追加の画像です。
もう一枚、追加の画像です。
HMさん,これらの画像からだけの判断ですから,間違っているかもしれませんが,ヒメイエバエ科FanniidaeのFanniaの1種ではないでしょうか.
この確認のためには,翅の基半部の後半をチェックする必要がありますが,どの画像でもそれが現れていません.FanniaではCuA+CuP脈(いわゆる臀脈)の後方からの脈状構造が,前脈を取り囲むような湾曲を示します.
アノニモミイア様
ご教示ありがとうございます。
改めてCuA+CuP脈の周辺の画像を撮ってみたのですが、いかがでしょうか。もしFanniaだとすると「日本昆虫目録第8巻双翅目」の53種の中の1種ということになりますでしょうか。
合わせてご教示のほど、よろしくお願いいたします。
投稿のハエはFanniaの1種であることは間違いないと思います.
CuA+CuP脈(いわゆる臀脈)の後方からこの脈を取り囲むように湾曲している状態が画像で示されています.
「53種の中の1種ということになりますでしょうか。」とのことですが,Fanniaの同定は主に♂を使って,中脚脛節の状態や交尾器の構造が重要です.
ご参考になるかどうかわかりませんが,種の同定には♂の腹部(少なくとも後半部)を苛性カリや苛性ソーダなどのアルカリの10-15%の液につけて10分ほど湯煎した後に,水洗して,水中やエタノール80%液等の中で双眼実体顕微鏡の下で解剖しなければなりません.もちろんNishida,Chillcott, Hennigなどの関係論文を参照することは必須です.解剖には砥石などで先端を鋭く尖らせた鋼鉄製のピンセットの1−2セットが必要です.解剖等が終わった材料は10%程度の酢酸または酢につけてアルカリを中和させたのちに水洗,80%程度のグリセリン(浣腸液も使える)を入れた小容器に保存すれば半永久的に保存できます.アルカリ溶液はタンパク質を溶解するので,肌,目,ウールの着衣などには決してつけないように注意が必要です.衣類などについたら薄い酢などで中和した後に水洗しておきます.グリセリンで保存すると保存液が蒸発乾燥することがほとんどないのでエタノール等より確実で,フォルマリンのような毒性はありません.
アノニモミイア様
コメントをありがとうございました。
Fanniaの1種であることがわかりうれしく思っています。
同定の仕方までご教示いただき、たいへん恐縮しております。
今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。