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 先月半ばに,水戸市の市街地にある自宅の庭で採集した体長5.5mmのガガンボです. 
 16時ぐらいになると,柚子の枝先などで群舞しており,少し離れた枝先では,斑紋のないやや小型な種類の群舞も同時に見られます.
 
 翅脈などからガガンボダマシ科Trichoceridae の1種のようです.
 
 Tokunaga(1938)New or little-known Trichocridae from Japan, Nakamura(1995), Nakamura&Saigusa(1996)等を調べてみたのですが,Trichosera属の1種らしいとまでしか判りませんでした.
 
 11月の達磨様のお話では,日本産のTrichoceridaeも60〜100種ぐらいになるだろうとのお話でしたので,種まで落ちないかもしれませんが,判りましたらよろしくお願い致します.
 
 
 同,交尾器です. 
 
 Trichocera maculipennis Meigen, 1818 ウスモンガガンボダマシですね。翅の模様が特徴的です(写真)。 この模様に加えてA1脈の先と、r2, r3, r4室の真ん中あたりに斑紋が出るのがT. pictipennis。Gonostylus基部内側の小さなでっぱりがないのがT. sapporensisです。
 
 
達磨様.
 3種類のガガンボダマシを解説して頂きありがとうございます.
 写真だけで,種まで辿り着けるとは思っていませんでしたので,非常にうれしいです.(交尾器は,肉眼では細かく見えているのですが,上手く写真に写らないので,歯痒い限りです.)
 
 他のガガンボダマシも探して見ます.
 今後ともよろしくお願い致します.
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