上記に関連して、画像の2雌は今年、上記個体と同所にて得られたものですが、黒い個体もシリグロアリスなのでしょうか。
雄に似て黄褐色毛に覆われる個体と、小楯板付近の長毛まで黒色毛に置き換わる個体があるようです。
採集状況や飼育下の交尾行動、やや中間的な色彩の個体があることなど、同一種のような気がするのですが。。。
また、「日本のハナアブ」や「アリの巣の生き物図鑑」などに、キンアリスの四国の分布が示されていません。
記録の有無などご存じでしたら、ご教授いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
lac様.
アリの巣生き物図鑑に記されているように,アリノスアブは種を分ける特徴に乏しく,実物を見ても個体変異か悩む時があります.シリグロアリノスアブもどこまで黒くなるのかはっきりしていないと思います.
なお,四国のキンアリノスアブの記録は,大原賢二・山本栄治(2000)小田深山のハナアブ科.小田深山の自然.に載っています.
茨城@市毛様
返信が遅くなり、大変失礼いたしました。
ご教示ありがとうございます。
「小田深山の自然」は持っておらず、昨日やっと見ることができました。
また、昨日はなあぶの原稿を送信させていただきました。
よろしくお願いいたします。
時間が無かったこともあり、とんでもないミスをしていなければよいのですが。。。
報文では一番上の個体はシリグロ状でないことから、別種として扱いました。
しかし、触角、顔面、額の比などではシリグロと区別できず、どのように扱うべきだったのか、いまだに悩んでいます。
シリグロの採集記録は比較的多いようなので、色彩変異などもある程度知られているかと思ったのですが。。。
キンやコマチは、記載文によると脚は部分的に褐色、顔面は淡黄色毛に覆われるようですが、素木が記載したMicrodon auricomus nigripesは脚が黒いそうで気になるところです。
総会などで色々とご教示いただければ幸いです。