47052910
一寸のハエにも五分の大和魂・改
[トップに戻る] [通常表示] [アルバム] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [旧過去ログ] [管理用]
1: 小笠原の海のユスリカ? (3) / 2: ショウジョウバエの同定について (0) / 3: ヤドリバエ科Peleteria属 (6) / 4: Bicellaria早春のヒメセダカオドリバエ? (3) / 5: ヒコサンアリヅカノミバエAenigmatias gotoi Disneyでしょうか? (3) / 6: ムシヒキアブでしょうか? (7) / 7: ハネオレバエ(ハネオレホソバエ)でしょうか?? (1) / 8: ハネナガケブカミバエでしょうか? (6) / 9: ハナレメイエバエ科でよいでしょうか? (0) / 10: ハネフリバエ (2) / 11: 砂浜の、ConchopusとPlatypulpus (4) / 12: Elaphropezaケズネクサハシリバエでしょうか? (3) / 13: Conchopus saigusaiゲンカイシグマクチナガイソアシナガバエですか? (6) / 14: オドリバエ科の何かでしょうか?? (1) / 15: オドリバエ科のDolichocephala属でしょうか?? (2) / 16: オドリバエ科の何かでしょうか?? (2) / 17: シダコバエAnthomzidaeでしょうか? (3) / 18: 名前がわかりません (2) / 19: くりのけらClinoceraでしょうか? (0) / 20: ネジレオバエでしょうか?? (2) /


[ 指定コメント (No.5861) の関連スレッドを表示しています。 ]

科に落ちません!! 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/13(Thu) 12:27:53 No.5851 ホームページ  引用 
 一月ほど前(09/07/09)に我が家の庭(東京都世田谷区西部)で撮影したハエです。翅端まで5.5mm、前翅長約3.5mm。
 覆弁(胸弁)が大きいように見えますが、髭剛毛を欠き、胸側に剛毛が無いこと等から、有弁類ではない様です。無弁類とすると、ヤチバエ科が一番怪しいのですが、脚の剛毛配列が違う様です。
 ・・・と言う訳で、科に落ちません。一体何科に属すのでしょうか。宜敷御教示下さい。


 少し前ピンです。


Re: 科に落ちません!! 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/13(Thu) 12:28:41 No.5852 ホームページ  引用 
 位置の関係で真横からは撮れませんでした。

Re: 科に落ちません!! 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/13(Thu) 12:29:33 No.5853 ホームページ  引用 
 真ん前からも撮れませんでした。

Re: 科に落ちません!! 投稿者:三枝豊平 投稿日:2009/08/13(Thu) 13:04:49 No.5854  引用 
アシナガバエ科のArgyra属かその近縁属のメスです。

Re: 科に落ちません!! 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/13(Thu) 14:37:22 No.5855 ホームページ  引用 
三枝先生

 早速の御回答有難う御座います。

 環縫群と決めつけていたので、アシナガバエ科とは思いもよりませんでした。脚も長くないし・・・。何処にも行き場がない時は、やはり前提を疑わなくてはいけないことを忘れていました。良い勉強になりました。

 変な顔をしていると思っていたのですが、Diptera.infoを見るとHydrophorinaeのAphrosylus属の虫がよく似た構造の口器を持っていました。アシナガバエにはこんな顔の虫が居るのですね。

Re: 科に落ちません!! 投稿者:アノニモミィア 投稿日:2009/08/13(Thu) 20:44:17 No.5856  引用 
 アシナガバエ科は,顔面を縦に三分する額嚢線を欠く,第1基室が極めて短い,第2基室と中室の境界が極めて不明瞭ないし欠如,中室からの翅脈は2本(前方の脈はSciapodinaeで2分することあり)などで識別できます。もちろん翅の前縁脈は完全で,切れ目はありません。体色も概して金属光沢に富んでいますが,黒色やConchopusのような特殊なpollinosityで被われるものもあります。多くは小腮鬚が口吻に平板(瓦)状に密着しています(Diostracusの多くの♂のように遊離しているものもある)。

 脚はSciapodinaeの多くの種のようには必ずしも長いとは限りません。

Re: 科に落ちません!! 投稿者:アーチャーン 投稿日:2009/08/15(Sat) 09:12:51 No.5861 ホームページ  引用 
 アノニモミィア様

 写真だけから判断する場合、翅の基部近くが良く見えないのが何と言っても致命的です。今回の経験で、翅端に近い方の翅脈が一見無弁類の様に見える場合はアシナガバエ科も疑う必要があることが分かりました。

 北隆館の大圖鑑は、双翅目の場合、どうも解説ばかり読んで図版を殆ど見ないことが屡々です。今回も、後になってから図版をよく見たら、アシナガバエ科の多くは写真の虫の様な顔をしていることに気が付きました。我ながら随分酷い話です。口器にある平板状の構造は小腮鬚の変形とは知りませんでした。今後は、この手の顔を見たらアシナガバエ科を疑ってみます。

 御解説有り難う御座いました。

処理 記事No 暗証キー

- Joyful Note -
- Antispam Version -