ミズギワイエバエを採集しているという事は、当然同じ環境に出現するミギワバエ科も採集しております。ということで、順次、採集しているミギワバエ科も紹介していきます。
まず、キタミズギワイエバエと同じ大野池で多く採集された Setacera viridis。池のほとりの泥のぬかるんだ水溜りに群れて、泥の表面に繁殖した藻類を盛んに食んでいます。陽光の元ではまるでキンバエ類のように輝いて見えます。
先の画像はSetacera viridisの♂でしたが、こちらは同種の♀です。腹部の後方下面にやはり産卵用と思しき『熊手様構造』が突き出ているのが見えますでしょうか。Setacera viridisは泥中産卵種で、幼虫も成虫の摂食域と同様の環境で育つのではないでしょうか。
http://www.ingentaconnect.com/content/esa/envent/1977/00000006/00000006/art00013
Setaceraの幼虫は確かにシアノバクテリア(藍藻)を含む雑食の藻類食の様です。 |
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