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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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同定のお願い 投稿者:芋虫のつぶやき 投稿日:2020/04/14(Tue) 18:35:13 No.10430  引用 
渓流に咲くハナネコノメのポリネーターです。
ご教示ください。


Re: 同定のお願い 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/04/14(Tue) 21:11:54 No.10433  引用 
芋虫のつぶやき様.

ハナダカチビハナアブ属Spheginaの1種です.

早春に咲くハナネコノメに飛来していることから,Sphegina(Asiosphegina) sp.3K
ハルノハナダカチビハナアブと思われます.

Re: 同定のお願い 投稿者:芋虫のつぶやき 投稿日:2020/04/16(Thu) 20:26:34 No.10445  引用 
茨城@市毛 様

早速のご返信、ありがとうございました。
ハルノハナダカチビハナアブと思われるとのこと、
ハナネコノメとの早春の生物同士の繋がりを感じさせます。
今後ともよろしくお願いいたします。

Hilara(Calohilara) sp.1ですか ... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/04/13(Mon) 23:12:57 No.10422  引用 
これも,6月に茨城県北部の山地で採集した翅長2.8mm程のオドリバエです.

当間山のオドリバエ科にあるHilara(Calohilara) sp.1でしょうか?


Re: Hilara(Calohilara) sp.1で... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/13(Mon) 23:31:09 No.10425  引用 
市毛様.画像の雌は同定された通り,私が日本産水生昆虫第二版でHilara (Calohilara) sp.1とした種です.本州から九州まで広く分布していますが,局地的です.雄の採餌行動や配偶行動の詳細は研究されていません.対馬の種はやや大型です.
Calohilaraはミャンマーの東北部にあるKambaitiで,マレーゼトラップの創始者のMalaiseが採集した3種の標本でフィンランドのR. Freyが創設した亜属です.その後,私の知見ではネパール,ブータン,ミャンマー,中国の雲南省等各地,台湾,それに日本から約15種ほどが分布しています.典型的な西部支那系(日華区系)のグループです.ヨーロッパや北米にはいません.

Re: Hilara(Calohilara) sp.1で... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/04/14(Tue) 20:54:44 No.10431  引用 
三枝様,回答有り難うございます.

日本産水生昆虫第二版で確認するのを失念していました.

Hilara (Calohilara) sp. 1, Honda, 1973 ヒメハマダラミナモオドリバエとして解説されていたのですね.

ありがとうございました.

マガリモンハナアブ? 投稿者:いぐに 投稿日:2020/04/09(Thu) 17:04:17 No.10400  引用 
いつも拝見させていただいております。

先日千葉県で捕獲したのですが、マガリモンハナアブでしょうか?
ハナアブの世界には、”マガリモンハナアブの近縁種”と記載されていたので、マガリモンハナアブの同定は難しいのかなと思ったのでお尋ねさせていただきました…
写真が見づらいですが、申し訳ございません…
よろしくお願い致します。


Re: マガリモンハナアブ? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/04/11(Sat) 14:53:37 No.10412  引用 
いぐに様.

外見は酷似していますが♂交尾器が微妙に異なる個体があり,場所によっては混生しています.
未だ結論を出さずに放置していました.

取りあえずは,Anasimyia lunulata (Meigen, 1822) マガリモンハナアブとしてください.

Re: マガリモンハナアブ? 投稿者:いぐに 投稿日:2020/04/14(Tue) 18:04:04 No.10429  引用 
茨城@市毛様

ご回答いただきありがとうございます。
そういう事情があったわけですね。
これからも、掲示板楽しく拝見させていただきます!
ありがとうございました!

同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2019/05/01(Wed) 14:17:10 No.10155  引用 
いつもご指導、ありがとうございます。
5月1日に静岡県御殿場市で撮った画像を見ていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。


Re: 同定のお願い 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2019/05/02(Thu) 19:42:14 No.10156  引用 
HM様.

オドリバエ科1種です.
恐らく,Empis属やRhamphomyia属のような気がしますが,
種類が多いグループなので,翅脈など細かい場所を見ないとわかりません.

Re: 同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2019/05/03(Fri) 19:55:42 No.10157  引用 
茨城@市毛様
ご教示、ありがとうございます。
翅脈の画像を添付させていただきます。
もし属の絞りこみができるようでしたら、ご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。


Re: 同定のお願い 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2019/05/07(Tue) 12:10:48 No.10158  引用 
HM様.

