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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/24(Thu) 17:51:48 No.4712  引用 
こんにちは

猛暑が続いていますが、皆さん元気に採集しておりますでしょうか。

さて、6月末に遠征した北海道は大雪山系南麓の標本の中に、見慣れないLejotaがありますので画像をUpします。

大きさは7mmほどと小さめ、全身ほぼ真っ黒で、羽の付根が黄色です。翅のr-m脈はDC室の中央より内側にあり、前中脚腿節の下面には棘の列を持たないので、Lejotaに属すことは確実です。


Re: Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/24(Thu) 17:55:28 No.4713  引用 
側面からの画像です。

第4腹板は長いですが、変形は少ないです。
顔も真っ黒なのが分ります。
触角第3節は丸味を帯び、黄褐色で、Aristaの微毛は非常に短いです。


Re: Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/24(Thu) 18:01:57 No.4714  引用 
Geniの側面です。

Surstylusは短めで、先端は丸く、背面に長毛を装います。


はなあぶ17号で市毛師匠がキガオモモブトハナアブについて書いた中に、極東ロシアに3種のLejotaが記録されているとなっていますが、そのどれかと一致するものでしょうか?

・・もしや、日本初記録かな?!


Re: Lejota属の不明種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/07/24(Thu) 19:55:31 No.4715 ホームページ  引用 
pakenya様.

Q1. 複眼は合眼的ですか? (Lejota属は,♂複眼が離眼的なLejota亜属と,合眼的なBlerina亜属に分かれます.)
Q2. 触角下部の顔の地色は暗赤褐色(黒色ではない)?
Q3. 胸背は黒色毛に淡褐色毛が混じる?

P.S. 7月上旬は北海道のハナアブが少なかったのですが,pakenyaさんが採った後だったのですね;^_^)

Re: Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/25(Fri) 09:11:31 No.4716  引用 
市毛様、いつもお世話になります。

あはは、北海道の虫は私が採り尽くしちゃったんですね ^0^)
キープした標本は僅か146個体ですが・・

顔面の画像を付けます。
A1.複眼は合眼で、額長:接眼線長:後頭長=4:2:3です。
A2.触角下部の顔の地色は黒色です。銀白色の微毛が密生しています。


Re: Lejota属の不明種 投稿者:pakenya 投稿日:2008/07/25(Fri) 09:15:00 No.4717  引用 
胸背の毛の状態の画像です。

A3.胸背の毛は全て黒色で、斜立しています。白色の微粉も装います。

これで種が特定できたらうれしいです。ワクワクドキドキ。


Re: Lejota属の不明種 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/07/25(Fri) 13:00:27 No.4718 ホームページ  引用 
pakenya様.

実は,今年も北海道は雨不足でハナアブが少なかったのです.旭岳で会った環境省のレンジャーも雨が降らないとぼやいていました.その後,結構雨が降っているようなので,8月は期待出来そうです.

Lejotaのほうは,Lejota(Blerina) korsakovi Stack.だと思ったのですが,顔の色と胸背の毛の色が手元にあるハバロフスクの標本(5月採集品)や原記載と異なるので,慎重に調べる必要がありそうです.

御教示下さい 投稿者:アーチャーン 投稿日:2008/07/17(Thu) 07:53:32 No.4702 ホームページ  引用 
 初めまして。
 楽天(参照URLに記載)とココログ(http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/)で虫を中心にしたブログをやっている者です。
 このハエは今年の5月下旬に東京都世田谷区の西にある国分寺崖線(かつて多摩川の作用によって出来た崖)で撮影しましたが、種類が分からず困っております。
 北隆館の図鑑ではコンボウナガハリバエが一番近いのですが、かなり異なります。そこで、このサイトを頭から拝見したところ、No.1993のバグリッチ氏が投稿されているCylindromyia pandulataを見付けました。この属を調べてみると、写真の様に、這いつくばった様な格好で留まることが多い様です。
 腹部の形などは違いますが、このハエはCylindromyia属でしょうか。
 直ぐに逃げられてしまったので、この方向からの写真しかありませんが、宜しく御願いいたします。

