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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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キイロクロコバエ 投稿者: 投稿日:2014/04/08(Tue) 23:12:13 No.8807  引用 
しばらく前のあまりシャープでない写真ですが引っ張り出してきました。
先日総会の日に携帯に入れておいた写真を何人かの方と見ましたがその中のひとつです。

「はなあぶ」32号にはクモの巣に侵入するキイロクロコバエの記事が載っていますが、
自分も過去に採集はしていませんが似たようなものを撮っています。

上の段は愛知県津島市で2010年5月22日に撮影したものです。
クモがいなくなった巣ですがユスリカがかかっていて、それにとりついていました。
風もありピントはなかなか合いませんでしたがご容赦ください。

下の段は愛知県愛西市で2009年6月6日に撮影したものです。
どんぐり類の花に来ていました。
この時は多数見ました。
交尾しているものもあり、葉の裏にいたのでめくって撮影しました。

キモグリバエやショウジョウバエと混同するとなかなか認識されないかもしれないということです。
目を凝らしてよく見ると、細長い口吻が折りたたまれているのや、太いarista を確認できます。

同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2014/03/16(Sun) 16:45:51 No.8782  引用 
いつもご指導ありがとうございます。
今日、採集したハエの同定をお願いしたく投稿させていただきました。
体長は約5ミリ、採集場所は静岡県御殿場市です。
どうぞよろしくお願いいたします。


Re: 同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2014/03/16(Sun) 16:47:12 No.8783  引用 
追加の画像です。

Re: 同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2014/03/16(Sun) 16:48:14 No.8784  引用 
追加の画像の2枚目です。

Re: 同定のお願い 投稿者: 投稿日:2014/03/16(Sun) 17:38:29 No.8785  引用 
 皆様、御無沙汰しております。色々身体的トラブルが発生して虫とは縁遠くなっておりますが、一応生きております(笑)。
 このハエは、以前私がお伺いを立てたシマバエと同じ種類ではないかと思います。No.5103からのスレッドを御覧下さい。

Re: 同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2014/03/16(Sun) 21:11:24 No.8786  引用 
アーチャーン様
コメントありがとうございます。
スレッド拝見しました。触角先端の形状から判断すると
Luzonomyza属の一種となりますでしょうか。
頭部の拡大画像からもし判断できることがありましたら、
ご教示いただけますと幸いです。


Re: 同定のお願い 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/03/23(Sun) 09:57:20 No.8795  引用 
アーチャン様.
 いつのまにか,ブログの更新が止まっていますね.
 お体を大切になさってください.

HM様.
おそらく,No.7556からのスレッドの種類と同種と思われ,Luzonomyza属の1種で良いと思います.
こちらのブログも参考にしてください.
http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/luzonomyza-8806.html

Re: 同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2014/03/24(Mon) 21:58:56 No.8799  引用 
茨城@市毛様

コメントをありがとうございました。
ブログも参考にさせていただきました。
どうしたらあのような鮮明な写真が撮れるのでしょうか。
美しい画像に感動いたしました。
ありがとうございました。

Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者: 投稿日:2014/03/21(Fri) 23:58:56 No.8787  引用 
(今回からアドレスを変えました。)

1月には愛知県あま市で、去年投稿した「明るい色のクロバエ科」を探していました。
それについてはまた今度投稿します。
2月に入ってからは見つからず、他に採れたものの中に、4匹のハナゲバエがいます。
体長は6-7[mm]です。
いずれも曇りなどあまり明るくない状況でした。
採集した時刻の気温は低くても10度台でした。
去年「Dichaetomyia」のタイトルで投稿したものは胸部の側板の色が暗色でしたが、
今回ほ違う色のが採れ、日本のイエバエ科の検索表で落ちません。

オスはオレンジのが1匹採れました。
検索表では、
1 横溝後背中剛毛は3対
2 小盾板の側面と腹面は裸出する
6 腹部は黄色または橙色
と進み、7まで行って該当種がありません。
この個体は、胸背は暗褐色、側板は橙色、触角と、パルプも全体が黄色、です。

