Fauna Japonica Calliphoridae には、ツマグロキンバエとハラアカツマグロキンバエのメスの腹部末端の絵は載っているのですが、
コシアキツマグロキンバエについては載っていないです。
検索表を見ると、後脛節の前背剛毛で見分けるようです。
中国蝿類にもメスの図はないですが、記述の上では、
”産卵器第七背板の対は両方が楕円形の骨片で、第七腹板は三角形に似る。”
というようなことが書いてあり、それは当てはまると思いました。
中国動物志麗蝿科には589ページにIdiella tripartita の図があり、載っていました。
中国のほかの三種と比べてみてもこれが一番合うと思いました。
それにしてもFauna Japonica Calliphoridae には一般的にオスメス共に図が載っている事が多いので、
採集すれば各種これを見ればメスでも同定できるかもしれないと思いました。
はなあぶ28号と30-1号には本土でも見つかったという記事があり、
九州から関西地方の記録、茨城の記録があり、今回の採集場所はその間という事になります。
掲載された記録の中ではメスは1匹だけです。
11月の記録はないようです。
今度はオスも採ってみたいと思いました。
大宮様
こんにちは.いつもお世話になっております.さんごです.
これはこれは,貴重な写真を投稿くださいまして,ありがとうございます.
翅脈や交尾器もばっちり写っていて感激です.私は実物を見たことがないので大変参考になります.
もし機会がありましたら生態写真にも期待したいです.
とりいそぎ御礼までに.
さんご様
こちらのほうこそお世話になっております。
残念ながら生態写真はないです。
採集するようになってからもできるだけ撮影もするようにしているのですが、
この日はだんだんと雲が出てきて、これを採った昼過ぎにはマクロ撮影は厳しいと思うようになりました。
接写に合ったフラッシュを使えればいいのですが、そこまできちんと用意していません。
たまに思いつきでフラッシュの発光部にフィルムケース型容器を押し当ててディフューザー代わりにしたこともありますが、確立したやり方ではありません。
撮影もするようにしていると言うよりは、いざハエを前にすると欲が出ると言った方が当たっているかもしれません。
しかしそのために撮影している間に当然逃げられる事もあります。
始めて日が浅いですが永遠のテーマかもしれません。
あっ!
逃げられました。
撮影場所は岐阜県海津市、標高100[m]くらい、12月5日です。
前回採集した所から直線距離で8.5[km]ほど離れていて、県をまたいでそれぞれ養老山地の西側と東側という位置づけです。
サザンカの花に来ていたツマグロキンバエに混じって、見たのはたぶん一匹だけです。
一つの花に長くとどまることはなく、何度か見かけてから飛び去って行きました。
網を振ったのですが間に合いませんでした。
目の高さよりも若干高く、カメラの構えに手間取っていたのも災いしたかもしれません。
今週も探しに行こうと思っていたのですが、休みの都合や用事の都合や天気の都合が合わず、
いよいよ冬の天気になってきたので断念しました。
こちらはよく行く所なので来年以降またチャンスはあるかもしれません。
大宮様
いつもお世話になっております.さんごです.
これもまた素晴らしい写真を投稿いただきまして,ありがとうございます.
私は本種を生で見たことがないので感謝感激です.
噂にたがわぬ美麗なハエですね.
せっかく網をもっておられたのに,生態写真撮影をお願いしたばかりに逃げられてしまったようで,申し訳ないです.
12月になっても見られるのですね.勉強になります.
今後もがんばって下さい.そして興味深いものが採れましたら,ぜひまた投稿してください.
今後ともよろしくお願いします.
喜んでいただけてうれしいです。
寒くなってきたのでこれからの時期は、日当たり加減を見て近場の風通しの悪い所でハエ探しをしたいと思っています。
平年並みなら年明けごろまで何かしらいると思うので頑張ります。
今年投稿しそびれているものもあるので、調べたらまた上げてみようと思います。