ツマグロオオキノコバエ? 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/13(Sun) 21:35:30 No.4696  引用 
 こんばんは。
 数日前に,職場の廊下に落ちているのを拾いました。栃木県那須町です。大きさは,体長約10mmです。画像一括閲覧ページを見るとツマグロオオキノコバエに似ていますが,同じ種でしょうか。よろしくお願いします。


Re: ツマグロオオキノコバエ? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/07/13(Sun) 22:35:45 No.4697  引用 
同定されたとおりツマグロオオキノコバエLeptomorphus panorpiformis (Matsumura)です.

本種を含むLeptomorphus属の幼虫は,森林内の空中の(地面に落ちていない)太い朽木の下面を覆うように生じる白いカビのような菌類を摂食します.この菌類の表面に口器から分泌する粘液(絹状)で薄膜状のものを張り巡らし,その上を自由に移動できます.摂食と静止以外のときは体の前部を左右に振りながら,この薄膜を強化します.蛹化するときには長さ7-8cmのたるんだ糸をかけてその中央に付着してそのまま蛹化します(糸に平行に位置し,この糸に密着していて,繭は紡ぎません).雄は羽化近い雌の蛹に執着を示して,これにしばしばしがみ付き,雌が羽化すると同時に交尾します.蛹は暗褐色で背面に低い隆起条のある独特のものです.幼虫はかなり細長く,淡褐色で,両端が細く尖って見えます.

以上の行動はLeptomorphus属に一般的にいえることです.湿った森林でこのような白いカビ状の菌類でおおわれた枯れ木または朽木を見たら注意すると発見できます.日本にはL. babaiのほかに2種未記載種がいまして,1種は体が黄色で暗色の斑紋がある美しい種です.

Re: ツマグロオオキノコバエ? 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/17(Thu) 06:34:47 No.4701  引用 
 詳細な説明ありがとうございます。
 注意すると発見できると言うことは普通種のようですね。今度は生きている画像が撮りたいと思います。大変勉強になりました。

変わった立ち姿のハエ 投稿者:naomutsu 投稿日:2008/07/15(Tue) 17:03:54 No.4698  引用 
皆様はじめまして。
甲太郎さんに聞いてお邪魔しました。
一昨日、新穂高ロープウェー登り口付近で見かけました。
これはいったい何というハエなんでしょうか。


Re: 変わった立ち姿のハエ 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/07/15(Tue) 18:40:13 No.4699  引用 
ヤドリバエ科らしいのですが,双翅目の名前はそう簡単にわかるものではありません.

4678の投稿に対する4691の反応をお読み下さい.

Re: 変わった立ち姿のハエ 投稿者:naomutsu 投稿日:2008/07/15(Tue) 20:00:35 No.4700  引用 
なるほど、これは大変失礼なお願いをしてしまいました。
申し訳ありません。
といって、自力で同定するすべも持ち合わせておりませんので、今後がんばりますとも言えず、痛み入るばかりです。
本当に申し訳ありませんでした。

キバネオドリバエでしょうか? 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/04(Fri) 05:13:58 No.4676  引用 
 先日は大変お世話になりました。
 別のオドリバエと思う個体を撮って,過去ログを参照したところキバネオドリバエという種がよく似ているようです。ちょっとピントが甘いのですが,この名前で同定しても問題ないでしょうか。


Re: キバネオドリバエでしょうか... 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/04(Fri) 05:21:42 No.4677  引用 
 横からの画像です。
 撮影したのは,6月28日,那須塩原市沼ッ原湿原から白笹山に抜ける途中の湿った草原で,クロヅルの上で何匹か飛んだり止まったりを繰り返していました。
 標本は1匹確保してあります。よろしくお願いします。


