山本様.
ご推測通り,Dolichocephalaミズタマシブキバエ属の仲間です. 日本産水生昆虫 科・属・種への検索 [第二版]にはDolichocephala sp.Eの翅が図示されているので,5種類以上の種類が日本に分布しているようですがいずれも学名が確定していないようです.
Dolichocephalaミズタマシブキバエ属確認しました!
ご教示ありがとうございます!! Clinoceraシブキバエと同じ亜属なのですね。ウィキペディアの分岐図では、「(狭義の)オドリバエとアシナガバエとのY字分岐」の下から、クリノケラの枝が分岐しています。 セダカオドリバエがセダカバエ科とされることが多くなったのと同様に、将来、別の科になるかもしれないということを見越して、シブキオドリバエから「オドリ」を抜いているのでしょうか。過去に三枝先生が「(調べたい人が)検索しやすいようにするのか、それとも進化の道筋を正確に反映させるのか、悩ましい」ということをおっしゃっておられますが、蝶で例えればウスバシロチョウがウスバアゲハとも呼ばれるように、将来的にアサギマダラはアサギマダラタテハになるのでしょうか?? |
シダ植物をスイープして捕れました。ミバエやハネオレバエなど他の科に、似た斑紋の種はありますか?
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ミカン屋 様
イエバエ科のクキイエバエ属で,トーヨークキイエバエか,もしくはそれに近縁の種です. この仲間の多くの種は,幼虫がイネ科植物を摂食することで知られていますが,投稿されたように腐敗した果物・野菜から発生する種もあります. 何かの事情説明などで正確な同定が必要でしたら,ハエを送っていただければ詳しく調べる事ができます. (未知種であった場合は種名が確定できない事もあります)
大宮様
回答ありがとうございます。 ヤガの被害にあった温州ミカンから羽化したもので、イエバエ科かハナバエ科と考えていましたが、雄の複眼間隔が広いので困っていました。 |
![]() 腹端に針のある♀のハエが出てきてヤドリバエばかりを見ていたのですが、 後小楯板が発達していないのでニクバエらしいことがわかりました。 検索してみてSenotainia属になったのですが、カオジロヤドリニクバエとしてよいでしょうか。 青森県の標高500mほどの山で、7月に採れました。
番頭様
お世話になっております. きれいな写真ですね. お問い合わせのハエですが,実はこれはSenotainia ではありません. 検索はKurahashi & Kakinuma (2015) を使われたのではないかと思っています. https://www.jstage.jst.go.jp/article/mez/66/4/66_167/_pdf/-char/ja Miltogrammatinae の族・属の検索の冒頭で, 顔の下縁の位置が厳密には分かりにくいかもしれませんが,髭剛毛のほうが上です. また,後気門は写真で確認できませんが,前後に縁毛(fringe) があるものの,後のものが丸い蓋片(operculum) になっていなければ,気門が開いているという事になりす.分かりにくい点だと思います. Macronychia 属になるはずです. 高山地や冷涼な地方で見られる,個体数が少ない種類です.
大宮様
いつもお世話になっております。 知識をアップデートしておらず検索表は1970年のを見ていました(大汗 後気門にはフタがありませんでした。 腹部背板に直立剛毛がなく、後頬の毛は茶色だったので、kanoiとなりました。 どうもありがとうございました。 |
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