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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2013/12/02(Mon) 23:01:39 No.8674  引用 
12月1日に御殿場市の渓流で採集したガガンボの幼虫です。
画像で判断できることがありましたらご教示いただけますと幸いです。
体長は3センチ程度ですが、さらに小さい個体も他に採集しました。どうぞよろしくお願いいたします。


Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2013/12/02(Mon) 23:02:28 No.8675  引用 
追加の画像です。

Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2013/12/02(Mon) 23:03:16 No.8676  引用 
もう一枚追加です。
よろしくお願いします。


Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/12/06(Fri) 10:46:31 No.8679  引用 
どなたからもレスがないので、全くの専門外ですが、気付いたことを。

腹端の気門領域を囲む突起の数、配列、それぞれの長さなどを考慮すると亜科Tipulinaeに属するものでしょう。Tipula属の図が日本産水生昆虫の683ページやMNDに出ていますが、これにもよく合います。

ガガンボの幼虫はあまり飼育したことはありませんが、鰓で水中溶存酸素を呼吸をする水生昆虫の幼虫に比べると、気門からの呼吸ですから、水の汚れや溶存酸素の欠乏などには強いでしょうから、意外と飼育は容易かもしれません。水中の腐植物などを摂食しているしょうから、いろいろと餌を考えて飼育してみたらいかがでしょうか。日本のガガンボ科の幼虫の研究は大変遅れています。幼虫、蛹ともにいろいろと識別形質には富んでいるので、調べてみると面白いだろうと思います。渓流、朽木、腐植の多い土壌、湿った岩に生じる蘚類の下層、などいろいろな場所で幼虫が採集できますし、また、蛹は羽化するときに、朽木や蘚類、土壌などの場合には、前半身を乗り出して羽化するので、このような状況を見たらそこでまだ羽化していない蛹や幼虫なども採集できるかもしれません。

Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2013/12/06(Fri) 23:06:14 No.8680  引用 
 たいへん勉強になるコメントをありがとうございました。  Tipula属についてさらに知りたい気持ちが高まり、ネットで調べてみたところ、1993年に鳥居隆史先生が幼虫を飼育して同定を試みたという記事を見つけました。この週末に同じ場所で網を入れてみようかと思っておりますが、前回の幼虫はすぐに死んでしまいました。当地は標高450メートルあり水温の低い渓流に幼虫は生息していましたので、水温を低く保つことが飼育には大切なのかもしれません。ユニークな羽化を実際に見られたらどんなに素晴らしいことかと思います。
 ご指導ありがとうございました。

Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/12/07(Sat) 23:20:48 No.8681  引用 
 昨日の投稿で、”気門からの呼吸ですから、水の汚れや溶存酸素の欠乏などには強いでしょう”と書きましたが、これは全面的には正しくはない記述でした。

 それは、Tipulaの幼虫の腹端気門域を取り囲む辺縁に溌水毛を密生じた突起は、おそらく水面下にこの部分が入る際には突起が籠状に気門を覆い、この籠状空間に空気(気泡)を包んで、この部分がplastronを構成し、この気泡内に気門から出される二酸化炭素と水中の溶存酸素の交換を行うplastron respiration(プラストロン呼吸)を行うと推定されます。そうすると、水中の溶存酸素量が少ない場所では、plastron respirationが効率よく行えなくなるので、水の汚れや溶存酸素量の減少は幼虫の生存に悪影響を与えるでしょう。

Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2014/02/16(Sun) 20:21:39 No.8761  引用 
アノニモミイア様
貴重なコメントをいただきながら、見落としてしまっておりました。まことに申し訳ございません。
プラストロン呼吸について初めて学ぶことができ、たいへんうれしく思っております。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。    HM

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