以前から気に掛かっていることなのですが、写真の虫やこれに酷似する虫は多くのサイトでアシナガキンバエ(Dolichopus nitidus)とされています。
北隆館の新訂圖鑑に書かれているアシナガキンバエ(2391)の解説には、「体長5〜6mm。♀の顔は頭幅の1/4内外であるが♂では狭い。(中略)M1+2脈は分岐せず、(中略)中脛節の先端には5棘毛を、また、後脚第1付節には背棘毛を生ずる(後略)」と書かれています。しかし、この虫の体長はこの辺りでは通常3〜4mm弱、♂の正面からの写真はありませんが、頭頂部の幅は♀と殆ど変わらず(かえって少し広い感じ:http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_9bb1.html)、M1+2脈からはほぼ直角に曲がるところでM2脈が出ている様に見えます。また、写真からはハッキリしませんが、中脛節端に棘毛が5本もある様には感じられません。 アシナガバエ科は研究が非常に遅れていると聞いております。Dolichopus属は九大目録や此方の目録には3種しか載っていませんが、過去ログのNo.4315でアノニモミイア氏が「本属(Dolichopus)は日本だけで数十種以上生息しています」と述べておられます。 写真は虫は本当にアシナガキンバエなのでしょうか。宜しく御教示下さい。 (2009/07/04:東京都世田谷区西部で撮影、体長3mm弱、前翅長約3.0mm)
アーチャーンさん、少々長くなりますが、あなたの疑問にお答えします。
Dolichopus属については新訂原色昆虫大図鑑第3巻の2390にDolichopus属の形質をしめしておきました。同書のアシナガバエ科の中で2391のアシナガキンバエだけは笹川先生のご担当で、これは旧版からの継承です。他の種は私が新しく図示解説したものです。 Dolichopus属はご指摘のようにかつてアノニモミイアとして日本に数十種が生息していると書きました(このハンドルネームは気分次第?で用いています。最近はどちらかと言えば文責が大きい場合は本名使用)。笹川先生がD. nitidusにアシナガキンバエという和名を用いられていますが、この学名と和名の組合せは、すでに素木得一先生が北隆館の日本昆虫図鑑(1950、線画の)で用いられていますし、素木先生はその旧版の日本昆虫図鑑(1932)でも同様です。この本には当時の日本(台湾を含む)から12属にわたってアシナガバエ科が解説されています。 戦後の日本昆虫図鑑を見ると、アシナガバエというのはD. nitidusだけかのような印象をもたれると思いますが、Dolichopus属だけでも相当数の種が日本には生息していますし、ましてや科全体となれば多数の属と恐らく数百種の種が生息しているでしょう。 というわけで、D. nitidusに単にアシナガバエと言う和名を与えるのは誤解を招く可能性があります。アゲハチョウ科でPapilio xuthusに対してアゲハという和名を与えるようなもので、最近はナミアゲハという固有の名称が用いられています(テングチョウのようにテングチョウ科の中で日本産が1種であれば問題はないのですが)。 本題ですが、あなたの写真の種は新訂原色昆虫大図鑑第3巻の2395のマダラホソアシナガバエ(マダラアシナガバエ)Condylostylus nebulosusが含まれるホソアシナガバエ亜科(ヒゲナガアシナガバエ亜科Sciapodinae)の1種で、多分Sciapus属の1種でしょう。この属にも日本列島にはかなりの種が生息していますが、ほとんど分かっていません。この亜科はヤドリバエ科に似て、M1+2脈が強く前方に屈曲するのが大部分です。 なお、Dolichopus属の種の識別は脚の形状、触角の色彩、脚の色彩、雄交尾器の尾角葉の形状などを詳細に見ないと分かりません。そのために、新訂図鑑の写真と解説だけではD. niidusを同定するのは不可能でしょう。日本産のDolichopus属の種の中で確実に同定できると言う点から、私はD. plumipesを解説したわけです。この種(属)の解説で448ページの右欄上から5行目の前付節は後付節の間違いでして、この部分の背面に剛毛を生じるのがDolichopus属を近似属から区別する特徴です。
