59035280
一寸のハエにも五分の大和魂・改
[トップに戻る] [通常表示] [アルバム] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [旧過去ログ] [管理用]
1: 不明なEpistrophe その2 (1) / 2: Bleraについて教えて頂きたいです。 (8) / 3: ミケハラブトハナアブモドキMallota inopinataでしょうか? (7) / 4: 不明なEpistrophe (5) / 5: ニセジョウザンケイ? (3) / 6: 興味深い有弁類 (4) / 7: アシマダラブユ亜属? (2) / 8: 4枚翅のハエ? (4) / 9: ヤドリバエの仲間だと思うのですが (2) / 10: ガガンボ類の幼虫でしょうか? (6) / 11: トゲヒメヒラタアブでしょうか? (2) / 12: 京都府で得られたショウジョウバエ (5) / 13: 房総半島海浜のツルギアブ科(不明種?) (3) / 14: 富士山のアブ (2) / 15: クシツノアブ科について (2) / 16: Eupachygaster tarsalisメス? (1) / 17: ネグロクサアブ?の抜け殻 (7) / 18: ミズアブ科?不明種について (5) / 19: ハナアブ科不明種 (3) / 20: Choerades amurensisでしょうか? (6) /


[ 指定コメント (No.3925) の関連スレッドを表示しています。 ]

フトクロハラナガ?! 投稿者:pakenya 投稿日:2007/10/04(Thu) 16:03:55 No.3915  引用 
こんにちは。関東は久しぶりに日射が出て暑いです。

ハラナガハナアブの不明種を標本箱から見つけました。
3609のニセヨコモンハナアブ(はなあぶ24号に投稿中)と同じ山形県米沢市の吾妻連峰で今年の6月に採集したものです。

クロハラナガChalcosyrphus longus (Coquilett,1898)と同じように、広葉樹の枯木に飛来したものを採集しておりました。
クロハラナガと思い込んで標本箱に並べたら・・・

全然違うじゃん!

翅の曇りが少なく、腹部が太くて波を打ち、前中腿節も強く膨れています。後脛節末端にはトゲ状突起もありません。

日本のハナアブにも市毛さんのHPにも同じものは無いようですね。


Re: フトクロハラナガ?! 投稿者:pakenya 投稿日:2007/10/04(Thu) 16:05:44 No.3916  引用 
胸部を下側から撮影したものです。

たくましい脚部です。


Re: フトクロハラナガ?! 投稿者:pakenya 投稿日:2007/10/04(Thu) 16:12:24 No.3917  引用 
交尾器の側面です。

Ch. longusのsurstylusはこの角度から見ると長方形に見えますが、この個体は丸く膨れています。

Surstylusの先端が棍棒状に膨らむ種には、ambiguusやjaponicusがありますが、それより短めです。何より他の特徴が全く違います。

でっかくって、かっちょいいのに、同定できないのは寂しいです。教えてください。ちなみに体長はlongusと同じか少し大きいぐらいです。


Re: フトクロハラナガ?! 投稿者:茨城@市毛 燃え尽き中;^_^) 投稿日:2007/10/04(Thu) 18:37:13 No.3920  引用 
pakenya様.

今のところ,Chalcosyrphusの未記載種としています.
茨城〜近畿地方にかけて分布しています.

Chalcosyrphusは種類が多く,腹部が赤色と黒色の2型になる種類が幾つかあり意外と難しいです.

極東の昆虫の検索で収録されている種類のうち,半分ぐらいの種類しか比較標本がないので,詳細不明の種類が意外とあります.

では,また.

Re: フトクロハラナガ?! 投稿者:pakenya 投稿日:2007/10/05(Fri) 09:09:52 No.3925  引用 
市毛様。

ご教示ありがとうございます。
未記載種ということは、極東の昆虫の検索にも収録されていないんですね。これほどの大型種で未知の種がいるとは驚きです。

山形県は奥只見地区と同様に宝の山のようです。

Re: フトクロハラナガ?! 投稿者:茨城@市毛 燃え尽き中;^_^) 投稿日:2007/10/05(Fri) 12:43:32 No.3926  引用 
pakenya様.

私が把握していない未記載種も結構あるようです.
(まだまだ,7年目の会員ですから;^_^)

Xylotiniはまとまって採れない種類が多いので,個体変異かどうか判断出来ずに放置してあるようです.

斑紋が無いハナアブは,普通の人には判別できないのが多いので,放置されてしまうのです.近似種が多いグループも同様です.

以前から,標本の持ち寄りを提言しているのですが,普通種がしっかり同定出来る資料が無いので,なかなか話が進みません.

東北地方も未解明ですが,九州や四国も未記載種の実情がわかりません.
九州は,長崎以外の情報は熊本のリストしか無いようですし,四国も面河渓以外は小田深山ぐらいしかまとまっていません.

まだまだ,あちこちに宝の山があるようです.

処理 記事No 暗証キー

- Joyful Note -
- Antispam Version -