同じ個体を横から。曲がった尾端が目立つ。
2011/06/24、東京都世田谷区西部で採集。
♂(左)と♀(右)の頭部です。♂には前額に細くて長い刺毛が多数あり、vs(頭頂刺毛)はなく、pvt(後頭頂刺毛)は後眼刺毛列と区別が難しい様です。
♀には前頭の長毛は見られず、代わりに強いvsが認められます。
前脚付節の第1、第2節には、両側面に短毛が密生しています。
雄の尾端は田悟(2010)の176図とよく似ております。
胸部の刺毛については、色々な方向から写真を撮ってみたのですが、刺毛が脱落してソケットだけになっている様なものもあり、充分には確認出来ませんでした。やはり、実体顕微鏡が無いと、刺毛や微毛を確認するのは難しい様です。
以上、不充分ながら、このアシナガバエは田悟(2010)のAmblypsilopus sp.1 tであると思われるのですが、問題ないでしょうか。宜敷御教示下さい。
何時も沢山貼って御免なさい−>管理人様へ
書き忘れました。標本写真は何れも2011/07/06、東京都世田谷区西部で採集した個体で、♂は総て同一個体。
アーチャーン様、こんにちは。
画像のアシナガバエは、田悟(2010)で書かれているAmblypsilopus sp.1 tと同一の種と思われます。
AmblypsilopusとCrysosomaは非常によく似ていますので、本種の所属は 今後再検討される可能性があります。
まずは、画像の種は上記文献の記録種と同一種で間違いないと思われます。
身近でもアシナガバエは沢山いますね。
ではまた。
バグリッチ様.
早速の御回答有難う御座います。
本種の所属は今後再検討される可能性がある、とのこと。少し、安心致しました。
本種を採集している時に、また、Dolichopusが出現しました。まだ良く検討していませんが、尾端を見た感じではナミアシナガバエの様です。
これからも、アシナガバエ科には注意して行くつもりですので、今後ともよろしく御教示の程お願い申し上げます。
バグリッチ様.
今、本種についてブログの原稿を書いているのですが、田悟様の報文の内容を、バグリッチ様が確認したと云うのでは、一寸説得力に欠けます。バグリッチ様と田悟様は常に連絡可能と聞き及んでおりますので(笑)、甚だ御手数では御座いますが、田悟様から、本種とMesorhaga sp.1についてのご確認をいただきたく存じます。よろしく御願い申し上げます。