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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ベッコウバエ? 投稿者:さっぱり 投稿日:2009/09/08(Tue) 09:07:35 No.5940  引用 
連続質問で失礼いたします。

田んぼの水の中にこんな幼虫がいました。長さ2mm弱です。図鑑のベッコウバエ科の幼虫に似ていると教わりましたが、よくわかりません。やはり九州で5月にとれたものです。

よろしくお願いいたします。

ヒヨドリバナウロコタマバエ? 投稿者:ハンマー 投稿日:2009/09/05(Sat) 18:31:57 No.5908  引用 
ヒヨドリバナの蕾に産卵する虫を撮影しました。
タマバエ科だろうと見当を付けて、九大のデータベースで検索してみると、ヒヨドリバナウロコタマバエ(Lasioptera euphobiae Shinji, 1944) という和名を持つ種がみつかりました。
写真の虫がヒヨドリバナウロコタマバエである可能性はあるでしょうか?


Re: ヒヨドリバナウロコタマバエ... 投稿者:ハンマー 投稿日:2009/09/05(Sat) 18:44:01 No.5911  引用 
翅脈の見える写真です。
体長は1.5mm程度でした。
兵庫県三田市、2009年9月5日の撮影です。

また、動画も撮りました。
http://video.nifty.com/cs/catalog/video_metadata/catalog_090905236717_1.htm
手ぶれと風とで見にくい動画ですが、最初、産卵管を空中に伸ばしたとき、先端から更に細い管?が出てきますが、あれは何でしょうか?あれが真の産卵管ですか?

よろしくお願いします。


Re: ヒヨドリバナウロコタマバエ... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/07(Mon) 01:38:22 No.5925  引用 
「最初、産卵管を空中に伸ばしたとき、先端から更に細い管?が出てきますが、あれは何でしょうか?あれが真の産卵管ですか?」

動画も拝見しました。最初に伸びている膜状の部分は第8腹節と産卵器(真の産卵管ではない;続く投稿を参照ください)を含むそれより後方の部分との間の節間膜に相等する部分で,ここが長く筒状に伸びていて,この中に植物組織に挿入して実際に産卵に機能する骨化の強い針状構造(あなたが「細い管」と言っている部分)があるものと思います。

Re: ヒヨドリバナウロコタマバエ... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/07(Mon) 01:51:39 No.5926  引用 
なお,「産卵管」という形態学用語がしばしば拡大解釈されて用いられているので注意する必要があります。

真の産卵管は直翅目,同翅亜目,ラクダムシ目,膜翅目などに見られる針状(コオロギ,ヒメバチなど)ないしブレイド状(ツユムシ,ハバチなど)の構造で,これは第8,9腹節の恐らく付属肢起源(これには議論があります)の2対ないし3対の突起状構造が組み合わされたものです。

しかし,双翅目を含む多くの昆虫目(蜻蛉目,カゲロウ目,積翅目,鞘翅目,長翅目,毛翅目,鱗翅目,双翅目など)では産卵管はほぼ完全に失われています。
これらの目では,失われた産卵管に代わって,第8腹節以後の腹節本体(双翅目ではしばしば第6,7腹節も)や尾角が多様に変形し,しばしば節間膜の伸長を伴う細長い構造の産卵器になって,これを産卵基質に挿入したり(クシヒゲガガンボ類,タマバエ類,ハルカ,ハモグリバエ類など),押し付けたり(キノコバエ類,カ類,クロバエ類など)して産卵がおこなわれます。
これらの目でもほとんどの場合に,生殖孔(産卵孔)は第8,9腹節境界部の腹域に開口しますが,鱗翅目二門類(チョウや多くの高等な蛾)などのように本来の生殖孔は交尾孔としての機能に限定され,実際の産卵孔は第9腹節と尾角が一体になった左右1対にみえる肛門葉の間の膜状部末端の肛門直下に開口するものもあります。

なお,下記のローマ字の術語を本文中で()内に入れて投稿したら,投稿拒否されましたので,下に示しました。

産卵管 ovipositor
尾角 cercus
肛門葉 papillae anales

Re: ヒヨドリバナウロコタマバエ... 投稿者:ハンマー 投稿日:2009/09/07(Mon) 21:33:02 No.5936  引用 
三枝先生、
産卵管について、詳細な解説をありがとうございます。

他の目のことはあまり考えたことはありませんでしたが、ハチの産卵管とハエのものとでは別物であろうとは、さすがに思っていました。ただ、北隆館の大図鑑の旧版(新版はまだ買えずにいます)では産卵管という用語が使用されていたので、そういうもの(由来には関係なく、産卵のための器官の総称)かと思っていました。。今後は気をつけたいと思います。
ところで、双翅目の場合は産卵器という言葉が使えるということでしょうか?そうであるなら、産卵器という言葉は産卵管を欠く昆虫の産卵のための器官の総称という解釈でいいのですか?