中国蝿類でもやってみました。
1103ページからの検索表で、
1- 後背中剛毛は3対
4- 小盾板は側面と腹面が裸
9- 複眼は裸で、多くとも疎らな短い細毛を具える
10- 翅側板は暗色の短毛を具える、
  翅後(板)は多数の褐色の細い短毛を具える、
  平均棍は黄色
ここまで来てストップです。
翅後剛毛の周りは、他と同じ黒い地毛のほかには生えていないと思います。


Re: Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者: 投稿日:2014/03/21(Fri) 23:59:55 No.8788  引用 
ゲニタリアの形状は去年のと比べて、また少し違った印象です。

図だけ見るなら中国蝿類の1114ページの図247の2493あたりはcerciの輪郭は似ていると思いました。
Dichaetomyia declivityata ですが、しかし検索表でストップしたところ以外にも、特性を見ると、
パルプの基半分が褐色とか、小盾板の剛毛の下に黒毛があるとか、胸部は淡褐色とか書いてあり、
これはほとんどが違います。


Re: Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者: 投稿日:2014/03/22(Sat) 00:00:51 No.8789  引用 
メスはオレンジのが1匹、色が混ざったようなのが2匹採れました。

オレンジの個体は、オスと同じで、側板とパルプの全体がオレンジなので該当種がありません。

混色の個体の腹部は暗い所が多いので、検索表の6の所で何色とも言いづらいです。


Re: Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者: 投稿日:2014/03/22(Sat) 00:01:55 No.8790  引用 
産卵器は引き出した直後に、乾燥する前に撮影するようにしています。
しかしその時からきれいなまっすぐにはならず、ピントが合いづらいので、今回は何枚か合成してみました。

側板がオレンジの個体は腹板が台形をへこませたような感じで、背板は左右に離れています。


Re: Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者: 投稿日:2014/03/22(Sat) 00:02:49 No.8791  引用 
混色の個体は腹板が三角形に近く、背板は真ん中でほとんど接しています。

産卵器を見るとこれらはどうも別種のようです。

もっといろいろな個体を集めてみたいと思うようになりました。

Fauna Japonica や中国蝿類で図が出ている限りで見ると、Dichaetomyia の産卵器はだいたいこういうタイプのようです。


Re: Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者: 投稿日:2014/03/22(Sat) 00:05:10 No.8792  引用 
側板が明るい色のメスが、採集してきた容器の中で産卵しました。
卵を7つ産みましたが、湿らせたティッシュの上に置いておいたら、ほとんどカビが生えてしまいました。
孵ったのは1匹だけで、長さは2[mm]です。
しかし飼育方が分からないまま残念ながら死んでしまいました。

つい最近中国動物誌の蝿科を買いました。
四十九巻の(一)のほうには幼虫食性という項目があって、146ページには、
”糞食或いは腐敗物食が可能で、口器は専ら肉食に見え、稲のメイガの幼虫を捕食する種類があるとの報道がある”
というようなことが書いてあるみたいです。間違っていたらごめんなさい。

ここでお尋ねしたいのは、幼虫の処理の方法です。
今回はよく調べたわけではなく、なんとなくでしたのですが、
常温で乳酸につけて(ちなみに成虫のゲニタリアの処理も、加熱はしたことはありません)、
水にひたして洗って、グリセリンに浸して、咽頭骨片と気門を保存してあります。
もっと良い方法があるでしょうか。
乳酸は中和する必要があるでしょうか。
とかさずに全体を保存するならアルコールでしょうか。
ご教示いただけたら嬉しく思います。
よろしくお願いします。


Re: Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/03/23(Sun) 09:37:36 No.8794  引用 
大宮さま.

次号の"はなあぶ"に,京都の大石氏がイエバエ科の検索についての長文を投稿していますが,彼が手持ちの標本や大阪自然史博物館のイエバエ科を調べただけでも,まだまだイエバエは解明度が低いと言っておられます.

幼虫の処理については,普通は熱湯で固定した後アルコールで保管しています.
咽頭骨片があるグループは,幼虫を複数採取し液浸とプレパラート用に分けるようです.

乳酸については水ですすぐだけで,中和の必要はないと思います.

