写真2枚目です。
これも同じ種だと思うのですが。
3枚目です。
残念ながらニクバエ科ではなくヤドリバエ科の種だと思います。
ヤドリバエ科は大変種類数が多いため、生態画像のみの種の同定はごく一部の種しかできません。
ハエ男さんの通りヤドリバエ科の1種でしょう。
ヤドリバエ科の最も重要な特徴は、胸部背面の後部を占める三角形ないし半円形の部分である小楯板の下に、膨らんだ土手のような部分が横断していることです。しかし、この特徴は普通の写真のアングルではみえません。
しかし、あなたの写真では、1)翅の中央にある翅室(翅脈で囲まれた部分;中室)から翅の外縁に向かう2本の翅脈の内の前の1本が途中で前のほうに強い角度で折れ曲がること、2)腹部の後半に長くて太い剛毛がほぼ直立していること、3)腹部の斑紋が帯状で、市松模様になっていないこと、4)翅の下に見える白い膜状の部分(覆弁)が純白で大型であること、5)生時で触角が前方に突き出していること、などの特徴が写真から読み取れるので、ヤドリバエである可能性が大変高いといえます。
ニクバエ科やクロバエ科(オオクロバエやキンバエ類が含まれる)では1)の特徴もありますが、2)より後の特徴がこの写真の種ほど顕著に現れる傾向がありません。特に一般的なニクバエ類では腹部に灰色と黒色の市松模様が現れます(但し、ヤドリニクバエ類では必ずしもこのようではない)。
ご参考までに。
ていねいなご教示に感謝します。
腹部の「市松模様」は私のような初心者でも分りやすい目印になりそうです。
過去ログも読んでみました。
ヤドリバエというのは寄生性でものすごい種数いるようで。
この写真は無農薬の田んぼで撮ったものです。
農薬をまかないと、こういった「狩人」がやってきて、
害虫退治に一役買っているんでしょうね。
どうもありがとうございました!