恐らく,Rhamphomyia属と思われます.

Re: 同定のお願い 投稿者:HM 投稿日:2019/05/08(Wed) 05:08:40 No.10159  引用 
茨城@市毛様
ご教示、ありがとうございました。
今後もオドリバエに注目していきたいと思います。

Re: 同定のお願い 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/09(Thu) 13:59:09 No.10398  引用 
久しぶりにこのサイトを見て気づきました.市毛さんが回答されているようにRhamphomyia属です.この属のCalorhamphomyia亜属の種です.雌ですし,脚,特に後脚の特徴が種の同定には必要です.

Re: 同定のお願い 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/14(Tue) 15:17:43 No.10428  引用 
HMさん.すっかりご無沙汰をしています.画像のCalorhamphomyiaの雌は,以前にあなたがこの掲示板のNo.8819(20140427)で投稿された雄の種の雌だと思います.その折もお伝えしましたが,R. nipponensis群の1種で,愛知,静岡県東部にかけて分布する未記載種です.あれから6年ほど経過してしまい,Calorhamphomyiaの論文も未完成の状態でして,折角雌雄の標本をご恵贈いただいたのに,まだご厚情にこたえられず,申し訳ないです.

Empis(Planempis) constricta? 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/04/13(Mon) 11:41:03 No.10418  引用 
6月に茨城県北部の山地で採集した体長6mm程のオドリバエです.

♂交尾器からすると,Empis(Planempis) constricta Saigusa, 1992クビレヒラオオドリバエと思われますが,如何でしょうか?


Re: Empis(Planempis) constrict... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/04/13(Mon) 11:41:55 No.10419  引用 
同♂交尾器です.

Re: Empis(Planempis) constrict... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/13(Mon) 18:36:07 No.10420  引用 
市毛様.画像の種は同定されたようにEmpis (Planempis) constricta Saigusa, 1992です.本種は北は静岡県から四国,南は鹿児島まで広く分布しています.茨城県は分布がさらに北関東まで及んでいることが分かりました.この亜属のholocleroides群としては分布が特別に広い種です.地理的分化をしたのちに異所的な種の一つが分布を拡大した,というような例かと思います.Calorhamphomyiaのcomplicans群のR. complicansの場合に似ているかと思います(complicansもすでに本州で3亜種に分化してます).E. constrictaの語源は,市毛さんが載せている交尾器側面の特徴からです.尾角突起の下垂している部分の基部が強く縊れている点に基づいています.

Re: Empis(Planempis) constrict... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/04/13(Mon) 22:02:54 No.10421  引用 
三枝様.

constrictaの原記載では,静岡以西だったので合っているか不安でした.
ありがとうございました.

引き続き,手元の不明種をアップしますので,お時間のあるときにでもご回答頂けると幸いです.

ウルワシオドリバエ亜属 投稿者: 投稿日:2020/04/10(Fri) 02:26:55 No.10403  引用 
連続になりますがよろしくお願いいたします.
長野県松本市大滝山(標高2600m),2019年7月25日,体長6mmです.
山頂よりも少し下ったお花畑の葉の上にいました.
蛹の殻が右翅の先端に付いていて広がらず羽化不全になっていました.


Re: ウルワシオドリバエ亜属 投稿者: 投稿日:2020/04/10(Fri) 02:27:41 No.10404  引用 
左翅背面と左後脚前面です.

Re: ウルワシオドリバエ亜属 投稿者: 投稿日:2020/04/10(Fri) 02:28:36 No.10405  引用 
出先で脚を矯正せず,交尾器がよい角度で撮影できず申し訳ありません.

北隆館の新訂原色昆虫大図鑑IIIのp.427からを見ましたが分かりませんでした.
検索表では,後腿節は広範に暗色,翅長9mm未満(採集個体は約8.5mm),後脛節腹面の毛は脛節幅よりも短く,翼状突起は単一の先端なので該当なしになります.

もし翅長9mm以上ならば,後腿節は真直ぐで前腹面の刺状剛毛は無く,尾葉角は等幅で,翼状突起は先端が単一,
その後4番へ行きますが,前ふ節に刺状の刺毛を欠き,翼状突起の先端はとがり,翅端部のわずかな暗色部は縁紋と連続しない,となりますが,
オグロオオウルワシオドリバエにしては挿入器は黒色ではありません.

このようなわけで分かりませんでした.ご教示願えたらと思います.よろしくお願いいたします.


