yamasanaeさんこんにちは。
画像の個体は雄のようですね。過去ログ4097は雌ですので腹部の感じは違いますね。同じ種であろうと思いますが、北隆館の図鑑以外に資料が無いのでこれがコマダラハチモドキバエと同定する自信が今ひとつありません。
yamasanae様.
コマダラハチモドキバエCampylocera thoracalisはフィリピン産の標本を元に記載された種類で,日本産との比較検討が必要なのではないかと考えています. デガシラバエ科の世界的権威であるウクライナのDr. Korneyevによると,Campylocera属は東洋区,オーストララシアン区,Afrotropical区から42種類が記載されているが,1頭の標本で記載されている等色々と問題が多い属とのことです. デガシラバエ科の概要については,Korneyev氏による2008年の4th Meeting of Tephritoidea Taxonomistsのプレゼンテーションのスライドが下記のURLから見られます.(登録するとダウンロードもできます) http://www.slideshare.net/ValeryKorneyev/valery-korneyev-2008-genera-of-the-old-world-pyrgotidae
市毛さま いつもありがとうございます。
このハエはお腹側からみても特徴的で、結構、お気に入りです。とりあえず、Campylocera sp.ということですね。 また、前にご紹介されていた属の検索表もそうですが、錆びついた英語力でどこまで分かるか、スライドの方も眺めさせていただきます。
ちょっとPyrgotidaeを調べる機会を得まして、調べていたらこのスレッドにたどり着きました。
近年、SlideShareが有料コンテンツ(無料トライアル30日つき)となってしまい、利用しにくくなってしまったようです。 代わりに、SlideShereにアップロードされているスライドを無料でダウンロードできるサイトが誕生したようなので、ここに載せておきます。 https://www.slidesharedownload.net/ --- 使い方は簡単で、SlideShareでダウンロードしたいSlideのページのURLを貼ってダウンロードボタンを押せばダウンロードできます。 |
‎2023‎年‎3‎月‎20‎日
鹿児島県屋久島町で見つけました。
発見日:2023年03月20日
小西 様.
翅脈が見えていないので判断が難しい写真です. 頭部が平たいので,Tachypeza 属とは違うと思います. 前脚腿節が肥厚して頭部が平たいグループとしては,Chelifera属やHemerodromia属等が知られております. オドリバエの属までの検索は「オドリバエ科の絵解き検索」を参考にしてください. http://diptera.jp/fly/dl/etoki-empididae.pdf |
Hilara echinata Freyはミャンマーの東北部のKambaitiの材料に基づいて記載された種です.ミャンマーから中国,沿海州,朝鮮半島,日本と分布していまして,徐々に形態変化をおこしています.日本産をFrey自身がechinataに同定していますので,当面日本産を記録する場合はHilara echinata Frey (sensu Frey)とされたら良いと思います.
本種は水面で餌を捕るのを観察したことがありません.この点は本種について最も生態的に興味あるところです.群飛は渓流近くの地上50cm以下の林道や小径で直線水平往復運動をし,飛跡は1m弱です.ちゃんと求愛餌を確かめると♂の狩猟行動がわかるかもしれません.学名の種名にあるように後腿節腹面に強い棘が列生していまして,これは水面捕獲性のHilaraにはあまり見られない形質で,むしろ空中捕獲性のRhamphomyiaやEmpisに見られる形態です.この辺に生態のヒントがあると思います.
アノニモミイア様.
オドリバエ3種についてコメントを頂きありがとうございます. 毎回,種毎に生態のコメントが付くことも驚きです. 採集時にサンプルを分けて持ち帰っているのでしょうか?
Hello, I am a student who is interested in dance flies. I would really appreciate it if you could let me know if you have a Japanese Hilara paper related to this species
トゲアシミナモオドリバエ
Dear Lee,
The following literature is available on the genus Hilara from Japan. Frey, R. 1952. Studien uber ostasiatische Hilara-Arten, (Diptera, Empididae). Not. Entomol., 32:119-143. Frey, R. 1955. Studien über Ostasiatische Dipteren IV. Hilara Meig. (Suppl.), Empis L. (Suppl.), Platypalpus Macq. Not. Entomol., 35:1-14. Saigusa, T.1963.Three new species of the genus Hilara from Japan (Diptera, Empididae). Sieboldia acta biologica,3:177-181. Saigusa, T. 2008. Empididae, pp.405-434, Pl.133-136.In: Hirashima,Y.and Morimoto, K.(eds.) Iconographia insectorum Japonicorum colore naturali edita. Vol.III. Hokuryukan, Tokyo.(in Japanese). Saigusa, T. 2014. Family Empididae, pp.408-432. In: Nakamura T, Saigusa T, and Suwa M (eds.), Catalogue of the Insects of Japan, Volume 8. The Entomological Society of Japan, Fukuoka. Saigusa, T. 2018. Empididae, pp.1479-1556. Aquatic insects of Japan : manual with keys and illustrations Ed.2. Tokai University Press. (in Japanese).
Dear Ichige,
I'm sorry for the late reply. The information you told me was very helpful. I wish you all the best. Thank you very much. トゲアシミナモオドリバエ |
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