雪の上を走るガガンボと思われるものです。お教え下さい。
2008年2月2日青森県下北半島でとりました。 同時に走っていたメスと思われるものもとりました。2枚目に貼ります。体長は4ミリから5ミリくらいのものです。 走る様子はhttp://snowmelt.exblog.jp/7187392/に動画もあります。クモガタガガンボも近くにおりました。
達磨さんからそのうちに連絡があると思いますが,これはガガンボダマシ科TrichoceridaeのTrichocera imanishii (Tokunaga)イマニシガガンボダマシだと思います.♂の翅はやや基部が細くなり,♀ではほとんど平均棍のような形に退化しています.
おーやぎさん.多めに採集できたら少し分けてください.アルコール浸け標本も欲しいところです.宜しくお願いします.
アノニモミイアさん、ありがとうございます。
科が異なればガガンボの一種といえばだめでしょうか。許容範囲でしょうか。 ガガンボダマシの一種(今は種までお教えいただきましたが)というのが正しいとは思いますがどうでしょう。 北驫ルの8版しか持っていないのですが、これには カ ガンボダマシ科と書いてありますが、 ガ ガンボダマシでいいのですね。さらに、ガガンボダマシ科のなかに、ニッポンフユガガンボというのがかかれていますがダマシがついていませんね。 いま、オス1、メス3の液浸しかありませんので、明日また出かけます。採れると思いますので、お送りします。
呼ばれて飛び出る達磨です。
以前、アノニモミイアさん(本当はさんでなく先生とつけないと気持ちがよくないのですが、、)のもとでガガンボダマシの勉強をしておりました(今もしております)。 写真の虫はTrichocera imanishiiに違いありません。私の知る限り、最北の記録です。 広い意味でガガンボ類といえばこれを含めてもおかしくはありません。でもガガンボダマシの一種とするほうを推奨いたします。カガンボとガガンボ、図鑑の出版された年代などで変わってくるのですが、最近はガガンボのほうが多く使われているようです。わたしはカガンボという表記は使わないようにしています。 ニッポンフユガガンボの和名は私も頭の痛いところです。いずれもガガンボダマシ科に属すのですが、Trichocera属をガガンボダマシ、Paracladura属をフユガガンボと呼んでいるのです。語幹をそろえたほうが気持ちがいいのですが、サビキコリはコメツキムシ科、オオムラサキはタテハチョウ科、ツクツクボウシはセミ科なわけですから、そういうものだと覚えることにしましょう。
和名というのは時折ややこしいことがあります.
1.先ずカガンボとガガンボです.松村松年先生は例えば昆虫分類学(1915)から日本昆虫大図鑑(1931)まで一貫してガガンボを使い,徳永雅明先生は日本動物分類(1939)や原色昆虫大図鑑第三巻(1965)ではカガンボ,日本昆虫図鑑(1957)ではガガンボを使い,同じく江崎悌三先生は日本昆虫図鑑(1957)ではガガンボを使い,高橋三雄氏は原色昆虫大図鑑第三巻(1965)〔上記徳永先生のと同書〕ではガガンボを,伊藤修四郎先生は原色日本昆虫図鑑(保育社,1977)ではカガンボを使っています.このように,カガンボとガガンボは同じような頻度で使われ,時には同人が両語を使っています.語義は「蚊の母」と聞いておりまして,「蚊がん母」となり,本来の仮名表記はカガンボでしょうが,第2音のガに第1音が引かれて濁音になり,その結果ガガンボになったものと思います.近刊の新訂原色昆虫大図鑑第三巻では改訂者中村剛之氏が全てガガンボに統一しています.語源に忠実であればカガンボ,転用されて一般的なのはガガンボということになります.ガガンボの漢字は大蚊で,もちろんこれは当て字です.ガガンボダマシ科には偽大蚊が用いられています.中国でもガガンボには大蚊を用いています. 2.伝統的なガガンボ科Tipulidaeは現在は4科に分割されていますが,これらはいずれもガガンボ上科Tipuloideaに含められる単系統群(単一祖先から分化した全ての子孫のみを含む群)です.しかしガガンボダマシ科Trichoceridaeはこのガガンボ上科とは全く類縁が異なる昆虫群でして,ガガンボ上科の姉妹群でさえもありません.ガガンボ上科とガガンボダマシ科は共に真のA1脈(伝統的なA2脈)を具えることで共通性がありますが,ガガンボダマシ科には単眼があり,また幼虫の構造,特に頭部の形態がガガンボ上科のそれと全く異なっています.ニセヒメガガンボ科,コシボソガガンボ科もそれぞれガガンボ上科やガガンボダマシ科とは類縁が離れた科ですが,それらの概観からガガンボの名称が和名の語幹になっています. 3.