29. Caudal black bands of abdominal tergites not protruded at middle;.............magna Okada -Caudal black bands of abdominal tergites protruded mid-dorsally;....... 30
とありますので,最初に示された写真でかろうじて光を反射している翅の下に透けている腹部の斑紋は magna の斑紋の記述に適合するのではないでしょうか。30に続くokadaiの全形図が同著にありますが,今回の写真の個体とは異なって腹部背板後縁の暗色帯は中央で前方に向かって突出しています。
新しくアップされた画像で,初めのは♀ですが,背板後縁の黒帯が前方に突出していないので,Okada, 1988に関する限りA. (Phortica) magna Okadaに同定できます。2番目のは明らかに黒帯が前方に突出しているので,maganaではなく,検索表で30以降のものです。同書の検索表とokadaiの図を貼り付けておきます。検索表の30は,黒帯の幅が背板の長さの半分より狭いのがokadaiとなっていて,kappaやconiferaでは半分より広いとなっています。画像ですと狭い(どこを指すのか難しいところですがこの場合は最も狭い位置,すなわち中央突出の両側を指すと判断します)ので,多分okadaiではないでしょうか。交尾器の特徴は解剖をしないとわかりません。