初めて投稿します。
今年の9月に福井県敦賀市で採集したミバエです。 原色昆虫大図鑑3巻で絵合わせしたかぎりではハネナガケブカミバエというやつに見えるのですが、解説には「九州と南西諸島で分布が知られている」とあります。 何か別の近似種が居るのかとネットで色々検索してみたのですがさっぱりヒットしませんでした。 これはハネナガケブカミバエでいいのでしょうか? 撮影技術が無いのであまり綺麗な写真が撮れず、申し訳ありません。 よろしくお願いいたします。
中西様.
ご推測通り,ナガバネケブカミバエ(ハネナガケブカミバエ)に良く似ておりますが,斑紋がやや細かいことと翅の下部の透明部が狭いことが気になります. 私では判断が付きませんので,ミバエが専門の方に問い合わせてみたいと思いますが,如何でしょうか?
市毛様
ありがとうございます。 ぜひよろしくお願いいたします。 よく考えてみれば敦賀には国際ターミナルがあるので、中国あたりから船に乗ってきた外来種なのかもしれないですね。
その後もう少し検索して、Elaphromyia属のことが書いてある論文が見られるのに気付きました。
https://www.researchgate.net/publication/336317967_A_review_of_the_fruit_fly_tribe_Pliomelaenini_Diptera_Tephritidae_Tephritinae_in_the_Indo-Australian_Region この論文ではincompletaがpterocallaeformisのシノニムとされていて、新訂原色昆虫大図鑑はこれに従っているのかと思いますが、日本産昆虫目録データベースではincompletaナガバネケブカミバエ(改称)となっているのは、その後また変更があったということなんでしょうか…? まぁとりあえず、今回のが該当しそうな日本のpterocallaeformisと台湾のmultisetosaの違いはpalpiの黒色剛毛の有無だと書いてあるので、ちょっと顕微鏡写真を撮ってみました。 palpiというのがどれのことなのかよく分からないのと、相変わらず撮影技術が追いついてないので、これで判別できるのか分かりませんが…。
中西様.
ミバエ科の専門家である末吉昌宏博士に伺ったところ,ナガバネケブカミバエ(ハネナガケブカミバエ) Elaphromyia pterocallaeformisで合っているとの返事をいただきました. 本州での記録はないので,ぜひ報文として報告して下さい.
同定して頂いた末吉様、問い合わせて頂いた市毛様、お二方ともありがとうございました。
環境アセス調査で採集したものなので、報文については依頼元の意向次第ということになるかと思いますが、検討はしてみようと思います。 |
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