Re: Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者: 投稿日:2014/03/23(Sun) 21:57:33 No.8796  引用 
茨城@市毛様

中和の必要はないとのことで、安心しました。ありがとうございます。

プレパラートは繰り返し観察するのによさそうですが、封入材の用意と、針刺しの標本と一緒に保管するのは難しそうで、
材料も標本も管理をきちんとする必要があると思いました。

リンクを貼って下さったPDFはまだ少ししか見ていませんが、22ページに、アルコールが蒸発するので少しのグリセリンを混ぜるようなことが書いてあります。
これから勉強していきたいと思います。

”はなあぶ”の次号の内容まで紹介して下さりありがとうございます。
今度ミニ講演で話してくださるようですね。
今度の総会は初めて出席させていただこうと思い、仕事を休んで夜行バスを予約しました。よろしくお願いします。

Re: Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/03/23(Sun) 22:11:45 No.8797  引用 
大宮様.

アルコール管瓶は意外と保管が大変なようです.
万が一,アルコールが無くなった時のためにグリセリンを混ぜておくのは昔からのやり方です.

保管用のスクリューバイアルも色々種類があります.

Re: Dichaetomyiaの色違いと幼虫 投稿者: 投稿日:2014/03/23(Sun) 23:59:16 No.8798  引用 
茨城@市毛様

「六本脚」では「PPセントバイアル」というのを扱っているようです。
ポリプロピレンはアルコールに対して耐性があるみたいで使えるようですね。
いろいろ勉強になります。ありがとうございます。

ハエの幼虫に関する無料PDF 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/03/23(Sun) 09:14:05 No.8793  引用 
最近,幼虫関連の発言が時々見れらます.

Royal Entomological Societyの"RES Handbook, Volume 10, Part 14: Diptera - Larvae: With Notes on Eggs, Puparia and Purpae: An Introduction to the Immature Stages of British Flies"

が無料公開されてますので,参考にしてください.

http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=3&ved=0CD8QFjAC&url=http%3A%2F%2Fwww.royensoc.co.uk%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2FVol10_Part14_MainText.pdf&ei=bCYuU7nPM8m2kAXOnoC4DQ&usg=AFQjCNFh60v8WWPBHgJOxuccTylp_ZKZYQ&sig2=C59GrjI6xm3YThx1tezK-g

オドリバエ? 投稿者:マツモ 投稿日:2014/03/12(Wed) 18:23:04 No.8769  引用 
初めて書きこませて頂きます.私は水田に生息している生物を調べているのですが,8月中旬に水田(水中)で写真の幼虫が採集されました.もし科名がわかりましたらご教示頂けないでしょうか?ハエはまったくの素人なのですが,オドリバエ科?なのかなと思っています.なにとぞよろしくお願いいたします.

Re: オドリバエ? 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2014/03/15(Sat) 06:07:09 No.8780  引用 
幼虫,ましてや不鮮明な画像なので何も断定的なことは言えませんが,頭部の骨格の概形と生息場所からオドリバエ上科の幼虫の可能性が残ります.

オドリバエ科(セダカバエ科を含む)には幼虫が止水の水中で生活するグループは日本には分布していないと思います.ですから広義のオドリバエの幼虫ではありません.

しかし,同じ上科に含まれるアシナガバエ科の幼虫も上記のような頭部の骨化部を具えています.

アシナガバエ科の幼虫の多く(ホソアシナガバエ類,キイロアシナガバエ類,キマモリアシナガバエ類などを除く)は水生で,流水や止水中で生活します.

そのために,投稿の画像はアシナガバエ科の1種の幼虫の可能性があると思います.

Re: オドリバエ? 投稿者:マツモ 投稿日:2014/03/15(Sat) 17:22:09 No.8781  引用 
不鮮明な写真をお送りしてしまい,失礼いたしました.アシナガバエ科幼虫の可能性が大とのこと,ご回答頂き,ありがとうございました.大変助かりました.