上記のような事情にも拘わらず,ガガンボダマシ科のなかで,日本産の2属のうち,Trichocera属にガガンボダマシを用い,付節の第1小節が著しく短縮したParacladura属にフユガガンボを用いています.後者だけが特に冬季(晩秋から早春)に成虫が現われるということではなくて,前者の成虫も主に冬季に出現します.季節的に成虫の発生期が両属で異なると言うことではないので,フユガガンボの名称はその性質から考えるとナンセンスです.ただTrichoceridaeは英名ではwinter crane flyで訳せばもちろん文字通りフユガガンボ(冬鶴蝿)です.このような和名の状況なので混乱を避けるためには,Paracladuraの和名の語幹をガガンボとするのはやめて,私流にいえばPracladuraはヒメガガンボダマシあるいはホソガガンボダマシとでも言ったほうがよさそうです.ただし,Trichocera属にもチビカガンボダマシTrichocera minuta Tokunagaという種がありますので,体の大きさだけで両属を分けるような和名を用いるのも錯綜します. 4.その上さらにややこしいのは,Trichocera imanishii (Tokunaga)イマニシガガンボダマシとParacladura imanishii Tokunagaイマニシフユガガンボがあります.両属に種名のimanishiiが用いられ,命名者Tokunagaは同一で,両種にはさらに和名接頭語イマニシが用いられていることです. 5.もう一つ混同しやすいのは,Trichocera属のT. hiemalis De Geerに対して,フユガガンボダマシの和名があることです.これはParacladura属フユガガンボ属と間違えやすいですね.Paracladuraに類似していると言う意味のダマシではなくて,種名からの直訳でしょう.種名hiemalisはもちろん「冬の」の意味の形容詞です. 6.以上ですから,今回のTrichocera imanishiiイマニシガガンボダマシをガガンボの1種というのは正しくなくて,ガガンボダマシ(科)またはガガンボダマシ属の1種が正しいことになります.しかし,Trichocera属のほかの種は雌雄とも良く発達した翅を具えて飛翔しますので,本種をガガンボダマシ属の1種と呼ぶのは正しいとは言え,そのように呼ぶことで本属全体が押しなべてこのように翅が退化した昆虫であるかのごとき印象を与えなければ,と気がかりではあります.本種の形態と行動はTrichocera属の中でも特異ですから,やはりイマニシガガンボダマシと種の和名で本種を紹介されるほうが適切ではないかと思います.本種に対しては,以前Alexanderによって,その特異な翅(♂の翅脈の退化と翅形の変形,雌の退化翅)の形態を根拠にしてKawasemyia属が創設されたこともあります. 標本につきましてはお手数をおかけしますが宜しくお願いします. 達磨さんからのコメントを期待しています. 追記:これを書いているうちに達磨さんの指摘がありましたね.ご苦労様です.
達磨さん、アノニモミイアさん、本当にありがとうございます。プリントアウトしてよくよく読解したいと思います。
最北の記録とありますが、今日、この写真の場所にはみあたらなくて、さらに北10キロぐらいのところで、十数匹とれました。うちメスは二匹でした。アノニモミイアさん、お送りします。 ところで、写真メスのほうの産卵管らしいものは、とがっているのとそうでないのがありますが、とがっていないのは交尾後のなにかでしょうか。
詳しい、解説ありがとうございます。
そもそも松村松年先生がこの仲間の和名が付けられたころはそれまで名無しだった様々なグループに(図鑑の出版の都合)大急ぎで和名を付けなくてはいけなかったと想像できます。ガガンボ型類(ガガンボの形をした虫たちという意味、今即興で作った言葉、ガガンボ科の近縁でないグループも含みますので誤解のないように願います)をみても四苦八苦している様子が見て取れます。ガガンボ科の中にナミガタガガンボモドキという和名を持つものがいたり(ガガンボモドキという和名はご存知のように長翅目の一群の和名として使われていますね)、ちょっと後ですがTanyderidaeにガガンボダマシ科という和名が付けられたり(これは後にニセヒメガガンボと言う和名に変えられています)など。ガガンボ型類の科に用いられている和名を挙げるとガガンボモドキ(長翅目)、ガガンボ、シリブトガガンボ、ヒメガガンボ、オビヒメガガンボ、ニセヒメガガンボ、コシボソガガンボ、ガガンボダマシ。正しい知識のない人には混乱のもとのように思えます。その上、頭が痛いことに、こうした科名を種の和名の語幹とすると、どんどん和名が長くなってゆきます。コゲチャトゲフチオオウスバカミキリとかオガサワラチビヒョウタンヒゲナガゾウムシ、ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウのような長い名前はできれば避けたい。何とかしたいところです。 キリギリスの仲間のカヤ「キリ」、ヒメ「ギス」のようにタケウチ「ンボ」とかカンキツ「ガボ」とかって名前にできないものでしょうかね・・・いや、これは冗談。 >写真メスのほうの産卵管らしいものは、とがっているのとそうでないのがあります 産卵管の先に何かくっついていませんか?毒ビンの中で産卵し、卵を産卵管にはさんだまま標本になるなんてこともよくあります。
