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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ロクロウヒラズムシヒキ...多分... 投稿者:なんくろ 投稿日:2008/04/18(Fri) 00:03:41 No.4464  引用 
佐賀県の海浜で4月15日に撮影したものです。
tgwさんのムシヒキアブ図鑑で検索、図版確認(交尾器等)してみるとロクロウヒラズムシヒキに落ちました...が、今のところ本種は本州産の記録のみのようです。
ゴヘイニクバエがいないかな?と思って浜辺をうろついたのですが、海浜植生のある場所では、この種ばかりが見られました。雄雌共に多く、交尾行動も見られました。
福岡県の海浜ではありますが、3月18日に浜辺をうろついたときにはこの種を見かけることはありませんでした。
また、昨年の秋には見られなかったので、今頃、春の海浜で見られる種なのかな?
原記載は群馬県の伊香保ですので、砂地が好きなのかも知れません。


Re: ロクロウヒラズムシヒキ...... 投稿者: 投稿日:2008/04/18(Fri) 16:33:16 No.4467  引用 
なんくろ様、こんにちは。

え〜と、これはLasiopogon属の未記録種の可能性が高いです。おそらく、私が新潟で観察しているものと同種か近似種でしょう(昨年のNo.3406〜の記事をご覧下さい)。こちらでは、桜が咲く頃から5月末頃まで見られます。

ちなみに、ロクロウヒラズムシヒキは河川で見られるものらしく、春季に海浜で見られるのは別種だそうです(聞きかじり)。

日本産のLasiopogon属については、現在、UTSUKI氏が研究中です。多めに採集して、標本を提供していただければと思います。できれば、DNA解析用に無水エタノール液浸標本もあるとなお良いでしょう。

Re: ロクロウヒラズムシヒキ...... 投稿者:なんくろ 投稿日:2008/04/19(Sat) 01:35:58 No.4470  引用 
猫又さま

おぉ、そうだったんですね。
違和感があったのですが、氷解いたしました。
感謝、感謝です。
乾燥標本としては多少採集しています。
最近はいつもDNA分析用にアセトンを入れた容器を持ち歩いているので、今度見かけたときはアセトン漬けにしておきたいと思います。

新訂大図鑑 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/17(Thu) 08:53:17 No.4455  引用 
やっと新訂大図鑑が届きました.

ハエ目概説や新たに追加された部分については,すばらしい内容だと思います.
主要文献での各部位名称の一覧も非常に便利です.
検索表も,未発表の科や日本で記録される可能性のある科を含んで整理されており,旧北区の双翅目マニュアルをそのまま引くより効率的に調べられそうです.

手元の標本を調べるのが楽しみです.

Re: 新訂大図鑑 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/17(Thu) 09:01:47 No.4456  引用 
ついでに,これも載っていましたね.

ヤマトシダコバエの近似種.


Re: 新訂大図鑑 投稿者:三枝豊平 投稿日:2008/04/17(Thu) 17:07:13 No.4458  引用 
市毛さんに新訂図鑑についてお褒めいただきましたが,十分に検討して執筆できる時間的余裕もない状態で書いたものですから,いろいろと間違いが散見されて,読者の方には誤解や御迷惑をおかけしていることと思い,申し訳ない次第です.ちゃんと全体を精査して,訂正すべき点を何らかの方法で公表しなければならないのですが,現在日本産水生昆虫の改訂のアミカ科,ホソカ科などの成虫とオドリバエ科,ヤリバエ科などの執筆で忙殺されていまして,その段になりません.これを早急に終わって,夏までにはなんとか当面の正誤を公表したいと思っています.私からお願いするのは筋違いですが,間違いなどお気づきでしたら是非ご指摘いただければ幸いです.

