。
曇り空の時に撮っているときは薄汚れたアブに見えました。
2009.6.28三重県鈴鹿市


Re: 金色のアブ 投稿者:田中川 投稿日:2009/07/01(Wed) 00:07:13 No.5680  引用 
何匹か飛び回っておりましたので、別個体かも分かりませんが、陽が差したときに写した個体は金色に輝いていました。
ハナアブの仲間のように思いましたが、何でしょう。


Re: 金色のアブ 投稿者:pakenya 投稿日:2009/07/01(Wed) 09:13:22 No.5682  引用 
田中川さん、こんにちは。

写真のアブはハナアブの仲間で、Microdon auricomus キンアリノスアブのメスです。よく似た種にM. oitanus トゲアリノスアブがあり、西日本には両種とも普通に生息しています。色調や全形などはきわめて紛らわしいのですが、トゲは少し大きく、小楯板の後縁に1対の顕著なトゲがあり(長い被毛に隠れて見づらいですが)、胸背の毛が濃いなどのちがいで区別します。

コロコロした体形がかわいらしいですよね。 

Re: 金色のアブ 投稿者:田中川 投稿日:2009/07/01(Wed) 20:46:19 No.5684  引用 
pakenyaさま、ありがとうございます。
キンアリノスアブとの初めての出会いでした。金色のまぶしさに感動しました。捕まえようと思った途端、逃げていきました。

Myolepta sp.1のメスでしょうか 投稿者: 投稿日:2009/07/01(Wed) 09:50:59 No.5683  引用 
こんにちは

6/21に山形県小国町の朝日連峰のふもとで採集した見慣れないハナアブです。翅脈や全中腿節の下面に2列のトゲがあることからMyolepta属と思われます。

春先に比較的普通に見られるM. shikokuanaシコクモモブトホソハナアブは各脚の腿節が黒いですが、この個体は赤褐色です。また、腹部の基部も赤いです。これは、もしや、はなあぶ15号に市毛さんが茨城から、はなあぶ19号に桂さんが奈良から報告されたMyolepta sp.のメスではないでしょうか?

触角が鮮やかなオレンジ色なところも報告されているオスと共通ですね。全長6mm。

よろしくお願いいたします。

名前を教えてください 投稿者:siro 投稿日:2009/06/29(Mon) 19:17:18 No.5671  引用 
27日に足柄路で撮影したものです。
素人ながら白っぽいハエで珍しくて、名前が知りたくて投稿しました。


Re: 名前を教えてください 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/06/29(Mon) 21:05:08 No.5672  引用 
siro様

 こんにちは。
 
 画像からはミツボシハマダラミバエに見えます。
 画像からは不確定ですので、図鑑などで確認してみてください。
 ではまた。

Re: 名前を教えてください 投稿者:siro 投稿日:2009/06/30(Tue) 21:08:45 No.5675  引用 
バグリッチさん今晩わ、早速の回答有難うございます。
ミツボシハマダラミバエでWeb検索し、確認することができました。

名前を教えてください 投稿者:田中川 投稿日:2008/09/08(Mon) 00:33:11 No.4840  引用 
三重県津市の海岸部で2008.9.6撮影。
イネ科のセイバンモロコシの葉にいました。
体長は約3ミリ。
種名まで判りますでしょうか。


Re: 名前を教えてください 投稿者:田中川 投稿日:2008/09/08(Mon) 00:36:40 No.4841  引用 
別角度から。
よろしくお願いします。


Re: 名前を教えてください 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/09/08(Mon) 06:52:54 No.4842  引用 
写真では科を識別する形質が十分に現われていないので,良くわかりませんが,キモグリバエ科のような感じですね.標本は採集してあるのでしょうか.あれば頭部背面のクローズアップがあるとキモグリバエ科かどうかの判別は可能です.

これまでに,このようなハエに出会ったことは覚えていません.腹部に1本の横条があることや,黄色で形が特異な小楯板など,ずいぶん特徴的ですので,この類の専門家では種名までわかるのではないかと思います.海浜のイネ科植物群落に生息しているのかも知れません.

Re: 名前を教えてください 投稿者:田中川 投稿日:2008/09/08(Mon) 23:19:29 No.4843  引用 
アノニモミイア様、ありがとうございます。
採集はしておりますが、カメラの限界でしょうか、頭部背面のクローズアツプ写真はことごとく失敗していまだに撮れていません。
なお、胸部に複数の黒色縦条があることが判りました。

Re: 名前を教えてください 投稿者:田中川 投稿日:2008/09/09(Tue) 22:28:30 No.4844  引用 
胸の黒条が見えます

Re: 名前を教えてください 投稿者:田中川 投稿日:2008/09/09(Tue) 22:30:23 No.4845  引用 
頭部背面です。これで判りますでしょうか。

Re: 名前を教えてください 投稿者:三枝豊平 投稿日:2008/09/11(Thu) 06:58:55 No.4847  引用 
綺麗で可愛いハエですね.このハエは写真で判断しますとキモグリバエ科のことはほぼ間違いないようですので,名前はキモグリバエ科の専門家に個人的にお尋ねしてみましょう.結果が分りましたらご連絡します.

