写真は♀、2010/05/28、東京都世田谷区西部で撮影.
写真は♀、2008/05/19、東京都世田谷区西部で撮影.
写真は♂、2011/06/07、東京都世田谷区西部で撮影.
体に赤味が強い.
アーチャーン様.
アシナガバエ科については,田悟(2010)の96ページに及ぶ研究が発表されています.ぜひ,はなあぶNo.30-2を読んでみてください.
なお,同論文を読むと体色はかなり変異が多いようです.
茨城@市毛様.
御回答有難う御座います。
はなあぶNo.30-2の入手先が分かりません。六本脚のリストにはまだNo.29までしか載っていません。六本脚に問い合わせをしてみます。
尚、最後の写真が♀となっていましたが、♂の誤りです。訂正しておきました。
アーチャーン様
双翅目についての最新の情報を入手したいのならば、ぜひ双翅目談話会への入会をご検討ください。年会費3,000円で双翅目の最新の情報(はなあぶ)を入手できます。
ケンセイ@双翅目談話会関東事務局
市毛様、伊東様
六本脚からの回答を待っておりました。
No.30-2は六本脚から入手します。
また、双翅目懇談会については、伊東様に個人的にメールで御返事申し上げます。
「はなあぶ」No.30-2が届きました。大変な大作で、ビックリしました。今後、この辺り(東京都世田谷区西部)で見られるアシナガバエについては、この文献1報で殆ど解決しそうです。
さて、このスレッドのMesorhagaですが、本属についてはMesorhaga sp.1種のみ記載があり、生息環境、発生時期、細部の構造などを比較した結果、どうやらこれとほぼ一致する様です。
以下、標本(マウントしていません)の細部を撮影してみました。田悟(2010)の「Mesorhaga sp.1 t」と判断して宜しいでしょうか。宜敷御指導下さい。
頭部正面からの輪郭は多少違いますが、撮影角度による違いと思われます。
pocは4対ではなく、3対の様に見えます。しかし、角度によっては極く細い刺毛らしきものが1本見えていたりしていますし(右側写真の白矢印)、脱落、或いは、角度や焦点深度の関係で写っていない可能性もあります。
論文には「触角梗節の下部に2本程度の長毛、上部に1本の長毛がある」とありますが、全週に亘って中小の刺毛が沢山見えます(左側写真)。
胸部の刺毛については、その区別が良くできません。写真に付けた略号で合っているでしょうか。
その他、写真は省略しますが、前脚付節先端にある曲がった長毛の存在も確認しました。
(一般の読者の為に略号の説明)
np notopleural seta 背側刺毛
pas postalar seta 翅後刺毛
ph posthumeral seta 肩後刺毛
poc post ocellar seta 後単眼刺毛
sa supla-alar seta 翅背刺毛
su sutural seta 横溝上翅内刺毛
♂の腹端はよく似ています。cercusの刺毛の長さが一寸違って見えますが、この程度の差は問題にならないのでしょうか。
尚、最初の頭部正面の写真は、2011/06/04に東京都世田谷区西部で採集した個体。他の標本写真3枚は、2011/06/07に同じく東京都世田谷区西部(自宅)で採取したもので、生態写真の最後に写っている赤味の強い個体です。
アーチャーンさん、こんにちは。
書き込まれた内容と画像(特にゲニタリア)から、田悟(2010)のMesorhaga sp.1で同一種と思います。
私も沢山本種を見ていますが、アーチャーンさんの撮影された赤味の強い個体は見たことがありません。
しかし、アシナガバエ科では金緑〜金赤色の色彩変異は普通ですので、当然あることが予想される範囲と思います。
cercusの刺毛ですが、特に側面から真横に非常に強く長い刺毛があるはずですが、田悟(2010)の図は側面図のため、非常に分かりにくく表現されていて、比較しにくいですね。
アーチャーンさんの画像で下に長く伸びている刺毛がそれに当たると思います。
関東で私が昨年〜今年に採ったアシナガバエの中には、田悟(2010)に掲載されていない種をいくつも含んでいますので、無理にこの報文の種に結びつける必要はないのではないかとも思っています。
バグリッチ様.
早速の御回答有難う御座います。
cercusの横に伸びる強い刺毛は、他の写真からもハッキリ認められます。
今年は本種を探している内にDolichopusも見つけ、これも採集してしまいました。今後、細部を観察して検討してみたいと思っています。
ところで、「Mesorhaga sp.1 t」の「t」は何を意味するのでしょうか。temporalのt、或いは、田悟様のt・・・。
それと、胸部刺毛に付けた名称は合っているでしょうか。自信がありません。
以上、宜敷御教示下さい。
アーチャーン様、こんにちは。
胸部刺毛に付けた名称は田悟(2010)に図示された位置と一致していると思います。
胸部刺毛の同定は難しくいくつかの説があるようですので、異なった解釈もあると思われます。
Dolichopus楽しみですね。
同時に4〜5種が見つかることも多いですので、ややこしいと思います。
バグリッチ様.
御回答有難う御座います。
胸部刺毛について、一致しているとのこと、安心致しました。
Dolichopusの雄は極めて敏感で、写真は結局1枚も撮れていない様です。雌の写真を見ると、何となく2種ではないかと云う気がするのですが、今後、雌の写真と標本(2♂4♀)を比較して判断致します。かなり、面倒な予感がします。
その結果は、何れこちらに投稿致しますので、その際は、御教示を賜りたく存じます。