Re: 新訂大図鑑 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/17(Thu) 21:51:52 No.4462  引用 
三枝先生、市毛様、皆様 こんにちは。

 新訂図鑑は買わないと、ついていけないようですね。
 早速、手配をしたいと思います。

 シダコバエ科も時々採れますが、数種出ているのでしょうか?
 読むまでの楽しみにしてみようと思います。

Re: 新訂大図鑑 投稿者:三枝豊平 投稿日:2008/04/19(Sat) 00:17:46 No.4469  引用 
シダコバエ科Teratomyzidaeは日本産は3種で,すべて未記載種です.市毛さんが示した種とヤマトの名称の顔面が一様に淡色の種,それに沖縄本島と奄美大島に1種,の合計3種です.

台湾や中国,フィリピン,ボルネオ,中国,ネパールなどに30種くらい未記載種があります.日本産の種のような斑紋の物のほかに,翅に斑紋を欠き,翅脈もあまり湾曲しない種群も含まれます.この種群はまだ日本で見付かっていませんが,八重山群島の山地には生息する可能性があります.

訃報 投稿者:Arge 投稿日:2008/04/06(Sun) 12:55:59 No.4420  引用 
双翅目談話会会員で、越佐昆虫談話会の会長をされていた櫻井精様が昨日亡くなられたそうです。
謹んでご冥福をお祈りします。

以下、昆虫情報処理研究会のメーリングリストより転記させていただきます。

通夜: 4月6日 19:00
葬儀: 4月7日 11:00
場所:セレモニーホール 花みずき
 956-0816 新潟市秋葉区新津東町3丁目5番24号
 Tel 0250-21-0009 Fax 0250-21-0015

Re: 訃報 投稿者: 投稿日:2008/04/18(Fri) 15:55:16 No.4466  引用 
超・遅いレスですみません。
Arge様のおかげで、ぎりぎり葬儀に間に合いました。実は4/5-6は所用で出かけていて、帰宅してからここを見てびっくり仰天だったのです(不在の間に越昆の幹事さんが自宅に電話を下さったが、連絡がつかなくて、そのままだった)。改めて、感謝いたします。

明日は越昆の大会がありますが、櫻井会長の追悼の会になりそうです。

新訂大図鑑で調べてみました。 投稿者:Acleris@会社 投稿日:2008/04/17(Thu) 17:38:50 No.4459 ホームページ  引用 
コンニチワ。

新訂日本昆虫大図鑑、悪評もいろいろ聞きますが、3巻については、私はとても重宝しています。
いままでは市販の図鑑類では手の付けようがなかったマイナーな分類群について「種までの検索表」が結構あるので喜んでいます。


前置きが長くなりました。いつもはここで質問ばかりでしたが、新訂図鑑の検索表で、種まで辿り着いたDipteraがいるので2枚ほど貼りにきました。


まずはマダラホソカ Dixa longistyla
♂の後付節第1節に他より長い剛毛が1本あるのが特徴とのこと。
2008年4月6日 神戸市須磨区


Re: 新訂大図鑑で調べてみました... 投稿者:Acleris@会社 投稿日:2008/04/17(Thu) 17:40:11 No.4460 ホームページ  引用 
次はウスグロヤリバエ Lonchoptera sapporensis
2008年4月6日 神戸市須磨区
後眼縁剛毛列の上部の毛の色が黒いこと(下半分は黄色)、腹端部の形状(複合尾角葉はV字型の深い切れ込みがあり、長さは上雄板とほぼ等長)などから本種と思われます。


未記載種がいるとの事で暫定的な検索表という前置きがありましたが、いずれも普通種なのであっていると思っています。


管理人さま、「みんなでハエ図鑑」によろしければドーゾ^^;
(識者の皆様、イヤこれは違う。ということがありましたら、ご指摘よろしくお願いします。)


Re: 新訂大図鑑で調べてみました... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2008/04/17(Thu) 18:45:14 No.4461  引用 
Dixa logistylaの同定はその通りです.本種に酷似してやや小形,第1基室中央に明瞭な暗紋を持つ新種がいます.本種でもこの部分にやや暗い,しかし輪郭がかなり不明瞭な暗紋を持つ個体がありますが,雄では交尾器の生殖端節が長いことや付節の長刺毛で区別でき,雌では本種より尾角が遥かに長いので区別できます.本種の琉球列島の集団は雄交尾器にやや変化があり,また一般に小型です.