Re: 名前を教えてください 投稿者:三枝豊平 投稿日:2008/09/11(Thu) 13:52:56 No.4848  引用 
キモグリバエ科の分類学の専門家である久留米市在住の上宮健吉博士にこれらの写真をお送りして同定をお願いしたところ,快く回答をいただきました.Formosina cincta de Meijereだそうです.和名はまだないとのことでした.なお学名の三番目のdeは亜種名ではなくて,命名者Meijereの名前の一部です.

九州南部以南に分布するようでして,本州からは新記録のようです.標本が採れるようでしたらお送りいただければ,上宮博士に転送します.

Re: 名前を教えてください 投稿者:田中川 投稿日:2008/09/11(Thu) 23:49:38 No.4849  引用 
三枝豊平様、お骨折りいただき、ありがとうございました。
珍しい種だったんですね。今日も1時間の調査で2個体を確認してきました。近日中に採集をしてみたいと思います。標本が用意できましたら、その節はよろしくお願いします。

Re: 名前を教えてください 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/06/27(Sat) 21:38:58 No.5665  引用 
三枝先生、田中川様、こんちは。

 昨年の話題になった種らしい個体が、今日、東京都の海岸で採れました。
 Formosina cincta de Meijereと思われる田中川さんの画像によく似ています。

 浜辺のマツをスィーピングした時に入ったため、生態はわかりませんでしたが、関東でも採れたのはうれしいです。
 念のため 画像をアップさせていただきます。


Re: 名前を教えてください 投稿者:田中川 投稿日:2009/06/29(Mon) 01:07:59 No.5670  引用 
バグリッチさん、こんばんわ。
私も今月、浜辺のあちこちで出会っています。コマツヨイグサ、マサキ、桑、松、ネムノキなどで見ています。
写真は桑にいたものです。
東京の浜辺にも居たなんて、驚きました。南方系の種だと思っていましたから。

ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:N.Yamada 投稿日:2009/06/17(Wed) 10:56:17 No.5608 ホームページ  引用 
初めて投稿させて頂きます。どうぞよろしくお願い致します。
ご存知の方があればご教示いただきたいのですが、
「ワイモンヒメヒロクチバエ(仮称)」
(ヒロクチバエ科ヒメヒロクチバエ属)
という和名が載っている論文をご覧になったことがある方、いらっしゃいますでしょうか。

仮称を発表された方はどなたなのか、この名称がどの程度通用しているものか、文献中では標本写真と共に掲載されているのか、等、できることなら知りたいと思っております。

※参考URLは 東奥日報社のWEB「あおもり昆虫記」です

Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/06/17(Wed) 18:36:33 No.5612  引用 
N.Yamada様.

確かに「あおもり昆虫記」には,不思議な和名が出てきますね.

私もワイモンヒメヒロクチバエやニセフトスジヒメヒロクチバエの正体が気になっていました.

斑紋で絵合わせすると,ニセフトスジヒメヒロクチバエはRivellia alini, ワイモンヒメヒロクチバエはRivellia cestoventrisかR. nigroapicalisではないかと思っています.

なお,出典を含めたこれらの点については,もしかすると青森の市田氏が御存知ではないかと思います.

というのは,はなあぶNo.5の「市田忠夫 青森県から既知の双翅目の種類数」には,市田(1994)にヒロクチバエ科に2種のsp.があり,和名が付いていると記されています.

残念ながらこの報文には引用文献リストがないのですが,この市田(1994)は「市田忠夫 1994.その他の昆虫.青森市雲谷周辺の自然.p167-264.」の可能性が高いと思われます.

Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:N.Yamada 投稿日:2009/06/17(Wed) 20:49:26 No.5613  引用 
ありがとうございます、茨城_市毛様。
文献について色々と教えていただきありがとうございます。

私は当初ワイモンとされる種について海外既知種ではないかと考えたため、海外WEBを対象にRivellia属で画像を探してみたのですが、見た限りではいずれもはん紋が異なり、腹部の模様も少し違っていました。(Rivellia nigroapicalisは近かったのですが、これも少し異なりました)
文献について、これはと思うものも1つあったのですが↓
ヒメヒロクチバエ属(新称)の日本産1新種と極東アジア産既知種について
National Science Museum 27,155-164,19941201
翅のはん紋がほぼぴったりでした。
しかし和名キアシヒメヒロクチバエで、ワイモンではありませんでした。
(そもそも脚だけでなく全身が黄色いのでこれは違うだろうと。)

「市田忠夫 1994.その他の昆虫.青森市雲谷周辺の自然.p167-264.」を閲覧してみたいですが、当方まったくの一般人ですので難しそうですね。


Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:市田忠夫 投稿日:2009/06/19(Fri) 22:35:22 No.5628  引用 
すみません「不思議な和名」の震源地です。知人に教えられて、ここにやって来ました。

ワイモンヒメヒロクチバエとニセフトスジヒメヒロクチバエの和名は私の発明ではなく、
この科を研究されていた原秀穂さんによる仮称です。
少なくとも1994年当時には未記載種であると伺っていましたが、その後のことは知りません。

市毛さんのご賢察のとおり、和名初出は市田(1994)かと思われますが、これには名称と採集地点の記号を載せているだけで、
形態・生態の記述はおろか、採集月日などの記載もありませんので、探してまで見る必要はありません。

写真の種は腹部背板に黒い横縞があるようですし、ワイモンではありません。
青森では未確認の暖地性の種で、千葉県の標本などを見たことがあります。
こちらも原さんからは未記載種と聞いておりましたが、その後原さんはヒロクチバエの研究に裂ける時間がないようですので、
少なくとも原さん自身がこれらの種を記載したりはしていないと思います。

Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:N.Yamada 投稿日:2009/06/20(Sat) 21:45:57 No.5634 ホームページ  引用 
市田先生、わざわざのお出でをありがとうございます。
写真の種はワイモンではないとのご確認、そして文献の内容についての情報、重ねてありがとうございます。
「未確認の暖地性の種」とのこと了解いたしました。
ヒメヒロクチバエの1種とするしかないようですね。
あおもり昆虫記の写真を拡大して見た時、腹部背板に同様の縞があるように思い違いをしたようです。

補足ですが、岐阜大の理科教材データベースの未同定ミバエの画像にとても近いので、ミバエの仲間かとも考えていました。
(参照URLに該当の画像ページを入れております)
本当にお忙しい中ありがとうございます。貴重な情報をいただき助かりました。

Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/06/21(Sun) 07:51:09 No.5635  引用 
市田様.
 コメントありがとうございます.

N.Yamada
 岐阜大の写真を見てみましたが,胸部と腹部の黒色斑を含めRivellia cestovetirsの原記載にかなり合致しており驚きました.
まだまだ,色々な種類が日本にいるようですね.

Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:N.Yamada 投稿日:2009/06/26(Fri) 13:02:18 No.5660  引用 
下げ進行できればよいのですが上に上がってしまうことと思います。記事が古くなりましたのに返信申し訳ありません。
茨城_市毛様、市田忠夫様、管理人の古田様、この度はありがとうございました。
自分のブログに今回のやりとりに基づいた内容で未確認種として掲載しようと思います。

最後に別角度からの画像を1枚、大サイズでお送りして終わりにいたします。何かの折にこの画像が必要になることがあれば(明瞭でないのでご不要とは思いますが)、ご自由にお使い下さい。撮影地は大阪府豊中市、2009年6月9日の撮影となります。


Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:yohbo 投稿日:2009/06/27(Sat) 20:51:42 No.5663  引用 
話題のハエと近似と思われます。クズの葉にいました。 
分布等の参考になればと…。

データ:2009年6月27日 対馬市峰町志多賀


Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:茨城_市毛 投稿日:2009/06/27(Sat) 21:32:27 No.5664  引用 
yohbo様.

 この写真も,Byun(2001)A systematic study of Rivellia R.-D. in Koreaに掲載されているRivellia cestoventirsに胸背・腹部と翅の斑紋共に合致しています.(胸背部の黒色斑紋は変異が多いと記されています.)

 また,上記論文の注記にも「寄主植物は不明であるが,多数の個体をPueraria thunbergiana(クズ)の葉のスィーピングでえた」と書かれています.

採ってみたいものです.

Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:N.Yamada 投稿日:2009/06/28(Sun) 00:39:25 No.5666  引用 
私の撮影した個体について追加情報です。
葉の上にいたわけではないので参考にならないかもしれませんが念のため、撮影場所の真下には確かにクズが茂っています。(他にも色々と生えてはいますが。)

Re: ワイモンヒメヒロクチバエ 投稿者:yohbo 投稿日:2009/06/28(Sun) 06:41:09 No.5667  引用 
茨城_市毛 様

ご教示ありがとうございます。 今後,注意を払いたいと思います。

N.Yamada 様

撮るきっかけを作っていただきました。 感謝です。

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