達磨大師が夏に入って博物館の本業で多忙のようで、ガガンボへのコメントがありません。
写真のガガンボはまず間違いなくTipula属の1種ですが、カスリガガンボなどに一見翅の斑紋が類似していますが、透明斑の位置が異なっています。Tipula属にはおびただしい種が含まれていますので、あるいは未知の種かもしれません。顕著な斑紋をもっていても、交尾器の構造が異なる近似種が多数あるのがこの仲間です。 今のところ、カスリガガンボに翅斑が類似したTipula属(キリウジガガンボ属)の1種と言うところでしょう。
アノニモミイア様、ありがとうございます。
カスリガガンボに翅斑が類似したTipula属の1種と覚えておきます。標本にして、いつか種名の判る日が来ることを願っております。
アノニモ先生のご指摘のとおり、多数の種がいるので答えに窮するのです。
この写真のガガンボはTipula strix Alexander, 1918によく似ていますが、翅の模様は全くちがうので、この種の近縁種としておいて頂くのがよいかと思います。strixは図示されたことがなく、亜属の所属も不明とされるガガンボなのですが、愛媛大学にAlexander同定の標本が保存されています。この種もご他聞にもれず、近縁な未記載種(?)がいくつも見つかっていて、一度タイプ標本を見ないとどれが本当のstrixだか判断しかねます(発見時、雌個体を元に記載されました)。 じつは、以前、栃木県の那須御用邸でつかまえたこの仲間をstrixと同定したのですが、後々、自信がなくなってしまいました。
達磨様、ありがとうございます。
達磨様をも悩ますような種に出会えただけでも幸運だったと思います。 |
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