達磨さん、ありがとうございます。
>産卵管の先に何かくっついていませんか?毒ビンの中で産卵し、卵を産卵管にはさんだまま標本になるなんてこともよくあります。 いま、走っている時の動画を確認しましたが、雪上で見たときからすでに膨らんで(くっついて?)います。
おーやぎさんから標本を送っていただいて,雌の腹の先を顕微鏡でみたところ,膨らんでいる個体は,どういう原因か分りませんが,羽化の時の蛹の産卵管のクチクラが折れて,成虫の産卵管の先に付着したままになっていたようです.雌はそれでも産卵しようとしたのか,産卵管の間に1個の卵が挟まれていました.恐らく羽化したときに産卵管の部分が蛹殻から抜けないので,腹部全体の蛹殻を成虫の腹部につけたまま(頭部や胸部は先に脱げるので)走っているうちに,密着している産卵管の先の脱皮殻だけが成虫の産卵管についてままで,他の部分が破れて落ちたのではないかと,そのいきさつを推定しています.
時々腹の先に蛹の脱皮殻をつけたオドリバエなどが採集されることがあります.今回のガガンボダマシも羽化後は同じような状態だったのでしょう. |
中国農業大学の楊 定さんらが一昨年に世界のアシナガバエ科,昨年末にオドリバエ科のカタログを出版されました.紹介して欲しいとのことですので,ここをお借りして紹介します.
Yang Ding et al., 2006. World Catalog of Dolichopodidae. 704pp, 44 pl. 中国農業大学出版社(北京市海淀区円明園西路2号)発行,定価260元 Yang Ding et al., 2007. World Catalog of Empididae. 699pp, 2 pl.中国農業大学出版社(北京市海淀区円明園西路2号)発行,定価180元 いずれも系統や形態など最新の情報が入っており,両科の分類の現状を知る上で重要な文献です.今1元は約15円です.直接注文できるかどうか知りません.出版社のアドレスは以下の通りです. http:/www.cau.edu.cn/caup e-mail cbsszs@cau.edu.cn
当BBSは禁止語句が設定してあり、東欧、旧社会主義系の国、オランダなどのスパム投稿の温床となっている国を表す文字(これが日本だったら.jp/になります)が入っていると投稿拒否されるようになっております。(今回は「cn/」に引っかかりました)
今回は内容的に問題の無いと思われますので禁止語句を含んではいますが管理者権限で投稿を表示させるように処理をしました。
中国の本の場合,China Scientific Book Service からの購入が便利と思われます.3回ぐらい利用しています.
http://www.hceis.com/class.asp?aid=31&nid=273&id=83 原価を考えると高めですが,英語でやり取りが可能なことと,クレジットで決済が可能です. 現在,銀行への送金手数料は最低でも2500円と高額です. また,前回銀行振り込みした際に,中国への小額の送金の場合は別に銀行に手数料を支払わなければならないと指摘され,閉口した覚えがあります. ハエ男様,もっと安いところ知りませんか?
横浜の中国書籍のネット通販書店「書虫」http://www.frelax.com/sc/
が海外送金の苦労がなくて便利かもしれません。 "World Catalog of Dolichopodidae."は、既に通販カタログに掲載されていました。「世界長足虻科名録(英文)」のタイトルで掲載されています。掲載ページのURLを投稿しようとしたら、迷惑投稿の扱いではねられてしまいましたが・・・ 追伸 "World Catalog of Empididae."はまだ登録されていませんが、同じ著者の「中国動物志-昆虫綱-第34巻-双翅目 舞虻科 螳舞虻亜科 駝舞虻亜科」が登録されています。"World Catalog of Empididae."もメールで申し込むと購入できるかもしれません。
ハエ男さん.いろいろとお世話をおかけしました.管理がさぞかし大変なことがわかりました.不鮮明写真による同定依頼の件も含めてご苦労様です.
