これはオドリバエ科のネウスオドリバエEmpis (Euempis) flavobasalis Matsumura, 1915の雄です.しかし,本種は北海道から記載されたもので,地理的変異が著しく,且つこれに近似の複数の種があるので,分類学的には問題があります.しかし,画像の標本は上記の同定でほぼ間違いないでしょう.
本種は基本的には雄が捕食性ですが,雌雄共に訪花して吸蜜もします.ツツジやキイチゴ類,シャガ,ヤブニンジンその他いろいろの花を訪花します. 一方,雄は自分の体よりやや小形の双翅類やカゲロウなどを狩って,群飛しながら雌にプレゼントして,小枝などに静止して交尾を続け,雌は雄から与えられた餌を食べます. 成虫の出現は年1化で初夏です.ご参考までに.
ご教示ありがとうございました。行動については、当方の注意不足と慌しい登山の日程から、記憶がありません。
実はこれは、某昆虫同好会の採集調査会のときのものです。 当方は仕事でも環境調査で虫をやり、趣味でも生物の生態写真をやります。そのため、雑虫といわれているものにも関心が深いです。 居住地周辺(川崎北部)に多数いることもあって、特にガガンボモドキが好きなのですが、ものの本に書いてある求愛給餌を野外でみたことがありません。来年はぜひ昆虫の求愛給餌を撮ってみたいものです。 |
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