三枝先生
早速の御回答有難う御座います。 やはり私の杞憂が的中した様ですが、亜科まで違うとは驚きました。Web上のサイトで「アシナガキンバエ」としている虫の多くはこの写真の虫に酷似していますから、殆どは誤りである可能性が大と言うことになります。 投稿する前に、新訂圖鑑のD. plumipesの解説にあるDolichopus属の特徴を読んだのですが、中剛毛は別の写真から2列の様でしたが、背中剛毛は6本より少ない様に思え、また、中後腿節の亜端剛毛も確認できませんでした。 また、このサイト上で「アシナガバエ」をワード検索をして一通り目を通して置きましたので、前付節が後付節の誤りであるとの記事も読んでおります。上の写真ではこの第1付節の剛毛が見えないのですが、付節本体と重なっている可能性もあるので敢えて触れませんでした。 ところで、Sciapus属の決め手は何処にあるのでしょうか。写真は他にもありますので、もう少し詳しく検討出来ればと思います(3枚目の写真を続けて投稿しようとしたところ、「迷惑投稿」と見なされて掲載できませんでした)。 写真だけでは困難であることは重々承知致しておりますが、何卒宜しく御指導下さい。
Sciapusに関するお尋ねですが、前便で多分Sciapusの1種であろうと述べました。これは少々その場限りのような面がありまして、写真の種が含まれる亜科Sciapodinaeの属の分類は1994年にBickelによって改定されています。これに基づいて本亜科の標本を同定しようとすると、標本をさまざまな角度で観察する必要があります。
Sciapusについていいますと、後腿節のみに前亜端剛毛を持つ;前胸側板に強い腹剛毛を生じる;ac剛毛が著しく弱いか、これを欠く;小楯板側剛毛が短く毛状である、というのが識別形質です。 あなたの写真の個体にやや類似した手元の標本を調べたところ、これらの形質の一部が見られないので、これはSciapus属の種ではないようです。とすると、あなたの種も本属ではないかもしれません。 いずれにしても、日本列島にはこの亜科の属は少なくとも数属は生息していると思われます。正確な同定は、あなたの方針には合わないでしょうが、標本にして、下記のBickelの論文の検索表(53-56ページに検索表がある)を引かないと、属の決定は困難だと思います。 Bickel, D. J., 1994. The Australian Sciapodinae, with a review of the Oriental and Australian faunas, and a world conspectus of the subfamily. Records of the Australian Museum, Supplement 21. なお、Sciapodinaeの大部分の属の特徴は、中室から生じるM脈が2分して明確にM1とM2脈に分岐することです(Bickelは後の脈をM2脈と同定していますが、あるいはもともと分岐していないM1脈が中途で前方に屈曲することで、屈曲部から二次的な翅脈が生じているのかもしれません。このような例はヤドリバエ科やニクバエ科などにも見られます)。
三枝先生
SciapodinaeとSciapusに関する知見、有難う御座います。 今回添付した写真を見ますと、後腿節に前亜端剛毛と思しきものは認められず、前胸(前?)側板に下向きの剛毛と思われるものが見え、また、添付2番目の写真を見ると、弱いac剛毛が2列ある様に思えます。小楯板側剛毛については良く分かりませんが、5760の写真を見ると、強い亜端?剛毛があります。何分にも写真が鮮明でないので、Sciapusか否か、判断に苦しむところです。 ところで、新訂圖鑑にはDolichopusのM1+2脈は中央で2回湾曲したあと、R4+5脈と平行かこれに近づくと書かれております。圖鑑の図版や、Web上の信頼できそうなDolichopodinaeの写真を見ると、何れもM脈の曲りは余り大きくありません。