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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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オオクロイエバエ 投稿者: 投稿日:2014/02/14(Fri) 00:02:33 No.8757  引用 
またメスの投稿をしてみます。
採集場所は岐阜県海津市南濃町、採集日は2013年12月6日、体長は測りにくくて1[cm]くらいです。
個体差や写りによってはもう少し白黒の濃淡が強く出る時もあると思います。
風貌は離れて見るとイエバエ科だと思わない時もあります。
採集場所では糞に来ているのを時々見ることがありますが、オスは認識した中では見たことがありません。
岐阜県の別の山や、愛知県の平野でも撮影したことがありますがメスでした。
長野県の宝剣岳に行った時に、メスの近くにいたのがオスだったかもしれませんが、写りは悪く採集もしませんでした。
確信をもってこの種のオスだと思うものは見たことがありません。


Re: オオクロイエバエ 投稿者: 投稿日:2014/02/14(Fri) 00:03:29 No.8758  引用 
腹部の変形については以前に、何かの方法でゆっくり乾燥させれば、、、という書き込みをしたことがあります。
しかし正露丸を入れたフィルムケースの中の水分を多くして結露するくらいでも、
その時はたまたまハエを入れたまましばらく経ってしまったという事だったのですが、
ミヤマキンバエの腹部が変形したことがありました。
乾燥だけが原因ではないらしいことが分かりました。

日本のイエバエ科のPolietes 属の種の検索表を見ると、前胸腹板の毛を聞いてきます。
体色や光の当たり方などで写りが変わりますが、今回は毛が白く光っているのがなんとか確認できる程度です。
毛があるのは、P. nigrolimbatus 、オオクロイエバエになります。

あちこち見ていると、nigrolimbatus とnigrolimbata との二通りの名前が出てきます。
例えば日本産昆虫目録データベースではnigrolimbata になっています。
Systema Dipterolum で調べると、nigrolimbata という種小名を持つ属のほうが多いようで、類似した名前の取り違えなのか、
それとももしかしたら命名規約に関係する文法上の問題があるのか、想像は膨らみますがよく分かりません。


Re: オオクロイエバエ 投稿者: 投稿日:2014/02/14(Fri) 00:04:39 No.8759  引用 
産卵器は引き出してみると濃い黄色でちょっとびっくりしました。
Fauna Japonica Muscidae を見て、Plate X のFig.20.に産卵器の図がありました。
腹板と背板は黄色っぽく描いてありますが、全体をここまで濃い色にはしてありません。
どこか毒々しい感じがします。
現物を触ってみると発見があり、挑戦してみてよかったと思いました。

第1から第5腹板については、オスの図ですが、下記の文献に載っていました。
Park & Shinonaga (1985)
A New Polietes (Diptera, Muscidae) from Korea
Japanese journal of entomology 53(1), 213-215, 1985-03-25
第五腹板は雌雄で違い、それ以外の比較は微妙だと思いました。

産卵器をまっすぐに伸ばすのは簡単ではなく、今まで何度かやってみたところ、だいたいは波うちます。
撮影する時にきれいにピントが合いません。
場合によっては回転するようにひねる時もあります。
最近ではフリーソフトで深度合成ができるようなのでそのうちに挑戦するかもしれません。
また投稿してみたいと思います。

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