Re: ウルワシオドリバエ亜属 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/10(Fri) 17:43:42 No.10406  引用 
1.この亜属の蛹は記録はもちろん私も採集したことがありません.今回のように,たまたま脱皮を失敗した個体について,オドリバエ科群のいくつかの属の蛹の標本を持っていますが,Calorhamphomyiaは初めてで,大変貴重な標本です.何らかの方法で(その部分だけ翅を切って,全体を中性洗剤を入れたぬるま湯で軟化して,液浸標本として観察するなど)形態を詳細に図説する価値が十分にあります.
2.種について,検索されたR. optimalisが含まれる群の未記載種です.この群には東北地方に1種,関東北部から東北南部にoptimalis,中部山岳地帯に3種,中国地方に2種,九州及び四国に1種を私は調べています.今回の種は中部地方の2000-2500mの高地に生息していて,R. optimalisによく似て,phallusが黄色の種です.今回の個体は後腿節前腹面の刺毛の発達がやや日本アルプスの集団より弱い感じがします.北アルプスの穂高岳などにはこれよりやや大型の種(オドリバエ科としては世界最大),上高地などには第7腹節の突起が扁平でへら状の種が生息しています.
Calorhamphomyia亜属はかなり前に既知種を含めて30種余りの交尾器,脚などの作図や記載を終わっているのですが,その後15種ほど新しく採集していて,これの作図を終わってから発表しようと,それが叶わず,年月が経ってしまい,同好の方々にご迷惑をおかけしています.

Re: ウルワシオドリバエ亜属 投稿者: 投稿日:2020/04/10(Fri) 20:28:34 No.10409  引用 
三枝先生

ご回答くださりありがとうございます.未記載種の差異や分布についての貴重な情報をお知らせくださり感謝いたします.大滝山は北アルプスの中でも上高地のすぐ近くですので,他にも教えてくださった種などが得られるかもしれません.去年初めて案内してもらい訪れましたが,今年以降も採集を続ける予定ですので,オドリバエ科もよく探したいと思います.

蛹につきましては,貴重なものであるとの事で驚きです.偶然見つけることができて幸運でした.ぜひ先生のご研究に用いてくださればと思います.お届けする方法をご指定いただければ,お送りしたいと思います.よろしくお願いいたします.

Re: ウルワシオドリバエ亜属 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/11(Sat) 21:06:23 No.10414  引用 
Calorhamphomyiaの蛹殻をお送りいただけるとのこと,大変貴重なものを有難うございます.すぐに研究にとりかかれませんが,それでよろしかったらよろしくお願いします.私の住所などは,North American Dipterists SocietyのhomepageでFLY TIMESが見れます.ネットでFLY TIMESと検索すれば出てくるはずです.それのiSSUE 47を開くと,2ページにDeuterophlebiaの記事を載せています.これをご覧になればわかりますので,調べtげ見てください.

Re: ウルワシオドリバエ亜属 投稿者: 投稿日:2020/04/12(Sun) 22:04:25 No.10417  引用 
三枝先生

お届け先が確認できました.お送りする準備をします.ありがとうございました.

初めまして。科レベルでもわかる... 投稿者:UG 投稿日:2018/12/26(Wed) 13:28:44 No.10079  引用 
初めまして。お世話になります。
昆虫の中では双翅目が一番好きなのですが、同定が曖昧なところも多く、勉強させていただければと思い投稿させていただきました。

写真の虫について教えていただければと思います。
潰れてしまっており不鮮明なところも多くて恐縮なのですが、科レベルでもわかると有り難いです。

捕獲方法:紫外線ライトトラップ&粘着紙
捕獲時期:2018年10月〜11月
捕獲場所:東北地方(詳細は不明で、すみません。)

何卒宜しくお願いします。


Re: 初めまして。科レベルでもわ... 投稿者:UG 投稿日:2018/12/26(Wed) 13:31:33 No.10080  引用 
追記
大きさは3ミリほどです。