ヤリバエの同定もその通りです.酷似種は雄の尾角葉がずっと短いので簡単に区別できますが,雌は難物です.北海道から本州まで両種は同所的で,九州は本種のみです.

ヤリバエ属の検索表は大体いいのですが,2403のクモスケヤリバエの453ページ第2行目の”♂の中腿節・・・から後はグンバイヤリバエの記述がそのまま入っていて間違いです.同種が類似しているので,グンバイの記述を元に変更したのですが,この部分を何で気が付かなかったのか,そのまま残してしまいました(パソコン入力での落とし穴でした).本種の検索表での特徴と置き換えなければなりません.分布も九州がはいります.冷温帯林は暖温帯林,和名の語源は中付節ではなく後脛節です.読者には申し訳ない次第です.これらの間違いも夏までに他の訂正とともに一括して公表します.

Re: 新訂大図鑑で調べてみました... 投稿者:Acleris 投稿日:2008/04/18(Fri) 05:13:51 No.4465 ホームページ  引用 
三枝先生、わざわざの書き込みありがとうございます!
市販の図鑑のみの同定では何か不安がつきまとうもので、
このような場で質問できることは、非常にありがたいです。

図鑑の訂正情報もありがとうございます。

ご無理をなさらないように、これからもよろしくお願いいたします。

Rhamphomyia と思われる2種? 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/16(Wed) 23:29:29 No.4453  引用 
こんちは。

 12日に埼玉の湿地で採ったオドリバエ[2種?]です

 連続で質問ですが、Rhamphomyia と思われる1♂のゲニと、Rhamphomyia(Megactttarus)と思われる1♀ の全体画像です。

 後者の体色は背面が白い点と、翅脈が特徴的でした。

 種名に近づくことは出来ますでしょうか?


Re: Rhamphomyia と思われる2種... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/04/17(Thu) 01:28:44 No.4454  引用 
写真と図は雄雌ともにRhamphomyia (Megacyttarus) brunneostriata Freyです.北隆館の新訂図鑑の種番号2333に図示されていますし,また423ページに検索表があります.これでも検索が可能です.雌の翅の外半部の斑紋がやや強くでていますが,trimaculataほどではないので,雌はやはりbrunneostriataでしょう.R. trimaculataはやや山地性で,雄交尾器の尾角葉の背突起や背板葉の後背突起は本種より弱いので,図はbrunneostriataの交尾器に一致します.本種は関東以西の低地でもっとも普通のMegacyttarusです.地上2-5mほどの森林ギャップや林道などの空間でややジグザグ水平前進飛翔の後に急速に直線飛翔で後退してまたこれを繰り返すという群飛を行います.今頃が最盛期です.

Re: Rhamphomyia と思われる2種... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/17(Thu) 21:57:16 No.4463  引用 
アノニモミイア様

 いつもありがとうございます。
 Rhamphomyia (Megacyttarus) brunneostriata ですね。
 図を描かないと、はっきり覚えられ無いことがわかりました。今後は、しっかり見て、描いて、観察しようと思います。
 ♀がオスと全然違うのには 驚きました。

 なるべく早く 新訂図鑑を入手して、も一度勉強したいです。
 引き続き宜しくお願い致します。
 

シマバエ科質問 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/16(Wed) 22:39:42 No.4447  引用 
お世話になっております.

11月に茨城県の平野部で採集した体長3.5mm程のシマバエです.
旧北区のマニュアルでは,Sciasminettia属となりました.

今のところ,日本産のSciasminettia属はS. dichaetophora 1種とされていますが,これがS. dichaetophoraなのでしょうか?


Re: シマバエ科質問 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/16(Wed) 22:46:34 No.4448  引用 
体長3-3.5mmのシマバエで,検索ではHomoneura属となりました.

茨城県北部の標高700-1000mほどで,7月-9月に採集されます.

