田中川様.
アシナガバエ科のSyntormon属の1種と思われます. 過去ログに何度か出ています.
田中川様
私も、市毛さんに賛成です。
茨城_市毛_有弁類整理中様、バグリッチ様、ありがとうございます。
どうやら属名まで判明すれば良しとしなければならないようですが、「アシナガバエ科 Syntormon」で検索をかけてもほとんど何も出てきませんが、Syntormon属って新しい属名なのでしょうか。 こちらにも出ておりませんが。 http://furumusi.aez.jp/wiki.cgi?%A5%A2%A5%B7%A5%CA%A5%AC%A5%D0%A5%A8%B2%CA
Syntormon属は1857年にLoewによって創設された属で、世界に100種余り生息し、ほぼ全世界に分布していますが、北半球の温帯に最も種が多いものです。私も中国の種を何種か新種として記載しましたが、日本産のものは未研究のまま放置状態です。あなたが写真で撮影されたとおり、雄の第3触角節(第1鞭小節)が著しく伸長して、これに第2節が食い込むようになっていること、雄交尾器は小型で目立たないこと、多くの種で雄の後脚の第1付小節にえぐれや特殊な剛毛を生じることなどが目立つ特徴です。
日本でも早春に多く、平地の庭に出た裸地の漏水場所などある程度恒常的な湿地にたむろして、驚かすと後脚を下に長く垂らしてゆっくりと飛翔します。時には家の中にも入ってきて、食卓の上などに静止していることさえあります。アシナガバエ科としては身近にいて、しかも大変おとなしい仲間です。 日本のアシナガバエ科は海浜岩礁性のものと、渓流性のDiostracusはかなり詳しく研究されましたが、他の属はほとんど全く研究されていない、という状況です。
三枝豊平様、いつもながら判りやすく説明していただき、ありがとうございます。
生息状況や生態についての解説もありがたい事です。 |
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