一方、Web上の「アシナガキンバエ」或いは「Dolichopus nitidus」の写真を調べてみますと、見た限りでは、外国のサイトを含めてM脈は何れも添付写真の様なヤドリバエ的な形をしています。「Sciapodinaeの大部分の属の特徴は、中室から生じるM脈が2分して明確にM1とM2脈に分岐すること」とのお話ですが、Dolichopodinaeにはこの様なヤドリバエ的なM脈を持つ種はいないのでしょうか。居ないのであれば、Web上の「アシナガキンバエ」は殆ど全部亜科を間違えていると言うことになります。Web上で誤った情報が流れ混乱を引き起こしたことはこれまでにも多々あると思いますが、これ程大規模に誤った例は他に無いのではないかと思います。 また、新訂圖鑑のアシナガキンバエの図版は「笹川先生のご担当」で旧版の儘らしく、先生が追加された写真と較べて精度が低く、細部が良く分かりません(かなり「毛深い」様です)。本物のアシナガキンバエDolichopus nitidusの精緻な写真の所在を御存知でしたら、御紹介いただけないでしょうか。 些かくどい様ですが、私自身Weblogで「アシナガキンバエ」として誤掲載しておりますので、大変気に掛かります。何卒御見捨てなく御指導賜る様御願い申し上げます。 少し前ピン+ピクセル等倍なので相当に酷い写真です。
「新訂圖鑑のアシナガキンバエの図版は「笹川先生のご担当」で旧版の儘らしく、先生が追加された写真と較べて精度が低く、細部が良く分かりません(かなり「毛深い」様です)。本物のアシナガキンバエDolichopus nitidusの精緻な写真の所在を御存知でしたら、御紹介いただけないでしょうか。」
とのことですが, ここにParent (1938)のFaune de France 35 Dolichopodidaeから引用したD. nitidusの翅と♂交尾器尾角葉の図を示しておきます。このように尾角葉が他の多くの同属種に比べてたいへん細く,しかも基部に向かってほぼ一様に細くなっている点はたいへん特徴的です。私のDoiichopusのコレクションの中にはこれに相当する標本はありません(だからと言って,日本に分布していないと断言しているわけではありません)。 新訂原色昆虫大図鑑のD. nitidusの写真は旧版のそれをスキャンして製版したと言われていますので,旧版よりますます悪くなっています。(かなり「毛深い」様です)とあなたは印象を述べていますが,それは標本そのもののためではないでしょう。Dolichopusに毛深い種はありません。 「新訂圖鑑にはDolichopusのM1+2脈は中央で2回湾曲したあと、R4+5脈と平行かこれに近づくと書かれております。」 この点はD. nitidusの翅の図でM1+2脈をみて下さい。この脈が途中で二回湾曲ないし屈曲をすることを示しています。Dolichopusの中でもこの湾曲の程度が弱いものもあります。しかし,Sciapodinaeの多くの属のようにこの脈が途中で大きく離れていくような2分岐をすることはDolichopusではありません。なお,「これに(R4+5)に近づく」というのは,ヤドリバエ科やSciapodinaeのようにM1+2の両分岐が強く離れて,前枝がR4+5脈に強く接近することを言っているのではありません。前枝がR4+5脈に少しずつ接近する,記載用語でgently convergent, weakly convergentと言う程度です。 なお,BickelはSciapodinaeでM1+2脈が分岐するのを,前がM1,後がM2としています。これが妥当か否か,私はかなり懐疑的(どちらかといえば否定的)です。 ましてや,Dolichopusの場合には,この脈が緩やかに2回湾曲をした段階から,更に屈曲の状態に移行したものと解釈すべきで,翅脈が屈曲すると,双翅目ではしばしば屈曲部から短い(時には長い)2次脈が生じることは頻繁に起こります。D. zigzagという種ではこれがひどくなったもので,このような種名が付けられています。 もちろんヤドリバエ科でSciapodinaeのような翅脈のものがありますが,本科にM2脈が存在するとは全く考えられず,M1+2脈の基部と同方向に伸びている部分は2次脈です。 