Re: ヒヨドリバナウロコタマバエ... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/08(Tue) 03:27:55 No.5937  引用 
産卵管ovipositorと言う術語が直翅目や膜翅目に見られる真の産卵管に限らず産卵行動のために腹部の後端部が細長く伸縮状になった構造にしばしば用いられています。

古典になりますがSnodgrassのPrinciples of Insect Morphologyでは,真のovipositorを解説すると共に,これを失っている昆虫群で上記したような産卵器官を,substitutional "ovipositor"として引用符付きで紹介しています。鱗翅目,双翅目,長翅目などのメス腹端部を図説するなかでも,"ovipositor"として引用符をつけています。

最近の昆虫の形態,機能,辞書関係の図書でもovipositorの術語の元に真の産卵管が解説されています。

日本語では,真の産卵管でもこれを失った二次的な産卵器にたいしても,Snodgrassのように産卵管に引用符をつけないでただ単に産卵管という術語を当てているのが実態です。Snodgrassはこのような多様な産卵に関係する器官について,真の産卵管も含めて,organs of ovipositionという表現を用いています。これを訳すと,産卵器または産卵器官とすることが出来ると思って,私は産卵器と書いたわけです。

また,双翅目ではメスの腹部後半部,特に第8腹節以後の部分に対して,female terminaliaという術語を用いるのが一般的です。雌腹端部と訳せるでしょう。これは双翅目で腹端部が必ずしも細長い産卵管状の構造になっていない場合もありますので,より汎用性の高い術語となります。

Manual of Nearctic Dipteraでは,雌の産卵器官を含む腹部後端部についてterminaliaを用いていますが,断り書きとして,「双翅目では,尾角も含むterminaliaのすべての要素がovipositor (oviposition tube, oviscapt, ovicauda)としばしば呼ばれるが,しかしこのような双翅目のovipositorは直翅目形の真のovipositorとは相同ではない」と記述しています。

双翅目では,ガガンボダマシ科のように細長く伸びた一見真のovipositor風の尾角,タマバエ科,クロツヤバエ科やミバエ科などに見られる骨化したあるいは膜状に伸長した管状のterminaliaは,確かに産卵[管]と呼びたくなる形状です。

Re: ヒヨドリバナウロコタマバエ... 投稿者:ハンマー 投稿日:2009/09/08(Tue) 06:37:40 No.5938  引用 
三枝先生
またしても詳細な解説をありがとうございます。
おかげで産卵器について凡そ理解できました。
今後もよろしくお願いします。

ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/04(Fri) 12:04:07 No.5898 ホームページ  引用 
 今年の8月4日に我が家の庭(東京都世田谷区西部)で撮ったヌカカです。体長約1.7mm。
 膝の辺りをヒトスジシマカに刺されたので、ズボンを捲くってキンカンを塗っていたとき、その周りを飛び回っていました。左手で掬い、三枝先生にお教えいただいたコールド・スプレーで気絶(死亡?)させてから撮影しました。手で掬ったときに、付節の一部が取れてしまった様です。
 ヌカカと言うのは湿地に棲息するものだと思っておりましたので、この様な都会の住宅地に居るとは一寸した驚きでした。九大目録ではヌカカ科は224種、TKMでも25種、とても写真から種など判別出来ないと思いますが、23区内の住宅地と言うことである程度絞れないでしょうか。また、人吸血性の種でしょうか。
 宜しく御教示下さい。
 
 
 コールド・スプレーのショックで、産卵してしまいました。
 (写真は何れもピクセル等倍)
 
 (bandwidth limitがあるとは知りませんでした。ベタベタ沢山写真を貼った私にも責任の一端があるかも知れませんので、今後出来るだけ枚数を抑える様に致します)


Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/04(Fri) 12:06:05 No.5899 ホームページ  引用 
 尾端と口器が見えます。他にもう少し翅脈が見える写真と腹側から撮った写真があります。もし必要であれば、追加いたします。