Re: キバネオドリバエでしょうか... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/07/09(Wed) 00:50:16 No.4687  引用 
これはキバネオドリバエEmpis (Planempis) latroとは別の亜属に含まれるネウスオドリバエEmpis (Euempis) flavobasalis Matsumuraと同定しておいてよい種です.この学名のものは北海道の標本に基づいて発表されたのですが,これに良く似たものが本州から九州にかけて広く分布していて,各地で複雑に地理的変異を起こしています.その実態はまだ十分に解明されていません.日光周縁の集団はかつてEmpis (Euempis) tessellataというヨーロッパの種に同定されたことがありますが,これは妥当ではありません.この辺りの問題のやや詳しい内容は最近の北隆館発行の新訂原色昆虫大図鑑第3巻の478-479ページに解説されているので,図書館などに蔵書されていたら参照したらいいでしょう.

Re: キバネオドリバエでしょうか... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/07/09(Wed) 00:59:03 No.4688  引用 
なお,「クロヅルの上で何匹か飛んだり止まったりを繰り返していました。」とのことですが,多分止まっていた上空に本種の群飛集団があったことと思います.本種は林間の空地などの2-5mほどの空間で群飛し,雄は自分の体よりやや小さい蝿やアブなどを捕らえて,これを雌への求愛餌にして,群飛し,飛来した雌にこの獲物を贈って,雌がこれを食べている間中交尾が継続します.交尾しているペアは群飛の近くの小枝などに止まって交尾を続けます.写真の雄は求愛餌を抱えていないので,おそらく群飛に参入していた個体ではないでしょう.求愛餌を抱えていても,なかなか群飛集団へ雌が飛来しない場合は,大きな求愛餌を抱えての飛翔は消耗するのでしょうか,近くの木の葉の上などで,雌が来るまで一休みする個体があります.

Re: キバネオドリバエでしょうか... 投稿者:kuwachan 投稿日:2008/07/11(Fri) 22:20:00 No.4695  引用 
 詳細な返答ありがとうございます。
 近くの図書館には旧版の昆虫大図鑑しか無いのですが,オドリバエの項目を読みました。今度は,新訂版の大図鑑をそろえてもらいたいものです。
 クロヅルの上の行動はしばらく観察したのですが,上空にまでは目がいきませんでした。今度見かけたときは上空も注意を払ってみます。
 いろいろお世話になりました。

でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/06/30(Mon) 23:05:58 No.4672 ホームページ  引用 
 今年の5月上旬でしたが、埼玉県中部で、1.5cmくらいある大きなハエを見かけました。名前を教えて頂けると幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

Re: でかいハエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/07/07(Mon) 16:39:10 No.4682  引用 
双翅目(ハエ目)の同定には翅脈がきちんと見えるということが必須になります。(これがわからないとほとんどの場合、科ですら判定できません。斜めのアングルでは写真としての写りは格好が良いのですが、同定に必要な翅脈や小盾板の下の部分がわかりません。またそこが写っていても、科によって外見が似ている種が多いグループもあり、♂交尾器を引き出さないと種までの同定ができない場合も、ものすごく多いのが現状です。)

Re: でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/07/08(Tue) 00:39:53 No.4683 ホームページ  引用 
ハエ男様、どうもありがとうございます。
情報足らずな同定依頼、済みませんでした。余り見たことがないくらい大きなハエだったもので安易に考えておりました。

私がこのとき撮った写真を他にも並べてみます。
もっとも判りやすいものでも翅脈がはっきり写っているとはいえないのですが、一応載せてみます。また顔などは役に立たないかも知れませんが・・・・。


Re: でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/07/08(Tue) 00:41:03 No.4684 ホームページ  引用 
こんどは顔の方です。

Re: でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/07/08(Tue) 00:47:26 No.4685 ホームページ  引用 
正面に近い顔です。

ここまでで私が撮った画像の全てです。

「〜の仲間」というのまででも判れば、幸いです。


Re: でかいハエ 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/07/09(Wed) 23:25:17 No.4693  引用 
一応翅脈から見てみますとヤドリバエ科のハエなのではないかと推察します。ヤドリバエ科は種類数も多く、外見が似通った種も多く、同定のための資料がほとんど出回っていないグループなので、種までの画像同定はきわめて難しいというのが現状です。

