双翅目,特に糸角亜目の名称を調べる場合には翅脈相が重要な形質になります.生態写真でも翅脈相がある程度わかる場合があります.このような場合には,写真から翅脈相の図を自作して,図鑑などの図と比べてみることで,おおよその見当をつけることができます.このような手法をとることによって,双翅目への関心も高まっていきます.自助努力が必要です.
カバエ科には少なくとも中央室がありますが,はたしてこの画像からそれがわかるでしょうか.
次に,この掲示板にご自身でこの画像から作成した翅脈相の図を投稿してみてください.2枚の翅が重なっていることも考慮に入れて作成する必要があります.かなり特徴的な翅脈相と斑紋をもっているので,科はもとより属(あるいは種)までの検索が可能でしょう.
アノニモミイアさん、ご指導ありがとうございます。
素人には、なかなか手が出せない領域まで踏み込まねばいけないのですね。
掲示板の留意事項には「画像で種名を質問する際は採集(撮影)場所、日時、などのデータを入れてください。」とだけありましたが翅脈相の図を投稿するとなると素人はちょっと及び腰になります。
こちらの掲示板に質問するには、そこまで求められるとは存じ上げずに失礼しました。
今後はご指導(翅脈相の図などの自助努力)に沿わない種名の質問は受け付けていただけないのでしょうか。
あなたのかなり鮮明な写真からは翅の翅脈は写真をなぞるだけでもある程度たどれるものです.決して素人が手が出ないという領域ではありません.
あなたの画像から私が作成した翅の図を添付しておきます.これを参考にされて,あなたの画像を拡大して対応させてみてください.
この掲示板がどのような質問を受け付けるか否かは管理者ではない私が関与するところではありません.
アノニモミイアさん、わざわざ翅の図を作成していただきましてありがとうございます。
皆様のようなハイレベルな領域に近づくのは無理にしても、素人なりに少しずつ精進していけたらなと思います。
専門的な知識や資料(図鑑)を持たない素人の、素朴な疑問に単刀直入にお答えいただける場として期待しておりますので、大目にみてやってください。
ところで、この画像の個体はキノコバエの一種と考えてよろしいのでしょうか?
ここに,岡田一次博士のStudien ueber die Pilzmucken aus Hokkaido(北海道帝国大学農学部紀要 第42巻第4号pp.267-335, Pl. XV-XVIII)のpl.XVIIに図示されたキノコバエ科の1種,Leia winthemiナミエナガキノコバエの翅の写真を添付しておきます.なお,私が描いた図では前縁に近い短い横脈の位置が間違っていました.これはScとRの間であって,CとScの間の横脈(humeral corssvein)はもっと翅の基部にあります.
あなたの画像の翅と比較してみたらいかがでしょうか.
ほかにLeia属ではこれとそっくりの斑紋をもった種は日本では見かけたことはないので,多分この種でしょう.
アノニモミイア さん、ありがとうございます。
翅脈図を再度自作して重ね合わせてみました。
見事に一致しました!
専門家の方から貴重な情報を得られたことで、素人でも同定の真似事ができたことに感謝します。
今後もご指導をお願いします。