Re: ヌカカの1種 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/09/05(Sat) 14:22:07 No.5905  引用 
ヌカカの画像による同定は極めて厳しいです。(たぶんヌカカ屋さんはここのBBSに出入りしてないと思います。)

とりあえず、日本産ヌカカCulicoides(Diptera:Ceratopogonidae)のグループわけの試み
著者: 和田, 義人 北岡, 茂男
をキーワードにしてCiNiiで検索すると和文の比較的理解しやすい文献がPDFでDL出来ると思いますので、参考にされると良いと思います。

Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/05(Sat) 15:24:48 No.5906 ホームページ  引用 
ハエ男様

 文献の御紹介有り難う御座います。

 どうも日本では主に吸血性のCulicoides属が研究されている様ですが、写真のヌカカが何亜科なのか、何属なのかすら分かりませんので・・・。CiNiiで「ヌカカ科」或いは「Ceratopogonidae」で探してみましたが、全体的な検索に役立つ入手可能な文献は見当たりませんでした。
 やはり、「ヌカカの1種」とする以外に手がないのかも知れません。

Re: ヌカカの1種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/06(Sun) 01:16:17 No.5918  引用 
写真のヌカカは恐らくForcipomyia属の1種でしょう。

Forcipomyiaは私の仕事場のベランダにおいてある藻類や有機物の入った水槽などでもしばしば発生します。

ヌカカの幼虫は淡水(止水,流水を問わず)や湿地のほかに,草や木の葉などが堆積して腐敗したような所でもチョウバエなどともに発生します。Culicoidesなどはどちらかと言えば自然が豊かなところに生息しますが,一部のものは市街地にも生息しています。

また,成虫は温血動物の血液を吸うだけではなくて,トンボダニカのように他の昆虫(蛾などを含む)の体液を吸ったり,一部の種はオドリバエのように昆虫捕食性で,この場合は交尾中にメスがしばしばオスを摂食することもあります。この場合はオスの体内に消化液を注入して分解したものを吸収するので,オスの体はクチクラだけが残るような状態になります。

Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/06(Sun) 12:53:27 No.5921 ホームページ  引用 
 三枝豊平先生.

 情報有り難う御座います。

 Forcipomyiaは九大の目録で61種、Culicoidesの59種より多いのですね。人吸血性の種もあるとのこと、双翅目昆虫は環境に適応するのが非常に巧みなグループの様です。体外に唾液を出して消化したものを吸収すると言う栄養摂取の方式は、非常に応用範囲が広いのでしょう。

 ところで、Forcipomyia (Lasiohelea) には「ブユモドキ亜属」という和名を用いている方もありますが、Forcipomyiaには和名は無いのでしょうか。また、糸角亜目なのにMyiaと付いています。学名の付け方にも「ケバエ」の様な「混乱」があるのでしょうか。

Re: ヌカカの1種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/07(Mon) 02:37:31 No.5927  引用 
上位分類群,特に属の和名はほとんど任意に付けられているようです。多くはその属に含まれる「代表的」な種の和名,Pierisのモンシロチョウ属(模式種に従えと言うことになるとオオモンシロチョウ属という日本人にはワケの分からない和名になります;同様にヒョウモンチョウ類の含まれるヒョウモンチョウ亜科Heliconiinaeを模式属にしたがってドクチョウ亜科(実際にそう呼ぶ人もある)というと,これもぴんとこない),や多くの種の和名の語尾Papilioのアゲハチョウ属(普通にいるナミアゲハ属とか模式種のキアゲハ属とは普通は呼ばない)のようにしているようです。

Forcipomyiaの種の和名については,唯一,F. albiradialisにシロフケブカヌカカの和名があります。もし私が用いるとすれば,Forcipomyia属にはケブカヌカカ属を使うでしょう(翅にmacrotrichiaが密生しているため。これも勝手と言うか任意です)。

Myiaについては,flyやmidgeに相当するギリシャ語が,myia, empis,syrphos, konops, myopaなどがあります。Myiaは最も普通に双翅目の各群に用いられています。もともと古典語ですし,現代日本語のハエ,カ,アブ,ブユ,ガガンボなどのような特定の概念(双翅目の特定群をさす)を持った語とは異なるのではないでしょうか。あえて言えば日本語の古語の「まくなぎ」(双翅学会の機関誌名)のようなものでしょう。糸角亜目でもElephantomyia(ガガンボ科),Apistomyia (アミカ科),Cramptonomyia (ハルカ科),Zygomyia(キノコバエ科),Cecidomyia(タマバエ科),Trichomyia(チョウバエ科),Stegomyia(カ科),Astoneomyia(ブユ科),Heteromyia(ヌカカ科),Oreadomyia(ユスリカ科)など枚挙に暇がないくらいあります。ですから,これはあなたが言うような「混乱」ではないと思います。

Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/07(Mon) 07:18:43 No.5928 ホームページ  引用 
 三枝豊平様.