Re: でかいハエ 投稿者: 投稿日:2008/07/10(Thu) 00:10:37 No.4694 ホームページ  引用 
ハエ男様、どうもありがとうございました。
余り写りがいいとは言えない角度からの翅脈で、恐縮でした。
以降このようなお願いをする際は、もう少し翅脈や小楯板の写りに気をつけます。

素人の私など既に記載されている種が多いのかと勝手に思い込んでいましたが、過去ログなどを拝見するにまだ未開拓の部分が多いのですね。人間に直接関係しない小さな虫たちが如何に疎かにされてきたかを思い知りました。
日本の双翅目の現状がこうなならば、他の国はどうなっているのでしょう? 発展途上国は言うに及ばず、欧米先進国などの現状も気になります。

あ、でもこのハエ、大きかったですよ(笑)。

ベニバナの潜葉虫 投稿者:甲太郎 投稿日:2008/07/03(Thu) 17:17:56 No.4674  引用 
同僚が草木染めのためにスーパーで買ってきたベニバナの葉に大量の潜葉虫がついていました。が、ものぐさな私は見て見ぬふりをしていたのですが、今日見たら、そのラッピングの中に小さいハエがたくさんいるので、せっかくだからと思い採集しました。

ベニバナとハモグリバエで検索しても種名を特定できるHPが見つからないのですが、花卉の害虫としてわずかにナモグリバエの名を挙げてあるところがありました。写真を見ると確かによく似ているような気がします。ベニバナのハモグリバエもこの種でよろしいでしょうか。ご教示下さい。

Re: ベニバナの潜葉虫 投稿者:甲太郎 投稿日:2008/07/03(Thu) 17:22:12 No.4675  引用 
追記です。
顔は淡黄色で頭頂には四角い黒紋があります。
体側部は胸部は暗色で、腹部は細く(メス?ではやや広く)黄色です。

Re: ベニバナの潜葉虫 投稿者:ハエ男 投稿日:2008/07/07(Mon) 16:25:34 No.4681  引用 
深〜く深〜く潜っている管理人です。ご無沙汰してます。

ハモグリバエ類の同定は結構きついのですが、お話の内容からLiriomyza属及び近縁属の種の可能性が高いと思われます。(マメハモグリとその近縁種あたりを調べるといくつか参考になるサイトが出てきます。

この属にはキク科(ベニバナもキク科ですよね)を食害する種もいくつかあったと思います。

//www.jppn.ne.jp/kagoshima/YAKUDATI/HAMOGURI/HAMOGURI.
(尻に大文字でHTMを付ける)
//www.pref.fukushima.jp/fappi/byougai_library/yasai/hamoguri-library/hamoguri-discriminate.
(尻に小文字でhtmをつける)
上記2サイトはとりあえず参考にできると思います。

Re: ベニバナの潜葉虫 投稿者:甲太郎 投稿日:2008/07/08(Tue) 23:29:31 No.4686  引用 
ハエ男さん、ありがとうございました。
サイトを見てみました。
小楯板が黄色くないのでトマトやナスは除外し、ベニバナなのでネギを除外し・・・と見ていくと、消去法でやはりナモグリかなと思いました。
とはいえ、それだけでDipteraの種名を決めようなどとは恐れ多いので、もっと勉強してみたいと思います。

マガイヒラタアブでしょうか? 投稿者:abcho 投稿日:2008/06/27(Fri) 14:42:21 No.4650  引用 
はじめまして。abchoと申します。よろしくお願いします。

写真のハナアブはマガイヒラタアブでしょうか?
腹部がやけに透き通っているような気がするのですが…

複眼は無毛でした。
3月27日に千葉で採集しました。

よろしければお教えください。


Re: マガイヒラタアブでしょうか... 投稿者:市毛_出張+採集旅行中 投稿日:2008/06/28(Sat) 19:30:58 No.4657  引用 
abcho様。