ベッコウバエの雌雄判定 投稿者:しぐま 投稿日:2014/03/12(Wed) 21:22:52 No.8770 ホームページ  引用 
皆様こんばんは。

野外でベッコウバエの性別を簡単に見分ける方法を知りたいのですが、ご存知でしたら教えて下さい。
多くのハエやアブとは異なり、素人目には複眼の発達具合に性差が見られない気がしています。

晩秋に獣糞の近くでベッコウバエが翅を広げる思わせぶりな行動を繰り返し観察しました。
普通種なので実はよく知られた行動なのかもしれませんが、興味のある方は拙ブログにて動画をご覧下さい。
♂が配偶相手に対して行う求愛誇示ではないかという印象を受けたものの、性別が分からないのでその解釈に悩んでいます。

よろしくお願いします。


Re: ベッコウバエの雌雄判定 投稿者:しぐま 投稿日:2014/03/12(Wed) 21:25:51 No.8771 ホームページ  引用 
採集して標本を精査しないと性別を見分けられないのですかね?
獣糞の近くで捕虫網を下手に振り回すと汚してしまいそうです…。


Re: ベッコウバエの雌雄判定 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/03/13(Thu) 16:00:30 No.8776  引用 
しぐま様.

手元の標本を見てみると,雄は腹部が黄褐色で同色の長毛を装っているのに対して,雌は腹部が暗褐〜黒色で黒色毛を装うという違いがあるようです.

Re: ベッコウバエの雌雄判定 投稿者:しぐま 投稿日:2014/03/13(Thu) 22:30:37 No.8779 ホームページ  引用 
茨城@市毛さま
ご教示ありがとうございます。
今後の観察で非常に助かります!

ベッコウバエの誇示行動に興味を持ったので、次は採集して性別を確認してから飼育下で配偶行動を観察してみようかと思います。

YouTubeへのリンクは貼れるのかな?
http://www.youtube.com/watch?v=R9Rk7WH86xY

ヤドリバエ? 投稿者:しぐま 投稿日:2014/03/12(Wed) 21:30:46 No.8772 ホームページ  引用 
別件でもう一つお尋ねします。
山に近い農村部の道端で野菊を訪花していた、ヤドリバエっぽい蝿です。
名前と性別が分かるようでしたら教えて下さい。
2013年11月上旬 山形県


Re: ヤドリバエ? 投稿者:しぐま 投稿日:2014/03/12(Wed) 21:32:35 No.8773 ホームページ  引用 
頭部と胸部です。

Re: ヤドリバエ? 投稿者:しぐま 投稿日:2014/03/12(Wed) 21:37:46 No.8774 ホームページ  引用 
腹背に特徴的な紋様があります。

Re: ヤドリバエ? 投稿者:しぐま 投稿日:2014/03/12(Wed) 21:39:50 No.8775 ホームページ  引用 
顔です。

別アングルの写真と訪花シーンの動画をブログに掲載してますので、必要でしたらそちらもご覧下さい。
よろしくお願いします。


Re: ヤドリバエ? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/03/13(Thu) 17:52:29 No.8777  引用 
しぐま様.

恐らく,Ectophasia crassipennisナカグロヒラタヤドリバエの暗色型だと思います.

Re: ヤドリバエ? 投稿者:しぐま 投稿日:2014/03/13(Thu) 22:25:20 No.8778 ホームページ  引用 
いつもご指導ありがとうございます。
正体が分かって嬉しいです。
カメムシに寄生するヤドリバエのようですね。
ナカグロヒラタハナバエという別名でも呼ばれているんですか?
過去ログでも見つけました。
http://diptera.jp/usr/local/bin/perl/dipbbs/joyful.cgi?list=pickup&num=4641

チャバネトゲハネバエでしょうか 投稿者:HM 投稿日:2014/02/25(Tue) 22:42:18 No.8765  引用 
いつもご指導ありがとうございます。
2月22日に静岡県裾野市でトゲハネバエと思われるハエを採集しました。
チャバネトゲハネバエでしょうか。翅脈が若干違うようにも思えます。
ご教示のほど、よろしくお願いいたします。


Re: チャバネトゲハネバエでしょ... 投稿者:HM 投稿日:2014/02/25(Tue) 22:43:15 No.8766  引用 
追加の画像です。

Re: チャバネトゲハネバエでしょ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2014/02/28(Fri) 07:41:08 No.8767  引用 
HM様.