 詳細な御回答有難う御座います。
 Forcipomyiaの和名については、前例が無いのであれば、私如きが勝手に名を付けることは許されませんので、「和名無し」とすることに致します。
 myiaについては全くの勉強不足でした。糸角亜目にはこれまで殆ど縁が無かったので、ラテン語の科名や属名には全く無縁でした。随分沢山myiaの付く科や属があるので、ビックリしています。全く不注意でした。もう少し調べてから御伺いするのであったと反省しております。

Re: ヌカカの1種 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/07(Mon) 13:49:43 No.5930  引用 
Forcipomyiaの種の和名については,九大のカタログだけをみていて,北隆館の原色昆虫大図鑑を参照するのを落としていました。同書には5種Forcipomyiaが載せてあり,シロフケブカのほかにモン,コンイロ,ヒトスジ,モリなどの名称がヌカカの前に付けられています。

あなたの写真のものは一見モンヌカカに似ていますね。

Re: ヌカカの1種 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/09/07(Mon) 14:23:33 No.5931 ホームページ  引用 
 三枝豊平様.

 先日のアシナガバエでは北隆館の圖鑑を見なかった為失敗しましたので、今回はチャンと見てから投稿致しました。モンヌカカは、前縁中央の黄色斑、平均根の大きさや色、触角の大凡の形状などは似ているのですが、大きさが2.5〜2.7mmとあるのに対し、写真のヌカカでは約1.7mmです。双翅目昆虫は、幼虫時の栄養摂取の違いで体の大きさに相当の差が出る様ですが、少し違いすぎるのではないでしょうか。
 ブログの方には「恐らくForcipomyia属の1種、一見モンヌカカに似るが小さい」と言う趣旨にしておこうと思っております。
 御指導有り難う御座いました。

アメイロオオフンバエについて 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/05/30(Fri) 21:26:19 No.4548 ホームページ  引用 
天候不良のため,手元にある茨城産のNorellisoma属を調べたところ,全てニセアメイロフンバエNorellisoma sp.のようでした.

体長10mm前後,頭部単眼部から額にかけて黒色の三角斑を備え,腹部腹板や末端部は黒色.♂の第5腹板は後縁両側が三角形に突出するという特徴を備えています.

これがニセアメイロで合っているとしたら,アメイロオオフンバエNorellisoma agrionの♂第5腹板後縁はどのような形状をしているのでしょうか?

よろしくお願い致します.


Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/01(Sun) 03:26:36 No.4558  引用 
市毛さん.アメイロオオフンバエと第2の近似種を図示します.胸部は背面は左からアメイロ,ニセアメイロ, 近似種2の順です.

これら3種は北アルプスでは同所的です.アメイロは中国地方には分布しますが,四国と九州では私はニセアメイロしか採集していません.近似種2はやや小形でより一層ずんぐり型.第5腹節腹板の突起はアメイロに似て太く,ニセのように開き気味です.

アメイロと近似種2は長野島島谷岩魚留,ニセアメイロは福岡英彦山,いずれも10月上旬,中秋の採集品です.

これらの生息地には大概ウバユリが生育しています.これが幼虫の食餌植物かもしれない,と現地で思ったことがあります.多分当っていないでしょうが.


Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/01(Sun) 03:27:36 No.4559  引用 
アメイロの全形と第5腹節腹板突起です.

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/01(Sun) 05:48:19 No.4561  引用 
ニセアメイロと近似種2の側面です.

3種は次ぎの検索表で分離できると思います.

