![]() 昨日、念願のオオナガハナアブを群馬県内で採集しました。 みなかみ町湯ノ小屋温泉から片品村方向へ少し入った渓流沿い(標高820m)の満開のノリウツギに訪花していました。 関東地方ではParatype以来の記録でしょうか。 同じ木で粘ったところ、オオモモブト、ヨコジマナガ、ムナキ、シロスジナガ、ヒメシロスジベッコウ、Mallotaなどなど大型種がぞろぞろ採れました。夏ですねえ。 PS.オゼハナダカチビらしいのも採れています。検討後報告します。
pakenya様,おめでとうございます.
確か,リョウブの花での採集例が多かったので,盛夏に出現する種類と思っていました.新たな情報で各地で採れるようになると良いですね. ----------------------------------------------------- 残念ながら私の方は,家庭の事情でハナアブ関連の研究が数年間出来なくなりそうです.遠征もかなり絶望的となってしまい,今年の北海道も泣く泣くキャンセルしました. この際ですので,色々と借用している標本を整理・報告したりして,書きかけの原稿だけでも細々と発表したいと思っています. 掲示板については,空き時間を利用して時折チェックしようと思います. ![]() いや違う!!そっくりなハナアブだ!!ということでこのスズメバチそっくりなハナアブが現れました。 前足を上げて擬態しますがその体勢を維持はしません(体の掃除やシモツケの花で摂食をして せわしいため)。長い間ここに留まりましたが以後見ていません。体は大きいですが 計測しませんでした。3cmは言い過ぎですが2cm以上です。他に画像は3枚あります。 7月12日16時、札幌市 非常に強烈な姿で、ヨコジマナガハナアブとかの仲間だろうと思っていましたが偶然このスレッドで スズメバチそっくりなハナアブの写真を見、これか〜と思いましたが念のため オオナガハナアブで検索しました。すると下記サイトによると「複眼は生時黄色」ですが… http://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/bio/db/ins0198.html 私の見たハナアブの複眼は黒に近い赤(稚拙な表現ですね)です。他にも小楯板より頭側に \△/ という橙の紋があるという違いがあります。別種!?と思って投稿しました。しかし私は これが珍しいだろうとは思っていましたが確保していません。まさか痛恨のミスでしょうか。
ハナアブは素人ですが、市毛さんもご多忙のようですし、他の方々からも返信がないので、とりあえず一言。
あなたの写真の種は「データアップ図鑑日本のハナアブ」を参照すると、ヨコジマハナアブと同属で北海道と本州に分布するTemnostoma jozankeanum (Matsumura, 1916)ジョウザンナガハナアブのようです。オオナガハナアブなどのSpilomyia属とは別の属に分類されています。 オオナガハナアブが複眼が赤褐色でスズメバチなどににていますが、写真の種は一見するとアカウシアブのような印象を受けますね。もちろん哺乳類吸血性で外敵を攻撃することがないアカウシアブがモデルになるとは考えられませんが。
zatouさん、こんにちは。
三枝先生、ご回答ありがとうございます。 5731は確かにジョウザンナガハナアブのメスです。北国に多い大型種で、ちょうど今頃の時期に、山地のオニシモツケ、ノリウツギ、シシウドなどの花によく見られるものです。 私も連休中北海道で採集をしておりまして、本種もいくつか採ってきました。関東以西では珍品ですが、北海道では普通種の印象ですね。 この種が飛翔している姿は、キイロスズメバチ(北海道では基亜種のケブカスズメバチ)に酷似していると思います。静止した姿を見ると、確かにアカウシアブにも似て見えますが、やはり擬態のモデルはキイロスズメバチであろうと思っています。
三枝先生、pakenya様、
ジョウザンナガハナアブというのですか。普通種…珍しそうでしたが、まあ私の「珍しい」はノコギリカミキリやホソオビヒゲナガが入ります。 私は橙のスズメバチで最もなじみがあるのがモンスズメバチなので、それが第一印象でしたがもっと似るのは仰る通りのキイロスズメバチですね。 飛ぶ音はスズメバチのような恐ろしいものではなく甲虫(というよりコガネムシ?)に近かったです。 この衝撃的なハナアブの名前がわかって爽快です。ありがとうございました。 |
おーやぎ様.
