バグリッチさん.左の個体はミズタマシブキバエです.右のはLamposomaの1種ですが,最近はこの属をDolichocephalaのシノニムにしていますので,Dolichocephala sp.ということになります.こちらの方がずっと個体数が少なくて,どちらかと言えば珍品です.なお,綴りはLanではなくてLamです.
なお,写真のように虫の背面が針側になるように三角台紙にはりますと,背面の刺毛状態や斑紋など観察しにくくなりますので,私は腹側(脚のある側)が針の方(三角台紙の底辺の方)を向くように糊付けして,三角台紙が針の左側ではなくて,向こう側(底辺が手前側)に来るようにしています.結果的には頭部は左,腹端が右,背面が向こう側,腹面が手前側(針側)になるようにしています.これですと左側面が観察しやすいのですが,背面を見る場合には右手で針を持つと胸部背面の前方が手前にきてしまいますが,左手で針を持てば,胸部背面の前方が向こう側にきます.
コウチュウや多くのハチの標本のように,左側面に三角台紙を張ると,針の右側に虫がきて,右手で持っても背面をみるのに前端を向こう側にできますが,これですと頭部や腹部を右側面から見ることになり,多くの図が左側面を描いていますので比較しにくい難点があります.
アノニモミイア様
いつもご教示ありがとうございます。
左がミズタマシブキバエ、右はDolichocephala sp.とのこと、詳細のご説明ありがとうございます。
三角台紙の貼り方は、いつも考えてしまうのですが、なかなか決めきれないでいました。
見やすく使いやすい標本が一番よいと思いますので、今度は、アノニモミイア様の方法で作成してみます。
引き続き宜しくお願い申し上げます。