Re: 初めまして。科レベルでもわ... 投稿者:バグリッチ 投稿日:2018/12/26(Wed) 17:39:59 No.10081  引用 
UG様

 こんにちは。ずいぶん小さな種も調べていらっしゃるの
ですね。
 おそらく、オドリバエ科のElaphropeza属と思われますが、
 断定はできません。

 この掲示板の”ワード検索”で Elaphropezaを検索しますと
 過去の投稿画像が見えます。
 あくまで、ご参考までに見てみてください。

Re: 初めまして。科レベルでもわ... 投稿者:UG 投稿日:2018/12/26(Wed) 18:22:30 No.10083  引用 
バグリッチ様

早速ありがとうございました!
小さい虫は大好きなのですが、同定となるとほとんどムリでつらいです。
今後とも宜しくお願い致します。

Re: 初めまして。科レベルでもわ... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/11(Sat) 23:58:55 No.10416  引用 
バグリッチさんの推定の通り,画像のハエはElaphropeza属の1種です.この属はアジアの亜熱帯から熱帯地方に著しく多くの種が生息しています.日本列島にも10数種が分布していますが,分類学的研究はほとんど発表されていません.この属の多くの種は林内よりも草原のような場所に多く,小型の昆虫を捉えて捕食します.新訂転職昆虫大図鑑IIIに1種図説されています.

オドリバエだと思うのですが・・ 投稿者:UG 投稿日:2020/04/05(Sun) 17:06:39 No.10391  引用 
いつも楽しみに拝見させていただいております。
昨日高槻市にて捕獲できたオドリバエらしきハエについてご相談させてください。
体長は3ミリちょっとです。
翅脈が不思議な感じで腹部が白色をしています。
三枝先生の絵解き検索も試みたのですが力及ばずわかりませんでした。
よろしくお願いいたします。


Re: オドリバエだと思うのですが... 投稿者:UG 投稿日:2020/04/05(Sun) 17:07:39 No.10392  引用 
写真その2です

Re: オドリバエだと思うのですが... 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2020/04/05(Sun) 19:47:09 No.10393  引用 
UG 様.

御推測のようにオドリバエのメスです.

Rhamphomyia(Megacyttarus) brunneostriata
ケズネイミャクオドリバエの♀と思われます.
和名のように,♂は中脚に多数の毛を備えます.

絵解き検索のcouplet3で「.または中室は翅の後
縁近くまで拡大する」に従い,4へ進んでください
(オスは普通の翅脈です).

Re: オドリバエだと思うのですが... 投稿者:UG 投稿日:2020/04/05(Sun) 20:49:49 No.10394  引用 
市毛様ありがとうございます!

なんと、そういうことだったのですね。
ここまで雌雄で差があるとは知りませんでした。
大変勉強になりました、今後ともよろしくお願いいたします。

Re: オドリバエだと思うのですが... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/09(Thu) 14:24:06 No.10399  引用 
市毛さんが回答されているように,R.brunneostriataの雌です.Megacyttarus亜属については,日本産水生昆虫第二版の1488ページに詳しい解説と図があるので,図書館などで参照してください.この亜属は雌雄で翅脈相に顕著な相違があります.
なお,この種の雄には中脚の形状に2型があり,1型では中脚が肥大して毛が密生しています.あるいはこの形状は雌を騙す(求愛餌を持っているかのように)適応かもしれません.この時期低山地の流れの近くの林道や流れの上などの地上2mくらいの空間で2−3mの水平往復群飛(行きはジグザグ,帰りは直線)をしているので,観察は容易です.

Re: オドリバエだと思うのですが... 投稿者:UG 投稿日:2020/04/10(Fri) 19:05:24 No.10408  引用 
三枝様、コメント頂き有難うございます。

>この形状は雌を騙す(求愛餌を持っているかのように)適応かもしれません
非常に興味深いです。当個体はちょっとした渓流よりすこし離れた狭い山道で捕りました。群飛していましたが、飛び方までは見ていませんでした。次は是非観察してみます!

Re: オドリバエだと思うのですが... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/11(Sat) 20:40:16 No.10413  引用 
Megacyttarus亜属は,大部分の種で雄がHilara属と同様に水面を滑走するように飛翔しながら水面に浮かんでいる,あるいは羽化してきた小昆虫をとらえてそのまま(Hilara属のように前脚第1跗小節からの繊維で包む行動をしないで)雌へのnuptial giftにします(R. (M.) sororiaは多分nuptial giftなしで交配).数年前に福岡市内の流れや水面が近くに全くない林内で,brunneostriataの群飛が見られ,ここでは雄中脚が肥大して長毛が生じる型(monstrosa)が大部分でした.Nuptial giftを持っていたかどうか,不覚にも調査しなかったのですが,機会を見て,まだ群飛が形成されるのであれば調べてみたいと思っています.オドリバエのRhamphomyia, Empis, Hilaraの3属はnuptial giftを与えて交尾する種が多いので,群飛形式,群飛場所,や贈り物の種類等を観察すると興味が尽きません.

