アノニモミイア様,今年もよろしくお願い致します.
恐らく,セルカルチャープレートと呼ばれる容器と同じかと思われます.
確かに,一度にたくさんの交尾器を処理出来,便利そうですね.
市毛さんの言うとおりセルカルチャー用のプレートです.私はデンマークのNUNCtm社の24穴(カタログNO.143982)と12穴(カタログNo.150628)を主に用いていますが,大型のもの(ガガンボなどの脚の長いものの全体処理)には6穴,単に交尾器のみを保存するのには96穴のもあります.
以前は試験管を使ってビーカーで湯煎で処理していましたが,上記の方法を採ると多数を一気に処理できます.ただし,材料の混同が起らないような細心の注意が必要です.また,KOH溶液の使いまわしがあまり利かない点があります.短時間の処理では蓋をしないほうが良いようです.
材料内に入った気泡を水に溶解させて消えさせる方法(1,2日かかっても良いという余裕がある場合)では,一度沸騰した湯冷ましを使うと気泡の水への溶存が早いようです.(急ぎでは注射器を使った減圧法もあります)