「Dolichopodinaeにはこの様なヤドリバエ的なM脈を持つ種はいないのでしょうか。居ないのであれば、Web上の「アシナガキンバエ」は殆ど全部亜科を間違えていると言うことになります。」 その通りです。もしSciapodinaeのような翅脈のものを,種としてのアシナガバエD. nitidusと同定しているのであれば,おっしゃるとおり亜科も間違っています。 「今回添付した写真を見ますと、後腿節に前亜端剛毛と思しきものは認められず、前胸(前?)側板に下向きの剛毛と思われるものが見え、また、添付2番目の写真を見ると、弱いac剛毛が2列ある様に思えます。小楯板側剛毛については良く分かりませんが、5760の写真を見ると、強い亜端?剛毛があります。何分にも写真が鮮明でないので、Sciapusか否か、判断に苦しむところです。」 やはり,この個体はSciapusではなくて,これに類似した私の標本からはんだんするとChrysosomaの種である可能性が高いでしょう。 BickelからSciapodinaeの日本と関係すると推定される属の検索表を作成しましたので,これを参考にして同定されたらいかがでしょうか。
三枝先生
Dolichopus nitidusの翅脈と雄交尾器の図式、Sciapodinae亜科の検索表、並びに拙疑問に対する詳細な御回答、眞に有り難う御座います。これからは西の方に足を向けて寝ることは出来なくなりました。 本物のD. nitidusの写真が無いどころか、アシナガバエ科で新種の記載もされ、また、十万点のオーダーで双翅目の標本をお持ちと思われる先生の御手元に標本が無いとは、大きな驚きです。D. nitidusは余程の珍種なのでしょうか。 D. nitidusのM脈は、Pakenya氏がNo.4312に掲載されているDolichopusのM脈とよく似ています。DolichopusのM脈の離れ方はヤドリバエの様な2分岐的な離れ方ではなくかなり緩やかなものらしいと思っておりましたが、先生のお話で確証が得られました。このことは、亜科Dolichopodinaeまで拡張して宜しいのでしょうか。 私の撮ったアシナガバエの所属については、先生の検索表を使って、今後ジックリ検討してみたいと思います。 取り急ぎ、御礼まで。
Dolichopodinae亜科ではDolichopusの多くの種のようにM1+2が強く曲がるものはあまりありません。多くは緩やかに湾曲するか,直線状です。しかし,この脈はDolichopusよりずっと強くR4+5に接近するものがあります。
なお,私が5763でD. nitensと誤記しましたので,すべてD. nitidusに訂正しておきました。 素木先生のD. nitidusは♂交尾器の側面図がありますが,Parantの図とはやや異なるように見えます。
三枝先生
早速の御回答有難う御座います。 これまでのお話から、DolichopodinaeにはM1+2脈がヤドリバエ的に曲がる種は居ないと考えて問題ないものと理解致します。 最初にD. nitidusにアシナガキンバエという和名を用いられた素木先生(謦咳に接したこともなく、御指導を受けたこともありませんので、先生と呼ぶのは僭越なのですが・・・)の図と、Parantの図(Fallenの原記載はどうなのでしょうか)がやや異なる様に見えるとのお話ですが、それでは和名アシナガキンバエが本当にD. nitidusに相当するか否かについて疑問があり、もっと研究が進まないと和名アシナガキンバエの正体は不明と言うことなのでしょうか。 この”ニセ”アシナガキンバエの件で、双翅目と言うのは全く厄介な?連中であることを改めて実感いたしました。もう少し若く体力と時間があれば、アシナガバエ科の研究をしたいと思う位です。 御指導有難う御座いました。
三枝先生
