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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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Temnostoma bombylans 投稿者:pakenya 投稿日:2007/06/29(Fri) 14:30:17 No.3598  引用 
こんにちは

新潟県内でTenmostoma bombylansを採集しました。
はなあぶ23号に収録された横濱会長の識別点がすべて合致しております。この資料は平成15年3月の談話会講演資料だったようですが、この時点では「本州での確実な記録はまだない」とされています。はなあぶ誌にも当サイトのはなあぶネットにもまだ本州からの記録は収録されていないようですが、もしかして初記録だったりするのでしょうか?


Re: Temnostoma bombylans 投稿者: 投稿日:2007/06/29(Fri) 14:36:29 No.3599  引用 
顔の黒色中条がぶっとく、額は三角です。

Geniは茶色く、surstylusが波打つような形状をしています。


採集地の奥只見地区は、Mallota inopinataとかCriorhina ainoとかも採れていて、宝の山かもしれません。


Re: Temnostoma bombylans 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/06/29(Fri) 21:42:58 No.3602  引用 
pakenya様。

腹部斑紋等を見るとT. nitobeiとも見えます。
詳しくは、surstylusでは無く、反対側のhypandriumの先端の形状をみないと判別出来ません。
写真の右横側から撮影すると写るかもしれません。(拡大率が高いので、前後数枚撮ってみた方が良いと思います。)
この仲間は、肝心な識別点がepandriumに隠れてしまうので面倒です。

なお、このbombylansグループを含むTemnostomaについては、
2000年以降Krivosheinaが色々と記載しているので、極東の昆虫の検索は正確ではありません。

交尾器が黒いbomylansにそっくりなTemnostoma angustistriatum Krivosheinaという種類が沿海地方まで分布していますので、北海道等でも出るかもしれません。

原記載の検索は、色々と問題があるので、正しい標本を見て検索を作り直さないと使えませんね;^_^)

それにしても、Fauna Japonicaには、Temnostoma属がたくさん載っていましたが、研究所の箱の中はラベルだけが残されています。
素木氏がどのような考えで整理をしていたのか、全くわかりません;^_^)

Re: Temnostoma bombylans 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/06/30(Sat) 12:36:55 No.3604  引用 
pakenya様。

新潟の奥のほうで、ミヤマアリノスアブが採れていませんでしょうか? 妙高高原を基産地とするMicrodon nigrodorsatum Mutin,2001を探しています。

また、触角第3節が黄色いSpheginaも探しています。[S.(S.) spiniventris Stack.]
S. ozeenisとの関係が怪しいです。

Re: Temnostoma bombylans 投稿者:pakenya 投稿日:2007/07/01(Sun) 10:04:50 No.3605  引用 
市毛様

いつもご教授ありがとうございます。
Temnostomaもややこしかったんですね ^^;)

Hypandriumが見やすい角度の画像は、これ1枚撮影しておりました。これで特徴が確認出来ますでしょうか。


ミヤマアリノスアブの特徴が分らないのですが、当該地方ではヒゲナガ、ナミ、キン、フタオビなどが得られている程度です。

Spheginaには「もしや」がありますので、別にスレッドを立てて画像を出したいと思います。


Re: Temnostoma bombylans 投稿者:茨城@市毛 投稿日:2007/07/01(Sun) 17:04:17 No.3613  引用 
pakenya様。

やはり、hypandrium先端は、見えませんね。
写真の個体は、surstylusが一定のカーブであることと、preginital segmentが赤褐色なのでニトベのようですね。

通常、bombylansやangustistriatum は、
・腹部第3〜4節の斑紋は、側縁直前まで狭まらない。
・preginital segmentは黒色で、交尾器は赤褐色から黒色。
・surstylusは先端のくぼみ以外に、一度明らかに波曲する。

また、nitobeiは、
・腹部第3〜4節の斑紋は、側縁に向かって徐々に狭まる。
・preginital segmentと交尾器は明赤褐〜赤褐色。
・surstylusは先端のくぼみ以外は、一定のカーブ。

極東の昆虫の検索では、中胸背の毛が黄褐色なのがnitobeiで、ほとんど黒色毛なのがbombylansとなっていたと思います。

今のところ、Pakenyaさんと「めざせギネス」さんや木野田氏に追いまくられているような;^_^)

では、また。

今日は帰れないかも;^_^)

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