極東の昆虫の検索で絵合わせすると,H. insularisという種類の斑紋に近いと思われます.

よろしくお願い致します.


Re: シマバエ科質問 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/16(Wed) 23:17:49 No.4449  引用 
市毛様、こんちは。

 Sciasminettia dichaetophora と同定された画像の種と同じに見えますので、たぶん この種でよいと考えます。

 Homoneuraの方は、斑紋付きの種がいろいろ採れるのですが、今のところ ほとんど判明してません。(勉強不足で・・)

 市毛さんの画像の種も 似てるのを持っていますが、わからずじまいでした。
 今度は ゲニを出した上で、検索してみようと思います。

 役に立たないコメントですいません。
 ではまた。

はるかちゃん 投稿者:なんくろ 投稿日:2008/04/13(Sun) 23:30:24 No.4429  引用 
今の季節限定と言うことで、ハマダラハルカです。
佐賀県の多良岳で4月11日に撮影しました。
初めて投稿します、ドキドキ。
よろしくお願いいたします。


Re: はるかちゃん 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/15(Tue) 21:12:15 No.4436  引用 
なんくろさま、いつもお世話になっております。

ハマダラハルカは幼虫がネムの朽木に穿孔するんでしたっけ。

Re: はるかちゃん 投稿者:なんくろ 投稿日:2008/04/15(Tue) 23:21:25 No.4439  引用 
ウミユスリカ様
こちらこそいつもお世話になっております。
2004年に三枝先生が昆虫と自然に書かれた文章では、福岡県では専らネムノキから確認されているが、大分県でカシ類の枯れ木からも採集されているとの事です。
この画像のハマダラハルカは、他の個体も含めいろいろな樹木や石などに止まっては移動し、止まっては移動しを繰り返していました。
他の場所でも見かけているのですが、沢の近くなど水分条件が良さそうな場所で見るような気がします。ネムノキが川岸に生育するからか、朽木が柔らかく産卵しやすいからなのか、それともたまたまか(笑)

Re: はるかちゃん 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/16(Wed) 09:59:19 No.4442  引用 
> 2004年に三枝先生が昆虫と自然に書かれた文章では、福岡県では専らネムノキから確認されているが、大分県でカシ類の枯れ木からも採集されているとの事です。

なるほど。Cercusからも出るんですね。材の性質がずいぶん違っていそうですが、案外レンジが広いんですね。

> 他の場所でも見かけているのですが、沢の近くなど水分条件が良さそうな場所で見るような気がします。ネムノキが川岸に生育するからか、朽木が柔らかく産卵しやすいからなのか、それともたまたまか(笑)

ネムノキはマメ科ですから、窒素含有量が多いんじゃないかなって思っていまして、それが関係しているのかな、と勝手に考えてました。だから、同じように川辺に出るサイカチとか、移入種のニセアカシアでは同なのかなって妄想していた次第であります。

Re: はるかちゃん 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2008/04/16(Wed) 18:36:02 No.4443  引用 
近縁種のウスリーハルはエンジュ,アメリカのCramptonomyiaはハンノキのそれぞれ朽木に発生するようです.

Re: はるかちゃん 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/16(Wed) 19:15:06 No.4445  引用 
アノニモミイア先生

> 近縁種のウスリーハルはエンジュ,アメリカのCramptonomyiaはハンノキのそれぞれ朽木に発生するようです.

エンジュもハンノキも、どちらも窒素固定共生系を持つものばかりですね。非常に興味深い情報、ありがとうございます。

教えてください 投稿者:pakenya 投稿日:2008/04/04(Fri) 10:15:10 No.4405  引用 
沖縄シリーズです。

やんばるの山中で、ミミズの死体に群れていたやつです。
一見、ダイズコンリュウバエに似ていますが、m脈にも斑紋があります。各脚の腿節はオレンジですが脛節と付節はほぼ黒色です。全長約7mm。

体型や大きな口器はヒロクチバエ科かな?と思うのですが、よく判りません。

よろしくお願いいたします。


Re: 教えてください 投稿者:pakenya 投稿日:2008/04/04(Fri) 10:17:07 No.4406  引用 
側面からの画像です。

ブルーメタリックの体にオレンジの脚が目立ちます。


Re: 教えてください 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/04(Fri) 19:10:37 No.4407  引用 
pakenya様.