1.中胸背の側部の黒帯は単一で分離しない;腹部は長く,第1+2腹節背板長は胸部長の0.9弱・・・2
  中胸背の側部の黒帯は横線後域で上下の2帯に分離する;腹部は短く,第1+2腹節背板長は胸部長の0.6・・・ヨスジアメイロフンバエ(仮称)
2.中胸背の側部黒帯の内縁はdc刺毛列よりはるかに離れている;雄第5腹節腹板の突起は相互にあまり離れない;翅のm-m横脈は暗条で囲まれない;前額に暗縦条を欠く・・・アメイロオオフンバエ
  中胸背の側部黒帯の内縁はdc刺毛列にほぼ接する;雄第5腹節腹板の突起は相互に大きく側方に離れていく;翅のm-m横脈は暗条で囲まれる;前額に通常は暗縦条を現す・・・ニセアメイロフンバエ


Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/06/01(Sun) 18:25:58 No.4562  引用 
アノニモミイア様、市毛様

 大変勉強になります。 便乗質問です。

 画像は、以前、埼玉の山地で撮影したアメイロオオフンバエの仲間です。たしか8月のお盆休みでした。

 画像からははっきりしたことは言いえないですが、前額に暗縦条を欠くように見えるので、アメイロオフンバエの可能性があるように思いましたが、背板の縦条の様子はニセにも見えてしまいます。(上下は たしか同じ個体です)
 いかがでしょうか?
 ・・・この頃は まだ採集していなかったので、辛いです。

 これとは別に、昨年は6月末に、埼玉の丘陵地で1頭採りました。 この標本は、今手元に無いので、どれだかわかりません。残念です。


Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/01(Sun) 19:11:14 No.4563  引用 
バグリッチさんの1頭だけの雄の写真はちょっと判断が難しいのですが,交尾中のものはアメイロだと思います.ヒセの方は真横から見ると中胸背の中央部の淡色部がほとんど見えなくなります.写真では少なくとも雄は真横のアングルで,背中部の淡色部が広く見えますし,またdcと思われる刺毛があって,その基部まで黒色部が延びていないように見えます.

上の個体は確か前額に黒条を欠いていますが,中胸背の黒帯がかなり幅広い印象を受けます.それに翅のm-m横脈が暗色のようにみえますし,ニセの場合には翅端近くで翅脈の周囲が暗色になります.このような特徴が写真でやや見えるように思えます.しかし,第5腹節腹板の突起のような物が見えていて,これが淡色で幅広いような感じもします.

私が第3の種を載せましたように,まだ確認されていない種があるかもしれません.是非今夏採集してみてください.

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/06/01(Sun) 21:33:48 No.4566 ホームページ  引用 
アノニモミイア様.

早速の解説と,わざわざ写真まで撮影して頂きありがとうございます.

アメイロの基産地は隣の栃木県日光なのですが,茨城はニセアメイロばかりです.標高が足りないのかもしれません.

日本産のトゲアシフンバエ属Norellisomaは,Hironaga & Suwaの2種を加えて4種で打ち止めと思っていたのですが,第5の種がいたのですね.

ありがとうございました.

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/06/01(Sun) 22:38:36 No.4567  引用 
アノニモミイア様、市毛様

 細部にわたる ご教示に御礼申し上げます。
 アメイロオオフンバエ類は、今年の目標のひとつにしたいと思います。
 
 引き続き宜しくお願い申し上げます。

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/06/02(Mon) 10:40:28 No.4568  引用 
俄か勉強はボロがでます.北アルプスのニセで前額に黒条を欠く個体に気付きました.ですから,バグリッチさんの雄だけの個体はあるいはニセかもしれません.本州のほかの地域のニセを持ちませんが,四国と九州のにははっきり黒条があらわれます.

4561の検索表は修正しておきます.

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者: 投稿日:2009/09/06(Sun) 21:41:44 No.5923 ホームページ  引用 
これは何でしょうか。2009年8月29日青森県下北半島で撮りました。

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/07(Mon) 00:47:41 No.5924  引用 
ニセアメイロオオフンバエには前額に黒条を欠く個体も本州中部ではあります。写真の個体はこの特徴を欠き,かつ胸背側面の黒条の内縁がかなり中央よりになり,かつ小楯板側部も暗化しているようですから,恐らくニセアメイロオオフンバエである可能性が高いと思います。もし,この個体を採集されているのでしたら,写真から判断するとオスらしいので,第5腹節腹板の突起を調べるとより正確に同定できるかと思います。

Re: アメイロオオフンバエについ... 投稿者: 投稿日:2009/09/07(Mon) 08:59:39 No.5929 ホームページ  引用 
三枝豊平様、ありがとうございます。(この個体の採集はできませんでした。)