さて,昨年末に発行されたオドリバエ科のカタログの中国語表記をウミユスリカさんご指摘の書店に問い合わせる場合のために同書の奥付を下記に引用しておきます. 舞虻科世界名録:英文/楊定等編著.北京:中国農業大学出版社,2007.6 ISBN978-7-81117-423-6
すみません・・・現在、投稿時には1つのURLしか書き込めない設定になっております。(スパム防止のための設定なのです。)
あえて複数をカキコみたい場合は「ttp://〜」の形でお願いいたします。
ハエ男様、ありがとうございます。1投稿1つのURLの規定だったんですね。
念のために「世界長足虻科名録(英文)」の購入URLを紹介しておきます。 http://www.frelax.com/cgilocal/getitem.cgi?db=book&ty=id&id=SJCZ209426 現在10750円のようですね。
ウミユスリカ様.
こんな便利な本屋があることは知りませんでした. 聞いてみるものですね. World Catalog of Empididaeは9400円とのことでした. ありがとうございました. |
暇を見て兵庫県のハエ目のリストをまとめようとしているのですが、どうも450種強で頭打ちのようです。ガガンボやユスリカの報告がないので、東京都の記録には遠く及びません。
その途中でTKMのリストにない東京の記録がいくつか見つかりましたので情報を簡単に書いておきます。 タマバエ科 Jaschhof (2001). ESAKIA, (41): 37-147. 皇居産がいくつかあります. ユスリカバエ科 Okada (1938). Annotationes Zoologicae Japonenses, 17(3-4): 388-394. クロズユスリカバエ, Kogesawa, Takao, Tokyo セスジユスリカバエ, Kogesawa, Takao, Tokyo アブラコバエ科 南川・福原 (1964). Kontyu, 32(4): 503. カイガラコバエ,府中市. ノミバエ科 笹川 (2002). Jpn. J. Ent. (N. S.), 5(2): 29-34. (日本産双翅目ノート 1) この中に,「Schmitz (1952, 1957)は(中略)東京都内で採集した次の4種も・・・」との記述があり,4種の学名が記録されています.原典は「Die Fliegen der palaearktischen Region」のようです. アブ科 東北農試研究資料にアブ科の標本目録がいろいろあり、東京都産のデータも結構あります。 今ホームページがメンテナンス中のようなので、詳しくはまた後ほど書き込みます。 ケシショウジョウバエ科 Sueyoshi & Mathis (2004). Proc. Entomol. Soc. Wash., 106(1): 74-84. 東京都産2種. トゲハネバエ科 原記載はわかりませんが,センチトゲハネバエの学名がOrbellia tokyoensisなので,東京が模式産地と思われます. ヤドリバエ科 福原・真梶 (1964). Kontyu, 32(4): 489. キイロハリバエ,「東京付近」と書いてあるので微妙ですが.
このところ全国各地で昆虫目録が作成されるようになってきました。
長野県でも遅ればせながら松本むしの会内でそういう動きが出てきて(まだ本決まりではありませんが・・・)、多分作ることになると思います。(関連サイトは松本むしの会のサイト内にページが近々出来ると思います・・・) 長野県は文献記録もさることながら、全国から多くの方々が採集に来ているため標本が散逸しています。 もしよろしければ、皆様のお手元の標本のデータをお知らせいただけるとうれしいのですが・・・(今後3〜4年かけて情報収集することになると思います。) とりあえず、双翅目の記録は私がまとめることになりそうですので、ご協力をお願いいたします。
Argeさん>
兵庫県のシラミバエ科、クモバエ科、コウモリバエ科の記録はご存知ですか? とりあえず、5例ほどあるようですが・・
農学情報資源システムのホームページが復活したので、URLを書いておきます。
ここにアブ科目録が7編ほどあり、全部まとめると東京と長野は結構な数になると思います(永冨先生の標本もあるので持っとあるかと思ったんですが兵庫県は意外と少なかった)。 http://rms1.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/library/jnr/tnaes-s.htm
> 兵庫県のシラミバエ科、クモバエ科、コウモリバエ科の記録はご存知ですか?