ツマグロホソナガヒロクチバエElassogaster hilgendorfiに一票. 
(see はなあぶ 17:1)

Re: 教えてください 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/05(Sat) 02:22:06 No.4415  引用 
とりあえず、"Manual of Nearctic Diptera"の検索表でElassogasterに至るキーを略式で紹介しますので、たどり着けるかどうか見てください。

R脈基部の背面は小剛毛に覆われない(R1脈はh脈より先端で小剛毛に覆われる)

前腿節には顕著に発達した剛毛はない

postfronsは中央部に瘤を持たない;触角は顔より長くならない;上前側板(中胸側板)剛毛は存在する

眼縁剛毛を欠く;mesoscutumは縦長で両側は平行;M脈は翅の先端部で前方に曲がる;翅の斑紋は単純で通常先端部に暗色の紋、横脈ごとに暗色の着色、subcostal cellには暗色の縁紋がある

Elassogaster

Re: 教えてください 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/05(Sat) 02:29:53 No.4416  引用 
ちなみに、ダイズコンリュウバエなどが含まれるRivellia属の場合、最後のキーのところで分岐して

1〜2本の眼縁剛毛がある;ほかの形質は多様

Lower calypter は幅が狭い

Rivellia

となります。

Re: 教えてください 投稿者:Arge 投稿日:2008/04/08(Tue) 18:05:15 No.4422  引用 
どの程度役に立つか正直よくわからないのですが、
以前見つけたオーストラリアのヒロクチバエ科のReviewです。

http://www.amonline.net.au/pdf/publications/1327_complete.pdf

属の検索表には、総目録の時点で日本から記録されている属は一応一通り載っています。
その後追加されたProsthiochaetaはないようですが。

Re: 教えてください 投稿者:pakenya 投稿日:2008/04/15(Tue) 16:04:13 No.4434  引用 
市毛様、ウミ様、Arge様、情報をありがとうございます。
レスが遅れて申し訳ありません、先ほど今月の沖縄出張から戻りました。

ウミ様ご教示の検索keyを確認してみたところ、矛盾は無いようで、Elassogasterのようです。

はなあぶ17号にはE. hilgendorfiのメスの写真が載っていますね。なるほど、同じ顔、同じ色彩です。目録に載っている本属の種は本種のみなので、あたり!のようです。分布も問題ないようですし。

今月の出張中にも、沖縄島南部の豊見城城址公園でも採集してきました。沖縄では各地に普通のようです。

皆様、ご教示ありがとうございました。

Re: 教えてください 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/15(Tue) 21:15:56 No.4437  引用 
属の検索が符合していたようで安心いたしました。

写真は雌でしょうか。

ミミズの死体に集まっていた個体の性比がどうなっていたのか気になります。やはり卵巣成熟に必要なタンパク質を摂取していたのでしょうか。

Re: 教えてください 投稿者:pakenya 投稿日:2008/04/16(Wed) 07:29:02 No.4440  引用 
投稿画像は♂個体で、geniを引き出してあります。

♀も採集しておりますが、雌雄の比率は確認していませんでした。

採集時、ミミズにはオビキンバエの類が黒山(金緑山)にたかっており、その隙間を窺っていたようで、あぶれたヤツ?が周囲の草に多数静止していました。採集したのは交尾していた1ペアのみです。

周囲に静止していたのがみんな♂だとしたら、栄養摂取に飛来する♀を♂が待っていたのかもしれませんが、未確認です。機会があったら確認してみたいと思います。

Re: 教えてください 投稿者:ウミユスリカ 投稿日:2008/04/16(Wed) 09:54:38 No.4441  引用 
> 投稿画像は♂個体で、geniを引き出してあります。

