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翅です
おーやぎさん、お久しぶりです。
画像のオドリバエはあなたが同定された通りRhamphomyia (Calorhamphomyia) longistigma Freyの雄です。本種は北海道から関東と中部のそれぞれ北部まで、本亜属としては最も分布の広い種の一つです。それで、ある程度の地理的な変異がありますが、同亜属のcomplicans Freyやformidabilis Frey程の地理的変異はありません。画像で見る限り東北地方の本種の特徴を現わしています。
なお、本種の群飛空間は私が観察した北海道などでの経験では数m以上の林内の空間でしたので、今回あなたが観察された地上30cmというのはかなり低い位置のようです。
これからが本種成虫の最盛期になります。特に求愛餌として雄が何を捕えているかが興味あるところです。同亜属で九州に多いlatistrata Freyはもっぱら造巣性のクモを求愛餌にするという特異な行動を示します。主に水平に網を張っているクモを下の空間から襲い掛かると言う行動でして、成虫そのものがクモを餌にする昆虫としては稀な例です。
三枝先生ありがとうございます。求愛餌を見つけてみたいと思います。スレッドを変えますのでまたお教え下さい。