双翅目談話会の採集会を6月23日と24日に予定しています。
場所は、弘前大学白神自然園がらみで周辺のブナ林域を考えています。 23の晩は達磨様と懇親会もあります。 東北北部のブナ自然林域で何と出会えるのか、興味のある方の参加を募集します。
みなさん、お待ちしています。
竹内様、達磨様、どうもです。
仕事であのあたりは何回も行きましたが、なかなか面白いところです。自分が行ったときは6月にはモトドマリクロハナアブがたくさんいて、8月にはマツムラナガハナアブが普通に草地の花にヒョウモン類に混じって飛んできました。 うう、行きたいですが仕事があああ終わらないいい^^;;;; ケンセイ(来年以降も不定期でやりたいですね^^) |
いつもお世話になっております。
4月24日に兵庫県神戸市の川辺で採集した種です。 林縁に近い上流域でしたが、この種が比較的多く見られ、雌雄各数個体ずつ得られました。体長は約4mmです。 原色昆虫大図鑑の検索表ではヒメカバエ科となりましたが、本掲示板でも写真が出ていない科で、同定にあまり自信がないので、ご意見をお聞かせください。 Diptera.infoでMycetobia pallipesの画像を見てみましたが、翅脈などが異なるように見えます。そもそも日本のヒメカバエ科は何種類くらい確認されているのでしょうか…?
実物を顕微鏡下で観察しないと確実なことは言えませんが,キノコバエ科のBoletina属の1種であることは間違いないと思います。更に正確な同定を希望されるのでしたら,♂の標本(写真の個体も♂です)を送ってもらえば可能です。
三枝先生
コメントありがとうございます。キノコバエ科なんですね。名前からは河川にいるイメージがなかったので、少々意外に思っております。 Boletina属の1種ということまでわかって嬉しい限りです。 Sasakawa and Kimura (1974) の検索表ではB. takagiiあたりに落ちましたが、交尾器の見方が今ひとつわからず、自信はありません。参考に、あまり鮮明でない写真ですが、交尾器の画像を載せます。 確実に種まで同定できると非常に有難く思いますので、ご迷惑でないようでしたら、標本をお送りして見ていただけると幸いです。ところで私は標本の送付の経験がないのですが、どのように送ればよろしいでしょうか。 過去スレッドで「キノコバエは油がしみだしやすい」ともあり、三角紙でよいものか思案しております。送付方法についてもご教示いただけると幸いです。お手数をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
Campsianさん:ご質問などに答えた文章を入力したのですが,なぜか2回も掲示板から拒否されて(単語に具合が悪いのが入っていたのでしょう)しまったので,添付書類にしました。そちらをご覧ください。三角紙標本の送り方。昆虫の外部形態の観察法などを書いてあります。
後記:拒否された原因を管理人さんにお尋ねしたら,文中の「カップヌードル」の「ヌード」が引っかかったのだそうです。投稿する前にワードなどで作文した方がよさそうですね。 後記を投稿後にみましたら,ヌードは禁止用語から排除されたのでしょうか,後記が許可されました。 添付:7656.doc (30KB)
三枝先生
返事が遅れて申し訳ありません。 大変わかりやすい解説をありがとうございます。交尾器等の処理方法については、これまで詳細な手順を知らなかったので二の足を踏んでおりました。近いうちに必要なものを揃えて、是非挑戦したいと思います。 標本についても近日中にお送りしたいと思っておりますが、送付先は何方にすればよいでしょうか? 何度もお手数をおかけして申し訳ありません。よろしくお願い致します。
前の投稿に添付した昆虫の外部形態の観察方法で,苛性カリや苛性ソーダを使う場合には,これら,とくに熱したものはタンパク質など溶かします。うっかり皮膚につくとぬるぬるしますが,これはその部分が溶けているためです。また毛織物につけると,繊維が溶けて穴があきます。つけないことが大事ですが,ついてしまったらすぐに水で十分洗って,酢でいいから少量ぬって中和し,さらに水洗してください。指先についたのを十分に洗い流しておかないで,その指で眼などをこすると炎症を起こすので特に注意してください。
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Die Fliegen der palaearktischen Regionの一部のPDFが下記のURLよりダウンロードできます.
