顔の黒色中条がぶっとく、額は三角です。
Geniは茶色く、surstylusが波打つような形状をしています。
採集地の奥只見地区は、Mallota inopinataとかCriorhina ainoとかも採れていて、宝の山かもしれません。
pakenya様。
腹部斑紋等を見るとT. nitobeiとも見えます。
詳しくは、surstylusでは無く、反対側のhypandriumの先端の形状をみないと判別出来ません。
写真の右横側から撮影すると写るかもしれません。(拡大率が高いので、前後数枚撮ってみた方が良いと思います。)
この仲間は、肝心な識別点がepandriumに隠れてしまうので面倒です。
なお、このbombylansグループを含むTemnostomaについては、
2000年以降Krivosheinaが色々と記載しているので、極東の昆虫の検索は正確ではありません。
交尾器が黒いbomylansにそっくりなTemnostoma angustistriatum Krivosheinaという種類が沿海地方まで分布していますので、北海道等でも出るかもしれません。
原記載の検索は、色々と問題があるので、正しい標本を見て検索を作り直さないと使えませんね;^_^)
それにしても、Fauna Japonicaには、Temnostoma属がたくさん載っていましたが、研究所の箱の中はラベルだけが残されています。
素木氏がどのような考えで整理をしていたのか、全くわかりません;^_^)
pakenya様。
新潟の奥のほうで、ミヤマアリノスアブが採れていませんでしょうか? 妙高高原を基産地とするMicrodon nigrodorsatum Mutin,2001を探しています。
また、触角第3節が黄色いSpheginaも探しています。[S.(S.) spiniventris Stack.]
S. ozeenisとの関係が怪しいです。
市毛様
いつもご教授ありがとうございます。
Temnostomaもややこしかったんですね ^^;)
Hypandriumが見やすい角度の画像は、これ1枚撮影しておりました。これで特徴が確認出来ますでしょうか。
ミヤマアリノスアブの特徴が分らないのですが、当該地方ではヒゲナガ、ナミ、キン、フタオビなどが得られている程度です。
Spheginaには「もしや」がありますので、別にスレッドを立てて画像を出したいと思います。
pakenya様。
やはり、hypandrium先端は、見えませんね。
写真の個体は、surstylusが一定のカーブであることと、preginital segmentが赤褐色なのでニトベのようですね。
通常、bombylansやangustistriatum は、
・腹部第3〜4節の斑紋は、側縁直前まで狭まらない。
・preginital segmentは黒色で、交尾器は赤褐色から黒色。
・surstylusは先端のくぼみ以外に、一度明らかに波曲する。
また、nitobeiは、
・腹部第3〜4節の斑紋は、側縁に向かって徐々に狭まる。
・preginital segmentと交尾器は明赤褐〜赤褐色。
・surstylusは先端のくぼみ以外は、一定のカーブ。
極東の昆虫の検索では、中胸背の毛が黄褐色なのがnitobeiで、ほとんど黒色毛なのがbombylansとなっていたと思います。
今のところ、Pakenyaさんと「めざせギネス」さんや木野田氏に追いまくられているような;^_^)
では、また。
今日は帰れないかも;^_^)