このような色彩の♀も複数採れましたが,各部の特徴を調べた限りでは,S.(A.)sp.8の♀と思われます.
この他にも,S.(A.) sp.4が多数採れ,S.(A.)elongataやS.(A.)japonicaも各1頭採れましたが,前2種に該当する♀は採れなかったようです.
やはり,Spheginaの♀は難しいです.
市毛様、こんにちは。
Sphegina (Asiosphegina) sp.8のメスは初めて見ました。
ずいぶん腹部が幅広いんですね。
Asiospheginaのメスは、Sphegina亜属に比べて採集しにくいのか、なかなか標本が集まらなくて苦戦しています。交尾中のものを採集しないと種の同定もおぼつかなくなるし・・・。
Asiospheginaでは、japonica, nitidifrons, sibirica, sp.9モンハナダカ, sp.10リュウキュウの5種のみ雌雄の対応が取れているのですが、残りの7種ほどが特定できていません。これらが埋められないと、疑問種のfasciataをやっつけれないですね。
今週末は、Spheginaねらいに出かけてきます。
また、教えてください。
pakenya様.
確かにSpheginaは♂に比べ♀が採れ難いですね.
実は,写真のような,腹部背板の微毛や腹板の形状等がS.(A.)sp.8とは異なる♀が1頭だけ採れており,S.(A.) thoraciacaの♀と推測しています.
なお,区別点については下記の論文を参考にしています.Doczkal, D., 1995. Bestimmungsschlussel fur die Weibchen der deutschen Sphegina-Arten (Diptera, Syrphidae). - Volucella 1:3-19.