これは何でしょうか。お教え願い... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 21:28:16 No.5913 ホームページ  引用 
2009年8月25日青森県佐井村で採ったものです。
背中側から見たら首のないハエがいると思い、殺虫管をかぶせたら生きていた、しかも首があったというものです。2枚載せます。


Re: これは何でしょうか。お教え... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 21:29:51 No.5914 ホームページ  引用 
2枚目です

Re: これは何でしょうか。お教え... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2009/09/05(Sat) 22:03:53 No.5915  引用 
こんちは。

 画像だけですので 断定はできませんが、ナガマドキノコバエかその近似種ではないかと思います。

 近似種がどれだけいるかはよくわかりませんが、このあたりの種として 調べてみたらいかがでしょうか。

 なお、ナガマドキノコバエと思われる種は、関東の平野部では時々採れます。

Re: これは何でしょうか。お教え... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/06(Sun) 01:06:57 No.5917  引用 
写真のキノコバエはバグリッチさんが指摘しているように,Neoempheriaナガマドキノコバエ属の1種です。N. ferruginea (Brunetti)ナガマドキノコバエそのものはインド(アッサム及びカルカッタ)から記載された種で,翅の前縁が広く暗色で,この部分が翅中央にあるM脈で構成される叉状脈内の暗色部と分離されていて,あなたの種のように帯状にはつながっていません。

Neoempheriaは類似しているMycomyaと異なり,R2+3脈で仕切られた翅室が長いのでナガマドの名称があります。この翅室はMycomyaではほぼ正方形です。Mycomyaに比較するとNeoempheriaは熱帯系で,暑い地域に多数の種が生息しています。日本列島には10数種以上が分布していますが,ほとんど研究されていません。

最近,本属の一部の種がハウス栽培の茸類を著しく加害するので,注目されています。

Re: これは何でしょうか。お教え... 投稿者: 投稿日:2009/09/06(Sun) 09:18:25 No.5919 ホームページ  引用 
バグリッチ様、三枝豊平様ありがとうございました。

このオドリバエは何でしょうか。 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 12:50:27 No.5901 ホームページ  引用 
2009年8月25日青森県佐井村で撮ったものです。お教えください。よろしくお願いします。
4枚張ります。


Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 12:52:24 No.5902 ホームページ  引用 
2枚目飛行中です

Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 12:53:41 No.5903 ホームページ  引用 
3枚目交尾器です

Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 12:54:56 No.5904 ホームページ  引用 
4枚目 ♀と思われるものです。

Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/09/05(Sat) 18:38:21 No.5909  引用 
お送りいただいた標本も調査した結果,Empis属Planempis亜属のE. (Planempis) itoiana Freyイトウサケオオドリバエに近い未記載種です。E. itoiana群には他にも少数の未記載種がありまして,いずれもこの写真に見られるような特徴的な尾角突起を生じています。

写真の種は北海道から本州北部に掛けて夏季に発生する種です。Planempisとしてはかなり小型である上に,腹部や脚が橙黄色で,メスの脚の羽状剛毛の生じ方に特徴があり,この仲間としては美麗で「可愛い」感じの種です。本種の配偶行動は私は全く観察していません。これまではただ単にスイーピングで採集しているだけです。機会があったら是非配偶行動を観察してみてください。

Re: このオドリバエは何でしょう... 投稿者: 投稿日:2009/09/05(Sat) 20:08:33 No.5912 ホームページ  引用 
三枝豊平様、ありがとうございました。
個体数は非常に少ないと感じました。一カ所でしか見かけませんでした。
♂が飛んでいたところでは全く♀は見えませんでした。
♂♀ともイタドリの花に来ていました。これでも狩りをするのでしょうか。
配偶行動も全く見ることができませんでした。
イタドリの花に来ていた♀を貼っておきます。

ヒラタアブ幼虫について2つ質問... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/02(Wed) 22:21:38 No.5892  引用 
1.アブラムシ群の近くにいてもヒラタアブ幼虫はほとんどの場合
アリに無視されているのですが、何か仕掛けがあるとわかっているのでしょうか。
調べてもすぐには記述が見あたりません。

2.これにはたまげましたが、ヒラタアブ幼虫がアリに襲われると、
粘液を(口から?)吐いてアリがもがいているうちに逃げました。しかし約18分後
アリは2本足がくっつきながらも抜けだし幼虫を捕まえていきました。
このとき幼虫は無抵抗だったので、粘液を吐くとしばらく動けないようです。
これは聞いたことがないことで、調べても見つかりませんでしたが
よくあることなのでしょうか。画像はアリが襲っているところです。
7月7日、札幌市


Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/02(Wed) 22:25:42 No.5893  引用 
すみません、「アリに無視されているのですが、ヒラタアブ幼虫に
何か仕掛けがあるのでしょうか。」といった方がわかりやすいですね。修正です。
枝にくっついてしまったアリです。


Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/02(Wed) 22:28:32 No.5894  引用 
襲われた幼虫です。撮った時は外傷があると思いましたが今見るとよくわかりません。

Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/02(Wed) 22:32:05 No.5895  引用 
アリが持っていくところです。なお、この粘液攻撃はこの一度しか見ていません。

Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/09/03(Thu) 22:07:15 No.5896  引用 
アリではありませんが、カーストを持つアブラムシがハナアブの幼虫を攻撃した後、2−3分して死んでしまうと言う報告はあります。

Ohara, K., 1985. Observation on the prey-predator relationshio between Pseudoregma bambusicola (Homoptera, Pemphigidae) and Metasyryphus confrater (Diptera, Syrphidae), with special reference to the behaviour of the aphid soldiers. Esakia, 23: 107-110.

この論文はインターネットで拾えるのではないでしょうか。

Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:エリユスリカ 投稿日:2009/09/03(Thu) 22:12:41 No.5897  引用 
もう一つ文献がありました。

大原賢二(1985). 喰うものと喰われるもの - タイワンオオヒラタアブとタケツノアブラムシの場合 ー

インセクタリウム、 Vol. 22 11月号

参考になりますでしょうか?

Re: ヒラタアブ幼虫について2つ... 投稿者:zatou 投稿日:2009/09/05(Sat) 01:04:38 No.5900  引用 
エリユスリカ様
https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/2476/1/107.pdf
ご教示の論文を拾えました。まず後半を読みましたが、
「兵隊アブラムシがヒラタアブ幼虫を攻撃すると死ぬ」「ヒラタアブ幼虫への攻撃は効果がない」
「ヒラタアブ幼虫の体表には攻撃してくるアブラムシへの毒があるようだ」
といったことが書いてありました(訳、合っているでしょうか)。
これでアリに避けられているのでは、ということですね。
これは知りませんでした、参考になります。ありがとうございます。

しかしもしや、私が見た粘液を吐くという技は新発見…なのでしょうか?
液体がこの木にいるキジラミの甘露、ということはないはずです。
一度目襲われた時 幼虫は頭を動かしていたので、ここで吐いたのだと思います。

踊るハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2009/09/01(Tue) 20:05:17 No.5886  引用 
見慣れない蝿がヨモギの葉で歩き回っていました。模様のある翅を左右別々に捻るように動かし、周囲に誇示しているようです。ヘラ状の尾端は産卵管なのでしょうか。

写真がイマイチなので、「○○バエの仲間」で結構です。ご教示頂けると助かります。

マクロレンズで撮った動画もありますので、宜しければご笑覧下さい。(2:25)
http://www.youtube.com/watch?v=JHyjuKgp-vY

7月下旬 里山の登り口@山形県飯豊町
どうかよろしくお願いします。


Re: 踊るハエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/09/01(Tue) 22:56:46 No.5888  引用 
動画の方の翅の紋とあわせて見たところ、キイロケブカミバエXyphosia punctigera (Coquillett)ではないかと考えられます。

Re: 踊るハエ 投稿者:しぐま 投稿日:2009/09/02(Wed) 00:14:15 No.5889  引用 
ハエ男様
早速の回答ありがとうございました。
キイロケブカミバエというんですね。
ぐぐってみたら、こちらの過去ログにも♀の投稿写真がありました。
キク科植物に産卵するそうなので、もう少し粘って観察していたらヨモギに産んだかもしれませんね。
それにしてもこの「踊り?」は、バブル期のディスコのお立ち台で扇子を振り回して踊るお姉さんを連想しました。
ミバエは行動も姿も見栄えがするのでファンになりそうです。今後ともよろしくお願いします。

サーバー障害についての報告 投稿者:ハエ男 投稿日:2009/09/01(Tue) 06:08:49 No.5883  引用 
アクセス障害でご迷惑をおかけしました。古田のサイトの一寸のハエにも五分の大和魂をはじめとする各ページはアクセス過剰とのことで8月中サーバーがストップしていました。(どうやらアクセス先への月間転送データの合計が20GBという制限があるらしいのです。)(金を払っていないわけではないのですが・・・)