翅の前縁に棘状の剛毛が出ているので,Heleomyza 属トゲハネバエ科の仲間だと思いますが,同科には,No.8682のスレッドのように多数の種類がいるので,他の特徴が写りこんでいないと,判別が困難です.
昨年投稿された"富士山五合目のハエについて"のように,剛毛を調べるとチャバネトゲハネバエとは異なる属の場合もあります.

Re: チャバネトゲハネバエでしょ... 投稿者:HM 投稿日:2014/02/28(Fri) 22:32:23 No.8768  引用 
茨城@市毛様
コメントをありがとうございました。
トゲハネバエ科の多様さがよくわかりました。
自分なりに勉強してみたいと思います。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。
                    HM

スイカズラに関わりがあるハエに... 投稿者:HM 投稿日:2014/02/16(Sun) 08:09:47 No.8760  引用 
スイカズラの葉とハマキガの幼虫を入れておいたケースからハエが羽化しました。蛹が見つからず不思議に思っています。もしかしたら何かの拍子に紛れ込んだ可能性も皆無とは言えないと思いますが、画像を見ていただけますでしようか。
よろしくお願いいたします。
                         HM


Re: スイカズラに関わりがあるハ... 投稿者:HM 投稿日:2014/02/16(Sun) 21:22:44 No.8762  引用 
今日も同じ種類のハエが羽化しました。紛れ込んだ可能性はないと考えてよさそうです。画像から判断できることがありましたらご教示ください。よろしくお願いいたします。採集データは以下の通りです。 HM
採集場所 静岡県裾野市 標高約200メートル
体長   約3ミリ
採集日  平成26年2月7日


Re: スイカズラに関わりがあるハ... 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2014/02/17(Mon) 01:53:42 No.8763  引用 
写真のハエはハモグリバエ科Agromyzidaeの1種です.画像だけからでは同定は困難ですが,スイカズラにも寄生するハモグリバエがあります.少なくともスイカヅラハモグリバエChromatomyia suikazurae Sasakawaという種があり,これはLoniceraの各種に潜葉します.本種は新訂原色昆虫図鑑第3巻361ページや幼虫などは北隆館の日本幼虫図鑑の679ページにNapomyza xylostei Kaltenbach の学名で解説されています.

ハモグリバエ科は一般に雌が葉の組織内に1個産卵し,孵化した幼虫,要するに蛆は葉の葉肉内に坑道を作りながら葉の表皮だけを残して葉肉の組織を摂食します.十分に摂食して老熟すると,葉から離れて地上で蛹化するものや,スイカヅラハモグリバエやセンニンソウハモグリバエなどのように潜葉痕の最後の部分で蛹化します.蛹化と言ってもハモグリバエ科のようなハエの仲間は幼虫の皮膚が一般に俵型に変形して囲蛹殻にかわり,その中に蛹の本体が形成されます.そして羽化するときには成虫が頭部の前端を膨らませてその力で囲蛹殻の前部をあたかもマンホールの蓋をあけるように押し開いて脱出してきます.上記のハモグリバエの場合には葉の表皮の直下で蛹化するので,その部分の表皮を押し開けるようにして羽化してきます.

今回の場合は,おそらくスイカズラの葉に白っぽい細い曲線を引いたような模様が見えるかと思います.これが幼虫が摂食しながら穿孔したあとの潜葉痕で,その先によく注意すれば中に囲蛹殻が見えて,その部分の葉の表皮がごく小さく破れているはずです.この破れ目がハエが脱出した穴です.

なお,最初の画像が雌,2番目の個体が雄です.腹端部の形状は雌雄で異なり,雌の腹端は強く骨化した細い円筒状になっていて,この部分の内側に産卵用の腹端部があり,ここで葉に傷をつけて産卵やまた種によってはそこから染み出る葉の汁を舐めたりします.雄の腹端部のくびれの先についているのが雄の外部生殖器,すなわち交尾器です.

