ハエ男様、どうもです。
ただいま同定作業の真っ最中なのですが、ここのところクロバエ科のMelinda属、Onesia属、Polleniopsis属の同定がよくわからなくなっており、ほとんどパスしております。もしこれらの属の同定のとっかかりをご存知ならばご教示くださいませ。 ケンセイ@小平市
皆様、どうもです。
♂が採れていたので、ファウナヤポニカを用いて交尾器などを見ながら同定したら・・・・エゾクロバエOnesia hokkaidensisに落ちました。 兵庫県の平地の河川敷なのですが、分布の記録はあるのかなあ・・・・埼玉県昆虫誌Uでは雁坂峠の記録くらいだし、山地性北方系の種のような気がするのですが・・・良くわからないですね(^^;; ケンセイ@クロバエ科のマイナー種群の記録はかなり少ないと思う
頭痛いところですね。(かなり微妙なので私も頭痛めてます。)
わたしは困ったときは中国動物誌 昆虫鋼 第6巻 双翅目 麗蝿科をとりあえず見ます。 F.J.C.当時とは学名の移行が起こってるのですが、これは見るとわかりますのでおいといて・・・・ Onesia、Pollenia、については外狭子(of)の側面からのシルエットが異なっているように思います。基部が太いとか、きれいに先端にむけて細くなるとか、中細りだとか、基部付け根の形状が丁寧に描かれてるところをみるとそこが大事なのではないかと思います。 それからOnesiaの顔の頬の部分が大きく3角形ぽくて、先端が後頭部に向けて曲がってるのがニホンクロ、この三角が小さくて先端が後頭部まで達してないのがミチノク、頬が細く、三角形ではなく、複眼の下縁を弧を描くように伸びてくのがエゾってしてます。FJCのp39 こないだ北海道の物件で結構エゾとミチノクが混じってて悩んだ末に交尾器解剖とあわせて、経験的に見出したイメージです。 あと第5腹板も違いがありますね。でも、これは乾燥標本だとちょっときついかもしれません。
兵庫とか岡山って、良い林の縁なんかで山っぽいものが採れたりしますよね・・・
だから、最近クロバエに関しては山地性って言葉が使える種は本当に少ないのじゃないかなって思ってます。 タカネクロバエ以外は低いところでもポチポチ採れる気がするし・・標高500m程度で山地性といわれても・・・気温的には大差ないですし・・・
ハエ男様、コメントありがとうございます。
確かにハエは植食性ではないし、特殊な立地環境や気候と結びつかないことも多いので山地性というのはよくわからないですね。 海浜性というのもよくわからないですが・・・確かにハマベニクバエは浜辺に固有の気がしますがイソニクバエは内陸にも分布しているように思います。ゴヘイニクバエは海浜性? なお、エゾクロバエ同定の根拠ですが、私も交尾器は決め手に欠けたので、FJCのp39のfig.3の顔の無毛部分の形状を決め手にしました。 ケンセイ@小平市
中国動物誌 昆虫鋼 第6巻 双翅目 麗蝿科にもOnesiaの頭部正面の図がいっぱい出てます。
イソニクバエは長野県でも記録があります。 そうですね、ハマベニクバエは確かに海浜の砂浜で採れるので海浜性といえると思います。ゴヘイは・・・?伊良湖岬で採れなかったので太平洋側にいるかどうか・・・まだ結論はだせませんが、いそうもない気がします。
ハエ男様、どうもです。
ゴヘイは日本海側ですか・・・ということはクロマルハナバチやヒメベッコウハゴロモ、ハナバチモドキアブといった連中と同じ周日本海要素なのでしょうかねえ・・・ ケンセイ@周日本海要素の昆虫は珍品が多い |
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