> とりあえず、5例ほどあるようですが・ 情報ありがとうございます。 シラミバエは片岡(2000、はなあぶNo.10)のイワツバメシラミバエ、Mogi et al.(2002)のコウモリバエ1種とクモバエ2種、それにデータは未発表のようですが片岡(1999、はなあぶNo.8)のセルリシラミバエを加えて5種の記録が手元にあります。
Arge様
東京都の双翅目情報ありがとうございます。把握していない情報が多数含まれ大変参考になります。特にアブ科は手薄だったのでありがたいです。 またお気づきの情報がありましたらよろしくお願いいたします。 |
イチモンジセセリとオオリリシジミより出たヤドリバエ科について調べて欲しいとの依頼をされヤドリバエ科について調べようとして、九大の嶌 洪先生のページを見ようとしたら消滅してしまっていました。(退官されたのですから当然といえば当然なのですが・・・)
あのサイト内にはヤドリバエ科の既知の寄生主の一覧みたいなのが見れるページがあったと思うのですが、あのサイトのその後をどなたかご存知ありませんか?
サイトの行方は知りませんが,寄主一覧では以下の文献があります.
Shima, H., 2006. A host-parasite catalog of Tachinidae (Diptera) of Japan. Makunagi/Acta Dipterologica, Supplement 2,171pp. 双翅学会は嶌先生がもっぱら動かしていたのですが,退官後どのようになっているか把握していません.しかし,この文献の入手を希望されるのでしたら,下記宛に問い合わせたら連絡が付くかもしれません, 〒810-8560 福岡市中央区六本松4-2-1 九大大学院比較社会文化研究院生物体系学教室内 双翅学会. なお,あるいはお急ぎでしょうから,同書では: イチモンジセセリは Argyrophylax apta (Walker) Bessa parallela (Meigen) Compsilura conscinnata (Meigen) Exorista japonica (Townsend) Halidaia aurea Egger Nemorilla floralis (Fallen) Sturmia bella (Meigen) Thecocarcelia oculata (Baranov) T. sumatrensis (Townsend) オオルリシジミには Aplomyia confinis (Fallen) が寄生者としてリストアップされています.Fallenのeにはアクサンテーギュがつきます.
アノニモミイアさん>情報どうもありがとうございます。
今度の土曜にその現物の受け渡しをするので、お教えいただいた候補を頭に入れ、調べてみたいと思います。 でもハエ屋以外の方から受け取る標本は♀がなぜか多いんですよね・・今度もそうだったら・・・やっぱしわからないかもしれません・・・ちょっと心配です。
Calyptrataeというのは私には全く苦手で,見る前から逃げ出したい気持ちです.ヤドリバエの研究者は良く横顔なんかで分かるものかと,その才能にはただただ感嘆するのみです.ましてや,雌のCalyptrataeは大変でしょうね.
篠永先生のイエバエ科も一度ならず検索を試みるのですが,なんとかアプローチできるのはCoenosiinaeくらいでしょうか.Limonophoraなんかは渓流で良くとれるので一杯標本をもっているのですが,本土産のはごく少数しか篠永先生の本にはでていません.これも検索が難しい. ハエ男さんや皆さんはまあよくもキンバエやニクバエを同定されますね.尊敬です. |
こんちは。
夏に埼玉の田んぼの脇で採った小型の種を調べていたら、ヌカカ科である事がわかりました。 全体が白い種で、翅に顕著な模様があります。 図があればわかりそうな・・・わからないような・・・ とりあえず、私には、何者か調べるすべはありません。 ヒントがあれば、是非、ご教示下さい。
ヌカカ科だけど、もっとも研究が進んでるCulicoides属ではなさそうな感じがします・・・って書いてるうちにアノニモミイアさんの書き込みが入りましたね・・・でも、ついでなので文献を紹介しておきます。
一応Culicoides属の検索は家畜衛生試験場報告87号p.73-89と91-108の2編がAgropediaの中でPDF公開されています。 http://rms1.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/library/jnr/niah-open.htm
東洋のAlluaudomyia属のレビジョンでしたらビショップ博物館のサイト「Pacific insects」関連の中でPDF公開されています。脚の色彩パターンや翅の紋も結構でてるので参考になると思います。
http://hbs.bishopmuseum.org/pi/pdf/6(4)-599.pdf ちょっとリンクが変なので、上記URLをコピペしてブラウザのアドレス欄に貼り付けてご覧ください。
アノニモミイア様、ハエ男様。
ご教示に感謝申し上げます。 アノニモミイア様のアップされた図は、非常によく似ています。Alluaudomyia属で納得しました。 ハエ男様ご紹介のpdfを見て、わかる範囲で調べてみます。 それらしい答えが見つかりましたら、またご報告します。 ではまた。 |
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