Re: スイカズラに関わりがあるハ... 投稿者:HM 投稿日:2014/02/17(Mon) 21:08:48 No.8764  引用 
アノニモミイア様

たいへん詳しい解説をありがとうございました。
翅脈からハモグリバエではないのではないかと勝手に判断していました。穿孔のあとも見つけることができませんでした。
以前にハモグリバエの幼虫を観察したことはあり、囲蛹殻も探したのですが、見つかりませんでした。

http://www.youtube.com/watch?v=ysOZ-2SAgVA

探し方が悪かったようです。今日も続けて3匹目が羽化しました。囲蛹殻探しをこのあともう一度してみようと思います。

ハモグリバエの生態や雌雄の別など、たいへん勉強になりました。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。
                        HM

ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2013/12/02(Mon) 23:01:39 No.8674  引用 
12月1日に御殿場市の渓流で採集したガガンボの幼虫です。
画像で判断できることがありましたらご教示いただけますと幸いです。
体長は3センチ程度ですが、さらに小さい個体も他に採集しました。どうぞよろしくお願いいたします。


Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2013/12/02(Mon) 23:02:28 No.8675  引用 
追加の画像です。

Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2013/12/02(Mon) 23:03:16 No.8676  引用 
もう一枚追加です。
よろしくお願いします。


Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/12/06(Fri) 10:46:31 No.8679  引用 
どなたからもレスがないので、全くの専門外ですが、気付いたことを。

腹端の気門領域を囲む突起の数、配列、それぞれの長さなどを考慮すると亜科Tipulinaeに属するものでしょう。Tipula属の図が日本産水生昆虫の683ページやMNDに出ていますが、これにもよく合います。

ガガンボの幼虫はあまり飼育したことはありませんが、鰓で水中溶存酸素を呼吸をする水生昆虫の幼虫に比べると、気門からの呼吸ですから、水の汚れや溶存酸素の欠乏などには強いでしょうから、意外と飼育は容易かもしれません。水中の腐植物などを摂食しているしょうから、いろいろと餌を考えて飼育してみたらいかがでしょうか。日本のガガンボ科の幼虫の研究は大変遅れています。幼虫、蛹ともにいろいろと識別形質には富んでいるので、調べてみると面白いだろうと思います。渓流、朽木、腐植の多い土壌、湿った岩に生じる蘚類の下層、などいろいろな場所で幼虫が採集できますし、また、蛹は羽化するときに、朽木や蘚類、土壌などの場合には、前半身を乗り出して羽化するので、このような状況を見たらそこでまだ羽化していない蛹や幼虫なども採集できるかもしれません。

Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2013/12/06(Fri) 23:06:14 No.8680  引用 
 たいへん勉強になるコメントをありがとうございました。  Tipula属についてさらに知りたい気持ちが高まり、ネットで調べてみたところ、1993年に鳥居隆史先生が幼虫を飼育して同定を試みたという記事を見つけました。この週末に同じ場所で網を入れてみようかと思っておりますが、前回の幼虫はすぐに死んでしまいました。当地は標高450メートルあり水温の低い渓流に幼虫は生息していましたので、水温を低く保つことが飼育には大切なのかもしれません。ユニークな羽化を実際に見られたらどんなに素晴らしいことかと思います。
 ご指導ありがとうございました。

Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:アノニモミイア 投稿日:2013/12/07(Sat) 23:20:48 No.8681  引用 
 昨日の投稿で、”気門からの呼吸ですから、水の汚れや溶存酸素の欠乏などには強いでしょう”と書きましたが、これは全面的には正しくはない記述でした。

 それは、Tipulaの幼虫の腹端気門域を取り囲む辺縁に溌水毛を密生じた突起は、おそらく水面下にこの部分が入る際には突起が籠状に気門を覆い、この籠状空間に空気(気泡)を包んで、この部分がplastronを構成し、この気泡内に気門から出される二酸化炭素と水中の溶存酸素の交換を行うplastron respiration(プラストロン呼吸)を行うと推定されます。そうすると、水中の溶存酸素量が少ない場所では、plastron respirationが効率よく行えなくなるので、水の汚れや溶存酸素量の減少は幼虫の生存に悪影響を与えるでしょう。

Re: ガガンボの幼虫について 投稿者:HM 投稿日:2014/02/16(Sun) 20:21:39 No.8761  引用 
アノニモミイア様
貴重なコメントをいただきながら、見落としてしまっておりました。まことに申し訳ございません。
プラストロン呼吸について初めて学ぶことができ、たいへんうれしく思っております。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。    HM

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