かなり変わった♂交尾器ですね. 三枝先生のコメント待ちですが,とりあえずオドリバエ科のKowarzia属に一票入れておきます.
オドリバエ科のClinocerinaeシブキバエ亜科には類似した属がいくつかあって、標本を検しないと正確を期することは難しいのですが、外観からだけ判断しますと、Trichoclinocera dasyscutellum (Saigusa)であろうかと思います。本種はAcanthoclinoceraという属の模式種として記載されたのですが、その後、この属がTrichoclinoceraのシノニムとして消えましたので、上記学名になっています。しかし、前述の通り多分というていどです。
茨城_市毛さま、三枝豊平さま、
ありがとうございます。 標本をお送りしますのでよろしくお願いいたします。 シブキバエ亜科とは、沢の上流で流れの落差の激しいところも続いていましたので環境的なものからシブキ・飛沫ということでしょうか。
おーやぎさんから送られてきた写真の個体の標本を調査したところ、間違いなくTrichoclinocera dasyscutellum (Saigusa)の雄でした。本属の特徴は翅のR1脈の背面に刺毛列があることです。シブキバエの語源は沢のしぶきがかかるような場所を生息場所にしていることです。
他の日本産Trichoclinoceraの種が、沢音のするような渓流の岩や石のしぶきや波のかかる部分で生活するのに対して、本種はどちらかと言えば森林内の細流のような緩やかな流れで生活しています。 本種が含まれるdasyscutellum群はTrichoclinocera属の中の一群で8種から構成され、ジャワ、インドシナ半島、北西インド、ヒマラヤ、中国(雲南、四川など)、沿海州、朝鮮半島、台湾、日本列島に分布しています(Sinclair, B. J. & Saigusa, T., 2005. Revision of the Trichoclinocera dasyscutellum group from East Asita. Bonner zoologische Beitraege, Band 53(2004): 193-209)。 |
拡大写真で判断するとやはりツマグロキンバエです。
|
写真のハエは、オドリバエ科(いわゆるハエーーイエバエとかショウジョウバエなどーーよりもアブに近い双翅目(ハエ目)の1科)の1種で、ヒロバセダカバエ属Syneches(シネケス)に属します。
日本ではまだこの仲間の研究が十分に進展していないので、種の名称までは決まっていません。ですから、現段階ではヒロバセダカバエ属の1種ということになります。 確かに複眼が鮮紅色で美しいものです。このハエ、と言うよりアブは小さな昆虫を飛びながら捕らえてその体液などを吸収します。 オドリバエの仲間は、雄が事前に捕らえた獲物の昆虫を携えて群飛にはいり、この群飛の参加した雌にこの獲物を与えて交尾し、雌はこれから栄養をとる、という奇習があります。求愛給餌と言う行動です。しかし、ヒロバセダカバエ属にはこの行動は見られず、雌雄が別々に自分のための餌を捕らえて食べます。
どうもありがとうございます!
りゅうひさんにこのサイトを教えていただき投稿しました。 写真展で出したいと思っていたのですが、名前や仲間がわからないと、キャプションが書けないので、どうしようかとおもっていました。助かりました。これからもお願いいたします。 |
鮮明な画像でないので、確信はありませんが、恐らくクロバエ科のツマグロキンバエStomorhina discolor(ストモリーナ・ディスコロール)ではないでしょうか。このハエの成虫は良く各種の花にあつまって、恐らく花蜜を吸収しているのでしょう(あるいはハナアブのように花粉を食べているかも知れません)。
幼虫は他のクロバエ科の普通のキンバエやオオクロバエのように、腐肉、糞尿などは食べないで、何を食べるか不明です。 |
- Joyful Note -
- Antispam Version -