腹部が透き通って見えるのは、羽化後の体が十分硬化していないためと思われます。(テネラル個体と呼んでいます)

出張+採集旅行中で、資料が手元に無いので種名は判りません。

Re: マガイヒラタアブでしょうか... 投稿者:abcho 投稿日:2008/06/28(Sat) 19:57:03 No.4658  引用 
市毛様、採集旅行中に有難うございます。
テネラル個体というんですね。初めて聞きました。

種名はわからないということですが、この個体はヒラタアブ属でいいのでしょうか?
オビヒラタアブ属と悩んで極東ロシアの検索表で属の検索をしてみたところ、下胸弁背面の毛の有無がわかりにくくて、毛があるように見えたのですが、自信がありません。

またテネラル個体を普通の検索で同定するのは危険なのでしょうか?

質問ばかりで申し訳ないのですが、お教えいただけると幸いです。

Re: マガイヒラタアブでしょうか... 投稿者:mahoro_s 投稿日:2008/06/28(Sat) 22:50:31 No.4660  引用 
いつも訊いてばかりなので、市毛さんがお帰りになるまでちょっとだけ。
翅の第二基室の微毛の生え方はどうなっていますでしょうか。後腿節の黒色部が少し短いのと、脛節がほぼ黄色なので、キイロナミホシの可能性もあるかな?と思いまして。キイロナミホシは否定されましたか?

「札幌の昆虫」の検索表では、第二基室の微毛について
・マガイは「前縁は狭く無毛域がある」
・キイロナミホシは「広い範囲で無毛」となっています。

あと、翅はもう少し大きく前へ開くと、胸弁が完全に開いて、背面の毛と縁の毛が区別しやすくなると思います。

Re: マガイヒラタアブでしょうか... 投稿者:abcho 投稿日:2008/06/29(Sun) 14:32:30 No.4661  引用 
mahoro_s様、有難うございます。

第二基室の微毛は全体に生えていたのでオオフタホシヒラタアブかもしれません。ただ後腿節の色が微妙ですけど…。

マガイの「狭く無毛」というのはものすごく狭い範囲なのでしょうか

一応後腿節のアップを。


Re: マガイヒラタアブでしょうか... 投稿者:市毛_出張+採集旅行中 投稿日:2008/06/29(Sun) 19:53:22 No.4664  引用 
mahoro_s様。

フォローありがとうございます。
おかげさまで種類が絞れました。

第2基室が全体有毛であれば、オオフタホシかケヒラタアブです。
ケヒラタアブ♀の複眼の毛は顕微鏡で見ないと見落としがちで注意が必要です。

キイロナミホシは、本州以南には分布していない可能性が高いと思います。もっとも岩手の千葉さんなら採っているかもしれませんが(^_^;)
こちら北海道でもかなりの珍品のようです。

Re: マガイヒラタアブでしょうか... 投稿者:abcho 投稿日:2008/06/30(Mon) 13:58:20 No.4669  引用 
市毛様、mahoro_s様

複眼の毛を実体顕微鏡で見た所、複眼に毛がありました!
よってケヒラタアブだったようです。

お二方とも有り難うございました。
大変勉強になりました。

Re: マガイヒラタアブでしょうか... 投稿者:mahoro_s 投稿日:2008/07/01(Tue) 21:34:45 No.4673  引用 
市毛さんwrote:
> キイロナミホシは、本州以南には分布していない可能性が高いと思います。
> もっとも岩手の千葉さんなら採っているかもしれませんが(^_^;)

あらっ!?そうだったんですか!
キイロナミホシ、岩手で採集されています。文献記録にあるだけで4つ、うち1つはもちろん千葉さんです。
文献リスト含めてハナアブマップのここにも載せていただいています。
http://furumusi.aez.jp/fly/hanaabu-net/iwate.html

