HMさん:分類形質が十分に現れていない画像ですが,投稿のハエはハモグリバエ科の1種で,中央室が矮小になっていますが,閉じられているので,Napomyza等の仲間でしょう.この画像から私に言えるのは以上で,ハモグリバエ科の1種ということです.ハモグリバエ科は膨大な種が生息し,同定には交尾器を含む詳細な形態の検討が必要でしょう.
アノニモミイア様
不鮮明な画像で申し訳ありません。 どうしたら他の方々のように鮮明な画像が撮れるのか、勉強しなければと思っております。 ハモグリバエ科の1種であることがわかり、うれしく思っています。年末のお忙しい時にありがとうございました。 今後ともご指導よろしくお願いいたします。 |
去年の年末にはヒメヤドリイエバエ属の投稿をしましたが,
今回はヤドリイエバエ属です. 採集したのは半年前ですが2014年6月27日,岐阜県海津市南濃町,12.5mmです. 曇りの日に林床を飛んでいるのを見て,とまったところをすくいました. 見たのは一回のみです. 以前の書き込みで次は採集したいと書いたものとは違うものです.
やはり後気門の下には不規則な毛があります.
たまたまR2+3脈の先端が小さく分岐しています. 以前教えていただいたように,C脈がどこまで伸びているかは微妙だと思いました. R4+5で止まってはいません. しかしiaは0+2なのでSyngamopteraでいいと思います. 種の検索表では, 胸部は完全に黒色ではなく,第1腹板には刺毛がない. オスの額は狭く,前額帯は黒色か暗褐色. 少なくとも腿節は完全に黄色. 小盾板,胸部側板,前胸腹板,中胸気門はオレンジから黄色. これでキイロヤドリイエバエ Syngamoptera flavipes (Coquillett, 1898) になります. 日本のイエバエ科でも日本昆虫目録でも,見ると最初はSpilogaster属というものだったことがわかるのですが, Coquillett(1898)の334ページを見ると,それはハナバエ科だったようです. http://biostor.org/cache/pdf/55/2e/f4/552ef480a450a07ed447f42274110e28.pdf CuA+CuP脈が紛らわしいからなのかどうかは分かりませんが,科が違ったようです. |
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