University of Florida Digital Collections http://ufdc.ufl.edu/UF00081814/00004/allvolumes
市毛様
毎度毎度、貴重な情報ありがたい限りです。 活用させていただきたいと思います。 |
皆様こんばんは。久しぶりにまたお世話になります。
冬の間に飼育していたタケカレハ幼虫(カレハガ科)に寄生していたハエについてお尋ねします。 どうも様子が変だと思っていたら蛆に内部寄生されていたようで、寄主を中から食い破って殺し、容器の底には囲蛹が3個転がっていました。 囲蛹の一個から羽化した成虫がこちらです。
とりあえず当てずっぽうで「ヤドリバエ科の一種」としておきましたが、もし更に分類を絞り込めるようでしたら教えてください。
ハエの死骸を保存してありますので(あまり状態が良くないかもしれませんが)、同定のためにどの部位のどのアングルの写真が必要か言ってくだされば出来る限り対応致します。 よろしくお願いします。 追加の写真もあるので、よろしければ拙ブログもご覧ください。
しぐま様.
Shima(2006)A Host-Parasite Catalog of Tachinidae (Diptera) of Japanによれば,タケカレハEuthrix albomaculataを寄主とするヤドリバエは次の3種が報告されています. ・Blepharipa sericariae カイコノウジバエ近縁種 ・Exorista japonica ブランコヤドリバエ ・Pseudoperichaeta nigrolineata ハマキヤドリバエ ここから消去法で行くと, ・apical scutellar bristlesが寝ているようなので,Pseudoperichaeta属ではない. ・fronsが突出していないので,Exorista属ではない. と2属が消えます. 実際には,日本産ヤドリバエ科は800種ほどいるそうなので,先の寄主目録に記録されていないものも多数あると思います. 同定のために必要なアングルについては,下記のURLにあるヤドリバエ科の属の検索の図を見て頂ければ解るように,あらゆる角度からの精査が必要となり,写真による同定というのは現実的ではありません. ヤドリバエの専門家であれば,写真から属レベルまでは絞り込めると思います(^_^;) http://www.hr-rna.com/RNA/Other%20insect%20pages/Tachinid%20key%20pg1.htm なお,上記URLの北米の属の検索キーは260番までですが,日本の場合549番まであります.
茨城@市毛さま
親切なご教示ありがとうございます。 やはりヤドリバエをきちんと見分けるのは至難の技なのですね。 少なくとも実体顕微鏡を持ってないと太刀打ち出来そうにありません。 >タケカレハEuthrix albomaculataを寄主とするヤドリバエは次の3種が報告されています. こうした貴重な情報は助かります! スペシャリストな寄生蜂と違って寄生蝿は寄主をあまり選ばない(ゼネラリスト)ようで、そこが難しくもあり面白いところでもありますね。 ところで、確かアブやハエで複眼の大きさから性別が見分けられたと思うんですが、ヤドリバエの仲間でも当てはまりますか? つまり、私の写真の個体は複眼の形状から♀と言えますか? 頓珍漢な質問だったらすいません。
しぐま様.
複眼と雌雄の関係については,オスでも複眼が離れている属があるので一概には区別出来ません.(当然,メスの方がより複眼間の幅が広くなります) ヤドリバエの場合,殆どの属でオスでも多少なりとも複眼が離れています. 写真のヤドリバエの場合,かなり離れているのでメスと思われます. 寄種との関係については,ホスト毎にゼネラリストのDNAを調べてみた結果,いくつかの種類に分かれており意外とスペシャリストであったとの話が出ています. DNA barcodes affirm that 16 species of apparently generalist tropical parasitoid flies (Diptera, Tachinidae) are not all generalists. http://www.pnas.org/content/104/12/4967.full
茨城@市毛さま
度々のご指導ありがとうございました。 ♀で良さそうということで、書き換えておきます。 ご紹介下さりました論文はとても面白そうなので、頑張って目を通してみたいと思います。 DNAバーコーディング恐るべし…。 |
下記のURLから、極東の昆虫の検索 VI Pt.IのPDFがダウンロードできます。
http://sciaroidea.info/node/22433 |
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