このような翅脈相を持つ翅はノミバエ科Phoridaeだけです。この科には多数の属がありますが、おそらくもっとも普通で、種数がおびただしく多い(勝手な推定ですが日本だけでも100種以上は生息しているでしょう。命名されているのは少数です)Megaselia属の種だと思います。間違っているかもしれません。
ノミバエ科は双翅目の科の中で幼生期の生態が最も多様な科です。一般に腐敗物を食べますが、テントウムシなどに寄生するもの、キノコ食、アリの頭の寄生者、ネアブラムシ類の捕食者、さらには奇妙な形態と生態を示すシロアリなどの蟻客、などなど枚挙にいとまないくらいです。 Disney, R. H. L.著 Scuttle Flies:The Phoridae。Chapman & Hall出版。が簡便なテキストです。 アリやシロアリとの関係が深いノミバエについては、近刊の丸山宗利他著の「アリの巣の生きもの図鑑」東海大学出版会、に興味深い例が多数示されています。 ノミバエ科は翅の前縁の途中まで伸びる前縁脈(多くは顕著な棘状の刺毛を生じる)、これにほぼ平行する2本の翅脈と、そのうちの後の翅脈から斜め後方に伸びる3本(または4本)の翅脈が特徴です。投稿されている翅の写真にもこの特徴がよく出ています。
とても詳しくありがとうございました!
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管理人の癖に管理もできずになりすみません ご無沙汰してます古田です。
この7月末に脳梗塞でぶったおれ、2ヶ月半ほど入院しており、手元に携帯はないはPCでネットは使える環境になかったわでやきもきしておりましたが、なんとか生き延びることができ、手足も復帰しつつあることから、今夜は仮出所で実家に帰ってきました。正式には来週中に退院予定です。 とりあえず生きてるということでご報告まで・・・
古田様
ご無事でよかったです。 管理人様宛に書き込みをさせていただくのは初めてです。この掲示板を見て双翅目に興味を持つようになった大宮といいます。 たおれられたとのことで、大変だったと思います。 引き続きお大事になさってください。 掲示板の一番最初は見ていないのですが、採集なさったハエのゲニタリアを解剖した写真の投稿を見させていただいて、 突っ込んで調べてみえるハエ屋さんの世界がどういうものか垣間見ることができました。 そのインパクトが強く、何年か経って自分も投稿するようになる初めのきっかけになりました。 お礼を言いたいと思っていました。ありがとうございます。
古田さん。心配していましたが、倒れていたのですね。それにしても回復に向かわれているとのこと、安心しました。体重をぐっと減らして、血管や筋肉に無理が来ないように健康管理なさいますよう。
ハエ男様
以前より大変お世話になっております.山口県のさんごです. なんと,脳梗塞になっておられたのですね.大病から生還されてよかったです.私も他人事ではないので気をつけます. リハビリが大変と思いますが,回復されることを願っております. |
![]() 千葉県のフィールドでたまたま偶然見つけた幼虫。 この虫が種の同定ではなく、ショウジョウバエの仲間の幼虫である可能性もあるでしょうか? 推定2ミリかそれよりも小さいかもしれないもので、偶然写っていたものなので、これだけしか写真がありません。 検索しても、ハッキリわかる写真がなかったので、またこちらに質問させていただきますが、よろしくお願いします。
ポンチ様.
確かにショウジョウバエの幼虫も写真のような後気門を備えています. 双翅目の幼虫の場合,特徴的なグループ以外は,側面や腹部,頭部(口器)の細かな情報が無いと成虫以上に困難です. 詳しくは,下記のAn illustrated Key to the larval stages of dipterous families in Egyptを見てください. http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&frm=1&source=web&cd=9&cad=rja&ved=0CFYQFjAI&url=http%3A%2F%2Fentomology.eajbs.eg.net%2Fpdf%2Fvol3-num1%2F14.pdf&ei=9ppPUo_NHcnwlAW_2IGQDQ&usg=AFQjCNFt7wzf7_3pfD7qPiF37PDjfVampA&sig2=ZzwVt4ogWkA-iBwxCUYjTQ&bvm=bv.53537100,d.dGI |
こんな映画を見つけました。ちょっとナンセンス。You tubeではプロモーションビデオも見られます。
http://eiga.com/news/20130828/9/
達磨様.
早速プロモーションビデオを見てきましたが,意外とコミカルな感じで面白そうに見ます. 結構色々な剛毛も描かれてますね. 翅脈が描かれていないのではっきりしませんが,何となくMusicidaeではなく,Fannidaeがモデルのような気がしました.
昨夜のNHKの「ためしてガッテン」を見ていたら、Lewy小体型認知症(レビー小体)というのを紹介していました。幻視を伴うので、テーブルの上のゴマ粒がハエに見えたりするのだそうです。
ハエ屋の我々としては、どこに行っても小さい物がすべてハエやアブに見えたら、それは採集に忙しくなりそうです。でもそれに触ったら、とたんに幻視が消えてしまうとのこと。しかし、もう歳だからそんな病状になったら、どこでもハエ捕りに夢中になって、周りは手に負えなくなるのでは、と心配。 |
第8回国際双翅学会議がドイツのポツダムで来年8月10-15日に開催されます。このアナウンスメントが来ていますので、以下に引用しておきます。http://www.icd8.org で検索していただければ詳細が分かります。
Please find the 2nd Circular with all important information regarding the Congress enclosed. Registration and abstract submission are now open and we are looking forward to receive your registration. Please read the "Registration and abstract submission guidelines" on the ICD8 webpage carefully before you submit your data. In case of any questions please contact the congress organizing agency pcma gmbh: Ms. Sandra Geißer via email sandra.geisser@pcma.de or via phone 0049/30/76768420 Ms. Sara Werner via email sara.werner@pcma.de or via phone 0049/30/76768419 Please forward this message to colleagues and to your national biological and entomological societies for further distribution. Yours sincerely, Marion Kotrba (ICD8 Chair) On behalf of the organizers of ICD8: pcma professional congress & marketing agency gmbh, Crellestr. 21, 10827 Berlin, Germany, Ph +49 (0)30 767684-0, Fax +49 (0)30 767684-29. Managing Director: Bernd Wiedemann, HRB 40669, Local Court Berlin-Charlottenburg, VAT-N°: 30/476/00921, ID-N°: DE 136 768 660. |
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