私も自分の調査地で1回捕っていますが・・・。
もしや誤同定?もう一度確かめる必要がありますね。情報をありがとうございました。

タラノキハマダラミバエ? 投稿者:まゆみ 投稿日:2008/06/28(Sat) 09:57:25 No.4653 ホームページ  引用 
6月26日に広島市佐伯区湯来町で撮影しました。
タラの木で羽根を広げたり閉じたりウロウロ歩き回っていました。
写真の左下にあるのが、タラの木の刺です。
過去ログを拝見するとタテジマハマダラミバエに似てると思いましたが、胸部の紋とお尻の尖り具合など違うようです。
タラの木にいたので、タラノキハマダラミバエかな?と思いましたが、検索しても画像が出て来ません。
よろしくお願いします!


Re: タラノキハマダラミバエ? 投稿者: 投稿日:2008/06/30(Mon) 11:49:28 No.4668  引用 
翅の模様はタテジマハマダラミバエに近いのですが、胸部背面の黒い紋がタテジマのように発達しておらず、(1)横線をまたぐ細く長めの線、(2)横線より後方の(1)よりやや外側の短めの線、(3)盾板と小盾板にまたがる短い紋の3対と、(4)小盾板後縁の左右で少々広がる紋が認められることから、キバラハマダラミバエ Erectovena speciosa (Hendel, 1915)ではないかと思います。お尻の形は雌雄で異なります。雌は産卵管があるため尖ってます。

ありがとうございました♪ 投稿者:まゆみ 投稿日:2008/06/30(Mon) 16:02:12 No.4671  引用 
猫又様
ハエ男さんが作られた「みんなで作る双翅目図鑑」に標本写真があり、確認しました。
お世話になり、ありがとうございました!

ナカグロコシボソハナアブでしょ... 投稿者:abcho 投稿日:2008/06/29(Sun) 14:43:46 No.4662  引用 
こんにちは。
写真のハナアブはなんでしょうか?
6月の中旬に千葉で採集しました。

ナカグロコシボソハナアブの♂かと思ったのですが、新訂原色昆虫大図鑑で調べると「脚は黄褐色、後腿節の先端近くの不明瞭な輪と脛節の基部を除く大部分、付節の第1節は黒褐色」となっており一致しません。

質問ばかりで申し訳ないのですが、よろしくお願いします。


Re: ナカグロコシボソハナアブで... 投稿者:市毛_出張+採集旅行中 投稿日:2008/06/29(Sun) 19:41:47 No.4663  引用 
abchoto様。

ナカグロではなく、ツマグロコシボソハナアブの♂です。
♀はツマグロですけど、♂は翅全体が暗化します。

今のところ、ナカグロは九州以南に分布すると考えています。

Re: ナカグロコシボソハナアブで... 投稿者:pakenya 投稿日:2008/06/29(Sun) 22:58:39 No.4665  引用 
abchoto様、市毛様、こんばんわ

ナカグロの標本写真は撮ってありましたので参考のためにUpしますね。
沖縄島の標本です。

背面です。翅の曇り方や全体像は類似していますが、腹部の淡色で造られる模様は全く違うのが判ると思います。


Re: ナカグロコシボソハナアブで... 投稿者:pakenya 投稿日:2008/06/29(Sun) 23:03:25 No.4666  引用 
続いて、後脚です。

まさに、図鑑で解説されているとおりの色彩パターンです。


双翅目談話会では、来年3月を目標に、このような部分的ディティールを撮影した写真図鑑の準備を進めています。


Re: ナカグロコシボソハナアブで... 投稿者: 投稿日:2008/06/30(Mon) 14:09:33 No.4670  引用 
市毛様
素早い返信有難うございます。
ツマグロの♂は翅が暗化するのですね。

pakenya様
素晴らしい画像有難うございます。
腹部の違いは変異かなとか思ってました…

写真図鑑素晴らしいですね!
前に双翅目談話会で出した図鑑が買えなかったので、今度こそ買いたいと思います!

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