専用ドメインをとるか、翌月になればリセットされるとのことなのですが、そんなにアクセスがあったサイトではないはずなのでレンタルサーバー側に確認をしたところ、驚くことに毎日4000件以上のアクセスがあったそうです。これはいわゆるスパム書き込みのための巡回なども含まれてしまっているとの事です。(例え少ないとはいえ画像BBSなので、100KB以下の画像であってもア累積でオーバーになってしまったようです。

こちら側としてはBBS上にスパムの機械的な書き込みの自動削除などの機能を入れているのですが、アクセス制限については設定していませんでした。

現在、対応策として海外からのアクセス制限といった方法が挙げられているのですが、サイトの性格上それをすべきかどうか悩んでいるところです。

独自ドメインをとるとなるとURLの変更もせざるをえなくなり、ページ数も多いサイトなので、どうしようか考えています。今後はレンタルサーバーの変更等も視野にいれて対策を検討しようと思います。

ご迷惑をかけてすみませんがよろしくお願いいたします。

何というハエでしょうか。 投稿者:むいむい 投稿日:2009/08/23(Sun) 18:09:16 No.5875  引用 
またお世話になります。

8月15日、長野県松本近くの川の土手で撮影しました。
ハエが乗っているのはクズの葉です。

ハエは翅脈を見ると種類がわかると聞いて、調べてみると翅の感じはオドリバエに似ていると思ったのですが、外見は似ても似つかないものでした。
何というハエでしょうか。ご教示よろしくお願いします。


Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:むいむい 投稿日:2009/08/23(Sun) 18:15:25 No.5876  引用 
写真を見て、このハエの翅脈を書いてみました。
標本からではないですし、見たまま書いたので間違っているかもしれませんが、よろしくお願いします。


Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2009/08/23(Sun) 18:47:02 No.5877  引用 
シギアブ科のChrysopilus属の1種です。画像では種名までは私には分かりません。

Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:むいむい 投稿日:2009/08/23(Sun) 22:59:42 No.5879  引用 
アノニモミイア様、教えていただいてどうもありがとうございます。

風貌からハエだと思い込んでいましたが、アブだったのですね。
アブはハチっぽい色彩のイメージがあったのですが、このアブは白銀の美しい毛がフサフサです。

Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2009/08/24(Mon) 01:12:52 No.5881  引用 
双翅目の中で,カ類(ガガンボ類を含む),アブ類,ハエ類の間の明確な境界(系統的な分かれ)や形態的区別はありません。

シギアブ科はいわゆるアブ類の仲間ではかなり原始的というか,典型的なアブ類です。
一方,オドリバエ科はハエの語尾がありますが,アブ類の末席を占めるものです。これはアシナガバエ科も同様です。

さらに,よりアブ類に近いノミバエ科,ヤリバエ科などを”出し抜いて”,いわゆるハエ類でありながら,ハナアブ科やアタマアブ科などはアブの語尾をもらっています。

より自然に忠実であれば,オドリアブ科,アシナガアブ科,ハナバエ科(本当にハナバエ科と呼ばれるイエバエ科に近い科が存在)で悪ければ伊藤修四郎先生が主張されたアブバエ科,アタマバエ科と,それぞれ改名すべきところです。

なお,Chrysopilus属(Chryso=金色の,金の;pilus=毛)は学名のように多くの種で体に金色,銀色,黒色などの長い毛が生じていることに基づいた命名でしょう。

あなたが描かれた図(かなり詳細に正確に描画されています)のように,この仲間の翅脈はアブ類しては典型的というか原始的な翅脈相を示しています。一番前の先が二股に分かれている脈だけが,実物では翅の根元から分かれた独立の脈(前から亜前縁脈と第1径脈)です。

Re: 何というハエでしょうか。 投稿者:むいむい 投稿日:2009/08/24(Mon) 23:52:51 No.5882  引用 
どうもありがとうございます。勉強になります。

カ類とアブ類とハエ類には明確な見分け方がないのですね。
なんだか驚きです!!
種類を調べてみて、「あ、これはアブだった。」ってわかるんですね。
翅の絵は間違っていてすいませんでした。
光の加減で脈が分かれているように見えてしまったようです。

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