ヒロクチバエ科独特の長い鞭状突起のあるaedegusが見えていなかったので、広げてある生殖節を雌の産卵管の先端部と誤認してしまいました。確かにcercusとsurstylusが見えてますね。失礼いたしました。

> 採集時、ミミズにはオビキンバエの類が黒山(金緑山)にたかっており、その隙間を窺っていたようで、あぶれたヤツ?が周囲の草に多数静止していました。採集したのは交尾していた1ペアのみです。

オビキンバエ属のほうが体にボリュームがあるので確かに細身のヒロクチバエ科では太刀打ちできなさそうですね。南西諸島ですからオビキンバエ、ホホグロ、ホホジロの3種全部が出そうですが、何が来ていたのでしょう。

> 周囲に静止していたのがみんな♂だとしたら、栄養摂取に飛来する♀を♂が待っていたのかもしれませんが、未確認です。機会があったら確認してみたいと思います。

多くのハエで、卵巣の成熟に雌がタンパク質摂取を必要とするのはもちろんなのですが、オスも精巣の成熟にタンパク質が必要となりそうなフシがなきにしもあらずなんですよ。いくつかの私信からの類推なのですが。ゆとりがあったら確かめてみたい事項の一つです。

ですから、タンパク源の周囲への雄の飛来は、雌目当てと、自らの摂食のための、2つの可能性が考えられるんです。

クチキバエ文献 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2008/04/14(Mon) 23:18:21 No.4433  引用 
末吉氏のクチキバエ科の論文が下記のURLでダウンロード可能となっていることに気が付きました.

http://zoologie.umh.ac.be/asef/pdf/2006_42_01/full/Sueyoshi_ASEF_2006_42_1_1_26_full.pdf

Sueyoshi, M. 2006. Species Diversity of Japanese Clusiidae (Diptera: Acalyptrata) with description of 12 new species.

TKMネタも載っているかも知れません?

彼が書いた論文拾って見ると,茨城産の双翅目が結構増えました.
36基ものマレーズトラップを掛けていたので,論文以外のデータも相当有りそうですが,彼が茨城を離れてしまっているのでもったいないです.

Re: クチキバエ文献 投稿者:TKM事務局 投稿日:2008/04/15(Tue) 20:36:17 No.4435 ホームページ  引用 
市毛様
 興味深い文献の紹介ありがとうございました。さっと目を通したあとテキスト検索をかけて見ましたが残念ながら東京の記録はないようです。
 茨城のデータがずいぶん多いようですが、これは当然、茨城が特別クチキバエが豊富なわけではなく採る人がいないだけの話ですね。時折、末吉さん本人以外の採集者名が出てきますが、この人なら採るよな、と妙に納得させられる例が多いです。

クシヒゲガガンボの仲間 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/13(Sun) 19:22:49 No.4428  引用 
こんちは。

 昨日、埼玉の湿地でクシヒゲガガンボ類と思われる種を採りました。
 この類を採ったのは初めてです。

 古い北隆館図鑑では よくわかりませんでした。
 この情報量で、ある程度わかりますでしょうか?

 ちなみに、10頭くらい見ましたが、4♂しか採りませんでした。

 宜しくお願い申し上げます。
 


Re: クシヒゲガガンボの仲間 投稿者: 投稿日:2008/04/13(Sun) 23:36:52 No.4430 ホームページ  引用 
これはTanyptera parva (Portschinsky, 1887).
T. flavoposticata (Alexander, 1954)と同じものです。
縁紋が薄く、後脚の脛節の後半が淡い黄白色なのが特徴です。

Re: クシヒゲガガンボの仲間 投稿者:バグリッチ 投稿日:2008/04/14(Mon) 22:26:19 No.4432  引用 
達磨様

 いつもご教示ありがとうございます。
 Tanyptera parva という種なのですね。
 
 初めは、コシボソガガンボの類と思って採集しましたので、触角を見て、ドッキリしました。

 他にもいくつものガガンボを採っていますが、また少しずつ検鏡していきます。
 引き続き宜しくお願い申し上げます。
 

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