左上はマウントした直後,乾燥のために安置しているときに撮影したものです.
右上は乾燥後です.ventraliaは変形してしまい,stylusは見えなくなっています.
また機会があったら液浸標本も作製しようと思いました.
Fauna JaponicaのFig.40.は,ventraliaが少し縮んだ状態のように見えます.
同書によるとdcは5+5となっています.
実際に採集した個体を見てみると,後dcは一番前のものは小さめで,それより後ろの4本は大きいのですが(上),
一番前の小さなものがどうも無いように見えるものが5個体中2個体あります(下).
もっと集めてどの程度変異があるのか見てみたいと思います.
はなあぶ誌に掲載された採集記録は,大阪のものも北海道のものも6月なので,特にこれからの時期に見つかる可能性はあると思います.
大宮さま
こんにちは.
さんごです.
掲示板でお会いするのはお久しぶりですね.
それにしてもあのレアもののヌマニクバエを5個体も採集されるとは.
脱帽です.
生態に関する情報どうもありがとうございます.とても参考になります.
そういえば私が持っている唯一の標本も6月にとれたものです.6月にはいろいろめずらしい種類がでるようですね.
タンスの防虫剤を試しておられるのですね.
防虫剤では〆るのに時間がかかって困るので,私は使っていませんが,持ち運びなどの点では便利そうですね.
入手も容易なので,うまい使い方が開発されると,とてもありがたいです.
たしかに口や腹端から出る液は厄介ですね.粘着性があって隣の標本とくっついてしまって離れなくなったりもします.これが出ないようにするよい方法があるといいのですが.
ニクバエでも,ventraliaなどが膜質のものは,乾燥による変形が多かれ少なかれ起きてしまいます.乾燥する前に一度よく見ておくと同定に役立ちますが,詳細な観察やスケッチにはやはり液浸が適しているようです.Pape博士も著作の中で液浸での観察を勧めておられます.
Fauna Japonicaは名著ですが,交尾器の図がシルエットの状態で細部がややわかりにくいのと,乾燥した状態のものを描いているように思われる点で,ちょっと注意が必要だなと私も感じていました.
いつもためになる情報をありがとうございます.
今後もよろしくお願いします.
さんご様
参考となる情報をいろいろありがとうございます.
掲示板ではお久しぶりです.
本当は投稿したいネタは幾つかあるのですが,標本をマウントするのに手間をかけて時間を食っています.
本種は珍しいと書いてあったのでうれしくなりました.
今日も岐阜の山に行ってきたのですが,今回はヌマニクバエは採れていないようです.
お手持ちの標本も6月採集なのですね.
やはり頑張って探したいと思います.
毒物については,自分の場合は人並み以上に不注意なところがあり,なくしたとか間違って拡散したとかが怖いです.
日常生活で使用する程度のもので済ませようと思い,衣類の防虫剤を持ち出しました.
スミロンチューブにあまりたくさんつめると結露がすごいので,遠くから持ち帰る時は別の容器に移し替えます.
個体別に扱っても,イエバエ科やヤドリバエ科と比べてニクバエ科のほうが変色する比率が高いような気がします.
防虫剤は薬剤本体を紙製の袋で包んだ形をしているのですが,ハエがそれにしがみついた姿勢になると,伸びた口吻から出る水分を包み紙が吸うことになって具合がいい場合もあります.
冷凍庫へ入れるやり方がきれいだと思うのですが,それまで生きた状態で扱おうとすると難しい場合もあり,今後は幾つかの方法を併用しようと思います.
またいろいろ教えていただけたらと思います.
ありがとうございました.