Re: オドリバエだと思うのですが... 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/11(Sat) 23:43:39 No.10415  引用 
Megacyttarusの配偶行動で書き忘れたことがあります.EmpisやRhamphomyiaでは交尾が始まると,ペアは近くの枝や葉に静止して交尾を続けます.しかし,Megacyttarus亜属のRhamphomyiaは例外的に交尾中も飛翔を続けます.この亜属の群飛の下の空間をどちらかといえば漂うように飛んでいるのがペアです.このような行動はHilara属では一般的なものです.雄の採餌行動とペアの空中飛翔が連携した形でRhamphomyia属のMegacyttarus亜属とHilara属に見られるのは,偶然だろうとは思います.なお,Rhamphomyiaの中でもR. (Eorhamphomyia) jesoensis Matsumura (=sanguis Frey)エゾホソオドリバエでも飛翔交尾が見られます.

奄美のクシツノアブ科? 投稿者:やきそば 投稿日:2020/03/22(Sun) 00:23:43 No.10388  引用 
連投失礼します。

奄美大島にて、Rachicerus sp., Nagatomi,1982 キイロクシツノアブ らしき個体を採集したのですが、そもそもクシツノアブ科を見たことがないので、御意見をお伺いしたく投稿致します。

原記載Nagatomi(1982)の検索表、はなあぶ誌上の永富・大石(2003)のクシツノアブ科検索表を参照しました。

鹿児島県大島郡大和村大字思勝
2017年7月15日

お忙しいところ恐縮ですが、何卒宜しくお願い致します。


Re: 奄美のクシツノアブ科? 投稿者:やきそば 投稿日:2020/03/22(Sun) 00:25:34 No.10389  引用 
背方からの画像です。
何卒宜しくお願い致します。


Re: 奄美のクシツノアブ科? 投稿者: 投稿日:2020/03/28(Sat) 20:22:24 No.10390  引用 
やきそば様:

これはすごい!確かにクシツノアブ亜科でしょう。
クシツノアブの南西諸島のものはいくつかの博物館で見てきましたが、どこもメスばかりでオスがありません。こちらの個体もメスのようですね。オスがあれば、正体がわかるのですが…。

Re: 奄美のクシツノアブ科? 投稿者:やきそば 投稿日:2020/04/10(Fri) 21:01:59 No.10411  引用 
Kuroda@愛媛様

メスだと厳しいんですね、、、

中胸背板の縞から、キイロクシツノアブではなさそうとは思っていました。

貴重な情報ありがとうございます。

ミヤマタマオバエ 投稿者: 投稿日:2020/04/10(Fri) 02:24:36 No.10401  引用 
お世話になっております.
去年の大滝山の採集記録をはなあぶ誌に投稿するために,有弁翅類以外のものにも挑戦しています.
採集地は長野県松本市と安曇野市の堺で,鍋冠山のふもとの冷沢(標高1700m)です.
採集日は2019年7月28日,体長は雌雄ともに4mmです.
小川のそばの草地で交尾ペアを採りました.
北隆館の新訂原色昆虫大図鑑IIIのp.411の検索表を見ました.
ミヤマタマオバエで合っていますでしょうか.
よろしくお願いいたします.


Re: ミヤマタマオバエ 投稿者: 投稿日:2020/04/10(Fri) 02:25:47 No.10402  引用 
オス交尾器です.

Re: ミヤマタマオバエ 投稿者:三枝豊平 投稿日:2020/04/10(Fri) 18:11:25 No.10407  引用 
画像の種は同定されたようにBrachystoma pleuraleです.本種は東北地方から中部山岳にかけて分布しています.B. fuscipennisが中国地方から四国,九州に,そしてB. takahashiiが近畿地方です.R. takahashiiは春日山の2頭の雄で記載しましたが,その後全く採集されていません.近畿地方の方にぜひ採集していただきたい種です.雌は未知です.

Re: ミヤマタマオバエ 投稿者: 投稿日:2020/04/10(Fri) 20:40:02 No.10410  引用 
三枝先生

種名をご確認下さりありがとうございます.合っており嬉しいです.報告に含めたいと思います.他の種は該当地域に出かけた時に探してみます.ありがとうございました.

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