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一寸のハエにも五分の大和魂・改
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同定お願いします 投稿者:HY 投稿日:2015/01/20(Tue) 20:51:17 No.9188  引用 
また、お世話になります。

沖縄県国頭村西銘岳(2014.12)で夜間灯火で採集しました。体長は4mmです。
三枝氏のオドリバエ図解検索表で検索した結果、Rhamphomyia 属にたどりつきました。
検索の途中、悩んだ点は以下の通りです。
検索NO.22 翅の基室の長さ→通常の長さにしました。
検索NO.29 Sc脈の先端は、前縁の直前で終わっている気がします。平均棍前方に刺毛塊がありました。
ただ、中脛節の中ほどの前腹面に1本の長い剛毛は見られません。
その代わり、中脚・後脚にやや太い毛が多数生えています。
交尾器は、写真ではわかりにくいのでスケッチしました。返信メールで送ります。


Re: 同定お願いします 投稿者:HY 投稿日:2015/01/20(Tue) 20:54:23 No.9189  引用 
交尾器のスケッチです。下手なスケッチで申し訳ありません。
前回(記事NO.9185)の交尾器とはだいぶ違います。これは、♀でしょうか。
同定・ご教示よろしくお願いします。


Re: 同定お願いします 投稿者:三枝豊平 投稿日:2015/01/21(Wed) 07:56:16 No.9190  引用 
画像のハエは直前の「無題」のスレッドに投稿されたRhamphomyia (Pararhamphomyia) ciliatopoda群の雌です。

沖縄本島北部のciliatopoda群の種は,前スレッドで私が♂交尾器のラフスケッチを示した上段の3種です。これらの内,中央の最も個体数の多い種の雌の翅は今回図示された個体より幅広く,それの約1.3倍で,明らかに雄の翅より幅広いです。そのため,今回の♀は翅が特に広くないので,上段の両側いずれかの種の雌ということになるが,yasumatsuiの雌は中腿節と後腿節の背面に羽状剛毛を生じない。画像の種は羽状剛毛がこれらの腿節背面に生じているようにみえるし,前付節の第1付小節背面にも弱い羽状剛毛があるように見えるので,交尾器図上段の左の未記載種の雌でしょう。

沖縄のciliatopoda群は11月から12月に成虫が採集されています。西表島では12月下旬でも採集しているので,あるいは沖縄島でもこの季節にまだこの仲間の生き残りがいるかもしれません。発生期には比地渓谷の入り口あたりで樹木の枝で囲まれた空間の上空を眺めると群飛が観察できます。

Re: 同定お願いします 投稿者:HY 投稿日:2015/01/21(Wed) 09:37:58 No.9191  引用 
三枝様

貴重なご教示ありがとうございます。
採集したのは、この1個体のみです。
脚の羽状剛毛が印象的でした。
未記載種ということなので、記載される日を心待ちにしております。
丁寧なご教示に感謝申し上げます。

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