写真を見て、このハエの翅脈を書いてみました。
標本からではないですし、見たまま書いたので間違っているかもしれませんが、よろしくお願いします。
シギアブ科のChrysopilus属の1種です。画像では種名までは私には分かりません。
アノニモミイア様、教えていただいてどうもありがとうございます。
風貌からハエだと思い込んでいましたが、アブだったのですね。
アブはハチっぽい色彩のイメージがあったのですが、このアブは白銀の美しい毛がフサフサです。
双翅目の中で,カ類(ガガンボ類を含む),アブ類,ハエ類の間の明確な境界(系統的な分かれ)や形態的区別はありません。
シギアブ科はいわゆるアブ類の仲間ではかなり原始的というか,典型的なアブ類です。
一方,オドリバエ科はハエの語尾がありますが,アブ類の末席を占めるものです。これはアシナガバエ科も同様です。
さらに,よりアブ類に近いノミバエ科,ヤリバエ科などを”出し抜いて”,いわゆるハエ類でありながら,ハナアブ科やアタマアブ科などはアブの語尾をもらっています。
より自然に忠実であれば,オドリアブ科,アシナガアブ科,ハナバエ科(本当にハナバエ科と呼ばれるイエバエ科に近い科が存在)で悪ければ伊藤修四郎先生が主張されたアブバエ科,アタマバエ科と,それぞれ改名すべきところです。
なお,Chrysopilus属(Chryso=金色の,金の;pilus=毛)は学名のように多くの種で体に金色,銀色,黒色などの長い毛が生じていることに基づいた命名でしょう。
あなたが描かれた図(かなり詳細に正確に描画されています)のように,この仲間の翅脈はアブ類しては典型的というか原始的な翅脈相を示しています。一番前の先が二股に分かれている脈だけが,実物では翅の根元から分かれた独立の脈(前から亜前縁脈と第1径脈)です。
どうもありがとうございます。勉強になります。
カ類とアブ類とハエ類には明確な見分け方がないのですね。
なんだか驚きです!!
種類を調べてみて、「あ、これはアブだった。」ってわかるんですね。
翅の絵は間違っていてすいませんでした。
光の加減で脈が分かれているように見えてしまったようです。