先生の作成されたSciapodinae亜科の検索表を使って、写真の虫を検索してみました(此処に掲載していない写真も参照しています)。 腿節には強い前亜端剛毛は認められず、「M2脈」があり、前額に剛毛を持つ盛り上がったマウンドを持ち、触角刺毛はほぼ背位で、触角梗節には背側と腹側に刺毛が認められ、胸背には4対のdc剛毛がある様に見えます。また、中室横脈(m-m)は湾曲せず、触角刺毛の長さは体長の1/4程度、前腿節と前脛節には短い刺毛はあっても剛毛と言える程の強い刺毛は見当たりません。 これらから判断すると、先生の仰るChrysosomaではなく、マダラホソアシナガバエと同じCondylostylusとするのが一番妥当の様に感じられます(小楯板には1対の強く長い剛毛がありますが、もう1対は良く分からず、強い剛毛の間に微かにそれらしきものが認められるだけでした)。 先生に異説を称えるなど、甚だ恐れ多いのですが、先生は如何お考えでしょうか。
「前額に剛毛を持つ盛り上がったマウンドを持ち」の特徴が写真ではその通りに認識できないために,Condylostylusに誤同定したためでしょう。あなたの写真ではこの特徴は確認できません。このあたりが双翅目を同定する際の生態写真による写真判定の限界かと思います。
この特徴はマダラホソアシナガバエCondylostylus nebulosusを採集されるか,殺すのが躊躇されるのなら容器に入れて冷蔵庫などに入れて動きを止めてから,その部分を拡大撮影されて,確かめたらいかがでしょうか。本種はこの時期に林縁の下草や潅木上にきわめて普通です。
三枝先生
御回答有難う御座います。 先生が写真の虫に相当する標本全体を御覧になって判断されていることが間違っている筈はありません。しかし、私にはマウンドから剛毛が出ている様に見え(添付写真)、中室横脈は殆ど真っ直ぐ、且つ、前腿節と前脛節には剛毛と言えるほどの強い棘毛は見えないので、Chrysosomaとは思えませんでした。どうも私には、納得が行かないと相手構わず質問をしてしまう性癖がある様です。何卒御寛恕下さい。しかしながら、検索表を引くのは中々難しいものであると改めて実感致しております。 なお、添付写真はピクセル等倍なので、かなり酷い画質になっています。
マダラホソアシナガバエと思われる虫の頭部(ピクセル等倍)です。昔撮った写真なので余り精度が高くありませんが、かなりハッキリとマウンドの上から剛毛が出ていることが分かります。
(07/06/15:東京都世田谷区西部で撮影)
C. nebulosusの頭部の拡大写真を示しておきます。これではっきりわかるはずです。細毛はかなりぼけて写っていますが,左右1対の瘤状隆起の上に生じ,そこから頭頂剛毛が生えていることが分かると思います。せめてこの程度の写真でなければ,形質を正確に判断するのは困難で,あなたの写真では細毛が生じていることは私にはほとんど把握できません。この点の齟齬は下記をごらんください。
あなたはマウンド(瘤状隆起)の種類とそこに生える刺毛について誤解しています。 「前額は毛を生じる盛り上がったマウンドをもち,ここに強い頭頂剛毛を生じる」と検索表にしめしました。頭頂剛毛は頭頂の両側に生じる各1本の剛毛です。頭頂の両側,複眼に接してマウンドがあり,ここに細毛を生じ,また頭頂剛毛が生じている,と言う意味です。 恐らくあなたは,単眼剛毛が生じている頭頂中央の単眼瘤を,頭頂剛毛が生じているマウンドと誤認して,しかもこの形質で重要なマウンドに毛(細毛)が生じることを,剛毛(あなたが示しているのは多分単眼剛毛)が生じると誤認したのでしょう。 このスレッドは長くなりましたので,私の投稿はここで終わりとします。
三枝先生
全く仰るとおりです。単眼瘤が拡大して弱い単眼剛毛と一緒に強い頭頂剛毛が生じていると思っておりました。複眼に接して左右2個のマウンドがあるとは思いもよりませんでした。これは明らかに通常の生態写真の限界を超えています。 お陰様で漸く疑問が解消しました。先生には私の稚拙かつクドイ質問に一つひとつお答え下さり、御礼の言葉も御座いません。 先日、また別のアシナガバエと思われる写真を撮りました。何れ此方の御世話になることと思います。何卒、今後とも御見捨てなく御指導賜る様御願い申し上げます。 |
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